美容のスペシャリストが教えるキレイ

リンパマッサージの効果!スリミングにも即効性が?美容専門家に聞く

本日のキレイの先生

柏村 晶子 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「リンパマッサージ」です。

埼玉県川越市・所沢市 ビジュー トータルビューティーサロン の柏村 晶子 先生にインタビューさせていただきました。

リンパマッサージは、リンパを流すマッサージのことをいいます。

それによって、どんな効果を期待できるのでしょうか?

自宅でやれる全身のリンパマッサージのやり方と合わせて、柏村先生に教えていただきました。

目次

リンパの流れが悪くなる原因
・年齢でリンパの流れが悪くなる?
・生活習慣で原因になること

リンパマッサージの効果

自宅でリンパを流す方法
・リンパマッサージのやり方

まとめ

本日のキレイの先生

ビジュー トータルビューティーサロン

柏村 晶子 先生

「キレイの先生」編集部

リンパの流れが悪くなる原因

柏村先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「リンパマッサージ」です。

まずは、リンパとは何なのでしょうか?

リンパは、身体の老廃物や余分な水分などを回収してくれるもので、「身体の下水管」とも呼ばれたりします。

リンパの流れているリンパ管は、血管と同じように全身に張り巡らされているんですよね?

はい、そうです。

リンパの流れが滞ると、身体にはどんな影響が表れやすいですか?

リンパの流れが悪くなることによる主な影響としては、むくみコリが大きいです。

どうして、リンパの流れが悪くなると、むくみが起きやすいんですか?

リンパは、老廃物などの身体の余分なものを、身体の外に排泄するのが仕事です。

それが滞ると、身体の余分なものを排泄できなくなりたまって、それがむくみになります。

ですので、リンパの流れが悪くなることで、セルライト(脂肪や老廃物などがたまって固まったもの)が増えることにもつながりますよ。

それも、リンパの流れが悪くなると、体内の余分なものが排泄されなくなってしまうからですね?

はい、そうです。

まずは、リンパは免疫機能を司っていますので、リンパの流れが悪くなると、その免疫機能が低下します

そうすると、風邪をひきやすくなったり、ウイルス性の感染症などにかかりやすくなったりします。

後は、お顔には、くすみニキビ、後はシワたるみなどにも影響は出てきます。

リンパが、ニキビやシミにも影響があるんですか?

はい、リンパの流れが悪くなると、お肌の代謝も悪くなってしまいますので、そういった点では、お肌にも影響が及びます。

年齢でリンパの流れが悪くなる?

リンパの流れは、年齢も関係しているんですか?

例えば、年をとるほど、リンパの流れも悪くなりやすかったりするんでしょうか?

はい、関係しています。

リンパは、筋肉を動かすことで流れています。

リンパが流れるのは?

血液は、心臓のポンプの役割をして全身を流れていますが、リンパには、それに当たるものがありません。リンパは、筋肉の伸縮がポンプの役割をして流れています。

年をとると、筋肉も衰えていきますもんね…。

そうですね、特に女性は、年をとるにつれて女性ホルモンの減少で、筋肉量が低下しやすいです。

ですので、更年期に入っていく頃から、リンパの流れも滞りやすくなると思います。

生活習慣で原因になること

日々の生活習慣で、リンパの流れが悪くなる原因はありますか?

主にいわれているのは、ストレスです。

それに、立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事も影響があると思います。

立ちっぱなしや座りっぱなしでは、筋肉をあまり動かしませんから、たしかにリンパの流れは悪くなりそうです…。

それから、身体の冷えや運動不足、不規則な生活、睡眠不足、食生活の乱れといったことも、リンパの流れが悪くなる原因になるでしょうし、最近は、薬の服用から起こるケースも増えているように感じます。

リンパマッサージの効果

リンパマッサージは、リンパを流すマッサージだと思いますが、それによって、どんな効果を期待できるんでしょうか?

ひとつは、体質の改善です。

リンパマッサージで、どうして体質改善が期待できるんですか?

リンパは、身体の余分な老廃物や水分を排泄してくれますので、リンパを流すことで、身体のいらないものが出て体質改善になっていきます。

それに、代謝も上がりますね。

例えば、むくみやコリは、そういったものが原因になっているので、リンパマッサージで老廃物などを出してあげることで、むくみやコリの出づらい身体になっていきますよ。

リンパは、免疫機能を司っているというお話もありましたから、リンパマッサージで、その向上も期待できそうです。

はい、免疫機能も上がっていくと思います。

それも、体質改善のひとつといえそうです。

リンパマッサージは美容にもいいと思いますが、美容面ではどんな効果が期待できますか?

スリミング効果が大きいです。

それは、リンパマッサージでむくみが解消されることによるものですか?

はい、むくまれている方は結構いらっしゃいますよね…。

ですので、お顔では、小顔という形でも効果が表れます。

それから、リンパマッサージは、シワやたるみにもいいです。

それは、リンパマッサージで代謝が上がるからですか?

はい、美容面でも、代謝を上げるということは大切ですよね。

いまお話しいただいた中で、リンパマッサージで即効性の高い効果はありますか?

スリミング効果でしょうか。

リンパマッサージで、お身体のサイズが変わったり、お顔の見た目が変わったりされる方も多いです。

むくみが取れるだけで、お身体やお顔もすっきりされますよ。

自宅でリンパを流す方法

先生のサロンでは、全身のリンパを流すのに、どんな施術・ケアを行っていますか?

「全身デトックスリンパマッサージ」がコアのメニューです。

それは、オールハンドでリンパマッサージを行っていくんでしょうか?

オールハンドが基本ですが、お客様の体質に合わせて、マシンを使ったりしてプラスアルファのケアも行っています。

例えば、セルライトがこびりついていたり筋膜が張っていたりすると、ハンドのマッサージだけではリンパは流れづらいので、そういったことをマシンで解消して、それからハンドでリンパを流したりもしています。

リンパを流すのに、力は必要なんですか?

手技にもよるのですが、例えばヨーロッパの手技の「リンパドレナージュ」では、ハンドのリンパマッサージでも力は入れません。

日本では、程よい刺激をかけるマッサージが広まっていると思います。

リンパマッサージのやり方

セルフケアでも、リンパマッサージはできるんですよね?

はい、サロンに通っていただいているお客様にも、その状態を維持するためには、ご自身でもリンパを流した方がいいので、ご自宅でのリンパマッサージをおすすめしています。

ただ、全身のリンパをご自身の手で流していくのは難しいかもしれません。

ですので、道具を使ってマッサージしてもいいと思いますよ。

それは、どんな道具ですか?

例えば、「かっさ」などもいいと思います。

後は、ゴルフボールのようなものも、その代用になったりしますよ。

(参考:美容セラピストに聞く「かっさ」とは

セルフケアでは、どうやってリンパマッサージをやればいいでしょうか?

サロンのお客様には、リンパ節の場所をお教えして、そこを流すようにアドバイスすることが多いです。

リンパ節とは

リンパ節は、リンパがいちど集まる器官で、リンパで運ばれてきた老廃物などをろ過するフィルターの役割があります。

リンパを高速道路に例えると、リンパが「(高速道路の)本線」で、リンパ節が「(出口の)料金所」です。高速道路は、料金所が混雑すると本線も渋滞するように、リンパも、リンパ節が滞るとリンパの流れ自体も悪くなってしまいます。

自宅でも流しやすいリンパ節は、どんな場所にありますか?

下半身のむくみの気になる方は、(ひざ)の裏鼠径部(そけいぶ・足の付け根)に大きなリンパ節があるので、そこを流してあげるのがおすすめです。

まずは、マッサージをする前に、リンパ節を開くのに、足のストレッチをするといいです。

その後に、足首から膝裏の方まで流して、膝から鼠径部まで流していきます。

下半身のリンパマッサージ

1. 足のストレッチをする
2. 足首から膝裏まで流す
3. 膝から鼠径部まで流す

上半身のリンパマッサージでは、主に脇の下に流していきます。

脇の下には、「腋窩(えきか)リンパ節」がありますね。

(参考:リンパセラピストに教わる脇の下のリンパを流す方法

はい、上半身も、リンパマッサージを行う前に、脇の下のリンパを開いてあげたいです。

脇の下は、ストレッチは難しいと思うので、手で押さえて刺激して、リンパ節を開いてあげます。

そうして、そこのリンパ節の栓を開いた後に、マッサージでお腹から脇の下の方に流していくといいですよ。

上半身のリンパマッサージ

1. 脇の下を手で押さえて刺激してリンパ節を開く
2. お腹から脇の下に流す

セルフケアでのマッサージは、手でやってもいいですし、かっさでやってもいいんですよね?

はい、道具をお使いになってもいいですが、手でさするようにマッサージするだけでも違ってくると思いますよ。

まとめ

リンパマッサージは、リンパを流してあげることで、むくみの解消にもなりますし、健康面での効果も期待できます。

全身のリンパを流していくのは、サロンなどでプロにしてもらわないと難しいかもしれませんが、できる範囲で自分でもケアしたいものです。

柏村先生のおっしゃったように、まずは、自分でも流しやすいリンパ節からマッサージしてみてはいかがでしょうか?