美容のスペシャリストが教えるキレイ

乾燥性脂性肌の原因と改善法10!美容家に聞く保湿方法や洗顔の注意点など

本日のキレイの先生

豊島 さよこ 先生

今回のテーマは、「乾燥性脂性肌」です。

福岡県福岡市 ビューティルーム シャンブル・リッシュ の豊島 さよこ 先生にインタビューさせていただきました。

乾燥性脂性肌は、肌が乾燥からオイリーな状態に傾くことをいいます。

肌がオイリーなのは、そうした肌の乾燥から起こっているケースもとても多いといいます。

そのため、肌のべたつきが気になるときでも、スキンケアでしっかりと保湿を行って、洗顔で洗いすぎないことが大切だそうです。

そんな乾燥性脂性肌の原因や改善方法について、豊島先生に教えていただきました。

目次

乾燥性脂性肌の原因
・乾燥性脂性肌とは肌の乾燥から起こる脂性肌
・肌の乾燥を防ぐために皮脂分泌が増えてオイリーに
・夏の保湿不足や過剰な洗顔などが原因に

乾燥性脂性肌を改善する方法
・乾燥性脂性肌にはスキンケアでの保湿が大事
・肌がオイリーでも過剰な洗顔は控えるなど
・夏場は汗をこまめに取って生活習慣も整えるなど
・乾燥性脂性肌におすすめのサロンケアとは

編集部の選ぶ乾燥性脂性肌におすすめの化粧品

まとめ

乾燥性脂性肌の原因

乾燥性脂性肌とは肌の乾燥から起こる脂性肌

豊島先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「乾燥性脂性肌」です。

まずは、乾燥性脂性肌とはどんな肌質のことをいうんですか?

乾燥性脂性肌は、お肌の表面が油っぽくて内側が乾燥している状態のことをいいます。

「インナードライ」ともいわれますね。

例えば、お顔のTゾーンは油っぽくて、頬のあたりは乾燥しているという方もいらっしゃいます。

日本人女性は乾燥性脂性肌の方が多いといわれていて、30~40代の7~8割は乾燥性脂性肌ともいわれています。

7~8割もですか!?

私も人のことはいえませんが、日本人には乾燥性脂性肌の人がそんなに多いんですね…。

はい、特に最近は多い印象があります。

頬の皮膚は薄くて敏感でデリケートでも、鼻のところは乾燥性脂性肌の影響で皮膚が硬くなっている方もいらっしゃいます。

肌の乾燥を防ぐために皮脂分泌が増えてオイリーに

どうして、お肌が乾燥していると表面がオイリーになるんですか?

一見、矛盾しているようにも感じますが…。

お肌は元々、いかに身体を保護するかという役割を持っています。

そのために、肌表面には保護膜があります。

保護膜というのは、「皮脂膜(ひしまく)」のことですね。

はい、そうです。

皮脂膜は、お肌の中から出てくる油分の「皮脂(ひし)」と、汗などの水分が混ざり合って出来ていて、

ph値(ペーハーち・酸性とアルカリ性の度合いを数値で表したもの)が5前後の薄い膜です。

皮脂膜は、お肌を何から保護しているんですか?

皮脂膜は、お肌の水分の蒸発を防いだり、お肌に細菌が付着したときに繁殖するのを防いだりしています。

それから、外部から化学物質などが触れたときにお肌を守る役割もあります。

つまり皮脂膜は、お肌の中のものを出しすぎないように保護するのと同時に、外的な要因からお肌を保護しています。

その皮脂膜が、乾燥性脂性肌とどう関係するんですか?

お肌の水分が減少してくると、水分がそれ以上減らないように、油分でカバーしようとします

そうして皮脂が過剰に出ることで、乾燥しているのに脂性(しせい)を感じるようなお肌になっていきます。

乾燥性脂性肌とは

1. 肌の水分が減少する
2. 肌の乾燥を防ぐために皮脂の分泌が増える
3. それによって肌内部は乾燥して表面がオイリーな状態に傾く

夏の保湿不足や過剰な洗顔などが原因に

ちなみに、お肌が乾燥性脂性肌に傾きやすくなる年代はあるんですか?

サロンのお客様をみていると、30代の方に乾燥性脂性肌が多い印象があります。

それは、どうしてだと思われますか?

皮膚は元々、水分保持能力を持っていますが、それは年齢とともに低下してきます。

それが目立つようになるのが、30代くらいです。

それでいて30代は、まだ皮脂の分泌があります。

30代になるとお肌が乾燥しやすくなるけど皮脂の分泌はまだあるから、乾燥性脂性肌も起こりやすくなるんですね。

はい、ただ最近は、20代の方にも乾燥性脂性肌が増えてきています。

それは、お肌のうるおいを作るヒアルロン酸や天然保湿因子などを作る力が、段々と弱くなってきているのかなと感じます。

日々の生活習慣で、乾燥性脂性肌の原因になることはありますか?

乾燥性脂性肌は、特に夏と冬に加速されやすいです。

夏はお肌がべたつきやすいシーズンだと思います。

それはオイリー肌ではなく、乾燥性脂性肌による場合もあるんですか?

はい、冬は、外気もそうですし室内も暖房が効いていて、お肌は乾燥しがちです。

ただ、ご自身でお肌の乾燥に気付かれるので、しっかりとケアを行うなど、乾燥対策を意識される方が多いでしょう。

夏も、室内の冷房の影響で、お肌が乾燥しやすい状態です。

ただ夏は、汗をかいて汗ばんだりするので、お肌の乾燥に気付きにくいです。

たしかに汗ばんでいると、お肌が乾燥している状態とは思いませんよね…。

はい、夏は日焼けのケアには意識が向いても、保湿に意識を持たれる方は少ないでしょう。

そういったことでも、乾燥性脂性肌を加速させてしまいます。

ですので夏も、保湿をしっかり意識していただきたいです。

普段のスキンケアで、乾燥性脂性肌の原因になることはありますか?

洗顔のしすぎも良くありません

特に、洗浄力の高いさっぱりした洗顔料をお使いになっていると、洗顔後は一時的に保護膜のない状態になります。

そうすると、お肌がキープしている水分まで奪われてしまいがちです。

過剰な洗顔で、皮脂膜を取りすぎてしまうということですね。

はい、そうすると、「皮脂で頑張って保護しなきゃ」と皮脂分泌が過剰になる原因になります。

乾燥性脂性肌を改善する方法

乾燥性脂性肌にはスキンケアでの保湿が大事

乾燥性脂性肌は、お肌の乾燥から皮脂分泌が多くなっている状態のことをいいます。

そうすると、その改善には、スキンケアでの保湿も大事なんですよね?

はい、もちろんです。

そのために、スキンケア方法でのポイントはありますか?

スキンケアは、洗顔後の3分以内が勝負です

洗顔後は間髪入れずに化粧水を付けていただくことをおすすめします。

それは、どうしてですか?

洗顔でお顔を洗った直後は、皮脂膜が取れてお肌が何も保護されておらず、水分が蒸発しやすい状態です。

それに、保護膜のない状態で、お肌にほこりなどが付いたら、お肌がかぶれやすくなります。

ですので、サロンのお客様にも、洗顔後はすぐ化粧水を付けていただくことをお願いしています。

それから、化粧水を付けるときは、コットンを水で絞り、そこにお化粧水をたっぷりと含ませてタッピングするのがおすすめです。

ただ、お肌にひりつきを感じるようなときは、化粧水を手に取って、お顔に手の平で押し込むようにして付けてあげるといいですよ。

ちなみに、お肌のべたつきが気になるときは、クリームを敬遠したくなります。

でも、乾燥性脂性肌はお肌の乾燥から起こりますから、スキンケアはクリームで仕上げたほうがいいんでよね?

そうですね、お肌のべたつきが気になるときは、クリームのべたつきを嫌う方もいらっしゃいます。

ただ乾燥性脂性肌は、お肌の内側が乾燥している状態です。

そのことをご認識された上で、化粧水で入れ込んだ水分を逃さないように、お手入れの最後は乳液かクリームをお付けになって、お肌の表面をカバーしていただきたいです。

他に、乾燥性脂性肌を改善するのに、スキンケアでのアドバイスはありますか?

乾燥性脂性肌の方は、お肌のべたつきから「脂性肌寄りなのかな…」と勘違いされて、さっぱりしたスキンケア化粧品をセレクトされる傾向が多いです。

ただお肌のべたつきは、乾燥から起こっている可能性も高いです。

ですので、そのことをご認識されて、水分補給をメインとするようなお化粧品をセレクトするのもひとつです。

乾燥性脂性肌の改善方法

(スキンケアでの保湿)
洗顔後は間髪入れずに化粧水を付ける
化粧水は、コットンを水で絞ってから化粧水をたっぷりと含ませて、タッピングで付けるのがおすすめ(肌にひりつきを感じるときは、手で化粧水を押し込むのが良い)
スキンケアの最後は乳液やクリームで仕上げる
さっぱりした化粧品よりも保湿力の高い化粧品を選ぶ
など

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肌がオイリーでも過剰な洗顔は控えるなど

乾燥性脂性肌を改善するのに、洗顔などのポイントはありますか?

ひとつは、お肌のべたつきが気になるからといって、何回も洗顔しないようにすることです。

先程のお話でも、洗顔のやりすぎが乾燥性脂性肌の原因になるとのことでしたね。

はい、それから、摩擦を防ぐことも意識していただきたいです。

そのために洗顔は、洗顔料をしっかり泡立てて、その泡のクッションで洗うことも大事です。

それに、洗顔でのこすりすぎもそうですが、タオルでお顔を拭くときも、摩擦が起きないように気を付けましょう

洗顔後は、タオルで顔をゴシゴシと拭くのではなく、タオルを押しあてるように拭くのがいいといいますもんね。

はい、そうですね。

後は、洗顔のお湯の温度にも気を付けていただきたいです。

冷たい水では、洗顔料の泡立ちが良くありません。

ただ熱すぎるお湯では、お顔のうるおいまで落としすぎてお肌がパッサパサになりやすいです。

ですので、洗顔するときのお湯は、お肌とおなじくらいの温度…大体35度くらいでしょうか…その人肌くらいのお湯で洗い流すことをおすすめします。

それは、夏にも冬にもいえるですよ。

乾燥性脂性肌の改善方法

(洗顔の方法)
肌のべたつきが気になっても、何回も洗顔しない
洗顔での摩擦を防ぐ(洗顔はしっかりと泡立てて行う、タオルドライも摩擦が起きないように、など)
洗顔するときは、人肌くらい(約35度)のお湯で行う
など

夏場は汗をこまめに取って生活習慣も整えるなど

乾燥資性脂性肌を改善するのに、生活習慣で心がけられることはありますか?

夏場は、汗をかいたのをそのままにしておいてそれが乾くと、肌表面がアルカリ性に傾きやすくなります。

皮膚のphは、本来は弱酸性といいますよね。

はい、ですので、特に夏場は、汗をかいたらこまめに取ってあげたいです。

それには、例えばミストなどを持ち歩くようにして、汗をかいたときにお顔にミストをシュッシュッと吹きかけて、それをティッシュで拭き取ってあげるのもいいですよ。

そうすることで、アルカリ性に傾いたお肌の状態を少し戻すことができますし、お肌の乾燥を防ぐのにも有効です。

それから、お肌のべたつきが気になるときも、あぶらとり紙は控えていただきたいです。

あぶらとり紙は油分を取りすぎてしまいがちで、それによって皮脂が過剰に出てしまう原因にもなります。

後は基本的なことですが、生活習慣を整えることも大事です。

睡眠不足に気を付けることもそうですし、バランスの良い食事の上で「ビタミンA」などをきちんと摂って、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を正常化させたいです。

それによって、水分をキープできるお肌を作ることにもつながります。

それに、お酒や刺激物も控えめにしていただきたいです。

乾燥性脂性肌の改善方法

(生活習慣で心がけたいこと)
夏場は汗をこまめに取るようにする(例えばミストを顔に吹きかけてティッシュで拭き取る、など)
あぶらとり紙の使用は控える
生活習慣を整える(十分な睡眠、バランスの良い食事の上でビタミンAを意識的に摂る、お酒や刺激物を控える、など)
など

乾燥性脂性肌におすすめのサロンケアとは

ちなみに先生のサロンでは、乾燥性脂性肌にはどんな施術・ケアが効果的ですか?

水分が浸透しやすいお肌の状態を作ることを念頭に置いて、ケアを組み立てます。

まずは、その方のお肌に合わせて、不要な角質(肌表面の古くなった肌細胞)を取り除いて、徹底的に保湿力を高めるケアを行っていきます。

その後に、ヒアルロン酸やセラミドの導入を中心としたケアを行います。

ヒアルロン酸は水分を保持しておく機能が高いですから、それをお肌に導入してあげるイメージです。

それによって、ご自宅で化粧水を付けたときに水分をキープできるような土台を作るようにしています。

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編集部の選ぶ乾燥性脂性肌におすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、豊島先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ乾燥性脂性肌におすすめの化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

今回のインタビューで挙がった乾燥性脂性肌の改善方法をまとめます。

1. 洗顔後は間髪入れずに化粧水を付ける
2. 化粧水は、コットンを水で絞ってから化粧水をたっぷりと含ませて、タッピングで付けるのがおすすめ
3. スキンケアの最後は乳液やクリームで仕上げる
4. 肌のべたつきが気になっても、さっぱりした化粧品よりも保湿力の高い化粧品を選ぶ
5. 肌がべたついているからといって、何回も洗顔しない
6. 洗顔やタオルドライでの摩擦を防ぐ
7. 洗顔は、人肌くらいのお湯で行う
8. 夏場は汗をこまめに取るようにする
9. あぶらとり紙の使用は控える
10. 生活習慣を整える

肌がオイリーなのは、肌質によるケースもありますが、お肌の乾燥から起こっているケースも多くあります。

特に日本人は、乾燥性脂性肌の方が多いとのことでした。

そのため、お肌のべたつきが気になるときでも、スキンケアでしっかりと保湿を行って、洗顔で洗いすぎないことも大切ですよ。

* 2018年7月9日に公開した『インナードライを改善!乾燥性脂性肌の対策13個を美容専門家に聞く』を再編集しました。

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