清水先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「口元のしわ」です。

先生のサロンのお客様にも、口元のしわを気にされている方はいらっしゃいますか？

はい、たくさんいらっしゃいます。

口元のしわで、見た目の印象も変わってくると思います。

そうですね、特に口元は、お顔全体の印象にも大きく影響します。

口元に出るしわなどのエイジングサインは、老けた印象をとても強めてしまいますね。

口元は、どうしてしわが出やすいんですか？

まず、口元の皮膚は目元と同様にとても薄いことが関係しています。

ですので口元は、乾燥も起こりやすいですし紫外線などのダメージも受けやすいです。

そうすると口元のしわは、乾燥の小ジワになるんでしょうか？

もちろん、それもひとつですね。

特に若い方の口元のしわは、お肌の乾燥による浅めのシワが多いです。

ただそれが、年を重ねていくと、筋肉の衰えやお肌のハリの低下によってシワがどんどん深くまで刻まれていきます。

例えば、口元から下に伸びる線のことを「マリオネットライン」と呼びますよ。

それも、筋肉の衰えや肌のハリの低下によるところが大きいです。

口元のしわがそうしたマリオネットラインまで進むと、老け顔の印象がまったく違ってきてしまいます。

ですので、口元のしわは早い段階で阻止したいです。

他に、口元のしわの要因になることはありますか？

リンパ（体内の老廃物を回収して排出する器官）の流れも関係してきます。

リンパの流れが悪くなっていると、老廃物がうまく流れずに、お顔にたまりやすくなります。

そうすると、それだけ余分なものがお顔に停滞しているわけですから、むくみの原因にもなります。

それに重力の影響で、たるみにもつながりやすいです。

そうしたむくみやたるみによっても、口元にしわが刻まれたりします。

口元のしわは、年齢も関係するんですよね？

そうですね、年齢とともに筋肉の衰えも進みますし、お肌のハリも低下します。

ですので年齢によって、口元にしわも出やすくなります。

中には20代でも、ほうれい線を気にされている美意識の高い方もいらっしゃいます。

ただ若い方のほうれい線は、笑ったときに出るものがほとんどで、かわいらしいともいえます。

それが30代に入ってくると、少しずつエイジングサインが気になり始めます。

そして40代前半くらいから、本格的なお悩みとして増えてくる印象があります。

日々の生活習慣で、口元のしわの原因になることはありますか？

ひとつは、普段あまり笑わないことや表情が乏しいことです。

そういった方は、表情筋（表情を形作る顔の筋肉）の衰えが進みやすいです。

筋肉は使っていないと衰えていきますもんね…。

はい、そうした表情筋の衰えは、お顔のたるみの原因にもなります。

そしてそれが、口元のしわにもつながります。

それからお顔のたるみの原因としては、スマホやパソコンのときの姿勢も挙げられます。

スマホなどは、うつむき加減の姿勢になることが多いです。

そうするとお顔は重力の影響を受けやすくなり、たるみも出やすくなります。

他に、口元のしわの原因になることはありますか？

先程も話しましたが、リンパの流れが悪くなっていると、口元にしわも出やすくなります。

お顔のリンパの流れは、肩こりや首こりなどの影響も受けます。

そうすると、肩こりなどが口元のしわの原因になる可能性もあるんですか！？

そうですね、肩こりなどでお顔のリンパの流れが悪くなっていると、お顔にしわも出やすくなります。

先程のお話では、口元のしわはお肌の乾燥によっても起こるとのことでした。

そうすると口元のしわを改善するには、スキンケアでの保湿も大事なんですよね？

はい、もちろん大事ですよ。

スキンケアの保湿方法でアドバイスはありますか？

口元に限らずお顔全体にいえることですが、まずは化粧水でしっかりとうるおいを与えてあげましょう。

それで化粧水は、パタパタと付けるのではなく、下から手の平でそっと押さえるように付けてあげるのがおすすめです。

お肌の乾燥が激しいときは、化粧水をたっぷりひたしたシートマスクをお顔に置いてあげるのもいいですね。

ローションパック（化粧水をパックで付けること）ですね。

はい、そうです。

このときのシートマスクは、100円均一のものでも大丈夫です。

ローションパックは、特に夏場の陽によく当たった日などにはおすすめです。

ひとつ注意点としては、お顔にパックを長時間乗せすぎると、逆にお肌が乾燥する原因になります。

長時間のローションパックは、お肌の水分がパックのほうに持っていかれやすいんですよね。

はい、ですのでローションパックを行う時間には気を付けていただきたいです。

それでスキンケアの最後は、乳液やクリームで仕上げます。

乾燥しやすい口元には、クリームなどを多めに塗ってあげてもいいですね。

他に、スキンケア方法でのアドバイスはありますか？

口元ではありませんが、唇も乾燥からシワが入ります。

そうした唇のシワには、ワセリンもおすすめです。

リップケアには、ワセリンの入ったクリームを唇に塗って、その上からラップを5分くらい置いてあげるのもいいですよ。

口元のしわを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか？

クレンジング・洗顔は、口元だけではなくお顔全体にいえることですが、お顔をゴシゴシとこすらずに優しく行って、摩擦が起きないようにしましょう。

摩擦は、お肌への負担が大きいといいますもんね。

はい、お肌をゴシゴシとこすってしまうと、乾燥も進みやすくなります。

例えばクレンジングで、下の方向にグッと力を入れてしまっている方も、ごくまれに見受けられます。

それは肌摩擦にもなりますし、たるみの原因にもなりますので、やめたほうがいいです。

それから洗顔は、泡をしっかりと立てて、手がお顔に直接触れないように行います。

それで、たっぷりの泡でお顔を押さえてあげるだけでも大丈夫です。

え、洗顔はクルクルしなくてもいいんですか！？

そうですね、特に口元は皮膚が薄いので、泡で押さえてあげるだけでもいい大丈夫ですよ。

後は、洗顔後のタオルドライも、摩擦には気を付けていただきたいです。

タオルドライは、タオルでお顔をゴシゴシとこするのではなく、お顔にタオルを優しく押し当てて水気をとってあげるといいですよ。

口元のしわにおすすめのセルフケアはありますか？

はい、ひとつは、舌回しの運動です。

舌回しは、口を閉じた状態で、歯ぐきに沿うようにして舌を回して行います。

舌回しは、口周りの筋肉のトレーニングになるんですよね。

はい、これはかなり効くので、口元のしわにもおすすめです。

他に、口元のしわの改善にやれるセルフケアはありますか？

ほうれい線から耳の上の側頭筋（そくとうきん）まで4ヶ所くらいでマッサージを行ってあげるのもおすすめです。

マッサージはまず、ほうれい線のところを、手根（手の付け根）で上のほうに優しく押さえます。

次は、頬骨の下のあたりを、同じように手根で側頭筋に向かっていくように優しく押さえます。

次は、耳の下のところにある咬筋（こうきん）を側頭筋のほうに向かって優しく押さえます。

そして最後は、側頭筋を引き上げるように押さえます。

このマッサージは、顔のリフトアップに効果的そうですね。

はい、お顔のたるみケアにもなりますので、口元のしわにもいいですよ。

ちなみに先生のサロンでは、口元のしわにはどんなケア・施術が効果的ですか？

メニューとしては、お顔に電流を流して筋肉に働きかける「フェイスエナジーテラピー」もおすすめです。

それから、オールハンドのマッサージの「小顔リフト整顔（せいがん）」もいいですね。

口元のしわにも、リンパの流れを良くすることは大事です。

マッサージで余分な老廃物を流してあげることで、お肌のハリツヤも出てきます。

それによって、口元のしわの改善にもつながります。

それから、口元のしわもそうなのですがお顔のエイジングサインは、肩こりなどから来ている場合もあります。

ですので当サロンのお顔のコースでは、肩なども一緒にお手入れさせていただきます。