今回のテーマは、「肌のハリ」です。
東京都上野 aging&skin care salon codino◆naomi. の榎戸 直美 先生にインタビューさせていただきました。
肌のハリは、美肌に欠かせない要素のひとつです。
ただ年齢とともに、そのハリもなくなってきます。
肌のハリを取り戻すには、スキンケアでしっかりと保湿を行って、一日の汚れはその日の内にきちんと取ることが大切だそうです。
そのスキンケア方法のポイントを、榎戸先生に教えていただきました。
目次
肌のハリがなくなる原因
・肌のハリは皮膚・筋肉・血流がトータルに関係する
・生活習慣の乱れや間違った洗顔方法などが原因に
肌のハリを取り戻す方法
・化粧水は重ね付けしてクリームで保湿する
・クレンジング・洗顔はおでこから順番に行う
・表情豊かに過ごして活性酸素を防ぐ生活を
・サロンケアも肌ハリを取り戻すのにはおすすめ
肌のハリがなくなる原因
榎戸先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「お肌のハリ」です。
お肌にハリがあると、見た目の印象も変わると思います。
そうですね、お肌にみずみずしさがあって生き生きとした感じになるでしょうし、何よりも実年齢よりも若くみえやすいですよね。
逆に、お肌にハリがないと、どんな印象になるでしょうか…?
例えると、お花がしぼんたような感じというのでしょうか…(苦笑)。
先生のいいたいことは何となくわかります(苦笑)。
はい(苦笑)、お肌にハリがないと、どうしても実際の年齢よりも老けた印象にみやすくなります。
他に、お肌にハリがないと、どんな影響が表れやすいですか?
やはり、お肌もたるみやすくなります。
そこから、ほうれい線につながったりしますね。
それから、シワもそうですし、毛穴の開きも出てきやすいです。
たるみ毛穴ですね。
はい、そうです、後はお肌のツヤもなくなってきます。
肌ハリがなくなる影響
・実年齢よりも老けた印象にみえやすい
・肌のたるみからほうれい線などの原因にも
・シワや毛穴の開きが出てきやすい
・肌のツヤがなくなってくる
など
肌のハリは皮膚・筋肉・血流がトータルに関係する
お肌のハリは、何によるものんですか?
お肌のハリは、何かひとつで作られているというわけではありません。
お肌の表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、表情筋(表情を形作る顔の筋肉)、毛細血管などがトータルで関係しています。
まず、表皮にうるおいがなくてお肌が乾燥していると、見た目の印象的にもお肌のハリが感じづらくなります。
そしてお肌のハリに特に大事になるのが、真皮の部分です。
真皮で線維芽細胞(せんいがさいぼう)から作られる「コラーゲン」・「エラスチン」・「ヒアルロン酸」などは、ハリ・弾力に欠かせない成分です。
そうしたお肌の弾力成分が減少することによっても、ハリはなくなってきます。
先程のお話では、お肌のハリは表情筋も関係しているとのことでした。
それはどういうことですか?
お顔の筋肉が弱ってくると、その上に付いている皮膚の重さを支えられなくなってきます。
そうすると、たるみも起こります。
それによって、お肌もハリがなくなってしまいます。
ですのでお肌のハリには、表情筋の状態も関係しています。
後は、毛細血管もお肌のハリに関係しているんですか?
はい、そもそも表皮や真皮の働きには、毛細血管から運ばれる酸素や栄養素が欠かせません。
そうすると血流が悪いと、お肌も栄養不足になりそうです。
はい、それによってお肌のハリにも影響がありますよね。
ですので血流も、お肌の状態に関係してきます。
肌ハリがなくなる原因
・肌が乾燥しているとハリを感じづらくなる
・コラーゲンなどの弾力成分の減少によりハリが低下する
・表情筋が衰えると、たるみが起こり肌ハリも低下する
・血流が悪くなると肌が栄養不足になる
など
生活習慣の乱れや間違った洗顔方法などが原因に
お肌のハリがなくなるのは、年齢も関係するんですよね?
そうですね、お肌のハリの低下は、老化のサインといえます。
お肌は、20代後半くらいから衰え始めます。
20代後半から!? お肌の衰えはかなり早くから始まるんですね…。
はい、ですので、そのくらいの年代からお肌のハリ感がすでになくなってくる方もいらっしゃいますね。
日々の生活習慣で、お肌のハリがなくなる原因はありますか?
まずは、食生活による影響です。
それは食生活の乱れもそうですし、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養不足や、脂質が極端に少ない食事もそうです。
脂質不足も肌ハリがなくなる原因になるんですか、少し意外です。
はい、食事で適度な資質を摂ることは必要です。
それから睡眠不足・運動不足・ストレスなども、お肌の状態に影響がありますよね。
つまり生活習慣の乱れは、お肌のハリがなくなる原因にもなるんですね…。
はい、それに生活習慣の乱れは、毛細血管の劣化にもつながります。
そうしたことも、お肌のハリに影響を与えますね。
他に、お肌のハリがなくなる原因はありますか?
クレンジング・洗顔でゴシゴシと洗うことです。
肌摩擦は、お肌への負担が大きいといいます。
はい、スキンケアは毎日のことですので、それによってお肌がダメージを受けてしまいます。
そうすると、加齢とは関係ないところで、お肌のハリも失われていきます。
肌摩擦という点では、間違ったフェイスマッサージもそうですね。
それから、スキンケアでの保湿不足でお肌を乾燥させてしまうことも、お肌のハリに影響があります。
後は、紫外線です。
紫外線は、コラーゲンなども破壊してしまうんですよね。
はい、それに過度に紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生します。
活性酸素は細胞の老化を進めますので、その影響もあります。
ですので、普段から日焼け止めを使っていないと、お肌のハリの低下が早まりやすいですよ。
肌ハリがなくなる原因
【生活習慣で原因になること】
・食事・睡眠・運動・ストレスなどの生活習慣の乱れ
・クレンジング・洗顔でゴシゴシと洗う
・スキンケアでの保湿不足で乾燥が進む
・紫外線対策不足で紫外線を浴びる
など
肌のハリを取り戻す方法
化粧水は重ね付けしてクリームで保湿する
お肌のハリを取り戻すには、スキンケアでの保湿も大事なんですよね?
はい、もちろんとても大事です(笑)。
お肌が乾燥していると、ハリも感じづらくなります。
それに、バリア機能(外部の刺激から皮膚を保護する機能)も低下しますので、紫外線ダメージなども受けやすくなります。
スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか?
特にお肌の乾燥が進んでいる方は、メーカーが推奨する量の化粧水では保湿が足りない場合があります。
そうすると、化粧水はたっぷり使ったほうがいいんですか?
はい、ただそれも、化粧水を一気にドバッと付けるのではなく、少量を2~3回に分けて入れていくのがおすすめです。
まずは、化粧水を手の平で押し込むようにしてお肌の隅々までしっかり入れ込みます。
その後は、「化粧水がもうこれ以上は入らないな」と感じられるまで重ね付けしてあげましょう。
目安としては、お肌に化粧水が入りきらなくなって、手に化粧水が余るくらいまで重ね付けしてあげるといいですよ。
それから、クリームなどの保湿剤でお肌の水分の蒸発を防ぐことも大事です。
それでクリームなどは、ご自分の肌質や季節に合った油分の量のものを選ぶようにしましょう。
例えばご自身でオイルを出せていない方は、クリームなどで油分を補ってあげる必要があります。
ですので、油分の多いこっくりしたクリームをお選びになるのもいいですね。
逆に夏場は、お肌も油分が出やすいです。
ですのでそういったシーズンは、油分が少なめの軽いクリームに切り替えるのもひとつです。
スキンケアは、そうしたお肌の状態に合ったクリームなどで仕上げるようにしましょう。
肌ハリを取り戻す方法
【スキンケアでの保湿方法】
・化粧水は少量を2~3回に分けて重ね付けする
・肌の状態に合ったクリームなどでお手入れを仕上げる
など
たるみケアに美容家がおすすめする洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、肌全体がキュッと上がる!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、肌全体がキュッと上がる!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
クレンジング・洗顔はおでこから順番に行う
お肌のハリを取り戻すのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
まずは、一日の汚れはその日の内にしっかり落とし切るようにすることです。
クレンジング・洗顔で、メイク・皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の汚れを落とし切れていないと、それらの酸化も進みます。
そうすると活性酸素が発生する原因になり、お肌のバリア機能も低下させてしまいます。
そうしたことによってもお肌は乾燥が進みますし、ハリも失われていきます。
ですので、一日の汚れはその日の内にきちんと落とすことは大事です。
ただその一方で、クレンジング・洗顔で圧をかけすぎないことも大事です。
クレンジング・洗顔は、毎日行うことです。
汚れをきれいに落とすためにゴシゴシと洗っていると、お肌へのダメージが大きくなってしまいます。
クレンジング・洗顔方法でアドバイスはありますか?
クレンジング・洗顔は、例えば頬などの大きな面から洗うことが多いのではないでしょうか。
そして、そこばかりを洗いがちになりやすいです。
そうすると、ひとつの場所ばかりに負担がかかってしまいやすいです。
それに、細かいところを洗わずに終えてしまっている方も見受けられます。
ですのでクレンジング・洗顔は、おでこのほうから洗い始めるといいですよ。
それで、そこから下りていって、お顔を順番に丁寧に洗っていきます。
そうして上から順番に洗っていけば、ひとつの場所に負担がかかることも避けられますし、お顔をまんべんなく洗うことができます。
ちなみにおでこは、髪の生え際まで洗うのを忘れないようにしましょう。
それから、目元は皮膚が薄いですので、特に優しく洗って上げてくださいね。
肌ハリを取り戻す方法
【クレンジング・洗顔のポイント】
・一日の汚れはその日の内に落とし切る
・クレンジング・洗顔はゴシゴシと洗わずに丁寧に行う
・おでこのほうから下りていって順番に洗う
など
表情豊かに過ごして活性酸素を防ぐ生活を
お肌のハリを取り戻すのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
ひとつは、表情豊かに生活していただくことです。
表情豊かに過ごせば、表情筋の衰えを防ぐことができます。
先程のお話では、表情筋の衰えもお肌のハリがなくなる原因になるとのことでした。
はい、ですので表情豊かでいることも大事ですよね(笑)。
他に、お肌のハリを取り戻すのに心がけられることはありますか?
できるだけ活性酸素の発生を防ぎたいです。
ですので、紫外線をできるだけ浴びないようにして、普段から日焼け止めをすることも大事です。
それに、バランスのいい食事の上で、抗酸化作用のある「ビタミンA」・「ビタミンC」・「ビタミンE」などの栄養を摂るのもいいですね。
そういった抗酸化作用のある食べ物としては、ゴーヤやトマトなどもおすすめですし、ナッツ類もいいですね。
それから、細胞の酸化を防ぐという点では、古い油もなるべく摂らないように気を付けましょう。
後は、お肌のハリには、コラーゲンやエラスチンの元になる「たんぱく質」を意識的に摂るようにするのもいいですよ。
肌ハリを取り戻す方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・表情豊かに過ごす
・日焼け止めをするなど紫外線対策を行う
・バランスの良い食事の上で、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eなどを摂る
・細胞の酸化を防ぐためにも古い油を摂るのはなるべく控える
・コラーゲンなどの元になるたんぱく質を意識的に摂る
など
サロンケアも肌ハリを取り戻すのにはおすすめ
ちなみに先生のサロンでのエステケアも、お肌のハリを取り戻すのに効果的なんですか?
はい、おすすめですよ。
当サロンでは、真皮層を活性化させる特殊な光の「フォトフラッシュ」の機械を使ったケアも行っています。
それによって、コラーゲンの活性化にもつながります。
それから、筋肉に刺激を与えるようなトリートメントも有効です。
血液とリンパの流れを良くしていくことで、エイジングケアにもなります。
肌のハリを取り戻すのにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが榎戸先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、肌のハリを取り戻すのにおすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
年齢肌がふわふわ透明肌に!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までグングン引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、肌がふっくらとして透明感も出て年齢肌ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥でギュッと抱え込んでフワフワの透明肌に!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワになって透明感も出て感謝しています(笑)。肌が水分を抱え込んで活発に動き出して、肌全体がキュッと上がったようにも感じられました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
肌のハリは、美肌に欠かせない要素のひとつです。
ただ年齢とともに、そのハリもなくなってきます。
肌のハリを取り戻すには、化粧水を重ね付けするなどしっかりと保湿を行って、丁寧なクレンジング・洗顔で一日の汚れはその日の内に落とし切るようにしましょう。
そして基本的なことではありますが、生活習慣を整えて表情豊かに過ごすことも大切ですよ。
* 2018年8月10日に公開した『肌のハリを取り戻す方法9つ!化粧水は重ね付け!エイジング専門家に聞く』を再編集しました。