美容のスペシャリストが教えるキレイ

顔のテカリの原因と抑える方法!美肌講師の教えるスキンケアポイント6つ

本日のキレイの先生

幸ノ美 先生

今回のテーマは、「顔のテカリを抑える方法」です。

東京都自由が丘 ネフェール のメイクアップ講師・美肌づくりアドバイザーの幸ノ美 先生にインタビューさせていただきました。

顔のテカリは、肌の乾燥からも起こるといいます。

そのためテカリを抑えるには、スキンケアでの保湿が大切で、乾燥を防ぐためにも、顔の油の取りすぎにも注意したいそうです。

顔のテカリを抑える方法について、幸ノ美先生に教えていただきました。

目次

顔のテカリの原因
・顔のテカリは肌の乾燥からも起こる
・角質が厚くなり肌が乾燥してテカリも起こることも
・スキンケア方法や生活習慣がテカリの原因に

顔のテカリを抑える方法
・顔のテカリにはローションパックもおすすめ
・化粧水はコットンで付けたほうが浸透しやすい
・クレンジング・洗顔は皮脂を落としすぎない

顔の油が多いときのメイクアドバイス

編集部の選ぶ顔のテカリを抑えるのにおすすめの化粧品

まとめ

顔のテカリの原因

幸ノ美先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のテカリを抑える方法」です。

顔のテカリは、顔の油によるものなんですよね?

そうですね、毛穴の中にある皮脂腺(ひしせん)から分泌される皮脂(ひし)が多いことから起こります。

顔のテカリで、どんな影響がありますか?

お顔が脂ぎっていると、やはり清潔感がない感じが出てしまいますよね。

それに、皮脂が酸化してくると、お顔もくすんでみえやすくなります。

後は、お化粧も崩れやすくなります

顔のテカリから肌トラブルが起きることもありますか?

はい、お肌がオイリーな状態ですと、お肌に菌が付いて繁殖しやすいので、ニキビや吹き出物が悪化しやすくなります

実際、ニキビでお悩みの方は、オイリー肌の方が多いですよね。

ちなみに、顔のテカリが出やすい年代はあるんですか?

10~20代の若い方に多いですね。

若いときは皮脂の分泌が多いといいますもんね。

はい、それが年齢とともに、お肌も乾燥に向かっていきます。

顔のテカリは肌の乾燥からも起こる

先生は、メイクレッスンの講師をされていますが、生徒さんにも顔のテカリを気にされている方はいらっしゃいますか?

乾燥肌の方と比べると少数ですが、いらっしゃいますよ。

ただ、「私、脂性(あぶらしょう)で…」という方は、それと同時に「お肌がガサガサする…」・「カサカサする…」といった方も多いです。

脂性というと、お肌がしっとりしているように思われるかもしれません。

ただ、肌表面はべたついてはいるけど、お肌自体はガサガサで乾燥している方もいらっしゃいます。

お肌が乾燥していると、皮脂の分泌も増えるといいますもんね。

はい、そうですね。

【編集部Voice】肌の乾燥からテカリも起こる

皮脂は、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。
皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防ぐ役割などがあります。
そのため、肌の水分が不足すると、肌の乾燥を防ぐために皮脂の分泌が増えやすくなります
それによって、肌表面はオイリーでも、肌の内側は乾燥している「インナードライ」の状態が起こります。

角質が厚くなり肌が乾燥してテカリも起こることも

それから、脂性の方は、皮膚のいちばん上の「角質(かくしつ・皮膚表面の古くなった肌細胞)」が厚くなっている方が多いです。

例えばお顔を洗うときやタオルで拭くときやスキンケア化粧品を塗るときなどに、お肌へのタッチが強かったりこすったりすると、肌摩擦による刺激によって、身体は皮膚を守ろうとして角質を厚くしようとします

そうすると、肌表面の水分の含有率が低下して、お肌が乾燥しやすくなります

それによって、油が多く出る場合もあります。

角質が厚くなることで、顔のテカリが起こるケースもあるんですね…。

顔のテカリの原因

(角質が厚くなる)
1. スキンケアなどでの肌摩擦で角質が厚くなる
2. 肌表面の水分の含有率が低下して肌が乾燥しやすくなる
3. それによって皮脂が出やすくなる

スキンケア方法や生活習慣がテカリの原因に

日々の生活習慣やスキンケアで、顔のテカリの原因になることはありますか?

毎日行うクレンジング・洗顔の方法を間違えている方が多いように感じます。

例えば、夜はお風呂でクレンジングする方もいらっしゃると思います。

そのとき、お顔にシャワーをそのままジャーッとすすぐのは、やめたていただきたいです。

それは、シャワーがお肌への刺激になるからですか?

それもありますし、クレンジング・洗顔にはお湯を使ってほしくありません

お湯でお顔を洗うと、肌表面の皮脂膜がごっそりと取られてしまいます。

クレンジング・洗顔は、ぬるま湯で行います

ただ、それ以上の温度で行っている方も多いのではないでしょうか。

シャワーも、ぬるま湯ではありませんよね。

そうですね、自宅のシャワーの設定温度も、ぬるま湯よりも熱めです。

それをお顔に当てると、お肌が悲鳴を上げてしまいます。

クレンジング・洗顔では、自分の皮脂膜を取りすぎないことも大切です。

それから食事の面では、脂身の多いお肉や油分の摂りすぎなども、お顔のテカリに影響があります。

それから、睡眠不足やストレスなども、皮脂分泌に影響があると思います。

そうですね、そうした基本的な生活習慣は、お顔のテカリに限らず、何にでも悪影響を与えてしまいますね。

顔のテカリの原因

(生活習慣で原因になること)
クレンジング・洗顔で皮脂膜を取りすぎる(例えば熱いシャワーでクレンジング・洗顔を行う)
食事での油分の取りすぎ
生活習慣の乱れ(睡眠不足、ストレス、など)
など

顔のテカリを抑える方法

顔のテカリにはローションパックもおすすめ

ここまでの話をお聞きすると、顔のテカリは、お肌の乾燥からも起こるとのことでした。

そうすると、顔のテカリを抑えるには、スキンケアでの保湿も大事になりそうです。

はい、そうですね。

スキンケア方法でアドバイスはありますか?

脂性なのにお肌がガサガサしているという方は、油分でなく水分による保湿がとても大切です

それには、「ローションパック(化粧水をパックで付けること)」がおすすめです。

ローションパックは、お肌に水分をしっかり補給することができます。

ローションパックは、フェイスシートやコットンに化粧水を浸(ひた)して、それをお顔に10分くらい乗せます。

それを毎日続けると、皮脂膜のバランスが良くなって、お肌のガサガサした感じがなくなってきますよ。

特に、朝にローションパックしていただくのがおすすめです。

どうして、朝のローションパックがおすすめなんですか?

朝にローションパックでお肌をうるおわせることで、お化粧の乗りも変わってきて崩れにくくなりますし、日中の外界の刺激からお肌を守れるようにもなります。

化粧水はコットンで付けたほうが浸透しやすい

もしローションパックを行うのが大変なようでしたら、化粧水は、手で付けるよりも、コットンで付けてあげることをおすすめします。

どうして、化粧水はコットンで付けたほうがいいんですか?

化粧水をコットンで付けると、角質への浸透量が圧倒的に違います

手の平で化粧水を付けると、化粧水の量は1~2滴で十分でしょう。

ただコットンで付けると、化粧水は10滴くらい必要で、かなりの量を使います。

たしかに、化粧水を使う量が全然違いますね。

はい、それに、化粧水を手の平で付けると、いつまでもお肌がビチャビチャしがちです。

それに対して、コットンで化粧水をお顔にひと通り付けると、その後にコットンを絞っても、化粧水が1滴分出るか出ないかで、コットンに化粧水はほとんど残りません。

その分の化粧水は全部、お肌に浸透しているということです。

実際、コットンで化粧水を付けた後は、肌表面はビチャビチャしていなくて、お肌はしっとりとうるおっていることを感じられるはずです。

それから、コットンで化粧水を付けるのは、ひんやりとした感触がとても気持ちいいです

その気持ち良さからも、続けやすいですよ。

ちなみに、コットンにも色々な種類があります。

中には、毛羽立たないように表面がメッシュに加工されているコットンもありますが、そういったものは、あまりおすすめしません。

サイズの小さいものが多いですし、感触もそれほど気持ち良くもありません。

コットンは、幅が78cmあって真綿のようにフワッとした大判のものがおすすめです

私は、そのコットンの真ん中に縦に化粧水を浸して、それを中指に挟むようにして化粧水を付けています。

顔のテカリを抑える方法

(化粧水をコットンで付ける)
1. フワッとして幅が7~8cmの大判のコットンがおすすめ
2. コットンの真ん中に縦に化粧水を10滴くらい浸す
3. コットンを中指に挟むようにして化粧水を付ける

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クレンジング・洗顔は皮脂を落としすぎない

他に、顔のテカリを抑えるのに、スキンケアでのポイントはありますか?

先程もお話ししましたが、クレンジング・洗顔ではお湯を使わないことです。

顔がテカっていると、クレンジング・洗顔でさっぱり洗いたくなりますが、皮脂膜を取りすぎるのも良くないとのことでしたね。

はい、クレンジング・洗顔は、自分のお肌よりも冷たい温度のぬるま湯…微温湯(びおんゆ)でお顔を洗っていただきたいです。

それから、クレンジングは、界面活性剤(本来混ざらない水分と油分を混ぜ合わせるための原料)にも気を付けていただきたいです。

クレンジング料には基本的に、界面活性剤が入っていますが、それもピンからキリまであります。

作用の強い界面活性剤だと、肌表面の皮脂膜まで落としすぎる可能性があるんですね。

それもそうですし、界面活性剤は皮下に浸透して、お肌に悪影響を及ぼす可能性もあります。

特にオイルクレンジングは、クレンジング料の中でも界面活性剤が多く入っています。

オイルクレンジングは、オイルではありません。

オイルだけでしたら、水分と油分は混ざりませんので、お顔をすすいだ後もズルズルした感じが残るはずです。

ただオイルクレンジングは、お顔をすすぐと、白く乳化して油っぽさがなくなりサラッと落ちます。

それは、界面活性剤による作用です。

ですので私は、オイルクレンジングはあまりおすすめしていません。

界面活性剤という点では、作用の強くないものが使われているクレンジング料がおすすめです。

例えば、アミノ酸系の界面活性剤などもいいですね。

それは、商品をみて見分けることができるんでしょうか(苦笑)?

そうですね…(苦笑)。

界面活性剤にも、多くの種類があります。

きちんと確認したい場合は、化粧品の成分の本などで調べていただくのが確実ですよ。

それから、お肌の乾燥からテカリが起こっている方は、朝は水洗顔だけにするのもひとつです。

それは、どうしてですか?

夜は、クレンジングを行って、石鹸洗顔を行われている方が多いと思います。

それは、メイク汚れもそうですし、ほこりや皮脂などの一日の汚れを取るためのものです。

ただ朝は、寝ている間の汚れしかなく、夜と比べると汚れは少ないです。

そこで洗顔をすると、かえって自分の皮脂まで取りすぎてしまいそうです…。

はい、洗顔料で泡立てるための材料にも、界面活性剤が使われています。

朝にいい皮脂膜ができていても、界面活性剤でそれを取ってしまってはもったいないですよね。

油を取れば取るほど、お肌は油を出そうとしますから、適度に油を残しておくことも必要です。

ですので朝の洗顔は、水洗いだけでも大丈夫ですよ。

実際、朝はお水だけで洗顔されている方は、お肌がきれいな方が多いです。

後は、クレンジング・洗顔に限ったことではありませんが、お顔をタオルで拭くときやスキンケア化粧品を塗るときも、お豆腐を扱うようにお肌に接してほしいです。

お豆腐はこすったら崩れてしまうので、そっと扱いますよね。

お肌にもそんな感覚を持っていただきたいです。

顔のテカリを抑える方法

(クレンジング・洗顔のポイント)
クレンジング・洗顔は肌よりも冷たいぬるま湯で行う
クレンジング料は皮脂を取りすぎないものを選ぶ(例えばオイルクレンジングは界面活性剤が多く入っているものが多く、皮脂を取りすぎやすい)
・(肌の乾燥からテカリが起きている場合は)朝は水洗顔だけにする
豆腐を扱うように肌に接する(タオルドライや化粧品を塗るときも)
など

顔の油が多いときのメイクアドバイス

ちなみに、先生はメイクレッスンもされていますが、顔のテカリが気になるときに、お化粧で心がけたいことはありますか?

いちばんは、フェイスパウダーの使い方です

お化粧の崩れは、ファンデーションが崩れるということです。

メイクレッスンの生徒さんでも、フェイスパウダーは、簡単にササッと終えられる方が多いです。

ただそれでは、ファンデーションの上にパウダーが乗っているだけの状態で、奥まで浸透していないため崩れやすいです。

パウダーは、たっぷりの量をしっかりと押さえることで、ファンデーションに吸収されてます

それによって、ファンデーションが固定されてお化粧も崩れにくくなります。

フェイスパウダーのパフの面が汚れている方は、パフにファンデーションが付いているということですので、お粉の量が少ない証拠です。

パウダーをきちんと付けられていれば、パフにファンデーションが付くこともありません。

フェイスパウダーは、パフにお粉をたっぷりと取ったら、まずは片方の頬にグイグイと押さえます

それから、またお粉をたっぷりと取って、もう片方の頬にお粉を押さえます

そして最後は、残りの場所を押さえます

フェイスパウダーは、そうやって最低3回は押さえていただきたいです。

それだけでも、お化粧の崩れはかなり違ってきますよ。

メイクレッスンの生徒さんも、最初は「フェイスパウダーをこんなにやるんですか!?」と驚かれますが、後から「お化粧が崩れません!」、「夕方まで持ちました!」と感動してご連絡をいただくこともあります。

それから、フェイスパウダーの質でいうと、サッとお肌になじむ透明感のあるパウダーは、油分が多いことが考えられます。

それに対して、油分の少ないパウダーは、粉っぽくてパサパサした感じはあるのですが、お化粧が崩れにくいです。

そういった質感で、フェイスパウダーをお選びになるのもいいですよ。

ちなみに、ファンデーションとフェイスパウダーが一緒になったパウダーファンデーションもあります。

そういったものは、付けるのは楽ですが、崩れやすいものが多いのであまりおすすめしていません。

編集部の選ぶ顔のテカリを抑えるのにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、幸ノ美先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ顔のテカリを抑えるのにおすすめの化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔のテカリを抑える方法をまとめます。

1. ローションパックを行う
2. 化粧水を大判のふんわりしたコットンで付ける
3. クレンジング・洗顔はぬるま湯で行う
4. 皮脂を取りすぎないクレンジング料を選ぶ
5. (肌の乾燥からテカリが起こっている場合は)朝は泡洗顔ではなく水洗顔にする
6. スキンケアでは豆腐を扱うように肌に接する

顔のテカリは、肌の乾燥から起こっているケースも多くあります。

そのためテカリを抑えるには、スキンケアでの保湿が大切で、クレンジング・洗顔で顔の油を取りすぎると逆効果になる場合もあります。

顔のテカリが気になったときは、油を取ることもそうですが、それ以上にスキンケアでの保湿を意識してみてはいかがでしょうか?

* 2018年7月2日に公開した『顔のテカリを抑える!脂性肌を改善するには?美容家に聞く10の方法』を再編集しました。

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