今回のテーマは、「目の下のたるみ」です。
東京都青山 小顔セラピーサロン mano magia の堤 貴恵 先生にインタビューさせていただきました。
目周りは顔の中でも特に皮膚の薄い場所のため、たるみも起こりやすいです。
それによって、老けた印象も強くなってしまいます。
目の下のたるみを改善するには、肌摩擦なくクレンジング・洗顔を行って、スキンケアでしっかりと保湿することも大切ですし、マッサージでめぐりを良くしてあげることも有効だといいます。
また、メイク方法でも心がけられることがあるそうです。
そんな目の下のたるみを改善する方法を、堤先生に教えていただきました。
目次
目の下のたるみは何が原因か?
・目の下のたるみは肌老化などから起こる
・目の下を触る癖やメイク方法などがたるみの原因に
目の下のたるみを改善する方法
・目の下のたるみにはスキンケアでの保湿も大事
・優しいクレンジングで落とせるアイメイクを選ぶなど
・目の下のマッサージやツボ押しでめぐりを良くする
・適度な運動で身体を動かすなど
目の下のたるみは何が原因か?
堤先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「目の下のたるみ」です。
目の下にたるみが出ていると、見た目の印象も変わってくると思います。
そうですね、目の下にたるみがあるのとないのとでは、印象も大きく変わりますよね。
目の下にたるみがあると、やはり老けた印象が出やすいです。
先生のサロンのお客様にも、目の下のたるみを気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、いらっしゃいますよ。
ちょうど、先日お越しいただいたお客様も、カウンセリングでお悩みをお聞きすると、ほうれい線と目の下のたるみを挙げられていました。
目の下のたるみは、何歳くらいから出やすくなるんですか?
中には、20代で、目の下にたるみが出ている方もいらっしゃいます。
20代で!?
それは、かなり早いような気がします…。
ただ、ご自分で目の下のたるみを気にされるようになるのは、40代くらいからが多いでしょうか。
目の下のたるみは肌老化などから起こる
目の下のたるみは、何から起こるんですか?
まずは、お肌の状態の影響があります。
それに、血液やリンパ(体内の老廃物を回収して排出している器官)の滞りも関係しますし、筋肉の衰えも関係しています。
つまり、すべてが関係しているんですね(笑)。
はい、すべてが関係していますね(笑)。
ただ、その中でも、加齢によるお肌の変化…お肌の老化による影響が特に大きいです。
それは、年齢でお肌がたるんでくるということですか?
そうですね、皮膚は、「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層で構成されています。
若い方は、真皮の部分がコラーゲンやヒアルロン酸などで満たされていて、お肌にハリもあります。
コラーゲンは、お肌の「弾力成分」ともいいますもんね。
はい、ただ、年齢が上がってくると、コラーゲンなどを生み出している「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」の働きが低下します。
それによって、コラーゲンやヒアルロン酸の量も減少していきます。
そうして、お肌はハリがなくなってくるんですね…。
先程のお話でも、目の下のたるみを本格的に気にされるのは、40代以降の人に多いとのことでした。
それは、お肌の老化によるところが大きいのかもしれませんね。
はい、そうですね。
でも、20代の人は、まだお肌の老化を迎えていないですよね。
それでも、20代で目の下にたるみが出るというのは、どういうことなんでしょうか…?
20代の方ですと、お肌の老化というよりも、血液やリンパの滞りから目の下のたるみが出ているケースが多いです。
特に目周りは皮膚が薄く、ティッシュペーパー1枚をさらに半分にしたくらいの厚さしかありません。
ですので、お顔の血やリンパのめぐりが悪くなって、目の下に汚い血液や水がたまると、たるみも出やすくなりますし、その汚いものが透けて見えて「クマ」も出ます。
同じ目の下のたるみでも、年齢によって原因が違ってくるんですね…。
目の下のたるみは何から?
・肌老化によるたるみ
・血液やリンパの滞りで目の下に老廃物がたまる
・筋肉のたるみ
など
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目の下を触る癖やメイク方法などがたるみの原因に
日々の生活習慣で、目の下のたるみが起こる原因はありますか?
まずは、目の下が気になってこすってしまうことです。
その気持ちは、よく分かります(苦笑)。
目の下はエイジングサインも出やすいですから、つい触りたくなります…(苦笑)。
はい、それで、目元のマッサージをやりすぎている方もいらっしゃいます。
目の周りは皮膚が薄いですから、過度なマッサージは逆効果になりそうです。
はい、肌摩擦を起こせば、お肌の負担も大きいです。
目の下は気になりやすい場所だからこそ、そういった触りすぎで、余計に悪い方向に傾いていくことも大きいように感じます。
それから、目の下のたるみは、お化粧の仕方も関係してきます。
アイメイクは、メイクの中でもいちばん濃いですから、その影響もあるということですか?
それもそうですし、お化粧は、肌悩みを隠すのにも役立ちます。
例えば目の下のクマを隠したいときは、ファンデーションを厚く塗ることもあるでしょうし、厚化粧にみえないように薄く薄く重ねて塗ることもあると思います。
ファンデーションも、スポンジで付けるにしてもブラシで付けるにしても、肌摩擦が起きます。
そうして、メイクで目元を触る回数や時間が増えることも、お肌には少なからず負担がかかります。
目元は、ただでさえ肌悩みの出やすい場所です。
それをお化粧で隠そうとするほど、触る回数も増えて、それがたるみの原因にもなる可能性もあるんですね…。
はい、後は、お使いのスキンケア化粧品による影響もあります。
例えば、合成界面活性剤(本来混ざらない水分と油分を混ぜ合わせるための原料)の多い化粧品を長年お使いになっていると、皮膚のバリア機能を壊して乾燥を招き、お肌のハリが失われる原因にもなります。
ですので、私は合成界面活性剤が極力入っていないものを、意識的に使うようにしています。
ちなみにいま使っている化粧品は、パラベン・合成香料・合成着色料などの不純物の入っていないものです。
目元のたるみの原因
・目の下が気になってよく触る
・過度な目の下のマッサージ
・目の下にファンデーションを厚く塗る(薄く重ねて付けることも)
・界面活性剤の多いスキンケア化粧品の使用
など
目の下のたるみを改善する方法
目の下のたるみにはスキンケアでの保湿も大事
目の下のたるみを改善するには、スキンケアでの保湿も大事なんですか?
はい、もちろん保湿はすごく大事ですよ。
目の下のたるみを改善するのに、スキンケアでのポイントはありますか?
まずは、化粧水は、お顔を洗ったすぐ後に付けていただきたいです。
洗顔後はお肌が突っ張ったりしやすい状態ですので、その前に水分を入れてあげたいです。
それから、化粧水だけではなく美容液やクリームにもいえることですが、スキンケア化粧品は手で押さえるようにして、心の中で「お肌の中に入っていけ、入っていけ」と唱えるように入れ込んであげるのがおすすめです。
後は、普段ご自分の使っている化粧水をシートマスクにびしゃびしゃに浸して、お顔に乗せてあげるのもいういですよ。
「ローションパック」ですね。
はい、ただパックは、お顔に長く乗せればいいわけではありません。
長時間のパックは、逆にお肌の水分が失われてしまうので、お顔に乗せておくのは5分くらいを目安にしましょう。
目元のケアでいうと、「アイクリーム」や「目元美容液」などもあります。
はい、目元専用の化粧品は目元ケアに特化して作られていますので、そういったものをお手入れに取り入れることも、目の下のたるみには有効ですね。
目元のたるみの改善方法
(化粧水などのポイント)
・スキンケア化粧品は手で押さえるようにして入れ込んでいく
・化粧水は、洗顔後すぐに付ける
・ローションパックを行うのもおすすめ
・アイクリームや目元美容液などをお手入れに取り入れる
など
目元ケアに美容家が保湿力を絶賛した洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれて、乾燥知らずに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれて、乾燥知らずに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
優しいクレンジングで落とせるアイメイクを選ぶなど
目の下のたるみを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
クレンジング・洗顔に限らずスキンケアのすべてに通じていえることですが、こすらないことです。
例えば洗顔でしたら、泡で洗うことが大切です。
お化粧落としには、アイメイク専用のポイントメイク落としなどもありますよね。
目元は、そういったものを使ったほうがいいんですか?
ポイントメイク落としでなければ落とすのが難しいメイクでしたら、そういったものを使用したほうがいいかもしれませんね。
ただ、そもそも、強いクレンジングでなければ落とせないようなメイクをしないことも、ひとつですよね。
なるほど、そうすれば、そもそも強いクレンジングを使用する必要もなくなります(笑)。
それも、目の下のたるみを改善するひとつの方法といえますね(笑)。
はい、優しいクレンジングで落ちるアイメイクを選んで、自分のお肌を労(いた)わってあげるのもいいと思いますよ。
私自身、そうした視点からも、メイク化粧品を選ぶようにしています。
目元のたるみの改善方法
(クレンジング・洗顔のポイント)
・肌摩擦を起こさないように優しく行う(例えば洗顔は泡で洗う)
・優しいクレンジングで落ちるアイメイクを選ぶ
など
目の下のマッサージやツボ押しでめぐりを良くする
目の下のたるみを改善するのに、おすすめのマッサージはありますか?
はい、リンパを流していくマッサージもおすすめです。
マッサージは、まずは、目の下を外側から内側に流します。
そうしたら、そのまま目の周りをくるりと回るようにして、こめかみのほうに流します。
そして最後は、こめかみから心臓のほうに流していきます。
目元のたるみの改善方法
(マッサージの方法)
1. 目の下を外側から内側に流す
2. 目の上を内側からこめかみのほうに流す
3. こめかみから首を通って鎖骨へと流す
ちなみにこのマッサージは、肌摩擦が起きないように、美容液などを付けながら行うのがおすすめです。
後は、目の下のたるみには、ツボ押しもいいですよ。
目の下のくぼみには、「承泣(しょうきゅう)」というツボがあります。
そこを痛くないくらいの指圧で3~5秒くらい押してあげましょう。
目元のたるみの改善方法
・「承泣」のツボを3~5秒指圧する
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適度な運動で身体を動かすなど
目の下のたるみを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
私はあまり運動が得意ではないのですが、普段は駅でもできるだけ階段を使うようにしています。
それは、私も見習わなければです…(苦笑)。
でも、それがどうして目の下のたるみにもいいんですか?
お顔とお身体は全部つながっています。
お身体を動かすようにしないと、お顔も引きあがりません。
ですので、適度な運動は、目の下のたるみにも大事なことですよ。
ちなみに当サロンでも、小顔のセラピーを行うときは、お顔だけではなく、ヘッドマッサージから骨盤のケアまで行うようにしています。
それから、先程のメイクのお話とも通じるのですが、私は普段、ファンデーションは、お肌に負担の少ない「エアファンデーション」を使っています。
女性は毎日お化粧してファンデーションを付けるでしょうから、そういったところから見直してみるのもいいと思いますよ。
目元のたるみの改善方法
(生活習慣で心がけたいこと)
・適度な運動で身体を動かす
・肌に負担の少ないメイク化粧品を使用する
など
編集部の選ぶ目の下のたるみにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、堤先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、編集部の選んだ目の下のたるみにおすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
目元にうるおいがギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までグングン引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥知らずの肌に整えて目元ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張って乾燥知らずのフワ肌に
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、試しにしばらくそのままでいても乾燥は感じられず保湿感が続きます! 肌が水分を抱え込んでフワフワになり、透明感も出てきて感謝しています(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
目元ケアにおすすめのアイクリーム
目元とまつ毛のご褒美
目元の保湿にクマやむくみにもアプローチできるアイクリーム!
@コスメや楽天の各部門のランキングで第1位を獲得したアイクリームです。
目元とまつ毛の両方を一本でケアすることができ、目元のコリの緩和と保湿にフォーカスし、めぐり改善成分やうるおい成分が目元本来の美しさを引き出します。
下のリンクからのお申込み限定で、定期初回85%OFFの税別680円でお申込みいただけ、300円分のQUOカードのプレゼントがあります(定期購入の配送回数に制限はありません)。
●内容量:15g
●通常価格:税別4,700円
美容家の感想

目元がうるおってピンッとハリ感!クマやくすみのケアもできてまつ育にも!
クリームよりみずみずしくジェルよりしっとりした質感で使いやすく、目元がうるおって乾燥がやわらぎピンッとハリ感が出ました。しかも、めぐりをサポートする成分が入っているので、目元の保湿に加え、目の疲れから来るくすみ・クマ・むくみにアプローチできますし、まつ毛にも使えてまつ育ができるのも嬉しいです!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
ポーラ B.A アイゾーンクリーム
ポーラのエイジングケアシリーズの最高峰ブランド「B.A」のアイクリームです。
目元の構造に着目して、うるおいによるハリ感で立体的な目元を目指すという理論をで開発されました。
最初はコクのあるクリームが肌を引き上げるように密着し、次に肌に伸ばすと水の層がはじけるようにみずみずしく浸透し、最後に再びクリームのコクが表れ、テクスチャーが3段階で変化します。
●内容量:26g
●通常価格:税別18,000円
美容家の感想

高橋 美穂子 先生
乾燥・シワ知らずの目元に!化粧ノリも良くなってむくみがすっきり形状記憶!
かなり固めのアイクリームが目元にしっかりと乗って保湿してくれるので、乾燥も感じづらくなってシワも出づらくなりました。それにハリが出て、翌朝のアイメイクの乗りも良くなりました。説明書に従って目元の内側から外側になじませて最後はこめかみを優しく押さると、むくみもすっきりして形状記憶してくれます!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
美容のプロがアイクリームを比較しました
アイクリームは、皮膚の薄い目元に適した処方で作られていて、目元のケアにはアイクリームもおすすめです。
美容のスペシャリストの先生方にアイクリームをお試しいただき、おすすめの商品をまとめました。
美容家が評価したアイクリームの比較記事はこちらからご覧ください。
まとめ
今回のインタビューで挙がった、目の下のたるみを改善する方法をまとめます。
1. スキンケア化粧品は手で押さえるようにして入れ込んでいく
2. 化粧水は、洗顔後すぐに付ける
3. ローションパックを行うのもおすすめ
4. アイクリームや目元美容液などをお手入れに取り入れる
5. クレンジング・洗顔は肌摩擦を起こさないように優しく行う
6. 目の下のマッサージでリンパを流す
7. 目元の「承泣」のツボ押し
8. 適度な運動で身体を動かす
9. 優しいクレンジングで落ちるアイメイクやファンデーションなどを選ぶ
目の下のたるみを改善するには、スキンケアでの保湿も大切ですし、マッサージなどでリンパを流してあげることも有効です。
そして、堤先生のおっしゃったように、肌負担のないメイク化粧品を選ぶようにするのも、ひとつの方法ですね。
目の下のたるみが気になったときは、堤先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?
* 2018年6月19日に公開した『目の下のたるみ解消!メイク選びも大切?小顔専門家に聞く10の方法』を再編集しました。