美容のスペシャリストが教えるキレイ

インナードライを改善!乾燥性脂性肌の対策13個を美容専門家に聞く

本日のキレイの先生

豊島 さよこ 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「インナードライ」です。

福岡県福岡市 ビューティルーム シャンブル・リッシュ の豊島 さよこ 先生にインタビューさせていただきました。

インナードライは、お肌の表面はオイリーでも中は乾燥している状態のことをいいます。

オイリー肌だと思っていても、実はそれが乾燥から来ているケースも多いといいます。

インナードライを改善するには、どうしたら良いのでしょうか?

豊島先生に教えていただきました。

目次

インナードライ(乾燥性脂性肌)とは
・脂性肌は乾燥からも起こる?
・インナードライになりやすい年齢は?
・夏もインナードライになりやすい?

インナードライを改善するには
・オイリーだからと洗顔しすぎない
・保湿は洗顔後の3分以内が勝負
・夏はミストして汗の成分も拭き取るなど

まとめ

うるおいが肌奥までギュッと引っ張られる感じがあって、肌がフワフワになって、毛穴もキュッと引き締まりました!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

本日のキレイの先生

ビューティルーム シャンブル・リッシュ

豊島 さよこ 先生

「キレイの先生」編集部

インナードライ(乾燥性脂性肌)とは

豊島先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「インナードライ」です。

まずは、インナードライとは何なのでしょうか?

インナードライは、お肌の表面が油っぽくて、お肌の内側が乾燥している状態のことをいいます。

乾燥性脂性肌(しせいはだ)」ともいわれますね。

例えば、お顔のTゾーンは油っぽくて、頬のあたりは乾燥しているという方もいらっしゃると思います。

日本人の女性にはインナードライの方が多いといわれていて、30~40代の7~8割はインナードライともいわれています。

7~8割もですか!?

私も人のことはいえませんが、日本人にはインナードライの人がそんなに多いんですね…。

はい、特に最近は多い印象があります。

頬の皮膚はすごく薄くて敏感でデリケートだけど、鼻のところはインナードライの影響で皮膚が硬くなっている方もいらっしゃいますね。

脂性肌は乾燥からも起こる?

どうして、お肌が乾燥していると表面がオイリーになるんですか?

一見、矛盾しているようにも思えますが…。

お肌は元々、いかに身体を保護するかという役割を持って作られていて、お肌の表面には保護膜があります。

保護膜というのは、「皮脂膜(ひしまく)」のことですね。

はい、そうです。

皮脂膜は、お肌の中から出てくる油分の「皮脂」と、汗などの水分が混ざり合って出来ているもので、ph値(ペーハーち・酸性とアルカリ性の度合いを数値で表したもの)が5前後の薄い膜です。

皮脂膜は、何を保護しているんですか?

皮脂膜は、お肌の水分の蒸発を防いだり、お肌に細菌が付着したときに繁殖するのを防いだり、外部から化学物質などが触れたときにお肌を守ってくれたりしています。

お肌の中のものを出し過ぎないように保護するのと同時に、外的な要因からお肌を保護しているんですね。

その皮脂膜が、インナードライとどう関係しているんでしょうか?

例えば、お肌の水分が減少してくると、水分がそれ以上減らないように油分でカバーしようとします

そうして、皮脂が過剰に出てくることで、乾燥しているのに脂性(しせい)を感じるようなお肌になっていきます。

インナードライになりやすい年齢は?

年齢的に、お肌がインナードライに傾きやすい年代はあるんですか?

サロンのお客様をみていると、30の方に、インナードライが多い印象があります。

それは、どうしてだと思われます?

皮膚は元々、水分保持能力を持っていますが、それは年齢とともに低下してきて、30代くらいからそれが目立つようになります。

それでいて、30代は、まだ皮脂分泌がおありですから、インナードライに傾きやすいといえます。

ただ、最近は、20代にもインナードライの方が多いです。

お肌のうるおいを作るヒアルロン酸や天然保湿因子などを作る力が、少し弱くなってきているのかなと感じます。

夏もインナードライになりやすい?

日々の生活習慣で、インナードライの原因になることはありますか?

インナードライは、特に夏と冬に加速されます

夏はお肌がべたつきやすいシーズンだと思いますが、オイリー肌ではなく、インナードライが起こることもあるんですか?

はい、冷暖房でインナードライを加速させることも多くあるんですね。

冬は、室内も暖房が効いていてお肌は乾燥しがちですが、ご自身でお肌の乾燥に気付かれるので、しっかりとケアをしたりして意識されている方が多いと思います。

ですが、夏も室内は冷房がかかっていて同じようにお肌が乾燥しやすい状態なのですが、汗をかいて汗ばんだりして、お肌の乾燥に気付きにくいです。

たしかに、汗ばんでいると、お肌が乾燥している状態とは思いません。

はい、夏は日焼けのケアには意識が向いても、保湿に意識を持たれる方は少ないと思います。

そういったことでも、インナードライを加速させてしまいますので、夏こそ保湿をしっかりしてほしいです。

それから、スキンケアでは、洗顔をしすぎるのもよろしくありません。

洗浄力の高いさっぱりした洗顔料をお使いになっていると、洗顔後は一時的に保護膜のない状態になって、お肌がキープしている水分まで奪ってしまうことになります。

洗顔で、皮脂膜を取り過ぎてしまうということですね…。

はい、そうすると、「皮脂で頑張って保護しなきゃ…」と、皮脂分泌が過剰になる原因になります。

インナードライを改善するには

先生のサロンでは、インナードライの方には、どんな施術・ケアが効果的ですか?

まずは、水分が浸透しやすいお肌の状態を作ることを念頭に置いて、ケアを組み立てています。

まずは、その方のお肌に合わせて、不要な角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)を取り除いて、徹底的に保湿力を高めるケアを行っていきます。

その後に、ヒアルロン酸やセラミドの導入を中心としたケアを行います。

ヒアルロン酸は水分を保持しておく機能が高いですから、それをお肌に導入してあげることで、ご自宅で化粧水を付けたときに、水分をキープできる土台を作るようなイメージです。

オイリーだからと洗顔しすぎない

先程のお話では、洗顔のしすぎもインナードライの原因になるとのことでしたが、インナードライを改善するのに、洗顔でのポイントはありますか?

ひとつは、何回も洗顔しないように注意することと、洗顔するときやタオルでお顔を拭くときは、こすりすぎないようにして摩擦を防ぐことです。

摩擦を防ぐという点では、洗顔料はしっかりと泡立てていただくことも大事です。

洗顔は、泡のクッションで洗うようにします。

(参考:エステティシャンに教わる洗顔石鹸の泡立て方

それから、サロンのお客様には、洗顔のお湯の温度にも気を付けていただいています。

冷たい水では洗顔料の泡立ちが良くないですが、熱すぎるお湯ではお顔のうるおいまで落としすぎてパッサパサになってしまいます。

ですので、洗顔のお湯は、お肌とおなじくらいの温度…大体35度くらいでしょうか…その人肌くらいのお湯で洗い流すことをおすすめします。

それは、冬でも同じです。

後は、洗顔に限ったことではありませんが、インナードライの方は、お肌のべたつきから「脂性肌寄りのお肌なのかな…」と勘違いされて、油分を取りすぎてしまうようなスキンケア化粧品をセレクトされることが多いです。

お肌のべたつきは乾燥から起こっている可能性も高いですので、それをご認識されて、水分補給をメインとするようなお化粧品をセレクトするのも、いいと思いますよ。

保湿は洗顔後の3分以内が勝負

インナードライは、お肌の内側が乾燥している状態ですから、スキンケアでの保湿も大事だと思います。

はい、スキンケアは、洗顔後の3分以内が勝負ですので、洗顔後は、間髪入れずに化粧水を付けていただくことをおすすめしています。

それは、どうしてですか?

洗顔でお顔を洗った直後は、皮脂膜が取れてお肌が何も保護されておらず、水分が蒸発しやすい状態です。

それに、保護膜のない状態で、お肌にほこりなどが付いたら、お肌がかぶれやすくなります。

ですので、サロンのお客様にも、洗顔後はすぐ化粧水を付けていただくことをお願いしています。

それから、化粧水を付けるときは、コットンを水で絞り、そこにお化粧水をたっぷりと含ませてタッピングするのがおすすめです。

ただ、もしお肌にひりつきを感じるようなときは、化粧水を手に取って、お顔に手の平で押し込むようにして付けてあげるといいですよ。

インナードライでお肌がべたついていると、スキンケアでは、クリームを敬遠したくなることもあると思います。

そうですね、そういうときは、クリームのべたつきを嫌う方もいらっしゃいますが、インナードライでしたらお肌は乾燥していますから、そのことをご認識された上で、化粧水で入れ込んだ水分を逃さないように、最後は乳液かクリームをお付けになって、お肌の表面を覆っていただきたいです。

夏はミストして汗の成分も拭き取るなど

インナードライを改善するのに、生活習慣で心がけられることはありますか?

特に夏場は、汗をかいたのをそのままにしていて、それが乾くと、皮膚の表面がちょっとだけアルカリ性に傾きます。

皮膚のphは、本来は弱酸性といいますよね。

はい、ですので、例えばミストなどを持ち歩いて、汗をかいたときは、ミストをお顔にシュッシュッと吹きかけ、それをティッシュで拭き取って、汗の成分を取ってあげたいです。

そうすることで、アルカリ性に傾いたお肌の状態を少し戻すことができますし、お肌を乾燥させすぎないことにもつながります。

それから、お肌のべたつきが気になるときも、あぶらとり紙は控えていただきたいです。

あぶらとり紙は油分を取り過ぎてしまいがちで、それによって、「皮脂が足りていない…」と皮脂が過剰に出てしまう原因にもなります。

後は、睡眠不足に気を付けることは当然ですが、食事では「ビタミンA」などの栄養をきちんと摂って、お肌のターンオーバーを正常化させて、水分をキープできるお肌を作ることも大切です。

それに、お酒や刺激物も控えめにすることをおすすめします。

ターンオーバーとは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

(参考:美容セラピストに聞くターンオーバーとは

まとめ

今回のインタビューで挙がった、インナードライの改善方法をまとめます。

1. 何回も洗顔しないようにする
2. 洗顔やタオルで顔を拭くときはこすりすぎない
3. しっかりと泡立てて洗顔する
4. 洗顔のお湯は人肌くらいのぬるま湯で行う
5. 水分補給をメインとするスキンケア化粧品を選ぶ
6. 洗顔後は間髪入れずに化粧水を付ける
7. 水で湿らせたコットンに化粧水を含ませてパッティングする
8. お肌のべたつきが気になっても乳液・クリームで仕上げる
9. 夏に汗をかいたときは、ミストしてティッシュで拭き取り、汗の成分を取る
10. あぶらとり紙は控える
11. 睡眠不足に気を付ける
12. 食事では「ビタミンA」を摂る
13. お酒や刺激物の食べ物は控えめにする

20~30代の日本人女性には、インナードライの方が多いとのことでした。

お肌のべたつきで「私、脂性肌なんじゃないかな…」と感じたときは、それはお肌の乾燥から来ている可能性もありますので、まずは、油分を取り過ぎないことと、しっかり保湿することを意識されてみてはいかがでしょうか?

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