今回のテーマは、「肌が薄い原因と改善方法」です。
北海道旭川市 サロンベルツ 旭川店の平澤 梨加 先生にインタビューさせていただきました。
肌が薄いと、バリア機能も低下していることが考えられます。
それによって肌の乾燥も進みますし、赤ら顔の敏感肌の症状につながる場合もあります。
肌のバリア機能を改善するには、スキンケアでしっかりと保湿することや、肌に負担のかからないようにクレンジング・洗顔を行うことが大切だそうです。
そうしたスキンケア方法について、平澤先生に話をお聞きしました。
目次
肌が薄い原因
・肌が薄いとバリア機能が低下して敏感肌の症状が
・ホルモンバランスや生活習慣の乱れなどが原因に
肌が薄いのを改善する方法
・スキンケアでの徹底保湿で肌のバリア機能を整える
・クレンジングは手の平で優しく大きく回して行うなど
・ストレスをためずに生活習慣を整えるなど
肌が薄い原因
平澤先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「お肌が薄い原因と改善方法」です。
先生のサロンのお客様にも、お肌の薄い方はみられますか?
はい、お肌の薄い敏感肌の方もいらっしゃいますよ。
肌が薄いとバリア機能が低下して敏感肌の症状が
お肌が薄いというのは、どういった状態のことをいうんですか?
それは、角質層(肌表面の厚さが約0.02mmの薄い層)が薄くなっていることが考えられます。
そうすると、お肌のバリア機能も低下してしまいます。
お肌には、水分を保持したり外部の刺激から保護したりするバリア機能があるといいますよね。
はい、そのバリア機能が低下すると、お肌の水分が蒸発しやすい状態になります。
それによって、角質(肌表面の肌細胞)の水分をたくわえる力が衰えます。
そうすると、お肌の乾燥も起きやすそうです。
はい、お肌の乾燥も進みやすいです。
そこから、シワに悩まされたりする場合もありますし、老け顔にもみられやすくなりますね。
他に、お肌が薄いことでどんな症状が出やすくなりますか?
お顔がピンク色に染まって、「クーポローズ・赤ら顔」に悩まされる方もいらっしゃいます。
それは、肌が薄いことから血管が透けてみえて、顔が赤くなるんですか?
お顔にも毛細血管がありますので、それもひとつですね。
それから、お肌のバリア機能の低下によって、角質層が炎症を起こしているケースもあります。
後は、お肌が薄いと化粧水もしみやすくなりそうです。
そういったこともありますね。
ただそれは、化粧水がしみるというよりも、スキンケア化粧品に配合された成分がしみる、といったほうがいいかもしれません。
それから、お肌が極端に薄くなっていると、リンパ液(体内の老廃物を回収する働きがある)がグチュグチュとしみ出てきて、お肌がブツブツした状態になる可能性もあります。
ここまでの話をお聞きすると、お肌が薄いのは敏感肌の症状といえるんですか?
そうですね、お肌が薄いと、バリア機能も低下します。
ですので、敏感肌の症状といえます。
実際、サロンでも、そうしたお客様には敏感肌向けのお手入れをさせていただいています。
ちなみに、自分自身でお肌が薄くなっていることに気付けるんでしょうか?
例えば赤ら顔などの症状が出ている場合は、お肌が薄くなっていることが考えられます。
それから、洗顔後やスキンケア化粧品を塗ったときにお肌がピリピリする場合も、お肌が薄くなっている疑いがあります。
肌が薄いことによる影響
・肌の乾燥が進みやすくシワも出やすくなる
・角質層の炎症などによって顔が赤くなりやすい
・スキンケア化粧品がしみる
・極端に肌が薄くなっていると、リンパ液がしみ出てくる可能性も
など
ホルモンバランスや生活習慣の乱れなどが原因に
ちなみにお肌の薄さは、生まれついてのものなんですか?
もちろん生まれついての肌質の方もいらっしゃいますが、ホルモンバランスや生活習慣によるところも大きいです。
特に女性は、生理周期によってお肌の状態が変化します。
サロンのお客様からも、例えば生理前の黄体期(おうたいき)や生理中の月経期などに、「お肌がいつもと違う…」とご相談をいただくことが多いです。
日々の生活習慣で、お肌が薄くなる原因はありますか?
ひとつは、過剰なクレンジング・洗顔などの誤ったスキンケアです。
お顔をゴシゴシ洗ってこすると、角質層を傷つけてしまいます。
そうすると、お肌のバリア機能も低下してしまいます。
それと同じ理由で、洗顔後にお顔をタオルでゴシゴシと拭くことも、お肌のバリア機能を低下させる原因になります。
それから、ピーリング(肌表面の余分な角質を取り除くこと)化粧品にも気を付けていただきたいです。
ご自分の肌質を知らずにピーリングを行うと、かえってお肌の水分量が抜けてしまったりお肌が薄くなったりする場合もあります。
他に、お肌が薄くなる原因はありますか?
基本的なことですが、不規則な生活もお肌に影響を与えます。
例えば睡眠不足も良くありませんよね。
肌が薄い原因
【生活習慣などで原因になること】
・生理前や生理中のホルモンバランの乱れ
・クレンジング・洗顔で顔をゴシゴシと洗う
・洗顔後のタオルオフで顔をゴシゴシと拭く
・自分の肌質を知らずにピーリングを行う
・不規則な生活
など
肌が薄いのを改善する方法
スキンケアでの徹底保湿で肌のバリア機能を整える
先程のお話では、お肌が薄いと、お肌の水分も蒸発しやすいとのことでした。
そうするとお肌が薄いのを改善するには、スキンケアでの保湿も大事そうです。
はい、お肌は水分補給しないと乾燥が進みます。
それに、お肌をしっかり保湿してあげることで、バリア機能も整ってきます。
ですので、スキンケアでの保湿はとても大切ですよ。
スキンケアでの保湿方法でポイントはありますか?
まずは、お肌の状態に合ったスキンケア化粧品を使用するようにしましょう。
先程もお話ししましたが、お肌が薄いとバリア機能も低下している状態ですので、化粧品によってはピリピリ感が出る可能性もあります。
それで、化粧水はたっぷりと使って、お肌にうるおいを与えてあげたいです。
そのときも、化粧水をいちどにバシャバシャと付けるのではなく、2~3回に分けて重ね付けするのがおすすめです。
サロンのお客様に話をお聞きしていても、皆さまお忙しいですから、化粧水をパパッと付けられている方も多くいらっしゃいます。
ただエステティシャンの立場からすると、化粧水は丁寧に入れ込んでいただくのが理想です。
もしスキンケアにまとまった時間をとるのが難しいときは、例えばいちど化粧水を付けて、その後に違う作業をして、また化粧水を付ける、というのもひとつの方法です。
そうやって化粧水を2~3回重ね付けしてあげましょう。
それなら、忙しい人でも化粧水の重ね付けができそうです(笑)。
はい(笑)、実際、サロンのお客様にも、そうやって化粧水を付けるようにして、お肌がプルプルになったという方もいらっしゃいました。
他に、スキンケアでのアドバイスはありますか?
お手入れの最後は、水分を蒸発させないためにも、クリームを塗って油分でラップをするように仕上げることも大切です。
スキンケアを化粧水で終わらせるのはやめたほうがいいんですね(苦笑)。
そうですね、特にお肌が薄いとバリア機能が低下している状態といえますから、お手入れの最後はクリームで保護していただきたいです。
肌が薄いのを改善する方法
【スキンケアでの保湿のポイント】
・肌の状態に合ったスキンケア化粧品を使用する
・化粧水は2~3回重ね付けして、たっぷりとうるおいを与える
・スキンケアの最後はクリームで仕上げる
など
乾燥知らずの保湿感を美容家が絶賛した洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
クレンジングは手の平で優しく大きく回して行うなど
お肌が薄いときのクレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
まずクレンジング料・洗顔料も、お肌の状態に合ったものをお選びいただくのが基本です。
ただ例えばクレンジング料でしたら、お肌が薄くてバリア機能が低下しているときは、ジェルやクリームタイプなどが向いているかもしれません。
それらは、クレンジング料の中でもお肌の負担が少ないです。
それでクレンジングは、たっぷりのクレンジング料を使って、指先に力を入れずに手の平で優しく大きく回して行いましょう。
メイク用品は、ファンデーションやチークなどもそうですが、微粒子の顔料(がんりょう)で作られています。
クレンジングで力を入れすぎてしまうと、それが毛穴のポケットに入り込みやすくなります。
そうすると、汚れがさらに取りづらくなってしまいます…。
はい、メイク汚れは、クレンジング料で浮き上がらせて落とすのが基本です。
クレンジングは、指先よりも手の平で回してあげたほうが、力が入りづらいです。
ですので、お顔の細かい場所以外は、手の平で優しく洗ってあげるといいですよ。
では、洗顔方法のアドバイスはありますか?
洗顔は、よく泡立ててキメの細かい泡でお顔を優しく洗うことです。
それによって、お肌への摩擦を防ぐことができます。
ちなみに、いまお話したクレンジング・洗顔方法のポイントは、お肌の薄い・厚いに関わらずいえることです。
肌が薄いのを改善する方法
【クレンジング・洗顔のポイント】
・肌の状態に合ったクレンジング料・洗顔料を使用する
・クレンジングはたっぷりのクレンジング料を使い、手の平で大きく優しく回して行う
・洗顔はキメの細かい泡で優しく行う
など
ストレスをためずに生活習慣を整えるなど
お肌が薄いのを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
これはなかなか難しいかもしれませんが(笑)、ストレスのない生活を送っていただきたいです。
ストレスは、お肌の大敵です。
ですのでサロンでも、お顔のお手入れを行うことはもちろんなのですが、お客様が心もやわらげられるよう、育児や恋愛などのご相談を気さくにお話しいただいたりしています。
それから、喫煙・睡眠不足・過度な飲酒にも気を付けていただきたいです。
基本的な生活習慣を整えるということですね。
はい、後は、お肌の状態は外的な刺激も関係します。
ですので、例えば日頃から紫外線対策を行うなど、紫外線にも気を付けていただきたいです。
肌が薄いのを改善する方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・ストレスのない生活を送るようにする
・喫煙・睡眠・飲酒などの生活習慣を整える
・紫外線対策を行うなど
など
肌のバリア機能を整えるのにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが平澤先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、肌のバリア機能を整えるのにおすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
肌のバリア機能を整えるには、基本的なことですが、スキンケアでしっかりと保湿することや、肌に負担がかからないようにクレンジング・洗顔を行うことが大切です。
例えば化粧水を重ね付けしたり、クレンジングを手の平で優しく行ったりすることは、すぐに始められることです。
顔の赤みなどで肌が薄くなっていることを感じたら、まずは普段のスキンケア方法から見直してみてはいかがでしょうか?
* 2018年8月21日に公開した『肌が薄い?肌のバリア機能を高めて改善する方法8つ!エステ員に聞く』を再編集しました。