美容のスペシャリストが教えるキレイ

顔を引き上げる5つの方法!マッサージにお灸も効果的!鍼灸師に聞く

本日のキレイの先生

次藤 ひろみ 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「顔を引き上げる方法」です。

千葉県船橋市 美容鍼灸410(シトー)の次藤 ひろみ 先生にインタビューさせていただきました。

顔を引き上げるには、鍼(はり)も即効性が高く、先生の鍼灸院のお客様も、皆さま、施術後にご自分のお顔を鏡でみて驚かれるといいます。

セルフケアでは、顔を引き上げるのにも、マッサージも良いですが、お灸もおすすめだそうです。

それも、顔にお灸を行うのではなく、手足にお灸を置くだけでも、顔は自然と引き上がっていきます。

顔を引き上げる方法について、鍼灸師の次藤先生に教えていただきました。

目次

顔のたるみの原因
・顔のたるみは何から起こる?
・生活習慣で原因になること

顔を引き上げる方法
・手足にお灸を行う
・顔の筋肉をほぐすマッサージ
・姿勢を正す

まとめ

顔のたるみの原因

次藤先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔を引き上げる方法」です。

先生の鍼灸院(しんきゅういん)のお客様にも、顔のたるみを気にされている方はいらっしゃいますか?

そうですね、20代後半から30代になると、頬のたるみなどを気にされている方がほとんどですので、ほぼ皆さま、お顔のたるみを気にされてご来院いただいています。

顔にたるみが出ていると、見た目の印象も変わると思います。

はい、お顔にたるみが出てくると、どうして生活感が出てしまったり、疲れがみえたりしま

それから、不機嫌そうな印象を持たれることもあるかもしれません。

(参考:エステティシャンに聞く疲れ顔について

それに、お顔のたるみのあるなしで、見た目年齢が年齢から510歳くらいは変わってきますよね。

(参考:美容セラピストに聞く老け顔について

顔のたるみは何から起こる?

顔のたるみは、何から起こるんでしょうか?

私は東洋医学で治療をさせていただいていますが、東洋医学では、身体の中の「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」のバランスが良くて、そのめぐりがいいと、お顔もトラブルがなく、素肌もきれいだと考えられています。

そのどこかが滞ってしまっていたり、流れが悪くなっていたりすると、お顔にもたるみが出やすくなります。

それから、現代医学の観点からいうと、お顔の筋肉が硬くなっていることも、たるみの原因のひとつです。

そうすると、むくみも起きやすくなりますね。

生活習慣で原因になること

日々の生活習慣で、顔のたるみの原因になることはありますか?

いちばんは、やはり、身体の冷えが大きいです。

身体が冷えると、筋肉も硬くなってしまいますし、それによって、血液の流れも悪くなってしまいます。

そうすると、むくみも発生しやすくなって、というように様々なことがつながって、お顔のたるみをもたらすと考えられます。

それから、現代社会は、お忙しい女性の方が多いです。

常に緊張した状態にあると、自律神経(人の身体と心をコントロールしている神経)が乱れて、お顔もそうですし身体もそうですが、筋肉が硬くなりやすいです。

例えば、ご自身でも気付かない食いしばりや歯ぎしりの癖があって、そのために、お顔の筋肉が硬くなって、たるみの原因になっている方も多いです。

それは、実際にお客様のお顔を触らせていただくと、とても感じることです。

この他にも、お顔のたるみの原因には、普段の食生活も挙げられますし、姿勢も関係しています。

そういったことが色々と積み重なることによっても、お顔のたるみは起きます。

顔を引き上げる方法

先生の鍼灸院では、美容鍼(はり)を行っていらっしゃいますが、顔を引き上げるのに、鍼もいいんですか?

はい、おすすめですよ。

どうして、鍼は、顔を引き上げるのにも効果的なんでしょうか?

鍼は、皮膚に実際に刺すことで、小さな傷を作ります。

そうすると、身体は、その傷を治そうとスイッチが入って、血液やリンパ液(体内の老廃物を回収して排出する液体)が、鍼を刺したところに集まってきます。

それによって、血液の流れも良くなりますし、筋肉もほぐれてきます

そうか、血液の流れが良くなって筋肉もほぐれれば、顔のたるみの改善にもつながりますよね。

はい、そうです。

顔の内側から張りが出てくるような感じですね。

ちなみに、鍼を刺すことで、免疫力も上がってくるので、健康的にもなりますよ。

施術では、顔に鍼を刺していくんですか?

はい、お顔にも鍼を刺していきます。

東洋医学では、「経絡(けいらく)」と呼ばれる気・血・水がめぐるルートがあるとされていて、それは全身でつながっていて、もちろん、お顔にも通っています。

ですので、お顔に鍼を刺すことで直接的にアプローチするだけではなく、たるみの根本的な原因になっているであろう内臓の不調にもアプローチできます。

鍼は、顔を引き上げるのに即効性はあるんですか?

はい、お客様が鍼をお受けになられた直後に鏡をみていただくと、皆さま「えーッ!」と声を挙げられますよ(笑)。

すごい(笑)。

そのくらい、鍼は、顔の引き上げに即効性があるんですね。

はい、鍼は、初回の方ですと、大体3日~1週間くらい、その効果が持続します。

それを定期的に通っていただくことで、その効果が2週間くらい持続するようになって、さらに1ヶ月になって、というように、段々と持ちが良くなっていきますよ。

手足にお灸を行う

顔を引き上げるのに、セルフケアでやれることはありますか?

まずは、身体の冷えを取るお手入れをおすすめしています。

日常生活でいえば、例えば、お風呂にゆっくり入っていただくのもいいですし、身体を温める食べ物を摂っていただくのもいいです。

後は、手軽にできるお灸もおすすめです。

お灸は手軽にやれるんですか…?

正直、少しハードルの高いイメージがあったんですが(笑)。

ええ、手軽に行えるお灸もありますよ(笑)。

いま、若い女性の方にも、そういった家庭で手軽に行えるお灸は人気で、「お灸女子」という言葉もありますし、書籍やムック本も出ていたりしますよ。

初心者の方がご自分で行えるお灸としては、例えば、ライターで火をつけてツボの上に乗せるだけのものがあります。

それは、2~3分で火が消えますし、そういうものでしたら、手軽にお灸を行えますよ。

そのお灸を顔に乗せるんですか?

いえ、ご自身で行うときは、お顔には直接乗せません(笑)。

手足にも、全身でつながっている経絡が通っていますので、手と足のツボにお灸を置くことをおすすめしています。

それは、手足のどこにお灸をすればいいんでしょうか?

手ですと、「合谷(ごうこく)」というツボです。

合谷は、人差し指と親指の間のくぼみにあるツボで、押すとズーンと響くようなところにあります。

そこに、お灸をするのがおすすめです。

足でしたら、足の親指を曲げたときにシワの出る場所があります。

そこを触ると、ズーンと痛気持ちいいところがありますので、そこにお灸を行います。

手足のお灸が、顔を引き上げるのにも効果的なのは、経絡が顔にもつながっているからですか?

はい、そうです。

手足のお灸で、顔にも変化も感じられるんですか?

はい、特に足のほうにお灸をすると、お顔がヒュッと上がるのを実感いただきやすいと思います。

それに、お灸は、お顔のたるみの根本的な原因である体調不良の改善にもつながりますよ。

それも、経絡が全身につながっているからですね?

はい、そうです。

顔の筋肉をほぐすマッサージ

他に、顔を引き上げるのに、やれることはありますか?

ご自分で、硬くなっているお顔の筋肉のところをマッサージしていただくのも、ひとつの方法です。

顔の筋肉は、どんな場所が硬くなりやすいんでしょうか?

歯をグッと食いしばったときに、頬がモリッと出るところ緊張して硬くなっている方が多いです。

その筋肉のコリで、血流も悪くなりますし、老廃物がたまって、その上にある皮膚がそれを支えきれなくなって、顔はたるんでいきます。

ですので、そこをほぐしていくこともいいですよ。

それは、どうやってほぐせばいいですか?

まずは、こぶしを、その頬の筋肉が緊張しているところに密着させます

お顔の表面に手を置くというよりも、骨に向かって密着させる感じです。

そうして、圧をかけたまま、もみほぐしていきます

このマッサージは、筋肉をやわらかくする効果が高いです。

それから、頬にはツボもありますので、マッサージの仕上げに、そこを指でグーッと押していただくのもおすすめです。

お顔の筋肉が硬くなっていると、筋肉も動きませんので、それがたるみの原因にもなっています。

筋肉をやわらかくすることで、お顔の筋肉も動きやすくなりますので、お顔のたるんだところも自然と引き上がっていきますよ。

姿勢を正す

顔を引き上げるのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

顔のたるみは、筋肉のコリがひとつの原因ですから、例えばスマホやパソコンなどで、同じ姿勢が続くことも良くありません

特に、スマホなどで、知らず知らずの内に、顎(あご)を引いていたりすると、それによって背中の筋肉も引っ張られて、お顔のたるみの原因になります。

ですので、猫背に気を付けて、姿勢を正すことを意識するだけでも、お顔のたるみは違ってきますよ。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔を引き上げる方法をまとめます。

1. 身体の冷えを取る(お風呂にゆっくり入る、温かい食べ物を摂る、など)
2. 手足にお灸を行う(手は合谷のツボに、足は親指を曲げてシワの出るところに)
3. グッと噛みしめたときに頬の盛り上がるところを、こぶしで圧をかけてマッサージする
4. 頬のツボを押す
5. 姿勢を正す

手足にお灸を行うことで、経絡を通じて顔にアプローチすることもできますし、身体を温めることもできます。

それによって、お顔を引き上げる以外の効果も期待できそうです。

顔を引き上げるには、もちろんマッサージなども良いですが、お灸も良いですよ。