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丹田とは?丹田の場所を意識するだけでも姿勢が良くなるの?

本日のキレイの先生

吉田 智子 先生

丹田とは?丹田の場所を意識するだけでも姿勢が良くなるの?

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「丹田(たんでん)」です。

産前産後ダイエットアドバイザー・整体師 の吉田 智子 先生に取材させていただきました。

皆さまは、丹田をご存知ですか?

丹田は、おへその下あたりの場所のことをいい(厳密には、そこだけではないそうですが)、健康にも深くつながっているといいます。

丹田を生活の中で意識するだけでも、健康に良いそうです。

さて、丹田とは、何なのでしょうか?

吉田 先生に教えていただきました。

目次

丹田とは

丹田の場所
・下丹田
・中丹田
・上丹田

丹田を意識する

まとめ

本日のキレイの先生

産前産後ダイエットアドバイザー・整体師

吉田 智子 先生

「キレイの先生」編集部

丹田とは

吉田 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「丹田(たんでん)」です。

丹田は、あまり聞きなれない言葉です。

まずは、丹田とは何か、ということから教えていただけますか?

簡単にいうと、「気(き)」が流れる・貯めるための重要なポイント(場所)です。

「気」というのは、東洋医学でいうところの「気」ということでしょうか?

はい、そうです。

例えば、「勇気」、「元気」、「気が落ちている」などともいいますが、そういった「気」ですね。

「気」について

東洋医学では、人が生きていく上で欠かせない「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の3つの要素が、全身を循環しているとされています。ここでいう「気」とは、その東洋医学の「気」のことをいいます。

つまり、丹田とは、東洋医学から来ている考え方なのですか?

はい、そうですね。

丹田は、場所のことをいいますが、臓器(のある場所)ではありません。

東洋思想から来ていて、西洋医学的な考え方とは少し違っています。

丹田とは

丹田は、西洋医学のように、「この臓器のある場所」といった物理的な場所を指すというよりも、概念的な場所といえそうです。

ちなみに、丹田は、「アーユルヴェーダ」でいうチャクラの流れ道である「ナーディ」が集結・密集している場所にも、近いといいます。

東洋医学はアーユルヴェーダの影響を受けているといいますから、(丹田も)アーユルヴェーダの考え方と通じるものがあるのではないかと思います。

丹田の場所

丹田の場所は、どこにあるのでしょうか?

丹田は、3つあります。

一ヶ所ではないのですか!?

はい。

下丹田」、「中丹田」、「上丹田」の3つがあり、それぞれ働きが違います。

丹田の場所

丹田は、「上中下」の3つあるのですね…。

下丹田

その(3つの丹田の)中でも、もっとも重要視されるのが、「下丹田」です。

下丹田は、おへその下に親指3本分、もしくは、指4本分(薬指から人差し指)のところにあります。

(3つの丹田の中でも)気が集まってたまる場所で、精神的な芯や軸になる部分です。

例えば、日本語でも、「腹がすわる」、「肝がすわる」、などともいうと思います。

それは、下丹田がしっかりしているということです。

「グラウディング(地に足がしっかり着いているということ)」ともいえますね。

「腹がすわる」、「肝がすわる」という言い方を考えると、イメージがわきやすいです。

下丹田は、その「腹」や「肝」の場所と考えることもできるのですね。

中丹田

「中丹田」は、どの場所にあるのでしょうか?

胸にあります。

中丹田は、コミュニケーションを取ったりするときに必要とされます。

そこが流れていないと、コミュニケーションがうまく取れなかったりします。

例えば、多くの人に影響する情報発信をするような人には、中丹田の開いている人が多いといいます。

また、ハグをして胸と胸が合ったときに、元気のない人には(中丹田を通じて)元「気」を与えたりすることもできるようです。

上丹田

「上丹田」は、どの場所にあるのでしょうか?

眉間の間にあり、「第三の目」のある場所です。

上丹田は、直観力や洞察力、先を見通す力などと関係しています。

例えば、眉間にグッとしわの寄っている人は、上丹田が崩れていることが考えられます。

すると、(視野が狭くなり)大きな視線でみられなくなったりします。

他にも、人のことを理解できなかったり、ガミガミ怒ったりする人も、上丹田の崩れが考えられます。

丹田とツボ

丹田は、「気」の流れと関係しているとのことでした。

東洋医学でいう気・血・水は、「経絡(けいらく)」を通って、それが表面に表れているポイントを「ツボ」といいます。

丹田は、ツボとも関係しているのでしょうか?

私も調べてみたのですが、丹田の場所には、ツボもあるようですね。

下丹田には「気海(きかい)」、中丹田には「膻中(だんちゅう)」、上丹田には「印堂(いんどう)」というツボがあるとのことでした。

丹田を意識する

ツボは、(ツボを)押して刺激することで、そことつながっている臓器などにアプローチできるとされています。

丹田も、マッサージなどで刺激してあげると、身体に良いのですか?

丹田は、「そこに丹田がある」ということを意識するだけでも良いです。

丹田の場所を理解したり、感じたりするだけで、気が流れる・貯まるといいます。

意識するだけで良いのですか…。

特別なことは、何もしなくても良いのですね。

丹田を意識することで、どんな効果を期待できるのでしょうか?

丹田を意識しながら生活すると、姿勢が良くなります。

例えば、「下丹田」を意識すると、反り腰や猫背が自然と改善していきます。

(試しに下丹田を意識してみると)あ、本当だ!

背筋がピンと伸びるような感じがしますね。

(おへの下の下丹田を意識することで)体幹が出来る感じ、といったら良いのでしょうか…。

また、「中丹田」を開くように意識すれば、猫背にもなりませんし、呼吸も深くなります。

「上丹田」を意識することで、眉間にシワを寄せなくなったり、たるみやおでこの横ジワが改善したり、目がキラキラして表情が柔和になったりすることにつながります。

丹田は、概念的な場所ですが、丹田を意識することで、物理的な変化も期待できるのですね。

そうですね。

先程、丹田は、(その場所を)意識するだけで、「気」が流れる・貯まることにもつながるとおっしゃっていました。

気が流れる・貯まると、(身体の)どんなことに良いのでしょうか?

元「気」のもとが流れますから、元気になったり、心が安定したりするなど、メンタル的な部分にも大きく関わってくると思います。

また、自律神経も、副交感神経が優位になりやすくなり、ホルモンのバランスもとれ、冷え性の改善なども期待できます。

自律神経について

自律神経は、人の身体と心をコントロールしている神経です、「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」が交互に入れ替わって、バランスを取っています。例えば、夜になっても交感神経が優位な状態が続くなど、(2つの神経の)バランスが崩れると、心身に大きな影響があります。

まとめ

丹田は、(例えば何々の内臓などがあるといったような)物理的な場所というよりも、「気」の流れる上で重要なポイントで、概念的な場所といえます。

ただ、吉田 先生のおっしゃったように、丹田を意識するだけで、姿勢が自然と良くなります。

私は猫背で姿勢が良くないのですが、おへその下の「下丹田」、胸の「上丹田」を意識すると、自然と背筋がピンと伸びるのが分かります。

吉田 先生も、何か特別なことを行わなくても、丹田を意識するだけで良いとおっしゃっていました。

姿勢が良くなったり、気が流れるようになったりすれば、健康と美容のどちらにもプラスです。

皆さまも、日常の中で、丹田を意識してみてはいかがでしょうか?

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