「キレイの先生」編集部です。
今回は、Total Beauty Salon サロン・ド・アンジェ の武内 信子 先生に取材させていただきました。
武内 先生は、サロンのお客様に、メイクのアドバイスもされることがあるそうです。
そして、小顔にも効果的なファンデーション等の塗り方があるといいます。
「小顔マッサージにもなるメイク」ともいえるような方法です。
メイクをしながら小顔効果があれば、お手軽で、嬉しいですよね。
小顔にもつながるファンデーション等の塗り方とは、どんな方法なのでしょうか?
武内 先生に教えていただきました。
目次
本日のキレイの先生
Total Beauty Salon サロン・ド・アンジェ
武内 信子 先生
「キレイの先生」編集部
小顔メイクのポイント
取材前に先生とお電話させていただいたとき、「小顔につながるメイクの方法がある」とおっしゃっていました。
今回は、その方法をお聞きしたいと思います。
小顔は、例えば、顔の筋肉にアプローチしていく方法などがあります。
小顔につながるメイクの方法というのは、どうして小顔に効果が期待できるのでしょうか?
やはり、顔の筋肉にアプローチしていくのですか?
筋肉というよりも、メイクしながら、顔の表面にたまった余分な血液や水分を流していきます。
例えば、顔には、「咬筋(こうきん)」という筋肉があります。
「咬筋」の記事
そのあたりには多くの静脈層(じょうみゃくそう)があって、(メイクしながら)老廃物をそこに流してあげます。
静脈は、心臓に戻っていく血管のことですよね。
静脈について
血液は、心臓から流れ出て全身をめぐり、最後は心臓へと戻っていきます。その心臓に戻っていく血管のことを、「静脈」といいます。
静脈には、体内の老廃物を回収したりする役割があります。
頬には、細かな網のような静脈層があって、そこにたまっている余分な水分を流すと、顔も小さくなります。
先程、「咬筋」の名前が出ました。
今回のメイクの方法は、顔の筋肉をゆるめる(ほぐす)効果もあるのでしょうか?
はい、顔の筋肉をゆるめるのにも良いですよ。
ちなみに、咬筋は、グリグリと力を入れてマッサージするような方法もあります。
ただ、(そういったマッサージを)やり過ぎてしまうと、顔が痛くなったり、あざになったりしてしまいます。
顔はとても大切な場所ですから、マッサージを荒々しく行う必要はありません。
私の小顔の施術も、優しく丁寧に行い、痛みはありません。
咬筋をほぐすと小顔に?
咬筋は、「咀嚼筋(そしゃくきん・咀嚼するときに使う筋肉)」のひとつで、人が固い食べ物でも噛み砕くことができるように、力の強い筋肉です。
身体の筋肉は使い過ぎると固くなりますが、顔の筋肉もそれは同じです。
咀嚼筋は、食いしばりや、歯ぎしりなどの癖で、凝り固まりやすいです(私も、無意識の内に、食いしばりの癖がありました。意外と気が付いていないだけで、食いしばりなどの癖をお持ちの方も多いと思います)。
咀嚼筋が凝り固まると、弾力がなくなって、顔のたるみの原因になります。また、血液やリンパ(体内の老廃物を回収する器官)などの流れが悪くなって、むくみも出やすくなります。
そのため、咬筋をゆるめる(ほぐす)ことで、小顔効果も期待できます。
小顔になるファンデーション等の塗り方
今回教えていただく「小顔につながるメイクの方法」は、(メイク化粧品の)何を付けるときに行えるのでしょうか?
(化粧)下地やファンデーションなどを塗るときです。
ポイントは、手の動かし方なので、(スキンケアで)乳液やクリームを付けるときにも行えますよ。
メイクだけではなく、スキンケアでも行える方法なのですね。
では早速、その方法を教えていただきたいと思います。
例えば、(サロンの)お客様でも、ファンデーションを塗るところをみていると、顔の真ん中から付けたり、トーントーンと付けてそれを全体になじませたりする人が多いように感じます。
そうですね…。
そうではなく、(ファンデーションなどを塗るときは)顔の外側に向かって、斜め下に塗っていくことがおすすめです。
頬骨の高いところあたりから斜め下に、フェイスラインに向かって、上から下へと塗っていきます。
これは、血流の流れに沿っているのですね。
心臓に戻っていく血液は、(頭から心臓の方に)上から下に流れていきます。
その順に、ファンデーションなども塗っていくのですね。
お客様の中には、(このファンデーション等の塗り方に)「顔の筋肉が下がらない?」と心配される人もいらっしゃいますが、余分な水分を流していくのがメインの目的ですので、あまり心配なさらなくても大丈夫です。
また、ファンデーションをこのように塗ると、(メイクによって)小顔にもみえやすくなります。
え!?
小顔マッサージになるメイクが、「小顔メイク」にもなるのですか?
はい(笑)。
顔の中心は、(ファンデーションなどを)塗るのが最後になって、量も少なくなります。
そうですね。
(先にファンデーションを顔の側面に塗って)余った分を、顔の中心に塗るような感じになりますね。
すると、外側は(ファンデーションなどが)しっかり塗れていて、中心は薄めになります。
はい、(ファンデーションの塗りに)メリハリが出ますね。
私も、(サロンの)お客様にメイクするときは、鼻の周りは(ファンデーションなどを)薄く塗る程度です。
それによって、小顔にもみえやすくなります。
なるほど…。
この「ファンデーション等の塗り方」は、老廃物を流すことで小顔につながり、メイクの仕上がりによっても、小顔にみえるようになるのですか。
一石二鳥の方法ですね(笑)。
また、メイクをするときは、自分自身を鏡で正面からみていますが、(周りからは)横顔を見られる機会も多いです。
そうですね、周りからは、横顔もよく見られますね。
ただ、自分では(横顔は)なかなか見られないので、横顔にあまり意識はありません。
このメイクの方法は、顔の側面もきちんと(ファンデーションなどを)塗ることができるので、横顔の見栄えにもプラスになりそうです。
小顔効果のあるボディエクササイズ
メイクの仕方以外で、ホームケアで行える、小顔におすすめの方法はありますか?
腕まわりが凝っていると、顔は小さくなりません。
腕をグルグルと回すことも、小顔効果が期待できます。
このとき、呼吸がポイントです。
鼻から息を吸いながら腕を上げて、鼻から息を吐きながら腕を下げます。
それだけでも、顔が小さくなることにつながります。
例えば、出先で写真を撮るときなどに、トイレに入って行ったりするのも良いと思いますよ(笑)。
小顔エクササイズの方法
この小顔エクササイズは、腕をグルグルと回すだけの簡単な方法ですが、呼吸がポイントのことでした。
・鼻で息を吸いながら、腕を上げる
・鼻で息を吐きながら、腕を下げる
このエクササイズは、肩こりなどにも良さそうですね。
まとめ
ファンデーションなどを、顔の中心から斜め下に塗ると、顔の老廃物を流すことができ、小顔効果が期待できます。
小顔マッサージのようなメイクの方法といえます。
さらに、その(ファンデーションなどの)塗り方で「小顔メイク」にもなるというのは、嬉しいです。
皆さまも、朝に化粧下地やファンデーションを塗るときは、せっかくなのですが、小顔に効果のある塗り方をお試しになってみてはいかがでしょうか?