美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌がベタベタ?顔のべたつきの改善法7つ!美容家の教えるスキンケア方法

本日のキレイの先生

飯野 あやこ 先生

今回のテーマは、「顔のべたつき」です。

群馬県 太田市 癒しと健康と美容のサロン Amolir の飯野 あやこ 先生にインタビューさせていただきました。

肌がベタベタするのは、顔の油から来ています。

そういうときは、クレンジング・洗顔を一生懸命行って油を取りたくなりますが、そこでの洗いすぎは逆効果になるといいます。

そして、顔のべたつきにも、スキンケアでの保湿が大切になるそうです。

顔のべたつきの原因や改善方法について、飯野先生に教えていただきました。

目次

肌がベタベタする原因
・顔のべたつきは皮脂の過剰分泌から起こる
・Tゾーンに加えてUゾーンもべたつきが起こる
・スキンケア方法が顔のべたつきの原因にも

顔のべたつきを改善する方法
・油が多いときでもクレンジング・洗顔は洗いすぎない
・顔のべたつきにはスキンケアでの保湿も大事
・生活習慣を整えることも大事
・顔のべたつきにおすすめのサロンケアとは

編集部の選ぶ顔のべたつきにおすすめの化粧品

まとめ

肌がベタベタする原因

飯野先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のべたつき」です。

お肌がベタベタしていると、肌触りの感触が心地悪いですよね…。

そうですね(苦笑)。

先生のサロンのお客様にも、顔のべたつきを気にされている方はいらっしゃいますか?

サロンのお客様は比較的、ご年配の方が多いです。

お顔全体のべたつきを気にされるのは、特に10~20代の若い方に多いです。

ただ、30代以降のお客様にも、小鼻やTゾーンなどの部分的なべたつきを気にされている方はいらっしゃいます。

顔のべたつきで、どんな影響が出ますか?

空気中の塵(ちり)やほこりがお肌にくっつきやすくなって、お肌が不衛生な状態になってしまいます

それによって、お肌の上で雑菌が繁殖しやすくなり、肌トラブルも起こりやすくなります

顔のべたつきは、肌トラブルの原因にもなるんですね。

後は、お肌がベタベタしていると、化粧ノリも悪くなると思います。

はい、それもありますね、お化粧も崩れやすくなります

それに、顔のべたついていると、見た目の印象も変わります。

そうですね、お顔がギトギトしてしまいますから、印象的にもマイナスだと思います。

それから、蛍光灯や電気によっても日焼けしやすくなって、お肌がさらにくすんでみえるようになる場合もあります。

顔のべたつきによる影響

肌にほこりなどが付いて不衛生な状態になりやすく肌トラブルの原因に
化粧ノリが悪くなってお化粧も崩れやすくなる
顔がギトギトしてみえやすい
日焼けしやすくなり肌がくすんでみえる原因にも
など

顔のべたつきは皮脂の過剰分泌から起こる

顔のべたつきは、何から起こっているんですか?

皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の過剰分泌によるものです。

先程のお話では、肌がベタベタしやすいのは10~20代の人に多いとのことでしたが、それも皮脂の分泌が関係しているんですか?

はい、特に思春期の頃は、皮脂腺(毛穴の中にあって皮脂を分泌している器官)の働きが活発なので、お顔のべたつきが起こりやすい年代です。

ただ、皮脂の過剰分泌の要因は、年齢だけではありません。

例えば、ホルモンの影響も関係していますし、生活習慣やストレスによっても変わってきます

ですので、30代・40代だからといって、「お顔のべたつきとはもう関係ない」ということもありません。

Tゾーンに加えてUゾーンもべたつきが起こる

顔の中で、特にべたつきが起こりやすい場所はありますか?

ひとつは、額から鼻にかけての「Tゾーン」といわれる場所です

たしかに、おでこや鼻はベタベタしやすいですよね。

人の身体の中心部分を「正中線(せいちゅうせん)」というのですが、そこは皮脂腺(ひしせん・毛穴の中にある器官で皮脂を分泌している)が多く、皮脂の分泌が盛んです。

ですので、Tゾーンはべたつきが起こりやすいですし、ニキビが出来やすいのも、それが関係しています。

後は、フェイスラインから顎(あご)にかけての「Uゾーン」も、意外とべたつきが起こりやすいです。

え、そうなんですか!?

Uゾーンがべたつくイメージはありませんでした…。

でも、Uゾーンは、Tゾーンのように皮脂腺が多いわけじゃないですよね…。

はい、ただ、フェイスラインは、ストレスでニキビが出来やすかったりしますよね。

それは、ホルモンバランスなどの影響によるところが大きいです。

ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、特にフェイスラインはその影響を受けやすく、皮脂の分泌が過剰になったりします。

それで、Uゾーンがべたつく場合もあるんですね…。

肌がべたべたしやすい場所

Tゾーン(皮脂腺が多く皮脂の分泌が盛ん)
Uゾーン(ホルモンバランスの乱れなどで皮脂分泌にも影響が出る)
など

スキンケア方法が顔のべたつきの原因にも

日々の生活習慣で、顔のべたつきの原因になることはありますか?

お顔のべたつきが気になるために、化粧水を少なめにしたり乳液やクリームを使わなかったりする方もいらっしゃいます

その気持ちはよくわかります…(苦笑)。

ただ、それは逆効果になってしまう場合もあります。

それは、どういうことですか?

皮脂は、お肌の水分状態を保つために出てくるものでもあります。

ですので、お肌の水分が足りないと、皮脂を「分泌しなきゃ!」という状態になります。

スキンケアでの保湿が不足していると、お肌の働きとして「皮脂をもっと出さなきゃ!」という悪循環になりやすいです。

顔のべたつきについて

皮脂は、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防いだりする役割があり、肌の水分が不足していると、乾燥を防ぐために皮脂の分泌が増えやすくなります。

そこでいうと、クレンジング・洗顔での洗いすぎも、皮脂を取りすぎてしまう原因になるので、顔のべたつきにも良くなさそうです。

はい、そうですね。

それに、特に若い方たちは、お顔のべたつきが気になるときに、油とり紙で油を取ることも多いと思います。

ただ、油とり紙で油を取りすぎてしまうと、お肌の水分不足にもつながるので、そこも気を付けていただきたいです。

後は、日常生活という点では、睡眠不足・食生活の乱れ・ストレスなども、皮脂分泌が多くなる原因になります

肌がベタベタする原因

スキンケアでの保湿不足(化粧水が少ない、乳液・クリームを使用しない、など)
クレンジング・洗顔での洗いすぎてしまう
油とり紙で油を取りすぎる
生活習慣の乱れ(睡眠不足、食生活の乱れ、ストレス、など)
など

顔のべたつきを改善する方法

油が多いときでもクレンジング・洗顔は洗いすぎない

顔のべたつきを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?

特にお顔がべたつきやすい方は、オイルクレンジングを好まれる方も多いと思います。

ただ、オイルクレンジングは性質上、落とす力が強いので注意してお使いいただきたいです。

先程のお話でも、必要な皮脂まで落としすぎると、かえってお肌がベタベタする原因になるとのことでした。

はい、ですので、お顔のべたつきが気になるときでも、洗浄力の強すぎるクレンジング料の使用は控えることをおすすめします。

同じ理由で、お肌がべたべたしているとお顔を頻繁に洗いたくなるかもしれませんが、洗顔の時間や回数も適度にしていただきたいです。

クレンジング・洗顔は、洗いすぎないことが大事ということですね。

顔のべたつきの改善方法

(クレンジング・洗顔)
顔のべたつきが気になる場合でも洗浄力の強いクレンジング料は控える(一般的にオイルクレンジングは洗浄力の強いものが多い)
洗顔も過度に行うのではなく、時間や回数も適度にする
など

顔のべたつきにはスキンケアでの保湿も大事

お肌がベタベタするのは乾燥からも起こるとのことでしたから、スキンケアでの保湿も大事そうです。

はい、洗顔後に保湿をしっかり行うことも大切です

肌トラブルを感じると、ワンランク上のスキンケア化粧品をお使いになろうとする方もいらっしゃいます。

それもいいですが、手の届きやすい化粧品をたっぷり使ってあげるのもおすすめです。

私もケチ症なので、高い化粧品ですと、「もったいない…」と思ってケチりたくなります(苦笑)。

それだと、あまり意味がないということですね…(笑)。

そうですね(笑)。

それぞれの化粧品には、「一回でこのくらいの量を使ってくださいね」といった適量があります。

それは、お守りいただきたいです。

化粧品の付け方でポイントはありますか?

例えば化粧水でしたら、仕上げに、手の平でプレスしてあげると浸透が良くなります

後は、化粧水をシートマスクに含ませてパックして付けるのもおすすめです。

「ローションパック」ですね。

はい、ただ、シートマスクが完全に乾くまでお顔に乗せておかないように注意してください。

そうすると、パックでお肌に入れてた化粧水の水分が、シートマスクのほうに逆戻りしてしまいます。

ですので、パックは、お顔に乗せてから10分くらいで、まだシートが濡れている状態の内に外すようにしましょう。

ちなみに、お肌がベタベタしているときは、クリームなどは敬遠したくなりますが、付けたほうがいいんですか?

はい、クリームや乳液でふたをしなければ、そこまでに入れた水分が逃げていきやすくなります。

ですので、お顔のべたつきが気になるときも、お手入れはクリームなどで仕上げることをおすすめします。

顔のべたつきの改善方法

(スキンケアでの保湿)
スキンケア化粧品をたっぷり使って保湿する(最低限、各商品の使用量は守る)
化粧水を顔全体になじませたら手の平でプレスする(それによって浸透が良くなる)
ローションパックもおすすめ(ただしパックの時間には気を付ける)
顔のべたつきが気になるときでも、スキンケアは乳液やクリームで仕上げる
など

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    みずみずしいミルクでうるおいが肌奥までギュッと引き込まれる!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

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生活習慣を整えることも大事

顔のべたつきを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

ひとつは、しっかり睡眠をとること、そして疲れを残さないことです

それから、食生活という点では、脂質の多い食べ物は適度にしていただきたいです。

脂質は、まったく摂らないのも身体には良くありません。

ですので、適度に摂ることが大切です。

後は、適度な運動を行って、身体を動かし身体本来の機能を維持することも、大切です。

それが、お肌の正常な機能を維持することにもつながります。

顔のべたつきの改善方法

(生活習慣)
十分な睡眠をとって疲れを取る
脂質の多い食べ物は適度にする(脂質をまったく摂らないのも良くない)
適度な運動などで身体を動かして身体本来の機能を維持する
など

顔のべたつきにおすすめのサロンケアとは

ちなみに、先生のサロンでは、顔のべたつきにはどんな施術・ケアが効果的です。

皮脂の分泌が過剰になると、毛穴も開いた状態になっていますので、毛穴トラブルの原因にもなります。

ですので、毛穴の引き締め効果の高い「光フェイシャル(特殊な光を用いる美容機器)」などもおすすめです。

それから、先程のお話ししましたが、過剰な皮脂分泌を抑えるには、しっかり保湿してあげる必要もあります。

ですので、美容成分の導入効果の高い「エレクトロポレーション」も有効です。

後は、ストレスによるホルモンバランスの乱れに働きかけるのに、オイルを使ったマッサージなどもいいですよ。

編集部の選ぶ顔のべたつきにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、飯野先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ顔のべたつきにおすすめの化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔のべたつきの改善方法をまとめます。

1. 洗浄力の強いクレンジング料の使用は控える
2. 洗顔も過度に行うのではなく、時間や回数も適度にする
3. スキンケア化粧品をたっぷり使って保湿する
4. 化粧水を顔全体になじませたら手の平でプレスする
5. ローションパックを行う
6. スキンケアは乳液やクリームで仕上げる
7. 生活習慣を整える(十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、など)

肌がベタベタしていると、顔の油を一生懸命取りたくなりがちです。

ただ、クレンジング・洗顔での洗いすぎは逆効果になりますので注意する必要があります。

そして、スキンケアでの保湿も大切です。

顔のべたつきが気になるときでも、乳液・クリームまでお手入れを行って、しっかりと保湿してあげることをおすすめします。

* 2018年5月31日に公開した『肌がベタベタ?顔のべたつきの解消法10個!美容セラピストに聞く』を再編集しました。

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