かっさ・アロマ・数秘サロン＆スクール Room*Haru

竹本 晴美　先生

「キレイの先生」編集部

竹本先生、よろしくお願いします。

今回は、「かっさはダイエットにも効果があるの？」ということを、お聞きしていきたいと思います。

まずは、かっさとは、何なのでしょうか？

かっさは、かっさプレートで皮膚をこすって刺激を与えることで、気結（きけつ）を取って、体内のバランスを整えていくセラピーです。

気結を取る…「気結」というのは何ですか？

東洋医学では、人間の身体には「気血（きけつ）」…エネルギーのことですね…それが流れていると考えられていて、そのエネルギーが流れる通り道を「経絡（けいらく）」といいます。

その経絡上の滞りのことを、「気結」といいます。

簡単にいうと「つまり」で、触るとコリコリしているようなところですね。

なるほど、かっさは、そのつまりを取ることができるんですね。

かっさは、どこの国で生まれたものなんですか？

かっさは、中国で生まれて、2,500年前から民間療法として行われてきました。

例えば、子どもが「頭が痛い」と言ったら、おばあちゃんが割れた茶碗のかけらで頭をこすってあげて、頭の痛みを取って学校に行かせていたというエピソードも残っています。

かっさは、民間療法だったんですね。

でも、日本ではそのイメージはあまりないような気がします…。

そうかもしれませんね、日本では、美魔女ブームのときに、お顔のマッサージとしてかっさの人気が出ました。

サロンでも、リフトアップ・くすみ改善・目力アップ・小顔などで、かっさを取り入れているところが多いでしょうか。

私も、かっさというと、美容のイメージが強いです。

はい、中国でも、西太后（せいたいごう）がかっを美顔マッサージとして使っていたといわれています。

ただ、かっさは元々は、東洋医学がベースにありますので、美容だけでなく日々の健康維持に役立つもので、頭から足まで全身に使えます。

かっさは、かっさプレートを使いますが、それはどんなものなんでしょうか？

本場の中国では、「水牛の角」のものがよく使われています。

角の状態そのままのものもありますが、角をプレスして手に取りやすい形に整えたものが多いでしょうか。

日本では、パワーストーンと合わせて「ローズクォーツ」のものも多いですね。

ただ、かっさプレートは、陶器でもプラスチックでも、何でも大丈夫ですよ（笑）。

先程の先生のお話では、かっさは、気結を…「つまり」ですね…それを取れるとのことでした。

はい、かっさは皮膚表面上をこすって経絡上を施術するので、気血のめぐりを整えていきます。

経絡は、皮膚・筋肉・臓腑（ぞうふ）をつないで全身に張り巡らされているので、かっさで、身体の外側から内側の不調にアプローチすることもできます。

ツボに刺激を与えて経絡の流れを通すという点では、「鍼（はり）」と同じですね。

それから、かっさでこすることで、皮膚温が上がって血行も良くなりますし、リンパの流れもスムーズになります。

それに、筋肉のコリをほぐすことができて、お肌のやわらかさや弾力性もアップしますよ。

かっさは、健康と美容の両面でいいんですね（笑）。

では、今回のテーマでもありますが、かっさはダイエットにも効果的なんですか？

はい、ダイエットにも向いていますよ。

滞ったセルライトにかっさをかけて、筋肉をほぐしてあげることで、血行やリンパの流れもスムーズになります。

そうすると、代謝も上がりそうですね。

はい、それに、老廃物も流れて排出されやすくなります。

サロンのお客様も、かっさの施術後は、おトイレに行かれることが多いです。

つまり、それは、老廃物が出ていく、身体の悪いものが出ていくということです。

ですので、かっさで体重が落ちることにもつながります。

かっさは、臓腑につながる経絡上を施術していきますので、身体のバランスを整えながらダイエットすることができますよ。

先生のサロンでも、痩身のかっさメニューがあるんですか？

いえ、当サロンは、排毒ケア・体質改善・コリやむくみなどトータルケアがメインで、痩身のみでお越しになられる方はほとんどいらっしゃいません。

ただ、かっさでの施術後の結果として、「ズボンがゆるくなった！」、「スカートの腰回りに隙間ができた！」、「足が細くなった！」というお声はいただいています。

それは、かっさの施術一回で、ダイエット効果を感じられるんですか？

そうですね、現代人はそれだけ悪いものを出せていない方が多いのかもしれませんね。

ですので、かっさのやり方さえきちんとしていれば、痩身の点でも効果は感じやすいと思いますよ。

かっさは、どんな場所のダイエットに使えますか？

脚痩せや、お腹周りのダイエットにいいと思います。

脚痩せにできるかっさマッサージはありますか？

はい、太ももの外側の側面には「胆経（たんけい）」という気血の通り道があって、そこにはダイエットのツボがたくさんあるといわれています。

それから、胆経は筋肉を司るといわれていて、そこを刺激してあげることで脂肪燃焼を高める効果が期待できます。

かっさでのマッサージは、脚痩せが目的でしたら、その胆経を上から下に、少し強めにかっさしていきます。

お腹周りのダイエットにおすすめのかっさマッサージはありますか？

おへその周りには、水分調整・消化・便秘・月経不調などのツボがたくさんあります。

かっさは、ひとつひとつのツボの場所が分からなくても、こすることで、そのツボを押さえることができます。

かっさは、面で刺激することができますもんね。

はい、それも、かっさのいいところです。

かっさでお腹周りをダイエットするときは、おへそを避けて、身体の中心線を上から下にかっさしていきます。

それから、お腹周りが硬くなっている方は、腸をやわらげるようなイメージで、お腹にかっさで「の」の字を描くようにこするのもいいですよ。

手でマッサージするよいも、かっさの方が刺激も入っていきます。

後は、体側（たいそく・身体の側面）にも「胆経」が流れていますので、体側から腰までかっさしてあげるのもおすすめです。

かっさでマッサージするときは、かっさプレートを皮膚に直接当てていいんですか？

いいえ、そのままかっさをすると皮膚を傷つけてしまいますので、オイル・クリーム・ジェルなどの滑剤（かつざい）を必ず使用していただきたいです。

マッサージは、どのくらいの強さでやればいいでしょうか？

セルフケアの場合は、「痛気持ちいい」くらいの強さがおすすめです。

ちなみに、かっさの角度を斜め45度くらいに傾けてやると、痛みが軽減しますよ。

かっさのマッサージは、いつやっても大丈夫です。

お風呂上りにマッサージするのがいちばんいいといわれますが、オイルを使う場合、オイルのべとつきが気になる方は、お風呂の中でするのもいいと思いますよ。

お風呂でしたら、そのままオイルも流せますもんね。

はい、私も時々、お風呂の中でかっさをしています。