今回のテーマは、「ゆらぎ肌」です。
大阪府枚方市 ヒーリングエステPrim の馬場 たきこ 先生にインタビューさせていただきました。
季節の変わり目に肌がゆらぐのは、気温の変化などによる身体のバランスの乱れが関係してきます。
それに例えば春先は、花粉などの外的な刺激もあります。
そうしたゆらぎ肌の原因や対策について、馬場先生に話をお聞きしました。
目次
肌がゆらぐ原因
・バリア機能の低下によって肌がゆらぐ
・季節の変わり目は身体のバランスの乱れが肌にも影響を
肌がゆらいでいるときの対策
・化粧水の重ね付けなどで肌の乾燥を防ぐ
・ゆらぎ肌にはクレンジング・洗顔は特にソフトに
・生活習慣を整えて紫外線対策を行うなど
肌がゆらぐ原因
バリア機能の低下によって肌がゆらぐ
馬場先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「ゆらぎ肌」です。
まずは、ゆらぎ肌とは何ですか?
ゆらぎ肌は、季節の変わり目や体調のちょっとした変化などで、お肌のコンディションが不安定な状況になることをいいます。
お肌のコンディションが不安定というのは、具体的にはどんな症状が出るんですか?
例えば、お肌が乾燥したり肌荒れしたりすることもそうですね。
それに、お肌がピリピリしたりかゆみが出たりする場合もあります。
かさつきや赤みも出やすくなりますね。
後は、化粧ノリも悪くなったりします。
それは、どうしてそういった症状が起こるんですか?
ゆらぎ肌は、お肌のバリア機能が低下して、水分が蒸発しやすくなっている状態といえます。
そうすると、お肌の乾燥も起こりやすくなますよね。
それに、ピリピリ感や赤みなども出やすくなります。
ちなみに、ゆらぎ肌の症状が出やすい場所はありますか?
サロンのお客様には、目周りに症状の出る方が多いでしょうか。
目元の乾燥が激しい方もいらっしゃいますし、中には、目元が赤くなって腫(は)れるような方もいらっしゃいます。
どうして目元は、ゆらぎ肌の症状が出やすいんでしょうか?
それはやはり、目周りの皮膚は特に薄いことが大きいですよね。
ゆらぎ肌の症状
・肌の乾燥や肌荒れ
・肌のピリピリ感やかゆみ
・かさつきや赤みが出る
・化粧ノリが悪くなる
など
【編集部補足】肌のバリア機能
皮膚には、水分が蒸発しないように防いだり外部の刺激から皮膚を保護したりする「バリア機能」があります。
そのバリア機能が低下すると、肌の乾燥が進みやすくなります。
また外部の刺激からの影響を受けやすくなって、かゆみや赤みなどの症状につながります。
季節の変わり目は身体のバランスの乱れが肌にも影響を
季節の変わり目は、お肌がゆらぎやすいですよね。
そうですね、サロンのお客様にも、春にゆらぎ肌になる方もいらっしゃれば、秋にゆらぎ肌になる方もいらっしゃいます。
季節の変わり目は、どうして肌のコンディションがゆらぎやすいんですか?
それは、いくつかの原因が考えられます。
例えば特に春は、ゆらぎ肌になる方も多いですよね。
それは、花粉による刺激の影響もあります。
それに秋は、乾燥する日も増えてきます。
そういった環境的な要因によるところもあります。
それから季節の変わり目は、急激な温度の変化もあります。
急に温かくなったり寒くなったりしますよね。
そうした気温の変化も、お肌の状態に影響を与えます。
急な気温の変化によっても、お肌の状態が変わるんですか…?
はい、それはお肌だけではなく、身体全体にいえることです。
急激な気温の変化によって、ホルモンバランスや自律神経(人の身体と心をコントロールしている神経)も乱れやすくなります。
それによって、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)の乱れにもつながります。
そうすると、お肌のバリア機能も低下してしまいます…。
はい、それに、角質(肌表面の古くなった肌細胞)も厚くなりやすいです。
それからホルモンバランスなどの乱れは、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)分泌のバランスにも影響があります。
皮脂の分泌が増えると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなりますね。
そうしたことも、お肌の状態に関係してきます。
ちなみに日々の生活習慣で、ゆらぎ肌になる原因はありますか?
基本的なことではありますが、生活習慣によるところも大きいです。
例えば睡眠不足や、不規則でバランスのとれていない食生活などもそうですね。
それにストレスも、お肌に悪影響を与えます。
そうした生活習慣の乱れも、お肌のコンディションには大きく関係してきます。
肌がゆらぐ原因
・春の花粉や秋の乾燥など
・季節の変わり目の急激な気温の変化によって身体のバランスが崩れる
・睡眠や食事などの生活習慣の乱れ
など
肌がゆらいでいるときの対策
化粧水の重ね付けなどで肌の乾燥を防ぐ
ゆらぎ肌を改善するには、スキンケアでの保湿も大切なんですか?
はい、もちろんです、スキンケアでの保湿はしっかり行っていただきたいです。
スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか?
まず化粧水は、何回かに分けて、お肌の深部にまで入れ込んでいきたいです。
いちど化粧水を付けて、お肌になじんできたらまた次を足してあげましょう。
化粧水を重ね付けするんですね。
はい、それで化粧水がお肌に十分に入れば、「お肌がしっとりしたな…」という感覚があります。
それを感じるまで、化粧水を入れ込んでいってあげるといいですよ。
もし化粧水を手で付けてなかなかお肌がしっとりしない場合は、コットンに化粧水を染み込ませてパックを行うのもおすすめです。
それから、ゆらぎ肌はお肌のバリア機能が低下している状態です。
ですのでスキンケアの最後は、皮脂膜(ひしまく・皮脂と汗などの水分が混ざり合って作られる天然の保護膜)の代わりに、クリームを塗っていただきたいです。
クリームも、お顔にソフトに優しく塗っていきましょう。
特に乾燥しやすい目周りなどには、重ね付けしてもいいですね。
他に、スキンケアでのアドバイスはありますか?
サロンのフェイシャルのコースでも、ローション(化粧水)のパックなどを行っています。
ただそれでも保湿が足りなさそうなお客様には、ジェルクリームを保湿パックにして使用することがあります。
ご自宅でも同じように、化粧水では保湿が足りない場合は、ジェル化粧品で保湿パックを行うのもひとつです。
ゆらぎ肌の改善方法
【スキンケアでの保湿】
・化粧水は肌のしっとり感があるまで重ね付けする
・ローションパックを行うのもおすすめ
・スキンケアの最後はクリームで仕上げる
・肌の乾燥が激しい場合はジェル化粧品で保湿パックを行う
など
ゆらぎ肌にはクレンジング・洗顔は特にソフトに
ゆらぎ肌を改善するのに、クレンジング・洗顔で心がけたいことはありますか?
そういったサロンのお客様には、クレンジング・洗顔は特にソフトに行っていただくようにアドバイスしています。
例えば、クレンジングはゴシゴシとこすらないようにしましょう。
お肌にやわらかく行っていただきたいです。
それでお肌のコンディションがゆらいでいるときは、クレンジング料も洗浄力の優しいものを使用していただくのがおすすめです。
例えば当サロンでは、ミルクタイプとオイルタイプのクレンジング料を用意しています。
ゆらぎ肌の方には基本的に、クレンジングミルクを使用しています。
クレンジングミルクは、クレンジング料の中でも洗浄力が優しいといいますもんね。
はい、それで、洗顔も低刺激で抑えたいです。
洗顔は、よく泡を立てて、その泡でソフトに洗ってあげましょう。
ただ例えば花粉のシーズンは、洗顔で花粉を落とす必要もあります。
ですので洗顔は、優しく行いつつも、きちんと丁寧に汚れを落としてくださいね。
他に、クレンジング・洗顔方法でのアドバイスはありますか?
長時間のクレンジング・洗顔は、お肌への刺激になりますから気を付けていただきたいです。
はい、後は、クレンジング・洗顔のすすぎはぬるま湯で行うようにしましょう。
すすぎのお湯が熱すぎると、お肌のうるおいまで取りすぎてしまう可能性もあります。
ゆらぎ肌の改善方法
【クレンジング・洗顔のポイント】
・クレンジングは洗浄力の優しいものでソフトに行う
・洗顔はよく泡立てて、その泡でソフトに洗う
・長時間のクレンジング・洗顔は控える
・顔をすすぐときはぬるま湯で行う
など
生活習慣を整えて紫外線対策を行うなど
ゆらぎ肌を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
生活習慣を整えることも大事です。
例えばバランスのとれた食生活もそうですし、睡眠時間も十分にとっていただきたいです。
それにストレスをためずに、リラックスできる時間を持つようにするのもいいですね。
当サロンではアロマも取り扱っているのですが、例えばアロマの香りをかいでリラックスしていただくのもおすすめです。
後は、紫外線もお肌への刺激が強いです。
ですので紫外線対策は、一年中行うようにしましょう。
ゆらぎ肌の改善方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・食事や睡眠などの生活習慣を整える
・リラックスする時間を持ちストレスをためない
・紫外線対策を一年中行う
など
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まとめ
季節の変わり目は、急な気温の変化もあります。
それによって身体のバランスも崩れやすく、肌のコンディションもゆらぎやすいです。
それは、肌のバリア機能が低下することから起こります。
そのためゆらぎ肌を改善するには、スキンケアでしっかりと保湿して、クレンジング・洗顔をソフトに行い、肌のバリア機能を整えてあげることが大切ですよ。
* 2018年9月5日に公開した『ゆらぎ肌を改善するには?一時的な敏感症状の対策8つを美容家に聞く』を再編集しました。