美容のスペシャリストが教えるキレイ

スキンケアは順番も大事!美容家の教える正しい基本と方法のアドバイス

本日のキレイの先生

上野 佳子 先生

今回のテーマは、「スキンケアの順番」です。

東京都表参道 ape relax の上野 佳子 先生にインタビューさせていただきました。

スキンケアには、基本的な順番があります。

そして、その順番にもきちんと意味があるので、それに沿って行うことも大切です。

今回は、そんなスキンケアの基本ともいえる順番とそれぞれの役割について、上野先生に教えていただきました。

目次

スキンケアの役割とは
・スキンケア不足は肌の乾燥を招く
・「スキンケア不要」は自分にも当てはまる?

スキンケアの順番
・クレンジングはメイク汚れなどを落とす
・洗顔は肌表面の汚れ残りを落とす
・化粧水は肌に水分を与えて整える
・美容液は集中ケアで肌悩みを解決に導く
・乳液・クリームは油分でお手入れのふたをする
・スキンケアは化粧品が浸透してから次に移る

編集部の選ぶおすすめのスキンケア化粧品

まとめ

スキンケアの役割とは

上野先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「スキンケアの順番」です。

そもそもスキンケアには、どんな目的があるんですか?

スキンケアの目的は、お肌をお手入れして整えることです。

それによって、お肌をきれいに保つことができます。

スキンケア不足は肌の乾燥を招く

もしスキンケアを怠ると、どうなるでしょうか?

仮にお化粧をしていなくても、スキンケア不足ですと、お肌の乾燥を招きやすくなります

お肌の乾燥は、様々な肌トラブルの原因になります。

例えば、シミ・シワ・たるみ・くすみ・毛穴の開きなどもそうですね。

それに、お顔がくすんで肌色も悪くなって、疲れた印象を与えやすくもなります。

それから、乾燥で老化を早めてしまうことも大きいですね。

後は、お肌の乾燥で、皮脂(ひし・毛穴から分泌される油分)も出やすくなります。

そうすると、化粧ノリも悪くなってしまいますし、お化粧崩れも起こしやすくなりますね。

お肌の乾燥は、本当にいいことがひとつもありませんね(苦笑)。

はい、その通りです(笑)。

【編集部補足】乾燥による皮脂増について

皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。
皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがあります。
そのため、肌の水分が不足していると、乾燥を防ぐために皮脂の分泌量が増えやすくなります。

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「スキンケア不要」は自分にも当てはまる?

ちなみに最近は、「スキンケアはしないほうがいい」という方もいらっしゃいます。

それは、睡眠や食生活などライフスタイルがきちんと整っていて、内臓が正しく機能している方にはいえるかもしれません。

現代社会で、それはなかなか難しいように思えます…(苦笑)。

はい、現代はストレス社会といわれていますからね(苦笑)。

ましてや、食生活が乱れがちな方や睡眠不足の方は、やはりスキンケアが必要だと思いますよ。

そうすると、基本的なことですが、スキンケアはきちんとやったほうがいいということですね(笑)。

スキンケアの順番

では、スキンケアの順番を教えてください。

基本的には、クレンジングから入って、洗顔、化粧水、美容液、乳液・クリーム、といった順番で行います

朝のスキンケアでは、この最後にUVケアが入りますね。

スキンケアの順番は、テクスチャーが徐々に固くなってきます。

まずは、やわらかいテクスチャーの化粧品でお肌を柔軟にして、その後の化粧品の入りを良くしていきます

スキンケアの順番

1. クレンジング
2. 洗顔
3. 化粧水
4. 美容液
5. 乳液・クリーム
6. (朝は)UVケア

クレンジングはメイク汚れなどを落とす

スキンケアの最初のクレンジングには、どんな役割があるんですか?

クレンジングは、お顔の汚れを落とすためのものです。

メイクなどの密着性の高い油汚れや、毛穴に詰まった角栓(かくせん・毛穴汚れで固くなったもの)や黒ずみなどの汚れを落とします

普段あまり意識されずにクレンジングを行っている方もいらっしゃるかもしれませんが、クレンジングは本当に大切なステップです。

クレンジングで、メイク汚れの落とし残しがあると、毛穴詰まりも起こりやすくなりますし、肌荒れの原因にもなります。

それに、スキンケア化粧品も浸透しづらくなります。

そうするとクレンジングは、汚れをきちんと落とすことが大事なんですね?

はい、ただその一方で、お肌への負担には気を付けていただきたいです。

商品によるところもありますが、例えばクレンジングオイルはサラサラしているので、手がお肌に触れやすく摩擦にもつながりづらいです。

ですのでサロンでは、主にクリームタイプのクレンジングをおすすめしています。

クレンジングクリームはクッション性が高いので、お肌に負担がかかりにくいです。

それに、クレンジングの中では保湿力もあるので、お肌の乾燥も防ぎやすいです。

洗顔は肌表面の汚れ残りを落とす

クレンジングの次の洗顔には、どんな役割があるんですか?

洗顔は、クレンジング後の肌表面に残っている汚れを落とす役割があります。

例えば、余分な皮脂・汗・古くなった角質(皮膚表面の古い肌細胞)・ホコリなどです。

洗顔は、泡立ててやるんですよね?

そうですね、一般的には、泡立てるタイプの洗顔石鹸か洗顔フォームが多いですね。

ただ当サロンでは、クリームタイプの洗顔料を使用しています。

これは、泡立てずに使用できるものです。

え、泡立てない洗顔料もあるんですか!?

はい、ありますよ(笑)。

泡立てる洗顔料もいいのですが、お肌の乾燥が進んでいる方は、洗顔後にツッパリ感が出てしまう場合もあります。

サロンで使用しているクリーム洗顔料は、保湿しながら汚れを落とすことができるので、そうした乾燥肌の方にも向いています。

化粧水は肌に水分を与えて整える

洗顔の次の化粧水には、どんな役割があるんですか?

化粧水は、お肌に水分を与えて整える役割があります。

ちなみに、化粧水のケアでアドバイスはありますか?

お肌の状態に合わせて、さっぱりタイプとこってりタイプを使い分けるのがおすすめです。

例えばお肌が疲れていたり乾燥してごわついたりしているときは、とろみのある化粧水では、お肌に浸透しづらいです。

そういったときは、初めにシャバシャバのさっぱりタイプの化粧水を使って、まずはお肌を柔軟にします

そうすると、スキンケア化粧品の浸透力も高まります。

その後に、とろみのあるこってりタイプの化粧水を使うと、吸収が良くなります。

特にお肌の乾燥が気になる方は、そうしてタイプの違う化粧水を2本使いいするのもいいですよ。

美容液は集中ケアで肌悩みを解決に導く

化粧水の後の美容液は、どんな役割があるんですか?

美容液は、美容成分を多く含んで栄養がたっぷり入ったスキンケアアイテムです。

化粧水でお肌をやわらかくしたところに、美容液で栄養をギュッと入れていきます

ちなみに、美容液選びのアドバイスはありますか?

美容液は、「お悩みの集中ケア」として使用するものです。

ですので、それぞれのお悩みに合わせてお選びになるといいですよ。

例えば、シミが気になる場合は美白美容液、シワが気になるときはシワ対策の美容液などですね。

美容液は、豊富な栄養でそうしたお悩みを改善へと導いてくれます。

美容液は、いちどに何本か使ってもいいんですか?

それは、何をお使いになるのかにもよりますが、美容液は集中ケアですので、基本的には1種類の場合が多いのではないでしょうか。

もし特定のお悩みがないときは、トータルケアができるものをお選びになってもいいですね。

スキンケアで美容液を使っていない方もいらっしゃいます。

美容液は、やっぱり使ったほうがいいんでしょうか…?

そうですね、お肌のトラブルやお悩みがある場合は、美容液をお使いになることをおすすめします

それに対して、特にお悩みのない方は、美容液の必要性をあまり感じられないかもしれません。

ただ、スキンケアは、トラブルが起こる前からのケアが大切です

最初から美容液を使っておくと、お肌をいい状態でキープしやすくなります。

トラブルが起きた場合も、元に戻す時間と労力が変わってきます。

ですので、お悩みの出ていない内から美容液を使用するのもおすすめですよ。

乳液・クリームは油分でお手入れのふたをする

スキンケアの最後の乳液・クリームは、どんな役割がありますか?

乳液・クリームは、スキンケア化粧品のラインの中で、油分が多く含まれています。

それによって、スキンケアのふたをする役割があります

例えば、化粧水を付けただけでスキンケアを終わらせると、そのうるおいも蒸発していきやすいです。

そこから乾燥を招いたり、肌トラブルにもつながったりする可能性もあります。

そうすると、スキンケアは乳液・クリームで仕上げることが大事なんですね。

ちなみに、乳液とクリームはどんな違いがあるんですか?

それは商品によるところもありますが、主には油分の量が違います。

基本的にはクリームのほうが、油分が多く含まれていて保湿力も高いです。

乳液とクリームは、どちらを使ったほうがいいんですか?

両方お使いいただいて大丈夫ですが、どちらかということでしたら、そのときのお肌の状態や肌質によって変えるのもいいですよ。

例えば油分の多い肌質の方は、水溶性成分の割合の多い乳液だけでも十分かもしれません。

それに対して、お肌の乾燥が気になる方は、乳液を付けた後にクリームを付けてあげてもいいですね。

それによって、お肌の保護の働きが強くなって、保湿の持続力も高まります。

もしくは、乳液をお顔の全体的に付けて、乾燥しやすい場所だけクリームを部分付けするような使い方もできますね。

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スキンケアは化粧品が浸透してから次に移る

ちなみに、スキンケア方法でのアドバイスはありますか?

スキンケアで次のステップに移るタイミングを抑えておくといいですよ。

それは、どういうことですか?

中には、化粧水をきちんとなじませずにお肌がぬるぬるした状態で、次の美容液に移る方もいらっしゃいます。

ただそれでは、スキンケア化粧品の効果が発揮されづらいですので、もったいないです。

スキンケアのポイントは、化粧品をお肌にきちんとなじませて浸透させることです。

化粧品は、お肌になじませて手を離したとき、手の平にお肌がモチッと吸い着いたら、浸透したサインです。

それを感じたら、次のステップへと進むといいですよ。

そうすると、「化粧水を付けたから、すぐ美容液!」というわけではないんですね(笑)。

はい、そうですね(笑)。

それは、美容液を付けた後、乳液・クリームに移るタイミングでも同じなんですか?

はい、同じです。

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編集部の選ぶおすすめのスキンケア化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、渡邊先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだおすすめのスキンケア化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

スキンケアには、基本的な順番があります。

それは、汚れを落としてから、スキンケア化粧品をテクスチャーのやわらかい順に付けていくということです。

今回上野先生には、スキンケアのそれぞれのステップでのアドバイスもいただきました。

スキンケアの順番をおさらいしながら、普段のお手入れの参考にしてみてはいかがでしょうか?

* 2017年7月31日に公開した『スキンケアの順番とは?美容液や乳液はいつ付ければいいの?』を再編集しました。

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