「キレイの先生」編集部です。
顔が左右対称なのは、美人顔の条件のひとつといいます。
ただ、ほとんどの人は、顔の左右で非対称なのではないでしょうか。
私自身も、顔の左右では、まるで別人です。
それは、生まれついてのこともありますが、「顔の歪み」から来ている場合もあるでしょう。
今回は、そんな「顔の歪み」がテーマです。
プライベートボディケアサロン sogandso の大谷 滋子 先生に取材させていただき、前後編でお届けします。
この前編では、顔の歪みの原因についてまとめたいと思います。
顔の歪みは、どんなことが原因になるのでしょうか?
大谷 先生に教えていただきました。
目次
本日のキレイの先生
プライベートボディケアサロン sogandso
大谷 滋子 先生
「キレイの先生」編集部
顔が左右非対称なのは当たり前?
大谷 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「顔の歪み」です。
顔が左右対称でいることは、美人顔の条件といいますね。
はい、(顔が整っていると)美しく見えて、印象も良く、自然に笑顔も出てきやすいと思います。
先生は、サロンでたくさんの方をご覧になっていると思います。
顔の歪んでいない人と、いる人では、どちらの方が多いですか?
(顔が)歪んでいない人はいらっしゃらないでしょう。
(顔の歪みのない)完璧な人はいません。
例えば、美しく見える人も、(顔を)左右対称にしようと意識して、普段からケアしているのではないでしょうか。
どんな人でも、顔の歪みは必ずあるものだと思います。
では、顔の歪みは、決して珍しいことではないのですね。
私自身、顔がまったく左右対称ではないので、少し安心しました(笑)。
ちなみに、歪みは、顔のどんな場所に表れることが多いですか?
いちばん分かりやすいのは、顎(あご)だと思います。
言葉にするのは難しいのですが、顎がどちらか側に少しひねったようになっているといいますか…。
後は、目の高さ、眉の高さ、頬の高さ、(口元の)口角の位置なども、(歪みが)目に付きやすいです。
左右の目の高さについての記事
他にも、鼻が(どちらかに)曲がり気味だったりするということもあります。
自分自身で、顔の歪みをチェックすることはできるのでしょうか?
鏡を見たり、自撮りしたりして、自分の顔を客観的に見ることです。
鏡は(顔が)逆に映って人から見る印象と変わりますから、できれば、自撮りした写真をチェックするのがいちばんです。
たしかに、普段鏡で見る(自分の)顔と、写真の顔では、印象が違います。
自分の顔のことは、意外と自分では知らないものです。
人の顔を見るように自分の顔を見る機会はあまりないので、「(自分の顔が)人からどう見られているのか」、「自然な顔はどんな感じなのか」をチェックする機会を持つことも良いことだと思います。
顔の歪みをチェックする方法
以前、別の先生に取材させていただいたとき、顔の左右の歪みをチェックするのに、下のような方法を教えていただきました。
鏡の前で、顔の片側半分をノートで隠します。その後に、もう片側半分を同じようにノートで隠して、見比べてみてください。まるで別人のように見える方もいらっしゃると思います。私もそうでした。
実際、顔の左右でどのくらい違っているのか、ちょっとした実験をしてみました。下は、モデルさんの写真です。整ったきれいな顔をしていますよね。
このモデルさんの顔を左右で分割して、それぞれを反転させると、下のようになります。
まったくの別人のようです。輪郭も、目の形も違います。
大谷 先生のおっしゃったように、顔の歪みのない完璧な人はいないというのも、お分かりいただけるのではないでしょうか?
顔の歪みの原因
顔の歪みは、どこから来るものなのですか?
骨の歪みも関係しているのでしょうか?
そうですね、さまざま原因はあると思いますが、まずは、お顔を含む頭蓋骨からの影響をお話しします。
頭蓋骨は、ひとつの骨ではなく、23個の骨がつぎはぎされて出来ています。
そして、(骨の)縫い合わさっている場所を「縫合(ほうごう)」というのですが、それが圧迫されたりすると、歪みにつながります。
頭蓋骨は、23個の骨で出来ているからこそ、その内のどれかの骨がずれると、歪みにもつながるのですね。
そうですね、骨は筋肉に覆われているため、筋肉が硬直してこわばったりすると、骨を引っ張って(骨の位置を)ずらしていってしまいます。
顔の歪みはどこから来る?
顔の歪みは、骨格の歪みから来る場合もあります。ただ、それも元をたどっていくと、(骨にくっついている)筋肉が凝り固まったりすることで、骨がそれに引っ張られてずれていくことが原因にあるといえそうです。
では、具体的にはどんなことが、顔の歪みの原因になるのでしょうか?
例えば、食いしばりや、噛みしめ、食事で(左右)片側ばかりで噛むといったことです。
それは、自然と筋トレをしているようなもので、癖が付いて(顔の歪みにも)影響が出てきます。
噛み癖について
私たちは固い食べ物でも噛み砕くことができるように、咀嚼(そしゃく)するときに使う「咀嚼筋」は、とても力の強い筋肉です。
その分、食いしばりや、噛みしめ、歯ぎしりなどの癖があると、咀嚼筋を過度に使ってしまうことになり、凝り固まりやすいです。
また、身体はひとつのユニットと捉えていますので、顔は身体(の状態)からも影響を受けると考えます。
例えば、腰・肩・首などの筋肉のコリも、(顔の筋肉や、さらに骨を)引っ張って、歪みにもつながります。
普段の姿勢も、(顔の歪みに)関係しています。
デスクワークでパソコンの位置が右の方にあると、身体も右に傾いた姿勢になりますし、運転の多い仕事で(運転するときに)右手や右足ばかりを使ったりして局所的に筋肉を使うことが多いと、その疲労や癖が身体に染み付いてしまいます。
他には、頬杖や、足を組むといったことも、(顔の歪みの)原因になります。
腰痛などが顔の歪みの原因に?
人の身体は、全身でひとつにつながっています。そのため、身体のどこかの筋肉が収縮して凝り固まったり、歪んだりすると、周りもそれに引っ張られ、顔もその影響を受けます。
下の画像は、シーツを人の身体に見立てたものです。人の身体は全身でつながっているので、例えば足の筋肉が凝り固まったり骨が歪んだりした場合でも、それに引っ張られて、顔にも影響が出てしまうことが、お分かりいただけるのではないかと思います。
他には、内臓に病変が起こると、無意識にその部分を守る姿勢をとろうして、筋肉全体で保護しようとし、その筋肉の硬直による身体の歪みから、顔にもその影響が出る場合もあります。
後は、精神的なところも、(顔の歪みには)大きいです。
ストレスがかかると、身体が緊張して全身の筋肉がカチカチに硬直し、(周りが)それに引っ張られてしまいます。
本来は、外部から身を守るために筋肉を硬直させるという自律神経の正常な働きによるものなのですが。
また、噛みしめなどの癖も、ストレスから来ている場合もありますね。
先生の話をお聞きすると、生きている限り、顔の歪みは避けられないようにも思えます。
そうですね。
皆さん、必ず何かしらの癖をお持ちです。
普段、無意識の内に行っている生活習慣(の癖)が影響して、顔を歪ませているのではないかと思います。
まとめ
顔が左右対称なのは、美人の条件といいます。
ただ、大谷 先生がおっしゃっていたように、顔の歪みのまったくない完璧な人はいらっしゃらないでしょう。
皆さまも、どこかしら、顔の左右で非対称の場所があるのではないでしょうか。
それは、日常のちょっとした癖が原因になります。
私自身、食べ物は右側の歯ばかりで噛んだり、足を組んだりする癖があります。
生きている限り、顔が歪むのは、仕方ないことといえそうです。
今回、大谷 先生には、顔の歪みを改善するためにできることも教えていただきました。
それは別の記事でまとめさせていただきます。
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