美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌がカサカサ?乾燥肌の対策11個!化粧水後はすぐ乳液!プロに聞く

本日のキレイの先生

小平 てるみ 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回は、お肌が乾燥してカサカサするときの対策について、千葉県市川市 プライベートエステサロン Candy の小平 てるみ 先生にインタビューさせていただきました。

乾燥肌は、日本人でいちばん多い肌質だと思います。

実際、小平先生のサロンのお客様も、ほとんどの方がお肌の乾燥を気にされているといいます。

乾燥肌には、化粧水を付けた後は、すぐに乳液・クリームで保湿することが大切だそうです。

今夜のスキンケアから始められる乾燥肌の対策方法を、小平先生に教えていただきました。

目次

肌がカサカサする原因は?
・肌の乾燥はどうして起こる?
・肌が乾燥しやすくなる年齢は?
・生活習慣で原因になること

肌が乾燥してカサカサするときの対策
・クレンジング・洗顔で心がけたいこと
・化粧水やクリームで心がけたいこと
・乾燥肌におすすめのスペシャルケアは?
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

肌がカサカサする原因は?

小平先生、よろしくお願いします。

今回は、お肌が乾燥してカサカサしているときの対策について、お話しいただきたいと思います。

先生のサロンのお客様にも、乾燥肌の方はいらっしゃいますか?

はい、かなりいらっしゃいますよ。

冬場だけじゃなくて、夏場でも、エアコンなどの影響で、お肌が乾燥されている方はとても多いです。

お肌が乾燥してカサカサだと、どんな影響がありますか?

まずは、化粧ノリが悪くなってしまいますよね。

(参考:エステティシャンに聞く化粧ノリについて

それに、乾燥が進むと、皮膚も薄くなってきますので、それでお肌が赤くなったり、皮がむけたりする場合もあります。

それに、お肌が薄くなってくると、ちょっとしたことで色素沈着が起こったりして、トラブルの起きやすいお肌になります。

(参考:美容セラピストに聞く皮膚の薄さについて

肌の乾燥はどうして起こる?

お肌の乾燥は、何によって起こるんでしょうか?

お肌の水分が減少することも、もちろんそうですし、「セラミド(皮膚の水分保持に関わっている成分)」の減少もあります。

年をとると、セラミドの量も減少するといいますもんね。

はい、それも大きいです。

それから、乾燥肌は、角質(皮膚表面の古い肌細胞)が厚くなることも関係しています。

角質が厚い分、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)が十分に回りづらくなりますので、お肌は乾燥しやすくなります。

(参考:美容セラピストに聞く角質肥厚について

それは、角質が厚くなると、皮脂膜(皮脂と汗などの水分で作られる天然の保護膜で、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがある)が、不十分になりやすいということですか?

はい、そうです。

そうして、お肌のバリア機能が低下すると、外の環境からお肌を守る力も低下しますので、それによって、お肌がカサカサになったりシワが出来たりしやくなります。

(参考:エステティシャンに聞く乾燥小じわについて

後は、ターンオーバーがきちんと働いていなくて、健康的なお肌が作られていない状態によっても、乾燥肌は起こります。

ターンオーバーとは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます」。

(参考:美容セラピストに聞くターンオーバーとは

肌が乾燥しやすくなる年齢は?

年齢が上がるにつれて、お肌は乾燥しやすくなると思いますが、何歳くらいから、乾燥が顕著(けんちょ)に表れやすくなりますか?

以前は、25がお肌の曲がり角といわれていました。

(参考:美容セラピストに聞くお肌の曲がり角について

ただ、現代社会は、その年齢が下がっていて、1516歳くらいから、お肌の状態が変わってくる方もいらっしゃいます。

え、10代からですか!?

それは、すごく早いです…。

はい、それに、赤ちゃんにも、生後3ヶ月くらいからお肌が乾燥する子が増えているそうですよ。

それは、どうしてなんでしょう…?

赤ちゃんがお腹の中にいるときからの食べ物などが、原因になったりするのだと思います。

生活習慣で原因になること

日々のスキンケアや生活習慣で、乾燥肌の原因になることはありますか?

サロンのお客様にもいらっしゃるのですが、クレンジング・洗顔で、お顔を洗うお湯の温度が高い方が多いです。

お風呂と同じ40度くらいの温度で、シャワーでお顔をすすぐ方もいらっしゃいます。

それが、どうして乾燥肌につながるんですか?

お顔の皮膚は薄いですので、熱いお湯をかけると皮膚が「熱い、熱い!」となって、お肌の水分が蒸発してしまうんです。

それで、お肌が乾燥していくんですね…。

はい、それに、洗顔後にタオルで拭くときもそうですし、スキンケアを行うときもそうですが、力を入れてゴシゴシとするのも良くありません。

肌摩擦は、お肌の負担が大きいといいますよね。

はい、後は、ご自分の油があまり出ていない状態で、オイルクレンジングを使うと、自分の油まで取りすぎてしまう場合もありますので、そういったところにも気を付けていただきたいです。

他に、生活習慣で、乾燥肌の原因になることはありますか?

睡眠不足食生活の乱れも大きいですし、現代社会ですと、冷暖房の影響も避けられません。

それから、寝る直前の飲酒も、お肌が水分不足になりやすいです。

それは、どうしてですか?

お酒は、体内の水分を持って行くような作用があるからです。

肌が乾燥してカサカサするときの対策

先生のサロンでは、乾燥肌の施術・ケアには、どんなことが効果的ですか?

フェイシャルのメニューでは、お顔のお手入れはもちろんですが、デコルテ・首・背中のほうまで流していきます。

乾燥肌を改善するのに、どうしてデコルテなどを流すことも大事なんですか?

老廃物を流すことで、デトックス効果(体内の老廃物を排出すること)があるからです。

老廃物がたまっていることも、ターンオーバーがきちんと働かくなる原因になります。

そうすると、角質もたまってきてしまいます。

ですので、老廃物を流すことは、お肌にも全部つながっていきます。

それから、毛穴詰まりで角質がたまることもありますので、ディープクレンジング(毛穴汚れを落とすこと)でその汚れをしっかり落とすことも行っています。

後は、ビタミンCなどの「イオン導入(イオンの力で美容液を浸透させる機械)」も行っていますし、角質が厚くなっている方には、フルーツ酸を用いた「ピーリング(酸で角質をほぐして剥がし落としやすくる角質ケア)」も行っています。

(参考:エステティシャンに聞くイオン導入について

他にも、肌再生を促す「ハーブ」などもありますよ。

クレンジング・洗顔で心がけたいこと

お肌が乾燥してカサカサするときは、クレンジング・洗顔で、どんなことを心がけたらいいですか?

乾燥肌の方は、クレンジングは、クリーム・ミルク・ジェルタイプなどがおすすめです。

(参考:美容専門家に聞くクレンジングの種類

自分の油を落としすぎないクレンジングを使うということですね?

はい、それで、クレンジング料をお肌に優しく置いて、摩擦を起こさないことです。

そのときに、手でクレンジング料を押さえるようにして、自分の熱で温めてあげることも大事ですよ。

それで、メイク汚れも浮かび上がりやすくなるんですか?

はい、そうです。

では、洗顔でのポイントはありますか?

洗顔は、お肌に優しい弱酸性の泡で洗っていただきたいです。

汚れを落とすには、弱アルカリ性のほうがいいのですが、乾燥肌の方は、弱酸性の洗顔料がおすすめです。

お肌も元々、弱酸性ですもんね。

はい、その上で、お顔をすすぐときは、手でお顔を覆うようにして、ぬるま湯で30回くらいしっかりとすすいでいただきたいです。

どうして、30回もすすぐことが大事なんですか?

洗顔料がお肌に残っていると、毛穴に詰まったりしてトラブルの原因になります。

ですから、洗顔後は、きちんとすすぐことが大事ですよ。

化粧水やクリームで心がけたいこと

お肌がカサカサして乾燥しているとき、化粧水やクリームで心がけたいことはありますか?

乾燥肌の方は、アルコールを含んだ化粧水は控えたほうがいいです。

アルコールは、お肌の水分を蒸発させて、余計に乾燥させてしまいますので。

それで、化粧水は、手の平でお顔を覆うようにして、お肌に入れ込んでいただきたいです。

そのときも、いちどに化粧水を付けると、化粧水も蒸発しやすいですので、何回かに分けて付けるのがおすすめです。

それで、化粧水の後は、すぐに乳液・クリームを付けます

化粧水を付けただけでは、ふたができていない状態ですので、化粧水も蒸発しやすいです。

ですので、時間をかけずに乳液・クリームを入れ込んで、ふたをしてあげます。

それは、外でお肌に水分補給するときにもいえることで、その後も、できればクリームを使ったほうがいいです。

お肌がかなり乾燥している方でしたら、セラミド入りのクリームを、気になる場所にだけ付けるのもおすすめですよ。

乾燥肌におすすめのスペシャルケアは?

ちなみに、乾燥肌を改善するのに、特に効果的なスペシャルケアはあるんですか?

そうですね、例えば「炭酸パック」は効果が早いですよ。

(参考:美容セラピストに聞く炭酸パックの効果

炭酸パックは、シュワシュワとして、お肌への浸透が早く感じられます。

それから、お肌の表面が乾燥していると、そもそもスキンケア化粧品も中に入りづらいですので、導入の機械を使って、美容液を導入していくのもいいですよ。

生活習慣で心がけたいこと

お肌が乾燥してカサカサしているときに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

食事で、いい油を摂ることも大事です。

それが、自分の油にもつながるからですね?

はい、そうです。

それから、「タンパク質」や「ビタミンC」を意識的に摂ったりするのもいいですよ。

それらは、お肌を作るのに必要なものですので。

後は、ストレスをためないこともそうですし、人間の身体は222時の間に成長ホルモンが出ますので、その時間帯に睡眠をとっていただきたいです。

それは、ホルモンバランスを整えることにもつながります。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、お肌が乾燥してカサカサするときの対策をまとめます。

1. クレンジングは、クリーム・ミルク・ジェルタイプなどを使用する
2. クレンジングは肌摩擦を起こさず、手で押して自分の熱で温める
3. 洗顔は弱酸性の洗顔料で、泡で洗う
4. 洗顔後は、手で顔を覆うようにして、ぬるま湯で30回くらいすすぐ
5. アルコールを含んだ化粧水は控える
6. 化粧水は、手の平で顔を覆うようにして、重ね付けする
7. 化粧水の後は、すぐに乳液・クリームを付ける
8. 炭酸パック
9. 導入の機械を使って美容液を導入する
10. 良質な油・タンパク質・ビタミンCを摂る
11. 生活習慣を正す(ストレスをためない、22~2時の間に寝る、など)

「お肌がカサカサ?」と乾燥の気になっている方は、小平先生のアドバイスを是非参考にしてみてください。