柳川先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「毛穴を閉じる方法」です。

先生のサロンのお客様にも、毛穴開きを気にされている方はいらっしゃいますか？

はい、当サロンは毛穴専門ですので、お客様は皆さまが毛穴を気にされていらっしゃいます。

その中で、毛穴の開きを気にされている方もいらっしゃいますよ。

毛穴が開いていると、どんな影響がありますか？

例えば鼻がイチゴのようにブツブツした感じになって、化粧ノリも悪くなります。

それに、ファンデーションを塗っても逆に毛穴が目立ってしまう場合もあります。

それから、毛穴が開いていると、毛穴に汚れや皮脂（ひし・毛穴から分泌されている油分）が入りやすくなります。

それによって、角栓（かくせん・毛穴に詰まった汚れが固まったもの）もできやすくなりますね。

そして、それを放置していると、炎症を起こして吹き出物やニキビにつながる可能性もあります。

顔の中で、毛穴開きの起こりやすい場所はありますか？

若い方からお年を召した方にも多いのが、鼻の頭や小鼻周りです。

鼻は、皮脂の分泌が多い場所です。

はい、その影響は大きいですよね。

それから加齢が進むと、頬にたるみ毛穴がみられやすくなります。

頬の毛穴開きは、お肌のたるみから起こるといいますよね。

はい、そうですね。

後は、年齢によって、額（ひたい）の眉間あたりにも毛穴が目立ってくるケースもあります。

毛穴開きは、何によって起こるんですか？

ひとつは、皮脂の分泌が増えることです。

それもあって、冬よりも夏の高温多湿の時期のほうが、毛穴は開きやすいです。

それから、お肌のうるおい不足による乾燥も関係してきます。

お肌の乾燥で毛穴も開くんですか！？

はい、例えば畑を想像してみてください。

土が水分不足ですと、カピカピになりますよね。

それに、そのままでは作物も枯れてしまうと思います。

でも土に水や栄養を与えると、土もふっくらします。

お肌もそれと同じようなイメージです。

つまりお肌も乾燥していると、ふっくらしません。

そうすると、毛穴も開きやすくなるということですか？

はい、そうです。

他に、毛穴開きが起こる要因はあるんですか？

毛穴の開きは、たるみによるものもあります。

お顔は加齢とともに下がってきて、全体的にたるみが出ます。

それによって毛穴も、縦に楕円形に引き伸ばされます。

それが、「たるみ毛穴」と呼ばれるものですね。

そうしたたるみ毛穴は、特に頬などで起こりやすいです。

ちなみにたるみ毛穴は、そのまま放置しておくと改善がどんどん難しくなるので、早めの対応が大切です。

日々の生活習慣で、毛穴開きの原因になることはありますか？

クレンジングで余分な皮脂汚れをきちんと取れていないと、毛穴の開きも起こりやすくなりますよね。

それにスキンケアでは、化粧水でしっかりと保湿することも大事です。

先程のお話でも、お肌の乾燥が毛穴開きの原因になるとのことでした。

他に、毛穴開きの原因になることはありますか？

とてもシンプルなことですが、「身体に良いことは、お肌にも良いこと」といえます。

逆にいうと、「身体に悪いことは、お肌にも悪いこと」ということですね（苦笑）。

はい、ですので、食事・運動・睡眠・ストレスなども、毛穴の状態に影響します。

例えば睡眠不足ですと、肌ツヤもなくなってきてしまいますし、皮脂分泌の異常につながる可能性もあります。

そうした生活習慣の乱れから、毛穴開きが起こる場合もありますね。

毛穴を閉じるのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか？

まずはクレンジングで、メイク汚れや皮脂汚れをきちんと落とすことです。

それには、クレンジング前にお風呂に入っていただくのがおすすめです。

それはどうしてですか？

お風呂の蒸気で毛穴が開いて、汚れを落としやすくなるからですか？

それもありますが、お風呂で肌表面の温度が上がるので、クレンジングのなじみも良くなります。

それに身体が温まるので、身体にもいいですよね。

ですので、夏は入浴を避けてシャワーで済ませる方も多いかもしれませんが、夏もぬるま湯でいいのでお風呂にゆっくりつかっていただきたいです。

クレンジング・洗顔方法でアドバイスはありますか？

クレンジング・洗顔で、冷たすぎる水でお顔を洗うのは控えるようにしましょう。

それはどうしてですか？　冷水のほうが毛穴を引き締められそうな気がしますが…。

私もいまのお仕事をする前は、朝の洗顔では、夏も冬も冷たい水で顔を洗っていました。

ただ、冷たすぎる水でお顔を洗うと、お肌がキュッと締まります。

そうすると、本来落としたい毛穴汚れが出ていきづらくなります。

それもあってか、私も当時は小鼻周りの毛穴が気になっていました。

ですので、クレンジング・洗顔は人肌くらいのお湯で行うのがおすすめです。

それからお顔を洗うときに、小鼻の周りは、お顔の凹凸で溝（みぞ）になっていて、どうしても洗い残しが出やすい場所です。

それにそれは、額の生え際もそうです。

実際、サロンのお客様にも、額の生え際に吹き出物やニキビの出る方もいらっしゃいます。

ですのでクレンジング・洗顔は、小鼻周りや額の生え際のの洗い残しがないように気を付けましょう。

他に、クレンジング・洗顔でのアドバイスはありますか？

基本的なことですが、ご自分のお肌に合ったクレンジングをお選びになっていただきたいです。

サロンでも、その方の肌質によって使用するクレンジングを分けるようにしています。

例えばオイルクレンジングは人気がありますが、商品によっては、お顔の油を取りすぎてしまって、乾燥を進めてしまう場合もあります。

毛穴を閉じるのに、洗浄力の強いクレンジングを使えばいいわけじゃないんですね…。

はい、クレンジングでは油を取りすぎないことも大切です。

それもあってサロンでは、乳液のようなミルククレンジングを使用しています。

ミルクタイプのクレンジングは、基本的にお肌に優しいので、油を取りすぎてしまう心配もありません。

先程のお話では、お肌の乾燥によっても毛穴開きが起こるとのことでした。

そうすると毛穴を閉じるには、スキンケアでの保湿も大事なんですよね？

はい、もちろんです。

スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか？

まず化粧水は、肌質に合ったものを選んでいただきたいです。

例えば肌質によっては、夏だからといってさっぱりした化粧水を使用していると、お肌の乾燥を促してしまう場合もあります。

それで化粧水は、最初に化粧水を手の平に乗せてなじませてから、頬やおでこを軽く押さえてお肌にじっくりと入れ込んであげるといいですよ。

もしくは、パック（化粧水をパックで付けること）も保湿力が高いので、それを使用するのもいいですね。

それから化粧水には、引き締め作用のある収れんタイプのものもあります。

毛穴を閉じるには、保湿化粧水を使用した後に、収れん化粧水を使用するのも、ひとつですね。

そして化粧水の後は、乳液でお手入れを仕上げます。

皮脂の分泌が多いときはべたつきが気になりますが、そういうときでも乳液を使ったほうがいいんですか？

はい、例えば夏は、乳液のべたつきが苦手という方もいらっしゃいます。

ただ乳液には、サラッとしているタイプもあります。

そういったものでいいので、お手入れは乳液で仕上げていただきたいです。

それで、乳液だけでは保湿が足りない方は、乾燥を防ぐための保湿クリームを付けてあげましょう。

それは、お顔全体に付けなくても、お肌の乾燥の気になる部分に使ってあげるのでもいいですよ。

毛穴を閉じるのに、生活習慣で心がけたいことはありますか？

特に夏は、汗を拭きとらないで放置しておくと、汗が乾いて蒸発し、お肌の乾燥が進みやすくなります。

ですので、汗をかいたらこまめに拭き取るようにしましょう。

もしくは、汗を軽く上から押さえた後に、収れん作用のある化粧水をスプレーで吹きかけてティッシュで押さえると、お肌が落ち着きやすいです。

それから睡眠中は、コップ1杯分くらいの汗をかくといわれています。

そこで、朝晩にお白湯（さゆ・お湯のこと）を飲むようにするのもいいですよ。

それは、私自身も行っていて、サロンのお客様にもおすすめしていることです。

白湯で、身体の内側から保湿するんですね。

はい、朝は起きてから朝食までにコップ1杯、夜はお風呂上りから寝る前にコップ1杯のお白湯を飲むのがおすすめです。

お白湯を作るのは「ちょっと大変だな…」という方は、常温の水で大丈夫です。

サロンのお客様にも、白湯を飲むようになって「お肌が良くなりました！」という方が多くいらっしゃいます。

他に、毛穴を閉じるのに生活習慣で心がけられることはありますか？

規則正しい食事、適度な運動、ストレスをためないようにする、質のいい十分な睡眠を取る、といったことも大事です。

基本的な生活習慣を整えるということですね。

はい、それからタバコは、血流が悪くなる原因にもなります。

もちろんお身体にも良くありませんし、お肌にも影響がありますので、控えめにしていただきたいです。

後は日焼けも、お肌全体の質を下げてしまいます。

ですので毛穴ケアにも、日焼け止めやサングラス・日傘などで紫外線対策することを普段から意識していただきたいです。

ちなみに先生のサロンでは、毛穴を閉じるのにどんな施術・ケアが効果的ですか？

毛穴の開きのタイプにもよりますが、肌質に合わせたクレンジング料をいくつか用意していて、まずはクレンジングで汚れをきちんと落としていきます。

ただ、それだけでは落とし切れない汚れや角質（肌表面の古くなった肌細胞）もあります。

それらを、泡洗顔で取っていきます。

泡洗顔は、天然の西洋梨の発酵したエキスから作られたもので、作用の優しいピーリング（余分な角質を取り除くケア）効果があります。

そして、泡洗顔でも汚れを落とし切れない場合は、吸引の機械やスクライバーを使用して、毛穴汚れを取り出します。

それから、オイルを使ったリフトアップ効果のあるマッサージを行って、鎮静作用のあるパックでお肌を引き締めて仕上げるようにしています。

肌が乾燥していると、毛穴も涙型に広がりやすくなります。

ブースターミルクで肌が水分をうまく抱え込めるようになって、気になっていた毛穴も日に日にキュッと引き締まっていきました！

それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。

ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います（笑）。

ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます！

それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。

それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。

ミルクの予想を裏切るみずみずしさで（笑）、べたつきもないので使いやすいです！