今回のテーマは、「肌をぷるぷるにする方法」です。
神奈川県厚木市 40代からのキラメク美肌再生サロン プルメリア の岸 明美 先生にインタビューさせていただきました。
今回先生からいただいたアドバイスは、今日のスキンケアから取り入れられることもたくさんありますので、是非参考にしてみてください。
目次
肌のぷるぷる感がなくなる原因
・肌のうるおい・弾力・筋肉の張りなどがぷるぷる感に
・紫外線や間違えたクレンジング方法などが原因に
肌をぷるぷるにする方法
・クリームは細かく小分けして顔に乗せて伸ばすなど
・クレンジング・洗顔では肌のうるおいまで落とさない
・紫外線対策を行って生活習慣を整える
・肌をぷるぷるにするにはサロンケアもおすすめ
肌のぷるぷる感がなくなる原因
肌のうるおい・弾力・筋肉の張りなどがぷるぷる感に
岸先生、よろしくお願いします、今回のテーマは「お肌をぷるぷるにする方法」です。
ぷるぷるなお肌は、見た目の印象もいいですよね(笑)。
そうですね(笑)、お肌にぷるぷる感があると、健康的ではつらつとした印象になりますよね。
そうしたぷるぷる感は、何によるものなんですか?
ひとつは、お肌のうるおいです。
お肌は元々、水分を保つための保水機能が備わっています。
それは、主に、「セラミド」・「NMF」・「皮脂膜(ひしまく)」の3つから成り立っています。
「セラミド」と「NMF」は、皮膚の表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていてその表面の層)のいちばん上にある角質層(表皮はさらに細かい層に分かれていてその表面の層)の中に存在しています。
角質層の構造は、レンガの塀(へい)に例えられます。
角質(皮膚表面の肌細胞)をレンガとすると、そのレンガ同士をくっつけているのが「セラミド」です。
セラミドは細胞間脂質(さいぼうかんししつ)とも呼ばれていて、水分をサンドイッチのようにはさんでいます。
そして、「NMF・天然保湿因子」が、角質の中の水分をつかむように保持しています。
それから「皮脂膜」は、皮脂(毛穴から分泌されている油分)と汗が混ざり合って、角質を覆っているものです。
角質層の水分が蒸散しないように防ぐバリア機能の役割があります。
この3つとも、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)の過程で作られています。
ですのでターンオーバーがスムーズに行われていれば、自らの力でお肌のうるおいを作り出せます。
ターンオーバーの周期は、28日が理想といわれています。
その周期が早くなっても遅くなっても、うるおい成分がうまく作られなくなって、お肌は水分を保持しづらくなります。
後は、お肌のぷるぷる感には、うるおいに加えてハリや弾力も欠かせません。
そのハリや弾力を生んでいるのが、皮膚の真皮(しんぴ・3層に分かれてる皮膚の真ん中の層)にある「コラーゲン」・「ヒアルロン酸」・「エラスチン」などの成分があります。
それらの成分が減少したり変性したりすると、お肌の弾力が保たれなくなってたるみも起こりやすくなります。
そうすると、ぷるぷる感もなくなってしまいますよね。
後は、お肌の状態は筋肉も関係してきます。
え、お肌のぷるぷる感には筋肉も関係するんですか(笑)!?
はい、筋肉がゆるんでくると、その上にある脂肪を支えきれなくなります。
そうすると、お肌のたるみも起こりやすくなります。
ですので、お肌のうるおい・ハリや弾力・筋肉の張り、これらがそろうとお肌もぷるぷるになるといえます。
そしてそれを支えるのが、スキンケアであり私たちのフェイシャルエステでもあります。
ぷるぷる肌とは
・肌がうるおっている
・肌にハリや弾力がある
・筋肉がゆるんでいない
紫外線や間違えたクレンジング方法などが原因に
年をとると、お肌のぷるぷる感はなくなってきますよね?
そうですね、年齢とともにターンオーバーのサイクルは遅くなります。
ひとつは、そういった影響もありますね。
それにお肌の水分量は、赤ちゃんのときがいちばん多くて年齢とともに減少します。
皮脂量も20歳がピークで、それ以降は減少します。
そうしたお肌の水分量や皮脂量は、30代後半以降に急激に少なくなるといわれています。
その分、お肌の乾燥も進んでぷるぷる感もなくなってくるんですね…。
はい、ただ若い方でも、生活習慣によってお肌の乾燥を促してしまいます。
それは、どんなことが原因になるんですか?
まずいちばん大きいのは、紫外線による影響です。
紫外線は、お肌の角質層の水分を奪う原因にもなります。
それから、スキンケアでの保湿不足もそうですが、クレンジング・洗顔方法にも気を付けていただきたいです。
クレンジング・洗顔をゴシゴシとこすって行っていると、お肌のバリア機能を壊してしまいます。
それにお顔をすすぐときのお湯の温度にも気を付けていただきたいです。
熱いお湯でお顔をすすぐと、お肌のうるおい成分まで落ちやすくなります。
後は、洗顔後すぐにお手入れに移らず、しばらく放置することも避けていただきたいです。
それも、お肌に良くないんですか?
はい、洗顔後のお肌は、洗顔料や洗い方による差はありますが、皮脂膜・セラミド・NMFのうるおい成分が流されている状態です。
ですので、お肌の水分が蒸散して乾燥が進みやすいです。
ちなみにそれは、乾燥肌の方だけではなくオイリー肌の方にもいえることですよ。
他に、お肌のぷるぷる感がなくなる原因はありますか?
基本的なことですが、生活習慣の乱れによる影響もありますよね。
例えば、身体の冷え・睡眠不足・偏った食生活なども、ターンオーバーが乱れる原因になります。
肌のぷるぷる感がなくなる原因
・加齢で肌の乾燥が進む
・紫外線で肌の水分が奪われる
・クレンジング・洗顔をゴシゴシと行う
・熱いお湯で顔をすすぐ
・洗顔後すぐに次のお手入れに移らない
・睡眠や食事などの生活習慣の乱れ
など
肌をぷるぷるにする方法
クリームは細かく小分けして顔に乗せて伸ばすなど
お肌をぷるぷるにするには、スキンケアでの保湿も大切なんですよね?
はい、もちろんです。
スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか?
まず化粧水は、私はコットンで付けることをおすすめしています。
そのときのコットンも、固いものですとお肌を傷つけてしまう可能性があります。
ですので、100%天然で剥(は)がせるタイプのコットンがおすすめです。
それで、コットンに化粧水を含ませたら、お肌を優しく押さえるようにして化粧水をなじませていきましょう。
途中でコットンがパサパサしてきたら、化粧水の量が足りていないということです。
そうしたらコットンに化粧水を足して、またお肌になじませていってください。
それからクリームは、「ブロッキング」して塗布してあげるといいですよ。
ブロッキングですか…?
はい、例えばクリームを頬の一ヶ所に乗せて、そこからお顔全体に伸ばすと、お肌に摩擦がかかりやすいです。
それよりも、お顔を何ブロックかに分けて、クリームを小分けに乗せるのがおすすめです。
そこからちょっとずつ伸ばしながら入れ込んでいくほうが、摩擦も少なくなりますし、むだ塗りもなくなります。
それは、顔の何ヶ所くらいにクリームを置けばいいんですか?
理想をいうと、まず額(ひたい)は、横に3ヶ所です。
それで頬は、横に3ブロックずつに分けて、1ブロックに対して3ヶ所にクリームを置きます。
つまり頬は、合計で9ヶ所にクリームを乗せるということですね。
後は、鼻の頭や顎(あご)に乗せます。
クリームは、かなり細かく乗せていったほうがいいんですね(笑)。
はい(笑)、それでクリームをちょっとずつ伸ばして、最後はハンドプレスで入れ込んであげましょう。
肌をぷるぷるにする方法
【スキンケアでの保湿方法】
・化粧水はコットンで優しく押さえてなじませるのがおすすめ
・クリームは細かく小分けして顔に乗せて伸ばしていき、最後はハンドプレスで入れ込む
など
乾燥知らずの保湿感を美容家が絶賛した洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
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クレンジング・洗顔では肌のうるおいまで落とさない
お肌をぷるぷるにするのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料は、お肌のうるおいまで取りすぎてしまいがちです。
例えば使用後にお肌のツッパリを感じたりお顔がテカったりする場合は、ご自分のお肌には洗浄力が強いことが考えられます。
その洗い上がりの感じを、クレンジング料などを選ぶ際のひとつの目安にしてみてください。
もし、自分にはどんなクレンジング料や洗顔料が合っているのか迷われる方は、エステサロンなどでプロの方からアドバイスをいただくのもひとつですね。
それから先程もお話ししましたが、クレンジング・洗顔をゴシゴシとこすって行うことは厳禁です。
例えばクレンジングは、まずは目元などのメイクの濃い部分をコットンなどで優しく拭き取ってからお顔全体を行うようにすると、お肌への負担も軽減します。
それに長時間のクレンジングも、お肌のうるおいまで取ってしまう原因になりますから、クレンジングにあまり時間をかけすぎないようにしましょう。
それで洗顔は、たっぷりの泡を立てて、手がお肌に直接触れないようにその泡を転がすようにして行います。
洗顔後のお顔のすすぎは、シャワーで直接お顔を流すことは控えていただきたいです。
それも、お肌への刺激になります。
お顔のすすぎは、32度くらいのぬるま湯で行うのが適しています。
手で触っときに「少し冷たいな」と感じるくらいが、お顔にはちょうどいいです。
ぬるま湯でお顔をすすぐときも、ゴシゴシとこすったりせず、手にお湯をためて優しくお肌に触れるようにかけてあげるといいですよ。
それで、20~30回はお顔をすすいでいただきたいです。
え、20~30回も顔をすすいだほうがいいんですか(笑)!?
はい(笑)、お顔に洗顔料などが残ってしまうと、肌荒れなどにつながる可能性もあります。
ですので、お顔を丁寧にすすいで汚れをきちんと落としてあげることは大切です。
ただ20~30回といっても、髪の毛の生え際も含めてお顔全体を丁寧にすすぐようにすると、特に意識はしなくてもそのくらいの回数は自然とすすぎますよ(笑)。
肌をぷるぷるにする方法
【クレンジング・洗顔のポイント】
・洗い上がりのしっとりするクレンジング料・洗顔料を使用する
・クレンジング・洗顔はゴシゴシとこすらずに優しく行う
・クレンジングは先にアイメイクなどを落としてから顔全体を行う
・洗顔はしっかりと泡立てて、その泡で洗う
・洗顔後は、少し冷たいと感じるくらいのぬるま湯で顔を20~30回すすぐ
など
紫外線対策を行って生活習慣を整える
お肌をぷるぷるにするのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
いちばんは、紫外線対策をきちんと行うことです。
先程もお話しましたが、紫外線は角質層の水分を逃してしまいます。
それに紫外線のA波は、真皮層にもダメージを与えて、コラーゲンやエラスチンを劣化させる原因にもなります。
それから、生活習慣を整えることも大切です。
生活習慣が乱れていると、ターンオーバーの低下にもつながります。
例えば身体の冷えや睡眠不足にも気を付けていただきたいです。
食事は、バランスよく摂っていただくことが基本です。
その上で、普段から意識的にお水を摂って、酵素を含む食べ物を意識的に摂るようにするのもおすすめです。
それは、お肌のターンオーバーにはお水と酵素が必要になるためです。
酵素は、例えば発酵食品・生野菜・フルーツなどに含まれていますよ。
後は、大気の水分が少なくなると、肌表面の水分の圧が低くなることで、お肌の乾燥を招きやすくなります。
ですので、冷暖房による室内の乾燥にも気を付けていただきたいです。
肌をぷるぷるにする方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・紫外線対策を行う
・睡眠や食事などの生活習慣を整える
・冷暖房による室内の乾燥に気を付ける
など
肌をぷるぷるにするにはサロンケアもおすすめ
他に、お肌をぷるぷるにするのにアドバイスはありますか?
エステサロンなどに通っていただき、プロに頼るのもひとつです。
ぷるぷる肌というと、赤ちゃんのお肌をイメージされる方も多いでしょう。
ただ赤ちゃんと大人のお肌では、中身が少し違います。
例えばお肌のハリを生むコラーゲンも、赤ちゃんのお肌は、細くてやわらかい「コラーゲン3型」が多いです。
それに対して大人になると、硬くて丈夫な「コラーゲン1型」が多くなってきます。
ですので赤ちゃんのようなお肌になるには、エイジングケアが必要です。
ご自分でのそうしたケアが難しかったりする場合は、信頼できて安心して任せられるようなプロの方にみていただくのもいいですよ。
先生のサロンでのケアも、お肌をぷるぷるにするのにいいんですよね(笑)。
はい、おすすめですよ(笑)。
例えばフェイシャルのコースでは、お顔のマッサージをさせていただくことで、血行が促進されてターンオーバーを促すことにもつながります。
それによって、お肌のうるおいも作られやすくなりますね。
それから、「エレクトロポレーション」などの美容機器も取り入れています。
エレクトロポレーションは、特殊な電気パルスで美容成分をお肌の奥まで入れ込むことができて、コラーゲンなどの分子の大きな成分も入れ込んでいけるのが特徴です。
そうしたサロンケアで、お肌のぷるぷる感は変わりますか?
はい、大きく変わりますよ、お客様も施術後の鏡をみられて驚かれます(笑)。
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ぷるぷる肌におすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが岸先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、ぷるぷる肌におすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
岸先生のアドバイスは、今日のスキンケアから取り入れられるものがいくつもあります。
例えば、クリームを細かく小分けして顔に乗せて伸ばしていくこともそうです。
洗顔後のすすぎは20~30回行ったほうがいいというのも驚きでした。
肌をぷるぷるにするには、まずはそうした普段のスキンケア方法を見直してみるのもひとつですよ。
* 2018年9月25日に公開した『肌をぷるぷるにする方法13!洗顔のすすぎは20回以上!プロに聞く』を再編集しました。