美容のスペシャリストが教えるキレイ

ココナッツオイルの効能と使い方!乾燥肌に!背中ニキビに!美容家に聞く

本日のキレイの先生

藤原 まどか 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「ココナッツオイル」です。

大阪府梅田 Natural Beauty Salon Dahlia の藤原 まどか 先生にインタビューさせていただきました。

ココナッツオイルは、食用の人気が高いですが、美容面の効果・効能にも優れたオイルです。

保湿力が高いことはもちろん、特に背中ニキビのケアなどにも有効だそうです。

そんなココナッツオイルの効能や使い方について、藤原先生に教えていただきました。

目次

ココナッツオイルとは
・テクスチャーや香りは?

ココナッツオイルの効果・効能
・どんな栄養が含まれている
・背中ニキビのケアにおすすめ
・その他の効果・効能

ココナッツオイルの使い方
・顔のお手入れに使う
・ボディケアやヘアケアに使う

編集部の選ぶココナッツオイル好きにおすすめの化粧品

まとめ

ココナッツオイルとは

藤原先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「ココナッツオイル」です。

ココナッツオイルは、ココナッツから抽出されるんですよね?

はい、そうです。

ヤシ科の「ココヤシ」の果実であるココナッツから抽出されます。

ココヤシは、高木(こうぼく)の単子葉(たんしよう)植物で、原産はポリネシアや熱帯アジアの地方です。

ココナッツオイルは、そのココナッツの何から抽出されるんですか? 果肉ですか?

いえ、果実の種子の中に「核果(かくか)」というものがあるのですが、さらにその中の…。

さらに、その中ですか(笑)。

はい(笑)。

その核果の中に、「胚乳(はいにゅう)」というものがあります。

それを乾燥させたものを「コプラ」といいます。

そのコプラを圧搾(あっさく)したり溶剤で抽出したりして、オイルが取り出されます

ココナッツオイルとは

・植物:ココヤシ
・抽出部位:胚乳(果実の種の中に核果があり、さらにその中にあるもの)を乾燥させた「コプラ」
・抽出方法:圧搾法、溶剤抽出法、など

テクスチャーや香りは?

ココナッツオイルは「オイル」ですが、固形のイメージがあります。

はい、ココナッツオイルは比較的、高い温度で固まりやすい性質があります。

室温が20度くらいですと固まって、20~25度くらいですとクリーム状に、25度以上で液化します。

ココナッツオイルの性質

・(室温が)約20度以下:固形化する
・約20~25度:クリーム状になる
・約25度以上:液化する

ココナッツオイルを液体に戻したときは、どんなテクスチャーなんですか?

精製されたものと無精製のもので少し違うのですが、軽めのテクスチャーですよ。

日本は、熱帯地方のようには温暖ではないので、ココナッツオイルが固形化していることも多いです。

それもあって、ココナッツオイルは重いという印象をお持ちの方もいらっしゃいます。

ただ実際は、液体化したときは、単体でトリートメント(マッサージ)にも使えるくらい軽いオイルですよ。

ココナッツオイルには、香りはあるんですか?

それも、精製の仕方にもよります。

いちばん搾りのバージンオイルで無精製のものでしたら、香りが残っていますね。

それは、甘い香りがするんですか?

はい、ココナッツの甘い香りがします(笑)。

それだけでもテンションが上がりますね(笑)。

ちなみに、精製されたココナッツオイルは、香りも抜けるんですか?

そうですね…それは、精製方法にもよるので、一概にはいえません。

精製をしていても、その過程をゆるやかにして上質な栄養を残しているようなものもあります。

それは、長い時間をかけて40度くらいの低温でオイルを搾り出していくことが多いのですが、そういったココナッツオイルには、香りが残っているものもあります。

ですので、栄養が残っていて身体にいいココナッツオイルをお選びになりたいときは、抽出法が「低温圧搾」と記載されたものや、バージンオイルをお選びになるといいですよ。

ココナッツオイルの特徴

・テクスチャー:(液化したときは)軽い
・香り:(精製の状態にもよるが)ココナッツの甘い香り

ココナッツオイルの効果・効能

どんな栄養が含まれている?

ココナッツオイルには、どんな栄養が含まれているんですか?

飽和脂肪酸の一種である中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)が、約60%を占めています。

主には、「ラウリン酸」・「ミリスチン酸」・「パルミチン酸」などが含まれていて、保湿や消炎の作用があります。

それから、ココナッツオイルの大きな特徴が、「カプリル酸」を含んでいることです。

カプリル酸は、どんな特徴があるんですか?

いちばん特徴的なのが、「抗真菌(こうしんきん)作用」です。

菌類の大きさは、大まかに3種類に分けられます。

そのいちばん小さな「真菌」に、カプリル酸は有用とされています。

殺菌力があるとされている成分でも、大きめの菌しかやっつけられず、真菌には対応できないものもあります。

それに対して、ココナッツオイルは、真菌にも対応できるんですね?

はい、そうです。

その抗真菌作用が、他のオイルとの大きな違いだと思います。

ココナッツオイルの主成分

ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸カプリルサン、など

背中ニキビのケアにおすすめ

ココナッツオイルには抗真菌作用があるとのことでしたが、それによって、どんな効果・効能が期待できるんですか?

特におすすめなのが、背中ニキビのケアです。

もちろん、お顔のニキビにココナッツオイルを使っていただいても大丈夫ですが、背中ニキビのほうが効果を期待できます。

それは、お顔と背中のニキビでは、菌の種類が違うためです。

お顔のニキビは、アクネ菌から起こっているケースが多いです。

それに対して、背中のニキビは「癜風菌(でんぷうきん)」という真菌の一種から起こっているケースが多いです。

それは、体内の常在菌がバランスを崩したときに出てきます。

ニキビの原因

・顔:(主には)アクネ菌
・背中:(同上)癜風菌という「真菌」

同じニキビでも、原因の菌が違うんですね…。

はい、ですので、抗真菌作用を持つココナッツオイルは、背中ニキビのケアにおすすめです。

後は、水虫の原因となるのも、真菌です。

ですので、例えば「お父さん、足が…」というときに、お父さんの足にココナッツオイルを塗ってあげたりするのもいいですよ(笑)。

なるほど(笑)。

ココナッツオイルの効能

(抗真菌作用によって)
背中ニキビのケア
水虫のケア
など

その他の効果・効能

他には、ココナッツオイルは、どんな効果・効能を期待できますか?

ココナッツオイルには、お肌の乾燥や炎症を防いでくれる作用もあります。

ですので、お肌の乾燥から炎症を起こしているようなときには、赤みを抑えたりするような効果も期待できます。

それから、ココナッツオイルは、身体を冷やしてくれるオイルとされています。

以前、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学の)のセラピストさんに取材したとき、アーユルヴェーダでは、夏にココナッツオイルが使われることが多いとおっしゃっていました。

はい、それもあって、暑い国では、ココナッツをドリンクにして飲まれたりもしていますよね。

ココナッツオイルの効能

肌の乾燥や炎症を防ぐ
ボディのクールダウン
など

ココナッツオイルの使い方

先生のサロンでは、ココナッツオイルをどのようにお使いになっているんですか?

お背中のケアに特化して使っています。

先程のお話でも、ココナッツオイルは、特に背中ニキビのケアに適しているとのことでしたもんね。

はい、お背中はご自身でケアしづらい場所ですので、きれいに洗浄した後に、ココナッツオイルなどを用いてトリートメントを行っています。

顔のお手入れに使う

ココナッツオイルは、顔のお手入れに使うこともできるんですか?

はい、大丈夫ですよ。

お顔のお手入れでしたら、お肌に水溶性のもの…例えば化粧水などを入れた後に、ココナッツオイルでふたをするのもいいですよね。

ココナッツオイルを乳液代わりにするようなイメージですね。

はい、それから、スペシャルケアとして、例えばハチミツと混ぜて手作りのパックを作ることもできます。

それによって、水分と油分の層が出来てうるおいを逃しませんし、ココナッツオイルで保湿もして炎症も抑えてくれます。

それに、吹き出物の鎮静効果も期待できます。

そのパックに化粧水を少し加えて、固さをゆるめて使うこともできますよ。

ココナッツオイルの使い方

(スキンケア)
スキンケアの仕上げに乳液代わりに使う
ハチミツと混ぜて手作りのパックを作る(化粧水を加えてゆるめて使っても良い)

ボディケアやヘアケアに使う

先生のサロンでは、ココナッツオイルを、背中ニキビのケアにお使いとのことでした。

ホームケアでも、そうした使い方もいいんですよね?

はい、もちろんです。

ちなみに、背中のケアには、ココナッツオイルにアロエベラを混ぜて、そこに精油を加えて使うのもおすすめです。

ココナッツオイルが油溶性、アロエベラが水溶性なので、混ぜると乳液のようになります。

分量は、ココナッツオイルが20mL、アロエベラが20mL、そこに精油を10~15滴加えて、よく混ぜて作ります。

精油は、真菌対策としては、「ティートゥリー」・「ゼラニウム」・「ラベンダー」・「ミルラ」などがおすすめです。

それを、お風呂上りに背中に塗ると、保湿もできますし、ココナッツオイルの抗真菌作用もありますので背中ニキビのケアにもなります。

ココナッツオイルの使い方

(背中ニキビのケアに、下の材料を混ぜてミルクを作る)
ココナッツオイル:20mL
アロエベラ:20mL
精油:10~15滴

それから、ココナッツオイルは、安全性の高いオイルでもありますので、単体でボディマッサージを行うこともできます。

ココナッツオイルは、ヘアケアに使うこともできるんですか?

はい、大丈夫ですよ。

例えばお風呂に入る前に、ココナッツオイルでヘッドマッサージをしてからシャンプーをすると、頭皮がやわらかくなるので、汚れもよく落ちますし疲れも取れやすくなります。

後は、お風呂上りに髪の毛をタオルドライして、ココナッツオイルを毛先に付けてドライヤーするのもいいですね。

それによって、毛先の乾燥を防ぐことにもつながります。

ココナッツオイルの使い方

(ボディケア・ヘアケア)
背中ニキビのケアに使う(アロエベラなどと混ぜてミルクにするのも良い)
ボディマッサージオイルとして使う
ココナッツオイルでヘッドマッサージをしてからシャンプーを行う
お風呂上りに髪をタオルドライして、ココナッツオイルを毛先に付けてからドライヤーをかける
など

編集部の選ぶココナッツオイル好きにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、藤原先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、ココナッツオイルにご興味のある方におすすめの化粧品をご紹介します。

ヴァーチェ マルラオイル

南アフリカで「神の木」とも呼ばれるマルラの木の実から採れる希少なエイジングケアオイルです。マルラの木が乾燥の厳しい環境で育つだけに高保湿で、アルガンオイルの約3.6倍の抗酸化力を備え、「ビタミンC・E」や「オメガ6・9」などの年齢肌に大切な成分を豊富に含んでいます。オイルとは思えないサラサラした質感が特徴で、肌にすっと浸透して油浮きの不快感もなく、オイル独特の匂いもほとんどありません。

●内容量:18mL
●通常価格:税別3,680円

美容家の感想

オイル苦手女子にもすすめられるサラサラ感!保湿力も高くて肌がふっくら!

オイルだけどサラサラで浸透がいいから肌にスッとなじんで、オイルのべたつきな苦手な方にもすすめられる使いやすさです。それでいて、オイルならではの保湿感は高くて、夜のお手入れの仕上げに使うと翌朝までうるおいが保てましたし、肌に弾力が出てふっくらして乾燥小じわも改善されました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。


キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいが肌奥までギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までギュッと引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥肌や年齢肌にはもちろん、肌がふっくら引き締まり毛穴ケアにもおすすめです。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張りフワフワ肌の毛穴レスに!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。まるで乾いたスポンジに水分がギューッと入っていくみたいに、うるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワにやわらかくなりました(笑)。それに、肌に透明感も出て、毛穴もキュッと引き締まって目立ちにくくなりました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

ココナッツオイルは、保湿力があることはもちろんですが、抗真菌作用を備えていることが大きな特徴です。

そのため、真菌が原因になる背中ニキビのケアには、特に有効です。

ココナッツオイルは、食用の人気が高いですが、美容面の効能にも優れていますので、普段のお手入れに取り入れるのもおすすめですよ。

* 2018年4月10日に公開した『ココナッツオイルの効果効能!背中ケアにおすすめ?セラピストに聞く』を再編集しました。