美容のスペシャリストが教えるキレイ

顔がザラザラ?ざらつきの原因と改善法9つ!専門家に聞くスキンケア方法

本日のキレイの先生

阿諏訪 紀子 先生

今回のテーマは、「顔のざらつき」です。

神奈川県茅ケ崎市 美肌サロン エステルーム花音 の阿諏訪 紀子 先生にインタビューさせていただきました。

顔がザラザラしていると、化粧ノリも悪くなりますし、スキンケア化粧品も浸透しづらくなります。

そうしたざらつきは、肌表面が分厚くなっていることや、毛穴汚れが詰まっていることなどから起こるといいます。

そんな顔のざらつきの原因や改善方法について、阿諏訪先生に教えていただきました。

目次

顔がザラザラする原因
・肌表面が分厚くなることなどで顔がザラザラする
・生活習慣の乱れやスキンケア方法などが原因に

顔のざらつきの改善方法
・お手入れ不足によるざらつきには角質ケアもおすすめ
・顔のざらつきにはスキンケアでの保湿も大事
・クレンジング・洗顔はこすらず洗いすぎない
・顔のざらつきにはクレイパックもおすすめ
・生活習慣を整えることも大事
・顔のざらつきにおすすめのサロンケアとは

編集部の選ぶ顔のざらつきにおすすめの化粧品

まとめ

顔がザラザラする原因

阿諏訪先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のざらつき」です。

先生のサロンのお客様にも、顔のざらつきを気にされている方はいらっしゃいますか?

はい、いらっしゃいますよ。

当サロンは「グリーンピール(ハーブを利用して肌代謝を向上させるトリートメント)」を行っていることもあると思うのですが、年齢を問わず、お顔のざらつきが気になるという方がお越しになられています。

顔がザラザラしていると、どんな影響がありますか?

例えば、化粧ノリは悪くなりそうです

そうですね、それもひとつですね。

他の影響としては、お顔がざらざらしていると、お肌のツヤや透明感がないようにみえやすいです。

それから、スキンケア化粧品も浸透しづらくなります

肌表面が分厚くなることなどで顔がザラザラする

顔がザラザラするのは、何から来ているんですか?

まずは、お顔のざらつきは、ターンオーバーの乱れで、角質(皮膚表面の肌細胞)が厚くなっていることが考えられます。

ターンオーバーとは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーの周期は、28日が理想といわれていますが、年齢とともに遅くなっていきます。

そうすると、角質の剥がれ落ちるサイクルも遅くなってきて、本来は剥がれ落ちるはずの角質が肌表面に残って厚みが出てきます

それは、いらない余計なものが肌表面に残っているような状態です。

角質がきちんと剥がれ落ちていれば、お肌はすべすべです。

ただ、そうして角質が厚くなると、お肌を触ったときに、ざらつきやごわつきを感じやすくなります。

それによって、スキンケア化粧品もお肌に浸透しづらくなって、奥まで届かなくなってしまいます。

たしかに、層が何重にもなっていることをイメージすると、水分の浸透が悪くなるのもわかります。

はい、それから、ターンオーバーの周期が遅くなるのではなく、逆に早まってしまうことでも、お肌のざらつきにつながる可能性もあります

それは、どういうことですか?

ターンオーバーが早まってしまうと、お肌は保護できていない状態といえるので、乾燥して刺激に弱くなりやすいです。

それによって、お肌にボツボツが出来たりします

なるほど、そうした肌荒れによるボツボツが、顔のざらつきにつながる可能性もあるんですね。

後は、お顔のざらつきは、毛穴に皮脂(ひし・毛穴の中から分泌されている油分)などがたまって、角栓(かくせん・毛穴に詰まった角質や皮脂が固まったもの)が出来ることによっても起こります

毛穴詰まりによって、顔がザラザラするということですか?

そうですね、毛穴の詰まりがあることで、お肌に凹凸ができてしまうので、それでざらつきを感じやすくなりますね。

ちなみに、お肌がやわらかければ、毛穴汚れも固まらずに落としやすいです。

ただ、角質が厚くなって肌表面が硬くなっていると、毛穴汚れを出づらくなって角栓も出来やすくなります

そうすると、角質が厚くなると、角栓も出来やすいんですか!?

はい、そうですね。

ここまでの話をお聞きすると、顔のざらつきにも、いくつかのケースがあるといえそうです。

ちなみに、顔がザラザラするのは、どのケースが多いんですか?

一般的には、ターンオーバーの周期が遅くなって角質がたまっているケースが多いでしょうね。

ただ、サロンにお越しになられるお客様には、角栓から来ているざらつきの方も多いですよ。

それは、角栓は、ご自分でお手入れするのが難しいこともあるのだと思います。

顔のざらつきは何による?

ターンオーバーの周期が遅くなって、角質が肌表面にたまって厚くなる
ターンオーバーの周期が早まると、肌荒れのボツボツが起こる可能性も
毛穴詰まりによって肌に凹凸ができる

生活習慣の乱れやスキンケア方法などが原因に

日々の生活習慣で、顔のザラザラの原因になることはありますか?

まずは、ターンオーバーの乱れという点では、基本的なことですが、寝不足や栄養不足といった影響も大きいです。

生活習慣の乱れですね。

その点では、ストレスなども良くなさそうです

はい、そうですね、それに紫外線もそうです

紫外線をたくさん浴びると、防御反応で角質が厚くなりやすいです。

それから、お肌への刺激によって角質が厚くなる場合もあります

例えば、顎(あご)をずっと触っていたり、顎を付いて寝たりしていると、顎の角質が厚くなってきます。

そうなんですね!?

それは、その刺激からお肌を守ろうとして、角質が厚くなるんですか?

はい、お肌への刺激はいいことがありません。

そういった点では、スキンケアでの肌摩擦にも気を付ける必要がありますね…。

はい、特に、クレンジング・洗顔でのこすりすぎには気を付けていただきたいです。

他に、普段のスキンケアで、顔のザラザラの原因になることはありますか?

ご自分の肌タイプを間違ってご認識されていて、肌質に合っていないスキンケア化粧品をお使いになっていることや、お手入れの方法を間違えていることも、お顔のざらつきの原因になります。

例えば流行りの美容法のいいところだけを取って、ナチュラルなクレンジングを使用していたとしても、しっかりしたメイクでは、それでは不十分かもしれません。

クレンジングでお化粧を落とし切れていないと、その汚れが毛穴に詰まって、ざらつきの原因になりそうです。

はい、ただ逆に、クレンジング・洗顔での洗いすぎも良くありません

経験から感じるのですが、長期間に渡ってオイルクレンジングをお使いになっている方ほど、お顔のざらつきやごわつきも多いように思えます。

もちろん商品にもよりますが、オイルクレンジングは、クレンジングの種類の中でも洗浄力が強いといいますよね。

はい、それで、必要な皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)まで落としすぎてしまい、お肌が乾燥に傾いていって、ざらつきも感じやすくなります。

皮脂の落としすぎで…

皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防いだりする役割があるため、クレンジング・洗顔でそれを落としすぎると、肌は乾燥しやすくなります。

顔のざらつきの原因

生活習慣の乱れでターンオーバーも乱れる((寝不足、栄養不足、ストレス、など)
紫外線を多く浴びる(肌の防御反応で角質が厚くなりやすい)
肌への刺激(肌を触る癖、など)
肌質とは合っていないスキンケア化粧品の使用
お手入れの方法の間違い(メイクに対して優しすぎるクレンジングの使用、クレンジング・洗顔でのこすりすぎや洗いすぎ、など)
など

顔のざらつきの改善方法

お手入れ不足によるざらつきには角質ケアもおすすめ

顔のざらつきを改善するのに、スキンケアでのポイントはありますか?

まずは、そのざらつきが、お手入れ不足によるものなのか、それともお手入れのやりすぎによるものなのかを、見極めていただきたいです。

普段のお手入れがあまりできていない方でしたら、角質ケア(余分な角質を取り除くお手入れ)を行ってから保湿をするのも有効です。

逆に、お手入れをやりすぎている方でしたら、シンプルなスキンケアを心がけて角質を育てることも大切です。

そうすると、普段のお手入れ不足によるざらつきの場合は、角質ケアもいいんですね。

はい、特に、角質が厚くなって化粧水が入りづらくなっている方には、角質ケアもおすすめです。

自宅では、どんな角質ケアがおすすめですか?

角質ケアには、粒々のピーリング剤などもあります。

ただ、そういった角質ケア化粧品は、手を当てる圧などにとって、ケアができている部分とできていない部分がムラになったりして、やや上級者向けです。

ご自宅での角質ケアとしては、酵素洗顔(酵素の力で角質を剥がれ落としやすくする洗顔)などが行いやすいと思いますよ。

顔のざらつきの改善法

普段のお手入れ不足で化粧水が浸透しづらくなっている場合は、角質ケアもおすすめ(酵素洗顔など)

顔のざらつきにはスキンケアでの保湿も大事

顔のざらつきを改善するには、スキンケアでの保湿も大事なんですか?

はい、もちろんです。

スキンケアの保湿方法でアドバイスはありますか?

まずは、化粧水は、いちどに全部付けるのではなく何回かに分けて、手の平でしっかり押さえるようにして付けていただきたいです。

化粧水を重ね付けするということですね。

はい、それでその後は、クリームなどでカバーしないと、せっかく入れた化粧水が逃げていってしまいます。

ですので、スキンケアは化粧水で終わらずに、クリームで仕上げていただきたいです。

それで、クリームは、手の平に伸ばしてから、お顔に薄く貼り付けるようにして塗っていきます

中には、クリームをたくさん付ける方もいらっしゃいますが、そうすると角栓の原因にもなりますので、適量を薄く塗ってあげるといいですよ。

顔のざらつきの改善法

(スキンケアでの保湿)
化粧水を重ね付けする
スキンケアはクリームで仕上げる(ただし、クリームは適量を薄く塗る)

  • くすみごわつきに美容家がおすすめする洗顔後すぐのミルク!

    キレイの先生 ブースターミルク
    うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、くすみ肌がフワフワ透明に!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、くすみ肌がフワフワ透明に!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

クレンジング・洗顔はこすらず洗いすぎない

先程のお話では、お手入れのやりすぎによっても、顔のざらつきの原因になるとのことでした。

その場合には、どうしたらいいですか?

お手入れのやりすぎという点では、いちばん多いのが、クレンジング・洗顔でのこすりすぎ・洗いすぎです。

中には、お身体を洗うようなブラシで、お顔をゴシゴシと洗われている方もいらっしゃいます。

ただ、クレンジング・洗顔を行うのに、基本的に道具は必要ありません。

手で優しく刺激のないように行うようにしましょう。

それから私は、クレンジングは、クリームタイプをおすすめしていています

それは、クリームクレンジングは自分の皮脂を守りつつ、メイク汚れを落としてくれるからです。

クリームクレンジングは洗い上がりがしっとりしているものが多く、いままでキュッキュッとなるまで洗っていた方は物足りなさを感じることもあるようですが、そこが大事なところでもあります。

その少しの物足りなさが、洗いすぎていないということの表れなんですよね。

はい、洗い上がりにしっとり感があるのは、最高の天然クリームといわれる自分の皮脂で肌表面がカバーされているためです。

ですので、お化粧が落とせていないわけではありませんよ。

顔のざらつきの改善法

(クレンジング・洗顔方法)
クレンジング・洗顔は手で優しく刺激のないように行う(基本的に道具を使用する必要はない)
洗い上がりがしっとりするクレンジング料・洗顔料を使用する(例えば、クレンジング料であればクリームタイプがおすすめ)

顔のざらつきにはクレイパックもおすすめ

後は、お顔のざらつきの解消には、お手入れのスペシャルケアとして「クレイパック(粘土を用いたパック)」もおすすめです

クレイパックは、吸収・吸着の作用に優れているので、毛穴の中のいらない皮脂を吸い取ってくれながら、同時にミネラルも与えてくれます

そうすると、特に毛穴詰まりから顔がザラザラしている場合に、クレイパックは良さそうですね。

はい、それにクレイパックは、ターンオーバーを正常に整えてあげるような作用もあるので、その点でもいいですよ。

顔のざらつきの改善法

お手入れのスペシャルケアとしてクレイパックを行う

生活習慣を整えることも大事

顔のざらつきを解消するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

まずは、バランスの良い食事の上で、ビタミンCを意識的に摂っていただきたいです。

ビタミンCは、お肌の赤ちゃん細胞を作るのに必要な栄養素です。

ただ、身体の中にためておくことができないので、常に補給してあげる必要があります。

ビタミンCを摂るのに、おすすめの食べ物はありますか?

ビタミンCは、緑黄色野菜やフルーツに多く含まれています。

例えば、栄養全般を網羅できる「ブロッコリー」や「モロヘイヤ」などもいいですね。

ブロッコリーなどは、「ビタミンA」や「ビタミンB6」などのお肌のターンオーバーを促進してくれるような栄養も摂れます。

それから、お顔のざらつきを解消するには、身体を温めて冷やさないようにすることです。

それによって、代謝も上がります。

そうすると、お風呂も良さそうですね。

はい、お風呂もいいですよね。

身体が温まりますし、毛穴を開くこともできます。

ですので、お風呂で毛穴を開かせた状態でクレンジングを行うのもおすすめですよ。

後は、適度な運動や十分な睡眠など、生活のリズムを整えることも、お顔のざらつきを改善するのにも大切ですよ。

顔のざらつきの改善法

(生活習慣で心がけたいこと)
バランスの良い食事の上で、ビタミンCを意識的に摂る(ビタミンCは緑黄色野菜やフルーツなどに多く含まれている)
身体を温めて冷やさないようにする(例えばお風呂に入る、など)
生活リズムを整える(適度な運動、十分な睡眠、など)

顔のざらつきにおすすめのサロンケアとは

ちなみに、先生のサロンでは、顔のざらつきを解消するのにどんな施術・ケアがおすすめですか?

おすすめは、「グリーンピール」です。

グリーンピールは、ハーブでターンオーバーを整えていくんですよね?

はい、ターンオーバーが遅くなっていても早くなっていても、正常に整えてくれるような作用があるので、どちらのタイプの方でも安心して受けていただくことができますよ。

グリーンピールは、顔のざらつきには即効性があるんですか?

はい、ほとんどの方がいちどで変化を実感されて、ご満足いただいています。

編集部の選ぶ顔のざらつきにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、阿諏訪先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ顔のざらつきにおすすめの化粧品をご紹介します。

美容サロン経営者が肌のフワフワ透明感を絶賛

「乾燥スポンジに水分が入るみたいにうるおいが肌奥に引っ張られて、くすみ肌がフワフワ透明に!」

美容サロン経営者がそう話したのが、「キレイの先生 ブースターミルク」です。

ブースターミルクは、洗顔後すぐに付けるミルクで、このサイトに登場した数十名の美容家の先生方に協力いただき開発しました。

その開発協力者のおひとり、サロン結香 の矢澤 ともみ 先生の感想をご紹介します。

ブースターミルクで、肌がフワフワにやわらかくなって、くすみも取れて透明感も出てきました

肌が活発に動き出したような感じというのでしょうか(笑)。

それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。

ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います(笑)。

ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます!

それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。

それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。

ミルクの予想を裏切るみずみずしさで(笑)、べたつきもないので使いやすいです!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

商品概要

キレイの先生 ブースターミルク

美容サロン経営者がくすみ・ごわつきにも絶賛した「キレイの先生 ブースターミルク」は、洗顔後の最初に使用するミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌奥まで引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がうるおいを抱き込んで放しません。
定期購入のお申込みで初回50%OFFでお試しいただけ、配送回数の制限もありません。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
●定期初回価格:税別1,490円

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔のざらつきの解消をまとめます。

1. 普段のお手入れ不足によるざらつきの場合は、角質ケアを取り入れる
2. 化粧水を重ね付けする
3. スキンケアはクリームで仕上げる
4. クレンジング・洗顔は手で優しく刺激のないように行う
5. 洗い上がりがしっとりするクレンジング料・洗顔料を使用する
6. お手入れのスペシャルケアとしてクレイパックを行う
7. バランスの良い食事の上で、ビタミンCを意識的に摂る
8. 身体を温めて冷やさないようにする
9. 生活リズムを整える

顔のザラザラは、肌表面に角質がたまっていることや、毛穴汚れが詰まっていることなどから起こります。

そのざらつきを改善するには、スキンケアでしっかり保湿を行い、クレンジング・洗顔ではこすらずに洗いすぎないことが基本といえそうです。

その上で、お手入れ不足から顔のざらつきが起こっている場合は、角質ケアを取り入れるのも良いでしょう。

顔のざらつきが気になる方は、阿諏訪先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?

* 2018年6月5日に公開した『顔がザラザラ?肌のざらつきの解消法10個をエステティシャンに教わる』を再編集しました。

関連キーワード