中川先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「お肌をすべすべにする方法」です。

お肌がすべすべでなめらかであることは、美肌に必要な要素のひとつだと思います。

そうですね、お肌がきれいかどうかは、その人の第一印象を司（つかさど）る部分です。

ですのでお肌のなめらかさやツヤ感は、お顔の印象を左右しますよね。

お肌がなめらかですと透明感も出ますので、お顔の印象もきれいにみえやすくなります。

それに、化粧ノリも良くなります。

すべすべのお肌は、どんな状態といえるんですか？

お肌にうるおいがあることもそうですね。

それに、お肌のキメやバリア機能（皮膚の水分の蒸発を防いだり外部刺激から皮膚を保護したりする働き）が整っていることも欠かせません。

それら全部で、すべすべのお肌といえますね（笑）。

うるおいもキメもバリア機能も、全部が大切なんですね（笑）。

はい（笑）、ですのでお肌がそうした状態に整っていると、肌トラブルも起こりづらいですよ。

では、なめらかさのないお肌は、どんな状態と考えられるんですか？

まずは、お肌の水分量が少なくなると、お肌がカサカサにみえやすくなります。

それによって、お肌のなめらかさからは離れてしまいますね。

それは特に、年齢を重ねてきた方にみられることが多いです。

それに対して、若い子に比較的多くみられるのは、肌表面に角質（皮膚表面の古くなった肌細胞）がたまって厚くなっていることです。

手の甲にセロハンテープを貼ってめくると、白いものが付いてきたりしますよね。

それが、角質です。

角質は「死んだ細胞」といえるもので、本来は垢（あか）になって剥（は）がれ落ちていきます。

ただ、それが肥厚（ひこう）して肌表面にたまると、お肌は透明感がなくなってガサガサしてきます。

それによって、お肌のなめらかさもなくなってしまいます。

他に、お肌のなめらかさがなくなる要因はありますか？

季節によっても、肌表面のバリア機能が乱れやすい時期があります。

例えば春先は、お肌のバリア機能が低下しやすいです。

それによって、花粉の影響などを受けやすくなります。

それから秋口の季節の変わり目は、お肌に夏の姿勢線などの影響が残っています。

それによって、お肌が分厚くなって透明感もなくなりやすいです。

いまの話をお聞きすると、特に季節の変わり目にお肌のなめらかさがなくなりやすいんでしょうか？

季節の変わり目は、お肌のなめらかさに限らず、お肌のコンディション自体が変化しやすいといえますね。

お肌のなめらかさがなくなるのは、年齢も関係するんですよね？

そうですね、お肌は20代を超えると衰え始めますので、その影響もあります。

え、お肌の衰えは20代から始まるんですか（笑）！？

はい（笑）、ですので美意識の高い方は、30代の手前くらいから、お肌の水分量の減少やハリがなくなってきたことを気にされますよ。

ただ、そうした年齢によるお肌の変化が全体的に表れてお顔の印象が変わってくるのは、30代半ばくらいからが多いでしょうか。

日々の生活習慣で、お肌のなめらかさがなくなる原因はありますか？

年齢を重ねるとお肌のうるおいやハリもなくなってきます。

ですので年齢とともに、スキンケア化粧品などでそれらを外から補う必要が出てきます。

そこでのお手入れが不足していると、お肌のなめらかさがなくなりやすいです。

それに対して、角質が厚くなってお肌がざらざらしているような方は、クレンジングと洗顔がきちんと行えていないケースが多いです。

他に、お肌のなめらかさがなくなる原因はありますか？

ひとつは、紫外線です。

老化現象の8割は、紫外線によるものといわれています。

ですので紫外線を無防備に浴びることは、お肌のなめらかさに限らず、美容面のあらゆる点においてマイナスです。

それから基本的なことではありますが、お肌は生活習慣による影響も大きいです。

例えば食生活の乱れもそうですし、睡眠不足による影響もあります。

特に、お肌は睡眠中に回復しますので、睡眠不足はお肌にも顕著（けんちょ）に影響が表れやすいですね。

先程のお話では、お肌の乾燥によってもなめらかさがなくなるとのことでした。

そうするとお肌をすべすべにするには、スキンケアでの保湿も大事なんですよね？

はい、もちろんです。

スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか？

いちばん意識していただきたいのは、スキンケアの工程です。

お手入れをローション（化粧水）だけで終わらせていると、その水分も蒸発してしまいやすいです。

ですのでスキンケアの基本ではありますが、ローションの後は、ミルクやクリームでお手入れを仕上げるようにしましょう。

それで、そのときのポイントがひとつあります。

ローションでお肌が十分にうるおうと、お肌の温度が下がることを感じられるはずです。

それが感じられたら、お肌がうるおっている間に、ミルクやクリームの工程に移るといいですよ。

後は、お時間のあるときに、ローションをシートマスクにしみ込ませてパックを行っていただくのも、スペシャルケアとしておすすめですよ。

それによって、肌表面の角質も整います。

他に、お肌をすべすべにするのにやれることはありますか？

季節的に、角質が分厚くなりやすい時期もあります。

そうしたときは、普段のお手入れに角質を取り除くケアを取り入れていただくのもおすすめです。

それには、拭き取り用のローションを使用するのもひとつです。

拭き取り用のローションはコットンにひたひたにして、それでお肌を拭いて使用します。

それを洗顔後に行って余分な角質を取り除くことで、その後の化粧水の浸透感もとても良くなりますし、お肌の透明感が違ってきますよ。

お肌をすべすべにするのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか？

まず、クレンジング料はお肌に合ったものをお選びいただきたいです。

例えばオイルクレンジングは、そのオイルに、天然の美容オイルと鉱物油のどちらが使用されているかでも違いがあります。

オイルクレンジングであれば、天然オイルを使用しているものがおすすめです。

クレンジング料は、そういった品質にも注意していただきたいです。

ちなみにサロンでは、水分と油分のバランスのいいクリームタイプやジェルタイプのクレンジング料をおすすめすることが多いです。

それから、ダブル洗顔（クレンジングと洗顔を行うこと）を面倒くさくて行っていない方も見受けられます。

ただ先程もお話しましたが、クレンジング・洗顔をきちんと行えていないと、お肌のなめらかさがなくなる原因にもなります。

ですので、朝は洗顔だけでも大丈夫ですが、夜はできるだけダブル洗顔をしていただきたいです。

お肌をすべすべにするにはやっぱり、クレンジング・洗顔で一生懸命洗ったほうがいいんですか？

いえ、そういうわけではありませんよ（笑）。

むしろ過剰なクレンジング・洗顔は、お肌にダメージを与えてしまうので逆効果です。

たしかにお肌をなめらかにするのに、クレンジングなどをきちんと行う必要はありますが、それと同じくらい優しく行うことも大切です。

例えばクレンジングで、ゴシゴシとお顔を洗われている方もいらっしゃいます。

ただクレンジングは、お肌を優しく包み込むようにして外回りにクルクルと回しながら、上に向かって行います。

特に目周りは、皮膚がいちばん薄い場所です。

目周りはシワを寄せないように、特に優しくクレンジングを行っていただきたいです。

それで洗顔は、泡で洗うことが大切です。

そのときも、洗顔料をお顔で泡立てないようにしましょう。

手で洗顔料を泡立てるのが苦手な方は、100円ショップなどに泡立てネットがありますので、そういったものでモコモコの泡を立て、その泡の弾力でお顔を洗っていただきたいです。

それから、クレンジング・洗顔で熱すぎるお湯でお顔を洗うと、必要な油分まで取りすぎてしまいがちです。

ですのでお顔のすすぎは、お身体を洗うときのお湯よりも温度を下げたぬるま湯で行うようにしましょう。

お肌をすべすべにするのに、生活習慣で心がけたいことはありますか？

普段は、お手入れをしていない時間のほうがずっと多いです。

ですので、そこでいかにお肌の水分を保持していくかということも大切です。

それには、季節やお肌の状態に合わせてファンデーション・化粧下地をお選びになるのもひとつです。

その方のお肌のコンディションによるところもありますが、例えばお肌が乾燥しやすい季節でしたら、リキッドタイプが向いています。

逆に汗をかきやすい時期は、パウダータイプが向いています。

そうしたファンデーション選びなども、お肌の水分保持に役立ちます。

後は基本的なことですが、食事や睡眠などの生活習慣を整えることも大事ですよ。

ちなみに先生のサロンのケアも、お肌をすべすべにするのに効果的ですか？

はい、おすすめですよ（笑）。

フェイシャルエステでは、お客様のお肌の状況に合わせて対応させていただいています。

例えば角質の厚い方でしたら、ソフトスクラブ（微細な粒子で物理的に余分な角質を取り除く角質ケア）や拭き取り専用の化粧水でなどで、お肌を傷つけない程度の角質を優しく取ったりすることも行っています。

それから、スクライバーの超音波でお肌の汚れをかき出すことも、お肌をなめらかにするのにおすすめです。

後は、年齢を重ねた方には、その方に必要な成分にお肌に入れることがより大切になります。

ですのでそういった方には、マッサージでお顔を引き上げつつ、お肌の内側まで成分を入れ込んでいくような施術を行っています。

ブースターミルクで、肌がフワフワにやわらかくなって、くすみも取れて透明感も出てきました！

肌が活発に動き出したような感じというのでしょうか（笑）。

それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。

ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います（笑）。

ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます！

それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。

それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。

ミルクの予想を裏切るみずみずしさで（笑）、べたつきもないので使いやすいです！