片岡先生、よろしくお願いします、今回のテーマは、「首をきれいにするお手入れの方法」です。

首も、顔と同じように年齢が表れやすい場所ですよね。

はい、そうですね。

首には、どんな形で年齢が表れますか？

いちばんわかりやすいのは、シワでしょうか。

正面からみたとき、首に横ジワの出ている方もいらっしゃいますね。

中には、お顔はきちんとお手入れされていて若々しくても、首に深いシワが入っている方も見受けられます。

そうすると、お顔とのギャップを感じさせてしまいますよね。

それはちょっともったいないですね、せっかく顔は若々しいのに…（苦笑）。

はい（苦笑）、サロンのお客様とお話していても、お顔と比べると、首まで意識の行っている方は少ないように感じます。

首のケアをあまり行っていない方がほとんどです。

美意識のとても高い方ですと、首のシワを気にされたりしますが…。

それはわかります、私自身も首にはほとんど意識が向いていません…（苦笑）。

でも、首にも意識を向けたほうがいいんですね。

そうですね、首にシワが入っていると、どうしても実年齢よりも老けてみえやすくなってしまいます。

ですので、できるだけ首にも意識を向けていただきたいです。

シワは乾燥からも起こりますよね、首も乾燥するんですか？

はい、乾燥しますよ。

ただ首元の皮膚はお顔と同じように薄いですし、意外と無防備な場所でもあります。

首も、紫外線に浴びたり空気に触れたりすることも多いですよね。

ですので実は、首も乾燥が進みやすいです。

私は正直、首が乾燥するイメージはあまりありませんでした。

そうかもしれませんね、首はお顔と比べると、乾燥してもサカサする感じがわかりづらいです。

ですので、乾燥にお気付きになっていない方も多いです。

そうした乾燥から、シワが起こることもありますね。

他に、首に年齢が出る要因になることはありますか？

首は筋肉量が少ないことも関係してきます。

それでどうしてシワなどが出やすくなるんですか？

例えばお顔も筋肉が衰えてくると、たるみが出やすくなりますよね。

首もそれは同じです。

しかも首は筋肉量が少ない分、そうした筋肉の衰えの影響が表れやすいです。

そうしてたるみが起こると、シワにもつながりますもんね。

はい、そうです。

首にシワなどの年齢が出るのは、何が原因になりますか？

やはりまずは、加齢によるところが大きいです。

年齢とともに、お肌は乾燥しやすくなりますし、弾力も低下します。

それに、筋肉の衰えも進みますね。

ちなみに何歳くらいから、首にそうした年齢が出てくるんですか？

もちろん個人差はありますが、肌感覚では40代くらいからが多いで印象です。

ただ先程もお話しましたが、首はあまり意識が向かないので、ご自身で首のことを気にされるようになるのは、もう少し上の年齢でしょうか。

日々の生活習慣で、首に年齢が出る原因になることはありますか？

ホームケアで首の保湿を行えていないこともそうですね。

サロンのお客様に話をお聞きしても、首まできちんとお手入れされている方は少ないです。

それに、首の紫外線対策をされていないという方もいらっしゃいます。

特に外に出ることが多い方は、首に日焼け止めを塗っていないと、紫外線の影響を受けて首に年齢が出やすくなりますね。

他に、首に年齢が出る原因になることはありますか？

首こりの影響もあります。

え、首こりも関係するんですか（笑）！？

はい（笑）、首の筋肉が硬くなっていると、血液などのめぐりも悪くなります。

そうすると、代謝も低下してしまいますよね。

そうして老化が進むことによっても、首に年齢が出やすくなりますね。

ここまでの話をお聞きすると、首をきれいにするには、首まできちんとお手入れすることが大切といえそうです。

はい、例えば朝晩のスキンケアを行うとき、基礎化粧品を首まで付けている方は少ないのではないでしょうか。

はい、私自身もそうですが（苦笑）。

首のお手入れに特別なことを行う必要はありません。

例えば普段のお顔のお手入れで、化粧水やクリームなどを首まで付けてあげるだけでも大丈夫です。

そうして、朝晩のお手入れで首まできちんと保湿してあげましょう。

それで、首に化粧品を付けるときも、こするのではなく、お顔と同じように手で優しく押さえるようにして付けてあげるといいですよ。

ちなみにクレンジング・洗顔も、首まで一緒に行っていただくのが理想です。

え、首までクレンジング・洗顔したほうがいいんですか（笑）！？

はい、できればそうしていただきたいです（笑）。

もちろん首をボディソープで洗うことが悪いわけではありません。

ただ、首もお顔と同じように皮膚が薄いですし、日焼け止めを付けたりします。

それを考えると、首もクレンジング・洗顔で一緒に洗ってあげたいですね。

そのときもお顔と同じように、ゴシゴシと洗わないようにしましょう。

クレンジングなどでゴシゴシと洗うと、肌摩擦でお肌にダメージを与えてしまいます。

首も皮膚が薄い場所ですので、お顔と同じ感覚で洗っていただきたいです。

後は、先程もお話したことですが、首まで日焼け止めを塗って紫外線対策もきちんと行うようにしましょう。

いまの話をお聞きすると、首も顔と同じようにお手入れをしたほうがいいんですね（笑）。

そうですね（笑）、それが、いちばん簡単で継続しやすい首のお手入れ方法だと思いますよ。

他に、首のお手入れでやれることはありますか？

首をきれいにするには、コリをほぐして血行を良くすることも大事です。

そうすると、マッサージなども良さそうですね。

はい、ただマッサージを強く行うと、逆にシワを伸ばしてしまったりする可能性もあります。

首のマッサージは、例えば首筋（くびすじ）を優しく流してあげるでも大丈夫ですよ。

もしくは、首を伸ばしたりするストレッチなどを行っていただくのもいいですね。

首をきれいにするのに、生活習慣で心がけたいことはありますか？

下を向く動作が多いと、首にシワが出やすくなります。

特に現代社会はスマホなどの影響で、日常生活で下を向くことが増えています。

ですので首のシワを予防するには、上を向いて首を伸ばすようにするのもひとつです。

それから枕が高すぎると、下を向く姿勢になって首にシワが入りやすくなります。

枕の高さは好みがあると思いますが、首をきれいにするという点では、高すぎる枕はあまりおすすめできません。

他に、首をきれいにするのに心がけたいことはありますか？

基本的なことですが、生活習慣を整えることも大切です。

例えば、十分な睡眠時間をとるようにすることもひとつです。

それからバランスのいい食事が基本ですが、その上で年齢肌にいい栄養を摂るのもいいですね。

例えばビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンEなどの「ビタミン群」は、代謝を上げるのに役立ちます。

「コラーゲン」はお肌のハリに欠かせませんし、「セラミド」もお肌のうるおいに大切な成分です。

そういった栄養を意識的に摂るようにするのもひとつですね。

ちなみに先生のサロンでは、首をきれいにするのにどんな施術・ケアを行っているんですか？

当サロンでは、首の専用コースがあるわけではありません。

ただフェイシャルのすべてのコースで、デコルテ部分までケアするようにしています。

それは、クレンジング・洗顔から保湿もそうですし、パックもお顔からデコルテ部分まで行うようにしています。

そうすると、首にもパックを行うんですか（笑）。

はい、その上で、例えば首のシワを気にされているお客様には、首に対してもシワ専用のケアを行ったりすることもあります。