「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「大人ニキビ」です。
東京都芝浦・田町・三田 アンチエイジングフェイシャル専門サロン Celeseville の小島 直子 先生にインタビューさせていただきました。
ニキビはいちど出来ると、治すのにも時間のかかる少し厄介な肌トラブルです。
大人になってからのニキビは、若いときのニキビとはタイプが違うといいます。
大人ニキビの対処法を、小島先生に教えてもらいました。
目次
大人ニキビの原因
・思春期ニキビと大人ニキビの違い
・ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因
大人ニキビを改善するには
・グリーンピール
・正しく肌をみられるプロにみてもらう
・スキンケアや生活習慣でやれること
本日のキレイの先生
アンチエイジングフェイシャル専門サロン Celeseville
小島 直子 先生
「キレイの先生」編集部
大人ニキビの原因
小島先生、よろしくお願いします。
先生のサロンのお客様には、大人ニキビでお悩みの方も多いそうですね。
はい、サロンのお客様は、長年ニキビで悩んだ末にご来店される方がもっとも多いです。
年齢的には、30代から40代のお客様が多い傾向にあります。
思春期ニキビと大人ニキビの違い
ニキビは、「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に大きく分けられると思うんですが、何歳くらいからが大人ニキビと考えられるんでしょうか?
20代からだと思います。
大人ニキビは、どんな場所に出やすいんですか?
頬やフェイスラインなどのUラインに出来る方が多いです。
中には、目には見えないけどニキビが内在している方もいらっしゃって、そういった方のお肌を触るとぼこぼこしていたりします。
皮脂の分泌が多いTゾーンの方がニキビは出来やすそうですが、大人ニキビはそれとは違うんですね。
そうですね、どこの部分に出来るニキビであっても、皮脂分泌の増加と同時に角質(かくしつ・皮膚表面の古い肌細胞)が厚くなって、皮脂が排出しきれず毛穴をふさぎ、それによって毛穴が詰まって炎症を起こしてニキビが出来るのは、同じです。
ただ、ニキビが出来る場所によって原因が違うんですね。
20代~40代の方に出来るニキビでいうと、ホルモンの影響が大きいです。
大人ニキビは、様々な要因が複雑に絡み合っているため、改善するのにも時間を要しますし、何かを塗ってすぐ治るというものでもありません。
大人ニキビを改善するには、生活習慣の見直しなど、ホルモンバランスのケアが必須になってきて、そこも思春期ニキビとの大きな違いのひとつです。
ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因
大人ニキビは、ホルモンバランスの影響が大きいとのことでしたが、どんなことが、ホルモンバランスの乱れを引き起こすんでしょうか?
サロンのお客様とお話をしていると、ストレスがホルモンバランスに与える影響の大きさを強く感じます。
ストレスを感じると、自律神経の「交感神経」が働きます。
交感神経は、男性ホルモンの分泌を促す働きがあるので、それが皮脂分泌を活発にして角質を厚くしてしまうんです。
それに加え、生理前は、女性ホルモンのひとつ「プロゲステロン」の分泌量増加により、皮脂分泌が促進されます。
ですので、サロンでは、生理前のホルモンバランスが不安定になる時期こそ、入浴やマッサージなどの独自のストレス解消法を、いくつかお持ちになっておくことをおすすめしています。
自律神経について
自律神経は、「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」が交互に入れ替わってバランスを取っています。そのバランスが崩れると、心身に大きな影響があります。
自律神経を整えるには
大人ニキビを改善するには
ニキビは治すのが大変ですが、皆さんはどうされているんでしょう…。
ニキビが出来ると、ご自分でニキビをご自分で無理やり出す方も、結構いらっしゃるようですよ。
その気持ちはすごく分かりますが、お肌にはあまり良くなさそうですね…。
方法によっては、ニキビを出すことは間違いじゃありませんが、その後にそのままにしておくと、開いた毛穴に雑菌が入ってしまいますし、色素沈着の原因にもなります。
ニキビが出来たるたびにニキビを出している方にお聞きすると、大体の方は、「毎月ニキビが出来ています」とおっしゃいますね。
特に、赤く炎症が起きているニキビは触ってはいけません。
ニキビを無理やり出しても、根本的なケアにはなっていないんですね…。
はい、後は、サロンにお越しになられるお客様には、皮膚科でピーリング(角質をほぐして剥がれ落ちるのを促す角質ケア)やビタミン注射をされたり、ニキビを圧出されたりしている方も多いですよ。
ピーリングについて
グリーンピール
先生のサロンでは、どんなニキビケアをされているんですか?
「グリーンピール」のトリートメントを取り入れています。
グリーンピールは元々、ニキビなどトラブル肌改善を目的とした肌再生トリートメントで、ドイツの皮膚科医によって開発されて60年の歴史を持ちます。
炎症を抑えたり肌再生を促したりする複数のハーブの成分で、肌代謝を上げて肌環境を整えて、根本から原因にアプローチします。
グリーンピールの成分を調べていくと、元々がニキビ治療に使われていただけに、皮脂分泌を抑える作用のあるものや、炎症を抑える作用のものが入っていて、「ニキビのためのものだな」ということを改めて感じています。
それから、グリーンピールの専用化粧品にもニキビにいいハーブの成分が使用されているので、皮脂のコントロールを促してニキビが出来にくい肌状態に整えてくれます。
うちのサロンは最初、アンチエイジングがメインだったのですが、グリーンピールを取り入れてから、ニキビのお客様が多くなりましたね。
グリーンピールについて
正しく肌をみられるプロにみてもらう
大人ニキビを改善するのにできることはありますか?
いちばんは、いちどプロの方にきちんとみてもらうことです。
毎月ニキビに悩まれていて、ニキビが出来るたびにお薬を塗ったりサプリメントを飲んだりすることを繰り返しているのであれば、いちど正しくお肌をみられる方にみてもらうのがいいと思いますよ。
ニキビひとつとっても、その方によってお肌は全然違いますから。
特に、大人ニキビを繰り返されている方には、プロの方にお肌をみてもらってニキビの悩みを断つことをおすすめしたいです。
スキンケアや生活習慣でやれること
ちなみに、大人ニキビを改善するのに、自分でやれることはありますか?
ひとつは、クレンジングの見直しです。
中には、お肌に対して強すぎるクレンジングをお使いの方もいらっしゃいます。
特に、ニキビの方はお肌がベタベタしやすいので、さっぱりするスキンケア化粧品を好まれる方が多いです。
例えば、オイルクレンジングでしっかり汚れが取れているのに、さらに洗顔でキュッキュッとなるまで洗わないと気の済まないような方もいらっしゃいます。
ただ、それは、逆に取り過ぎの状態です。
そこまで、取る必要はありませんし、お肌のうるおいも残してあげたいです。
ですので、ニキビ肌のクレンジング・洗顔は、汚れを取ることも大事ですが、汚れを取りながらも、お肌のうるおいを守ってくれるようなものがいいと思います。
例えば、サロンで使っているものは、皮脂を吸着して皮脂分泌を抑制しながら、水分を補って不要なものだけを取ってくれるので、お肌がパサッとなりません。
汚れがたまりやすい時期やたまりやすい方の場合には、少し洗浄力の高いお肌に合った正しいアイテムをプラスするのもおすすめです。
それから、ご自分のお肌の状態を把握して、お肌に合った適切な保湿・抗菌・抗酸化アイテムを正しく選択することも大切です。
後は、ニキビは、何よりも食生活がもっとも影響します。
糖質と脂質の過剰摂取が、毛穴を詰まらせてニキビを作る原因になりますから、そういったことにも気を付けてほしいと思いますし、皮脂代謝に働くビタミン・海藻・野菜などもバランスよく摂ることは必須です。
生理前は、「プロゲステロン」というホルモンの分泌によって、皮脂分泌が過剰になって角質が厚くなるため、普段以上にニキビが出来やすくなります。
ですので、その時期は特に、バランスのいい食生活やストレスのない生活を心がけることで、ホルモンバランスを整えてニキビの改善にもつながります。
まとめ
ニキビは厄介な肌トラブルで、すぐに治るものでもありません。
無理に取り出しても、また出てきてしまいます。
大人ニキビの多くは、ホルモンバランスの乱れが原因になります。
小島先生もおっしゃっていましたが、大人ニキビでお悩みの方は、いちどプロの方にみてもらって、ご自分のお肌に合った対処法を知ることも大切だと思いますよ。