「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「足のむくみ」です。
東京都町田市 ごきげん女性脳ヒーリング エール の平 宮己子 先生にインタビューさせていただきました。
全国共通の悩みある足のむくみには、筋肉をゆるめて、筋肉のポンプの働きを取り戻すことが大切といいます。
それにおすすめなケアの方法を、平先生に教えていただきました。
目次
足がむくむ原因とは
・足がむくみやすいのはポンプ作用が衰えてるから
・歩き方で足がむくむ場合も
足のむくみを改善するには
・「足指ワイワイ」のケア
・「脚さわさわ」のケア
・みぞおちから足が出ていると思って歩くなど
足がむくむ原因とは
平先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「足のむくみ」です。
先生のサロンのお客様にも、足のむくみを気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、多いですよ。
足のむくみは、女性の永遠のテーマですよね(笑)。
そうですね…(苦笑)。
足がむくんでいると、見た目の印象も変わってくると思います。
そうですね、それに、足首がキュッと締まっていると、素敵なお洋服にチャレンジしたくなりますよね。
足のむくみは、何から来ているんですか?
ふくらはぎなどの足の筋肉が硬くなっていることや、大腰筋(だいようきん・足を上げる筋肉)が縮んでポンプしないことが、原因になります。
それによって、体内のめぐりが悪くなって、足に余分な水分や老廃物がたまってしまうんですね。
足のむくみの原因
足の血液やリンパ(体内の老廃物を回収して排出している器官)が、上半身のほうに戻っていくのは、筋肉の収縮が、ポンプの役割をしているためです。
そのため、筋肉が硬くなっていたり使われていなかったりすると、そのポンプの機能が低下して、体内のめぐりが悪くなってしまいます。
足がむくみやすいのはポンプ作用が衰えてるから
足は、全身の中でもむくみやすい場所ですが、それはどうしてなんでしょうか?
「立っている」ことが大きいですよね。
重力がありますから、血液なども上のほうに戻っていきづらいですし、水分も下のほうにたまりやすいです。
それに、女性は、筋肉量が男性と比べると少ないですから、その分、ポンプの力が弱くて、やっぱり足のほうに水分がたまりやすいです。
そうすると、足のむくみだけではなくて、冷たいお水が、下のほうにたまっている状態ですので、冷えにもつながります。
それに、血流が悪いと、隅々の細胞まで酸素が行き渡りづらくなりますから、燃焼力も低下して、脂肪もたまりやすいです。
足にセルライト(脂肪と老廃物が固まったもの)が付きやすいのは、そういったことも関係しているんですね?
はい、そうですね。
歩き方で足がむくむ場合も
日々の生活習慣で、足がむくむ原因はありますか?
ひとつは、歩き方です。
歩くときに、きちんと筋肉が使えていなくて、足を上げる筋肉が縮んだまま歩いていると、ポンプが働きませんので、足に老廃物がたまりやすくなりますし、疲れやすくなります。
それは、どんな歩き方が良くないんですか?
本来の歩き方は、かかとが地面に着いて、次に親指の下のところ「母指球(ぼしきゅう)」が着きます。
それに対して、かかとが地面に着いて、次に小指のほうが着くような歩き方は、あまり良くありません。
そうした歩き方は、使うべき筋肉が使えていないんですね。
歩き方ついて
・本来の歩き方:かかとが地面に着いて、次に親指(母指球)が着く
・筋肉を使えていない歩き方:かかとが地面に着いて、次に小指のほうが着く
そういった点では、きちんと足裏が使えるような履物をはいていないことも、足のむくみの原因になりやすいです。
足裏を使える履物があるんですか?
はい、いちばんいいのは、草履(ぞうり)です。
え、そうなんですね(笑)。
後は、使った筋肉をケアできていないと、足のむくみも起きやすくなります。
それは、どういうことですか?
筋肉は、動くと老廃物がたまり硬くなりますが、その硬くなった状態のままで次に動いても、筋肉のポンプはうまく働きません。
筋肉がやわらかくなければ、ダイナミックにポンプしませんから。
ですので、筋肉を使ったらゆるめるというメンテンナンスを行っていると、足のむくみも起きづらいですよ。
足のむくみを改善するには
先生は「さとう式リンパケア(歯科医が考案したメソッド)」のインストラクターもされていますが、さとう式リンパケアでは、足のむくみを改善するのに、どんなケアが効果的ですか?
さとう式リンパケアでは、最初に耳から筋肉をゆるめていくのですが、その上で、大腰筋をゆるめるために、横向きに寝ていたただいて膝(ひざ)をベッドに付けて揺らすケアがあります。
これは即効性があって、一気に足が軽くなりますよ。
お客様には、それだけで足のむくみが取れる方も多いです。
それから、足裏やふくらはぎをゆるめることも行っていきます。
「足指ワイワイ」のケア
セルフケアで、足のむくみを改善するのにやれることはありますか?
「足指ワイワイ」というケアがあります。
チャーミングなネーミングです(笑)。
それは、どんなケアなんですか?
足裏をゆるめていく方法なのですが、足の親指と他の4本指を手で持って、自分のほうに向かってクルクルと回します。
これは、膝を曲げて行ってもいいですし、足首が緊張しないように足裏にタオルを据(す)えて行うのもいいですよ。
「ワイワイ」なだけに、「わーいわい!」と楽しんでご家族でやってみてください(笑)。
基本は、8×4回がおすすめですが、何回やってもいいですよ。
これで、足裏やふくらはぎをゆるめることができますので、足のむくみも変わってきます。
それに、全身の筋肉はつながっていますので、足裏のほうから上がっていって、お顔の輪郭がすっきりするようなことにもつながります。
年配の方ですと誤嚥(ごえん・飲食物などを誤って気道に飲み込むこと)予防になりますし、お子様の歯列(しれつ・歯並び)が改善したという症例もありますので、大人も子どもも一緒に行うのといいですよ。
「脚さわさわ」のケア
それから、「脚さわさわ」というケアもあります。
脚さわさわは、立っていただいた状態で、片方ずつ行います。
まずは、足先を両手ではさむようにして、足先から膝、膝から太もも、太ももからお尻、お尻からみぞおちまで、3回くらいずつ優しくなで上げます。
その後に、片方ずつ数回キックするような動作を行います。
これを行うと、足の重さが全然違いますよ。
それは、筋肉がやわらかくなってポンプしているということです。
ですので、ちょっと歩いて疲れたら、筋肉が緊張する前に行うのもおすすめです。
みぞおちから足が出ていると思って歩くなど
先程のお話ですと、歩き方によっても足のむくみの原因になるとのことでしたが、どんな歩き方を意識するといいですか?
足は、鼠径部(そけいぶ・足の付け根)から下が足だと思って、足を出していると思います。
それを、みぞおちから足が出ていると思って歩くと、歩き方も変わり疲れが違いますよ。
足裏も、かかとから親指に向かって移動するよう意識するといいです。
みぞおちから足が出ているというのは、これまで考えたこともなかったです。
そうイメージするだけでも、歩き方は変わるんですね。
後は、先程、靴は、草履が足裏を使うのにいいとおっしゃっていましたが、それはどういうことなんですか?
草履は、歩くときに、足裏の母指球が使えるような構造になっているんです。
そうすると、普通の靴よりも草履のほうが、足がむくみにくいんですか?
そうですね、普通の靴ですと、足の指が靴の中で縮んでしまって、母指球を意識した歩き方がしづらいです。
ちなみに、さとう式リンパケアには、そういった歩き方をサポートするようなツール(フレクサーソックス)もありますよ。
まとめ
今回のインタビューで挙がった、足のむくみをケアする方法をまとめます。
1. 足指ワイワイ
2. 脚さわさわ
3. みぞおちから足が出ていると思って歩く
4. 草履などの足裏を使えるような履物をはく
平先生がおっしゃったように、足のむくみは、女性の永遠のテーマです。
脚のむくみをケアするのに、先生に教わった方法をお試しになってみてはいかがでしょうか?