「キレイの先生」編集部です。
今回は、茅ヶ崎東海岸南 プライベートサロン CREA の丹野 恵理 先生に取材させていただきました。
先生のサロンは茅ヶ崎にあり(素敵な場所ですよね!)、日差しを浴びることの多い環境柄か、シミでお悩みのお客様が多いそうです。
そこで、先生にはシミについて話をお聞きし、その内容は下のインタビュー記事でまとめています。
丹野 先生の記事
シミの対策には、紫外線対策がとても大切になります。
例えば、日焼け止めも、夏場だけではなくオールシーズン塗った方が良いといいます。
そこで、この記事では、「紫外線対策」について取り上げたいと思います。
丹野 先生には、日焼け止めの塗り方や、それ以外の紫外線対策を教えていただきました。
目次
紫外線対策
・日焼け止め
・その他
本日のキレイの先生
茅ヶ崎東海岸南 プライベートサロン CREA
丹野 恵理 先生
「キレイの先生」編集部
紫外線対策を怠っていると…
先生にはここまで、「シミ」についてお話しいただきました。
丹野 先生の記事
シミを予防するには、やはり、いちばんは紫外線対策です。
そこで、ここからは「紫外線対策」についてお聞きしたいと思います。
まずは、そもそも紫外線とは何なのでしょうか?
(紫外線は)太陽の光の一部のことです。
目に見える光を「可視光線」といい、目に見えない光には「紫外線」と「遠赤外線」があります。
たしか、紫外線には「A波」と「B波」があるのですよね?
それに、「C波」もありますよ。
そうなのですか!?
それぞれ、どんな特徴があるのでしょうか?
「A波」は、紫外線の9割を占め、波長が長く地上までいちばん届きやすいです。
「B波」は、波長が短く、地上には多少届く感じです。
そして、「C波」は、(B波よりも)さらに波長が短く、基本的には地上までは届きません。
ただ現代は、オゾン層が破壊されてきているので、C波の心配も出てきているといわれていますね。
(紫外線の波長によって)お肌への影響に違いはあるのですか?
はい、A波は、お肌の深く真皮(しんぴ)まで届いて、コラーゲン・エラスチンを変質させ肌弾力を奪う光老化につながるとともに、メラニンが生まれる原因になります。
(A波を浴びて)すぐ目に見える変化があるというよりも、積み重ねで蓄積されたものが、シミや、ハリ弾力低下につながります。
また、すでに出来ているメラニン色素を酸化させ、お肌を黒くさせるような作用もあります。
紫外線がシミに?
紫外線からシミが出来るメカニズムは、下のようなイメージです。
1. 紫外線を浴びる
2. 紫外線から皮膚の細胞を守るために活性酸素が発生する
3. 活性酸素を抑えるためにメラニンが生成される
4. メラニンが蓄積されるとシミになる
(紫外線の)B波は、お肌の赤みを引き起こす原因になります。
例えば、夏に海水浴に行って、日焼けして肌が真っ赤になることがあると思います。
それは、紫外線のB波による影響が大きいのですね…。
はい、軽い火傷と一緒で、(お肌が)炎症を起こしている状態ですね。
B波も、肌表面の表皮(ひょうひ)細胞やDNAを傷つける生体への影響が強いです。
日焼けした後に何のケアもしないでいると、お肌が乾燥して干物状態になったり、シワっぽくなったり、ハリや弾力がなくなったりして、肌老化にもつながります。
ですので、紫外線を浴びてしまったら、まずは(お肌を)冷やして、その後に充分に保湿してうるおいを与えてあげることが大切です。
それから、(日焼けによる)赤みが治まった後、お肌は黒くなってきます。
それが、しばらくして落ちると良いのですが、年をとって落ちづらくなるとシミに残ったりしてしまいます。
先生の話をお聞きすると、A波の影響がお肌に表れるのは(紫外線を浴びてから)しばらく経ってからで、B波の影響は比較的すぐに表れやすいということでしょうか?
はい、そうですね。
紫外線が降り注いでいるのは、夏だけではないのですよね?
はい、紫外線は6~9月くらいまでのシーズンがいちばん多いといわれていますが、それ以外の季節でも一年中、降り注いでいます。
特にB波は、3月頃からは、冬に比べて倍以上に増えるので油断禁物です。
紫外線対策
日焼け止め
紫外線対策は、まずは「日焼け止め」だと思います。
はい、美肌という点からすると、日焼け止めは一年中、塗っていただきたいです。
日焼け止めは、どのように選ぶと良いですか?
日焼け止めには、「SPF」と「PA」という、お肌をどれだけ紫外線から守ってくれるのかという値があります。
SPFは(紫外線の)B波を防ぐ力を、10~50くらいの数値で、PAはA波を防ぐ力を、最大4個までの「+」の数で表します。
もし、日常使いの日焼け止めであれば、SPFが10~30くらいのものを使い、海に行ったり山登りしたりするなどレジャーでしっかり日焼け止めをしたいときは、SPFが50くらいでPAも最大値の「PA+++++」のものをお使いになっても良いと思います。
日常使いの日焼け止めは、数値が低めのものでも良いとのことです。
日焼け止めは、紫外線を防ぐ効果が高いほど、お肌への負担も大きいのですか?
はい。ですので、普段使いの日焼け止めには、(SPFやPAなどの)効果の高すぎるものは必要ないと思います。
(数値の)低めのもので、こまめに塗り直したりするのがいちばんです。
日焼け止めの塗り方にポイントはあるのですか?
(顔の中で)頬やおでこなどの高い部分には、(日焼け止めを)重ね付けしていくのがおすすめです。
そして、いちどにたくさんの量を塗るのではなく、細かく丁寧に塗っていくことです。
例えば、夏は汗で日焼け止めがおちやすいので、汗のかいやすい場所は、こまめに日焼け止めを塗るようにすると効果が持続します。
お昼の化粧直しのときや、夏場は夕方も西日が強かったりするので15時くらいに、日焼け止めを塗り直すと良いと思います。
パウダータイプの日焼け止めでしたら、化粧直しにも使いやすいですよね。
そうですね、簡単で便利ですね。
後は、髪の毛用のスプレータイプも便利ですし、シートタイプは、首の後ろなどの(日焼け止めを)塗りにくい場所に使うのに便利ですよ。
ちなみに、日焼け止め効果のある化粧下地やファンデーションなどもありますが、やはり、日焼け止めは単体で使った方が良いですか?
その方の好みにもなりますが、やはり日焼け止めの効果が高いのは、(化粧下地やファンデーションではなく)日焼け止め単体だと思います。
日焼け止めでも、お肌に良い成分の入っているものも出ていますしね。
その他
日焼け止め以外では、どんな紫外線対策ができますか?
一般的なところでは、日傘や手袋ですね。
UV効果のある洋服もあります。
サングラスもそうですね。
サングラスは、色の濃いものでは瞳孔が開いて(サングラスの)隙間から紫外線が多く入ってくる場合もあるので、色の薄めのものがおすすめです。
後は、首の後ろは(紫外線対策を)忘れがちな場所なので、薄めのストールなどを1枚かけてあげると安心です。
それから、(紫外線対策には)抗酸化作用のある食べ物です。
例えば、活性酸素を除去してくれるといわれている「水素」や「アスタキサンチン」のサプリなども良いと思います。
他には、免疫力が落ちないように、冷えを防止することも大切です。
まとめ
しっかり紫外線対策をしたいと思うと、つい「日焼け止めはSPF・PAが高い方が良いのかな…」と考えがちですが、(日焼け止めの)効果が高ければ、その分、お肌への負担も大きくなります。
そのため、日焼け止めはSPF・PAが低めのものを、こまめに塗るのがおすすめとのことでした。
日差しの強い晩春から夏場までしか紫外線対策をしない方もいらっしゃるかもしれませんが、紫外線は一年中、降り注いでいますので、年間を通じての紫外線対策を心がけて、10年・20年先のお肌を今から守っていただきたいと思います。