美容のスペシャリストが教えるキレイ

顔の歪みを改善する!専門トレーナーの教える意識改革やトレーニング方法

本日のキレイの先生

古瀬 いずみ 先生

今回のテーマは、「顔の歪み」です。

神奈川県横浜市 ボディメイクサロン Stylizmy の古瀬 いずみ 先生にインタビューさせていただきました。

顔の歪みを改善するには、まずは自分自身の顔の歪みを知ることが大切だといいます。

その上で、その歪みを意識したり歪みの癖を治したりするだけでも、歪みを改善するのに有効だそうです。

顔の歪みを改善する方法について、古瀬先生に教えていただきました。

目次

顔の歪みの原因
・姿勢の悪さから顔の歪みが起こることも
・普段あまり話さないと顔の歪みも起きやすい

顔の歪みを改善する方法
・まずは自分自身の顔の歪みを知る
・顔の歪みを意識して癖を治すようにする
・「盆の窪」の筋肉をトレーニングする
・生活習慣を整えることも大事
・顔の歪みを改善するのにおすすめのサロンケアとは

まとめ

顔の歪みの原因

古瀬先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔の歪み」です。

まずは、顔の歪みというのは、何のことをいうんですか?

そもそも、「歪みのないお顔」は、基本的に左右対称のお顔のことをいいます

そうすると、顔の歪みというのは、左右非対称のことをいうんですね。

でも、顔の歪みのない人はいるんでしょうか…?

私自身、顔は左右対称ではありません。

あまりいらっしゃらないと思いますよ(苦笑)。

それは、お身体にもいえることですね。

そうですよね…(苦笑)。

ちなみに、顔のどんな場所に歪みが出やすいですか?

例えば、どちらかの頬骨が落ちていたり、口角の上がる角度が違ったりすることもあります。

それに、お顔の歪みでシワの入り方も変わりますし、ほうれい線の長さや角度が左右で違う方いらっしゃいます。

それから、当サロンのボディメイクでは「お首から上」をお顔と捉えるのですが、お顔全体が傾いている場合もあります。

そういった方は、「まっすぐ立ってみてください」とお伝えしても、お顔が斜めを向いていたりします。

私もそうかもしれません(苦笑)

まっすぐ立っているつもりでも、顔が少し斜めを向いていることを、以前に指摘されたことがあります。

後は、例えば、テレビに出ているアナウンサーさんにも、「あ」と発音するときに、口を左右対称に動かせていなくて、口が曲がって発音されている方もいらっしゃいます。

そんなところにも、顔の歪みが表れるんですね…。

顔の歪みとは

(左右非対称が表れる場所)
口角の上がる角度
シワの入り方
ほうれい線の長さや角度
顔全体が傾いている
発音するときに口が曲がっている
など

姿勢の悪さから顔の歪みが起こることも

顔の歪みは、生まれついてのものなんですか?

それとも、日々の生活の中で歪んでくることもあるんですか?

もちろん、先天的に生まれ持ったものもありますが、生活習慣から歪みが起きているケースも多くあります

生活習慣では、どんなことが顔の歪みの原因になるんでしょうか?

お顔の歪みも、根底はお身体の歪みから来ている場合が多いです。

例えば、猫背もそうです。

お身体の筋肉や内臓は、筋膜(きんまく)に覆われています。

ただ、猫背ですと、前を向くときにお顔を上げるような姿勢になるため、背中側の筋膜がゆるみやすいです。

それによって、お顔のたるみにもつながったりします。

それに姿勢が悪いと、血行も悪くなります。

そうすると、お顔の血色も悪くなりますし、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が遅れる原因にもなります。

姿勢の悪さは、そういったことにもすべてつながっていきます。

特に現代社会は、スマホの影響が大きいです。

スマホは、ずっと下を向いているような姿勢になって「スマホ姿勢」ともいえますよね。

私もそうですが、電車の中でも、ほとんどの人がスマホをみて下を向いていますもんね…。

普段あまり話さないと顔の歪みも起きやすい

後は、あまり話さない方よりもよくお話をする方のほうが、お顔も上がりやすいです。

普段あまり話さない方は、表情筋(表情を形作る顔の筋肉)を動かさないので、筋肉を使わないことによる機能低下も起こりやすいです。

そういったことも、お顔の歪みやたるみの原因にもなります。

どうして、顔の筋肉を使わないことが、歪みにもつながるんですか?

骨は、筋肉によって支えられています。

ですので、筋肉が衰えてくると、骨を支えきれなくなってきて歪みにつながります。

お顔には、頭蓋骨の真ん中に「蝶形骨(ちょうがいこつ)」という骨があります。

蝶形骨は、「頭蓋骨の要(かなめ)」ともいわれています。

普段あまり話さないことでお顔の筋肉の機能が低下してくると、蝶形骨の歪みにつながって、お顔も歪みが起こりやすいです。

顔の歪みを改善する方法

まずは自分自身の顔の歪みを知る

顔の歪みを改善するのに、セルフケアでやれることはありますか?

それには、まずはご自分のお顔の歪みを知ることです。

顔の歪みは、自分ではなかなか気付きにくいと思いますが、どうやって確認できるんでしょうか?

ひとつは、鏡をみながら、口を縦に開いたり横に開いたりすることです。

そうすると、例えば「口を開いたときに、口が少し右のほうに曲がっているな…」といったことがおわかりになると思います。

顔の歪みの確認方法

1. 鏡をみながら、口を縦に開いたり横に開いたりする
2. それによって口の歪みをチェックできる

それから、耳の前1cmくらいのところに、蝶形骨の端があります。

そこを触りながら、同じように口を開いたり閉じてみたりします

そうすると、骨の動きが手で感じられるはずです。

あれ…? 私は、左右でそこの動きが違うような気がします…。

はい、そこを触ったときの感覚で、動き方が「こっち側が強くて、こっち側が弱い…」といったことがあると思います。

それも、顔が歪んでいるということなんですね…

顔の歪みの確認方法

1. こめかみのあたり(蝶形骨の端)を触る
2. 口を縦に開いたり横に開いたりする
3. 骨の動き方で歪みをチェックできる

顔の歪みを意識して癖を治すようにする

お顔の歪みは、脳がその状態を正しいと認識しています。

ご自分の顔の歪みをチェックしたら、その歪みを、鏡をみて意識したり、手で触った感覚で意識したりすることも大切です。

そうした意識付けで、脳に、その歪みが「正しくない状態」と認識させることができます。

その上で、その歪みの癖を治すように意識して口を横に縦に動かすことも、お顔の歪みの改善にもつながります。

例えば朝お顔を洗うときに、それを毎日行うことを習慣化するのもいいですね。

お顔の歪みのないきれいな状態を「ゼロベース」とすると、そこに戻すのは、自分でしか行えないことです。

ですので、お顔の歪みを改善するのにも、まずはご自分の歪みを知ることが大切ですよ。

ちなみにそれは、お顔に限ったことではなく、姿勢にもいえることです。

顔の歪みの改善方法

(自分の顔の歪みを知って意識から変える)
鏡でみて意識したり、手で触ったりして歪みを意識する
歪みの癖を治すように意識する
など

「盆の窪」の筋肉をトレーニングする

首の後ろの「盆の窪(ぼんのくぼ・頭蓋骨と首の骨の付け根)」には、たくさんの筋肉が付いています。

そこの筋肉が硬くなっていると、血行も悪くなりますし、お顔の歪みにもつながります。

実際、そこの筋肉をあまり使えていなくて、機能低下している方も多いです。

当サロンでは、そこの筋肉を動かすトレーニングも行っています。

盆の窪の筋肉は、どんな方法でトレーニングできるんですか?

まずは、盆の窪に両手の指を置いた状態で、お顔を斜め上に向いて、下顎(したあご)を出します

そうすると、盆の窪の周りにある筋肉が収縮して、使っていない筋肉を呼び起こすことができます。

それだけで、顔の歪みを矯正することにもつながるんですか(笑)。

はい、いいですよ(笑)。

それに、血行を良くするのにもいいですね。

顔の歪みの改善方法

(盆の窪の筋肉をトレーニングする)
1. 首の後ろの「盆の窪」に両手の指を置く
2. 顔を斜め上に向く
3. その状態で下顎を出すようにする

生活習慣を整えることも大事

顔の歪みを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

お顔の歪みを改善するには、栄養も大切ですし、睡眠なども関係してきます

栄養や睡眠も、顔の歪みに関係するんですか…?

一見、無関係そうに思えますが…。

お顔の筋肉が「何で出来ているの?」ということを考えると、栄養も関係してきますよね。

そうか、筋肉は食べたもので作られています。

はい、ですので、栄養不足ですと、お顔は下がってきてたるみの原因にもなります。

基本的な生活習慣がきちんとしていないと、お顔もきちんと作られないということですね。

はい、そうです。

顔の歪みを改善するのにおすすめのサロンケアとは

ちなみに先生のサロンでは、顔の歪みを改善するのに、どんなケアを行っているんですか?

頭は、首の上に乗っています。

そして首は、身体の上半身に乗っています。

ですので上半身は、お顔の土台ともいえます。

その土台が崩れていては、お顔だけを改善しようとしても、なかなかうまくいきません。

当サロンでは、お顔の歪みを改善するのにも、まずは土台となっている上半身を調整して、その次に首を調整します。

そしてその上で、お顔を調整していきます。

つまり、顔の歪みを調整するのに、顔だけをケアするわけじゃないということですね。

はい、そうです。

まとめ

顔の歪みを改善するには、まずは自分自身でその歪みを知ることが大切といえそうです。

その歪みを意識するだけでも、歪みの改善につながっていくといいますし、歪みの癖を治すようにすることも有効です。

その上で、「盆の窪」の筋肉をトレーニングしてあげるのも良いですね。

皆さまもまずは、鏡の前で口を縦に開いたり横に開いたりして、自分の顔の歪みをチェックしてみてはいかがでしょうか?

* 2018年6月20日に公開した『顔の歪みを改善したい!意識するだけでOK?美姿勢トレーナーに聞く』を再編集しました。

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