美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌の保湿方法!エステ員のアドバイス7つ!肌が変わるスキンケア方法とは

本日のキレイの先生

村山 なおみ 先生

今回のテーマは、「肌の保湿方法」です。

埼玉県川越市・所沢市 ビジュー トータルビューティーサロン の村山 なおみ 先生にインタビューさせていただきました。

保湿は、スキンケアの基本中の基本です。

スキンケアでの保湿は、化粧品でしっかりとうるおいを与えることもそうですが、スキンケア方法も大切だといいます。

例えば、スキンケアはお風呂上がりすぐに始めることや、季節に応じてお手入れの方法を変えることもおすすめだそうです。

そんなスキンケアでの保湿方法について、村山先生に教えていただきました。

目次

保湿はスキンケアの基本
・保湿で肌のバリア機能が正常化する
・保湿不足によって老化が進み敏感傾向にも
・スキンケア方法や生活習慣も保湿不足の原因に

スキンケアでの保湿方法
・スキンケアはお風呂上がりすぐに行う
・季節や朝晩でスキンケア方法を変える
・スキンケアは肌にプラスになるよう丁寧に行う
・肌の保湿にはクレンジング・洗顔も大事
・バランスの良い食事の上でビタミン群を取るなど
・肌の保湿におすすめのサロンケアとは

編集部の選ぶ保湿におすすめの化粧品

まとめ

保湿はスキンケアの基本

保湿で肌のバリア機能が正常化する

村山先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「お肌の保湿方法」です。

当たり前のことですが、スキンケアでは保湿が大切だと思います。

はい、もちろんです(笑)。

すいません、当たり前のことを(笑)。

スキンケアできちんと保湿できていれば、お肌はどう変わりますか?

きちんと保湿を行うことで、お肌のバリア機能が正常化されます

お肌のバリア機能というのは、何のことをいうんでしょうか?

皮膚は大きく「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層になっています。

その表皮のいちばん上の部分を「角質層(かくしつそう)」といい、そこがお肌のバリア機能を果たしています。

バリア機能というのは、具体的にどんな働きをしているんですか?

バリア機能というのは、お肌の正常化を保つためのものです。

肌内側の水分が蒸発しないように、外的刺激が肌内側に入らないように、お肌を守ってくれています。

スキンケアで保湿がきちんとできていれば、そのバリア機能が正常化するんですか?

はい、それによって、お肌の乾燥対策にもなりますし、小じわ対策にもなります

それに、お肌がうるおっていると、若々しい印象になりますよね。

保湿不足によって老化が進み敏感傾向にも

逆に保湿不足ですと、お肌はどうなるでしょうか?

お肌の乾燥が進むと、バリア機能が正常化されなります。

そうすると、お肌は外からの刺激を受けやすくなって、肌老化も進んでしまいます

お肌にハリ・ツヤが出ずに老けた印象が出やすいです。

それに、肌内側の乾燥が進むことから、インナードライ(肌表面はオイリーでも内部は乾燥している状態)に傾いていく場合もあります。

お肌が乾燥していると、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の分泌が増えやすいといいますもんね。

そうですね、そこから、アダルトニキビ(大人ニキビ)につながってしまうこともあります。

インナードライとは

毛穴から分泌されている油分の皮脂(ひし)は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防ぐ役割などがあり、肌の水分が不足していると、乾燥を防ぐために皮脂の分泌が増えやすくなります。
そうして、肌表面はオイリーでも内側は乾燥しているインナードライの状態が起こります。

それから、スキンケアでの保湿が不足していると、ファンデーションの乗りも悪くなります

後は、お肌の乾燥を放置し続けると、お肌は、バリア機能が失われてお肌本来の機能が正常に働かない状態といえます。

それによって、目に見えないほこり・PM2.5などの外的な刺激にお肌が反応して、かゆみや赤みが生じる場合もあります。

保湿不足で、お肌が敏感な方向に傾いていく場合もあるんですね…。

はい、そうです。

保湿不足による影響

肌老化が進んでハリ・ツヤが出ずに老けた印象に
インナードライに傾きやすくなる(そこから大人ニキビが起こること)
化粧ノリが悪くなる
バリア機能の低下によって肌が敏感傾向になる
など

スキンケア方法や生活習慣も保湿不足の原因に

先生のサロンのお客様にも、スキンケアでの保湿不足が感じられる方はいらっしゃいますか?

そうですね…ほとんどの方が保湿不足でいらっしゃると感じます。

ほとんどの人がですか!?

それは、スキンケアでの水分補給が足りていないということですか?

そういった方もいらっしゃいますが、スキンケアの方法をとっても、例えば化粧水を、強くパッティングして付けている方もいらっしゃいます。

化粧水をよく浸透させようとしていると思うのですが…。

それは、良くないんですか…?

そうですね、パッティングは、化粧水が蒸発しやすく、お肌への浸透がいいとはあまりいえません。

それに強いパッティングは、色素沈着の原因にもなります。

そうなんですか…。

はい、そうしたスキンケア方法から、保湿不足が起こる場合もあります。

他に、お肌の保湿不足の原因になることはありますか?

内的な要因としては、水分をあまり摂らないこともひとつです。

後は、ホルモンバランスの乱れによるところもありますね。

ストレスをためていたり、自律神経(人間の身体と心をコントロールしている神経)が乱れていたりすると、ホルモンバランスにも影響があります。

例えば、寝る直前までスマホをみていて交感神経が優位な状態で睡眠に入ると、寝付きも悪くなりますし、睡眠の質も悪くなります。

そういった方は、「お肌のうるおいが不足しているな…」と感じる場合が多いです。

ですので、リラックスするときはリラックスして、生活にメリハリを付けることも大事ですよ。

保湿不足の原因

スキンケアでの保湿が足りていない
スキンケア方法によって十分に保湿できていない(例えば化粧水を強いパッティングで付けるなど)
水分を摂る量が少ない
ストレスや自律神経の乱れなどから来るホルモンバランスの乱れ
など

スキンケアでの保湿方法

スキンケアはお風呂上がりすぐに行う

スキンケアでの保湿方法で、ポイントはありますか?

まずは、お風呂から上がったら、すぐに化粧水で水分補給して、クリームで保湿していただきたいです。

どうして、お風呂上がりにすぐスキンケアをしたほうがいいんですか?

お風呂上がりは、お風呂の蒸気で角質層に水分がある状態です。

そのときに化粧水やクリームを付けてあげれば、角質層のうるおいが逃げていきません

お風呂から上がってしばらくすると、角質層のうるおいも逃げていきます。

ですので、その後にお手入れを行うのとでは、保湿効果もかなり違ってきますよ。

季節や朝晩でスキンケア方法を変える

それから、お肌は季節に応じて、オイリーになったり乾燥したりします。

ですので、お洋服の衣替えと同じで、スキンケアも、同じアイテムを使っていても季節によって使用方法を変えていくことをおすすめします。

それはどうやって、季節でスキンケア方法を変えていくといいんですか?

例えば化粧水は、お肌が乾燥しやすい冬は、ローションパック(化粧水をパックで付けること)もいいですね。

ローションパックは、コットンに化粧水を浸(ひた)して、角質層に押さえ込むようにしてお顔に乗せます。

逆に夏ですと、化粧水を冷やしておいて、手の平で毛穴に押し込むようにすると、毛穴がキュッと引き締まりますよ。

夏は、冷やした化粧水が気持ち良さそうです(笑)!

はい(笑)。

同じ化粧水でも、季節に応じてその効果をいかに引き出すかで、お肌も変わってきますよ。

ちなみに、クリームも季節によって付け方を変えたほうがいいんですか?

そうですね、クリームは使用量を変えていただくのもいいと思います。

お肌が乾燥しやすい冬はクリームを多めに、オイリーになりやすい夏は少なめに、ということですね。

はい、夏場にクリームをたくさん塗ると、化粧崩れも起きやすくなりますので。

肌の保湿方法

(季節に応じてスキンケア方法を変える)

■ 
・化粧水:冷やした化粧水を手の平で毛穴に押し込むように付ける
・クリーム:少なめにする

■ 
・化粧水:ローションパックで付ける
・クリーム:きちんと付ける

ちなみにクリームも、朝と夜でも使用量は変わってきます

それは、夜は、クリームを多めに塗ってあげたほうがいいということですか?

そうですね、朝はクリームを全体的に塗布した後、ティッシュで軽く取ってあげるといいですよ。

それによって、お化粧の崩れを防ぐことにもつながります。

肌の保湿方法

(朝晩でクリームの付け方を変える)
・夜:クリームをきちんと塗る
・朝:クリームを全体的に塗ってから、ティッシュで軽く拭き取る

スキンケアは肌にプラスになるよう丁寧に行う

ちなみに、スキンケア化粧品の付け方でアドバイスはありますか?

サロンのお客様におうかがいすると、化粧水は手の平でバーッとお付けになっている方も多いようです。

ただスキンケアは、きれいになるために、お肌のプラスになるように行っていることです。

ですので、スキンケア化粧品は丁寧に付けていただきたいです。

特に、目元などは皮膚が薄いですので、優しくお手入れをしていただきたいですね。

先生の話をお聞きしていると、いかに丁寧にお手入れをすることが大切か、ということが分かります…(笑)。

はい、ご自分のお肌をきちんとみてあげてほしいと思います。

サロンのお客様にも、スキンケアは「鏡をみながら丁寧に愛を込めてしてあげて」とお伝えします。

それだけでも、お肌は全然違ってきますよ。

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    乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

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肌の保湿にはクレンジング・洗顔も大事

スキンケアでの保湿という点で、クレンジング・洗顔でも大事なことはあるんですか?

はい、中には、クレンジング・洗顔で無意識にゴシゴシと洗われている方もいらっしゃいますが、それは絶対に避けていただきたいです。

例えばクレンジングは、油分の汚れを落とす役割がありますが、ゴシゴシしても汚れは落ちません。

イメージしていただきたいのですが、油がべったりすいたフライパンをお水でこするだけでは、汚れは落ちませんよね。

はい、落ちません。

クレンジングも、それと同じです。

クレンジングは、たっぷりのクレンジング料でお顔を包み込んで、汚れを浮かすようにして落としていきます。

そうすると、お化粧の汚れや余分な皮脂などをきちんと取ることができますよ。

それから、お風呂でクレンジング・洗顔をして、シャワーを熱い温度のままお顔に当てる方もいらっしゃいます。

クレンジング・洗顔は、最後に汚れを洗い流す必要もありますが、お肌に刺激を与えないことも大切です。

ですので、シャワーをお顔に当てることも、あまりおすすめできません

もしシャワーでお顔を洗い流す場合は、人肌くらいのぬるま湯にしていただきたいです。

後は、お顔をタオルで拭かれる方がほとんどだと思います。

ただ、タオルは雑菌なども多いです。

ですので、特に肌トラブルの多い方は、タオルではなくペーパータオルでお顔を押さえるようにして、水気を取ってあげるのもおすすめです。

肌の保湿方法

(クレンジング・洗顔のポイント)
ゴシゴシと洗うのは避ける
シャワーを顔に当てるのも控える(当てるときは、人肌のぬるま湯にする)
肌トラブルの多い人は、タオルではなくペーパータオルで顔の水気を取る
など

バランスの良い食事の上でビタミン群を取るなど

お肌の保湿で、生活習慣で心がけられることはありますか?

年齢を重ねると、お肌自体が硬くなって弾力がなくなってきます。

そうすると、水分の保持力がなくなるので、スキンケアに加えて食生活もすごく大切です。

食事は、バランスよく食べることが基本ですが、それに加えて「ビタミンE」などのビタミン類を摂っていただくのもおすすめです。

後は、お肌が硬くなる糖化(とうか・糖質とタンパク質が結合すること)を防ぐのにも、甘いものの摂りすぎは控えていただきたいです。

肌の保湿方法

(生活習慣で心がけたいこと)
バランスの良い食事
その上で、ビタミン群を意識的に摂る(ビタミンEなど)
甘いものの食べすぎに気を付ける
など

肌の保湿におすすめのサロンケアとは

ちなみに先生のサロンでは、お肌の保湿にはどんな施術・ケアが効果的ですか?

フェイシャルのコースでは、まずはクレンジング・ウォッシング(洗顔)で、余分なものを取り除くことから始めます。

ご家庭で毎日お顔のお手入れをされていても、毛穴の中の汚れはなかなか取り切れていません。

その状態でいいものを入れあげてもお肌に入っていきませんので、その前に、お肌の汚れをちゃんと取ってあげます。

それからその後に、角質層を整えていきます。

角質層は、ブロック塀のような構造になっているのですが、それが崩れていると、いいものを与えてあげても蒸発してしまいます。

そうして角質層を整えてあげた後に、乾燥肌の方には、「イオン導入(電流の作用で美容成分を肌奥まで入れ込む機械)」などのケアを取り入れることが多いです。

編集部の選ぶ保湿におすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、村山先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ保湿におすすめの化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

今回のインタビューで挙がった肌の保湿方法をまとめます。

1. お風呂上がりすぐにスキンケアを行う
2. 季節や朝晩に応じてスキンケア化粧品の使用方法を変える
3. スキンケア化粧品は丁寧に付ける
4. クレンジング・洗顔はゴシゴシ洗わない
5. シャワーを顔に当てるのは控える
6. 肌トラブルのある人はペーパータオルで顔を押さえて拭く
7. バランスの良い食事の上でビタミン類を意識的に摂り、甘いものの食べすぎに気を付ける

肌の保湿には、丁寧にスキンケアを行うことが何よりも大切といえそうです。

例えば、お風呂上がりにすぐスキンケアを行うことは、今日から始められることだと思います。

まずは、そういったところから始めてみてはいかがでしょうか?

* 2018年6月28日に公開した『スキンケアは保湿が大事!肌をきちんと保湿する9つの方法をプロに聞く』を再編集しました。

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