美容のスペシャリストが教えるキレイ

顔のお灸の効果は?鍼灸師が教える顔のたるみ解消にもなるワケ!

本日のキレイの先生

中野 真由美 先生

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「キレイの先生」編集部です。

今回は、Beauty Salon Diaro の中野 真由美 先生に取材させていただきました。

先生のサロンはエイジングケアがコンセプトとのことで、顔のたるみを解消するのに鍼灸(しんきゅう)を用いて、顔に鍼を刺したりお灸したりするそうです。

私は、お灸は背中などにするイメージがあったので、顔へのお灸は少し意外でした。

顔にお灸をすることで、どんな効果が期待できるのでしょうか?

どうして、たるみの解消につながるのでしょうか?

中野 先生に教えていただきました。

目次

お灸の効果は?

顔のお灸
・効果
・やり方

顔のたるみ解消に自宅でお灸をするには

まとめ

うるおいが肌奥までギュッと引っ張られる感じがあって、肌がフワフワになって、毛穴もキュッと引き締まりました!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

本日のキレイの先生

Beauty Salon Diaro

中野 真由美 先生

「キレイの先生」編集部

お灸の効果は?

中野 先生、よろしくお願いします。

先生のサロンは、顔のたるみのケアを得意としているエイジングケアサロンで、顔にお灸したりすることもあるそうですね。

最初にそれを聞いたとき、「え、顔にお灸!?」と意外な感じがしたので、今回は「顔へのお灸」をテーマにインタビューさせていただきたいと思います。

まずは、お灸とは何か、ということを教えていただけますか?

お灸は、よもぎの葉を乾燥させた「もぐさ」を、身体の表面に乗せて燃焼させて温熱刺激を与える療法です。

元は、どこの国で生まれたのですか?

中国で生まれました。

そうすると、(お灸は)東洋医学から来ているんでしょうか?

はい、そうです。

三千年前くらいに、中国の北方民族が民間医療として用いたのが最初といわれています。

(お灸は)それから日本に入ってきたんですね。

はい、(中国から)仏教などと一緒に入ってきて、治療法として伝えられました。

日本では現在も治療としてお灸が行われていたりすると思いますが、先生のサロンでは、お灸を美容面で用いていらっしゃいます。

はい、例えばお顔のことでも、顔だけ(ケア)しても、身体の不調を整えないと効果の出方が違ってくるんですね。

ですので、身体を整えてからお顔を整えていく、ということもあって(サロンでは)鍼灸を用いています。

お灸は、ツボに置いていくものなんですか?

はい、メインはツボに使っていきますね。

(お灸は)どんな効果が期待できるんですか?

身体に温熱を与えることで、身体の中で生理作用が起きます。

分かりやすいところでいうと、怪我をして(身体に)物理的な刺激が加わると、白血球が集まってきてダメージを治します。

お灸も、(温熱刺激によって)それと同じようなことが身体の中で起こるんです。

それによって、身体全体の調子を整えたり、免疫力を上げたり、痛みを鎮静させたりすることにつながります

顔のお灸

私は、お灸を顔に使うイメージがあまりなかったんですが、お灸は顔にも使えるんですか?

はい、基本的なお灸は、もぐさをひねって細くして小さくしたものをお肌に乗せて、線香で火をジュッと点けます。

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それですと、火傷するリスクがあり、顔面部(へのお灸)は、禁忌事項とされてきました。

ただ現在は、技術が進んで、(お灸の)下に台座の付いた「台座灸」というものがあります。

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台座灸でしたら、(お灸と皮膚の間に)隙間が空いて皮膚に直接触れませんし、(お灸の)温度も、いちばん熱くなるもので約60度、低いものですと約42~43度と調整できるので、お顔にもお灸が使えるようになりました。

例えば、「ホットタオル」や「ホットアイマスク」は良く知られていると思いますが、それらは広い範囲でしか温めることができません。

それに対して、お灸はピンポイントで温めることができます。

「ここ!」といったようにポイントで置け(て温められる)るのは、いまはお灸しか思いつきません。

それも、お灸のメリットかな、と思います、

効果

顔のお灸は、どんな効果を期待できるんですか?

いちばんは、血流を改善してくれることです。

お顔は、(身体の中では)末端の場所になるので、血流が悪くなりやすいんですね。

そこに(お灸は)ダイレクトに温熱の刺激を与えてくれます。

ですので、お顔のくすみはもちろん、筋肉や神経の深い部分にまで作用させることができます。

先生のサロンは、お顔のたるみを得意とされているとのことでしたが、顔のお灸はたるみにも効果があるんですか?

はい、ありますよ。

年齢を重ねていくごとに、細胞の生まれ変わりが遅くなったり、細胞自体が少なくなったり、古くなった細胞がお肌の上に残っていたりして、お顔の加齢につながります。

肌細胞の生まれ変わり

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ちて、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

(お灸の)温熱の刺激によって血流が良くなると、新鮮な血液が回るようになり酸素や栄養が行き渡って、お肌の細胞自体の代謝が促進されるんですね。

後は、年齢を重ねると、筋肉自体も小さく痩せていきます。

そうすると、筋肉の表面に乗っていた皮膚は、行き場をなくしてたるんでしまうんです。

筋肉を温めて拘縮(こうしゅく)をほぐしてあげることで、行き場のなくなった皮膚を引き上げて、それがリフトアップにつながります

やり方

お顔には、いくつくらいお灸を置くんですか?

(サロンの)お客様にもよりますが、額に4ヶ所くらい、お顔に4ヶ所くらいです。

(顔に)お灸は、どんな場所に置くんですか?

ツボですか?

そうですね、基本的にはツボに置いていきます。

それは、例えばどんな場所にあるんですか?

(お顔のツボで)代表的なところでいうと、例えば「陽白(ようはく)」です。

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陽白は、黒目の延長線上の眉の上あたりにあるツボで、そこを押すとズーンと響くような感じがあったりすると思います。

「顔面神経」があって疲労が集まる場所でもありますね。

後は、頭痛や不眠にも効きますし、額の筋肉の「前頭筋(ぜんとうきん)」にもアプローチできます。

それから、(お顔のツボとしては)こめかみにある「太陽(たいよう)」なども代表的です。

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太陽(へのお灸)は、目尻のシワなどにも効果的です

顔のたるみ解消に自宅でお灸をするには

顔へのお灸は、たるみにも効果があるとのことですが、セルフでやっても大丈夫なんですか?

(自宅でのお顔のお灸は)できなくはありませんが、事前に必ず鍼灸師の方に指導していただきたいので、おすすめはしません。

そうすると、このサイトで紹介するのはやめた方が良さそうですね…。

そうですね、ただ、お顔のたるみは、顔だけで起きているわけではなくて、身体全体の不調から来ることもあるので、たるみのケアにつながるような身体のツボをご紹介することはできますよ。

それは、例えばどんなツボですか?

例えば、胃腸虚弱の方…痩せ型や、食べても太らない方、便秘や下痢をしやすい方、食欲不振の方ですね…は、「胃脾(いひ)」のタイプと考えられ、そういう方は、胃脾の働きを助ける「中かん(ちゅうかん)」といったツボもおすすめです。

中かんは、おへそから指4本分上の場所にあって、おへそとみぞおちの真ん中あたりにあります。

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「腎」のタイプの方…生理不順や生理痛のある方や、腰や膝が重だるいという方、疲れやすいという方ですね…は、腎を補う「三陰交(さんいんこう)」といったツボはいいと思いますよ。

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台座灸は安全にお使いいただきやすいお灸ですが、自分でお灸をするときも、鍼灸師に指導を受けてほしいと思います。

ツボの取り方も、実はおひとりおひとりで違うんです。

ツボの刺激に…

ツボを刺激するのには、置き鍼の「円皮鍼(えんぴしん)」といった方法もあります。円皮鍼はシールに微小な鍼が付いていて、それを貼ることで、セルフでやれる鍼です。私も時々、円皮鍼を使いますが、「鍼」といっても微小な鍼なので刺激も感じず、ツボの刺激にはおすすめのセルフケアですよ。

まとめ

中野 先生の話をお聞きするまで、顔のお灸はあまりイメージが付かなかったのですが、お灸は血行促進の効果が高いので、むくみの改善やたるみの解消にも良いです。

血流が良くなって肌細胞に栄養や酸素が行き渡るようになれば、美肌にもつながりそうです。

顔のお灸は台座灸でやるとのことでしたので、強い温熱刺激の心配もありません。

「顔のたるみを何とかしたい!」という方は、顔のお灸も選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか?