「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「耳つぼダイエット」です。
エステサロン マリンマリン の安斉 清美 先生に取材させていただきました。
最初に、「耳つぼダイエット」という言葉を聞いたとき、不思議に思いました。
耳つぼダイエットは、耳にあるツボを刺激するダイエット法です。
でも、どうして、耳のツボを刺激することが、ダイエットにつながるのでしょうか?
そして、耳つぼダイエットのやり方は、どのように行うのでしょうか?
安斉 先生に教えていただきました。
目次
耳つぼダイエットのやり方
・耳つぼダイエットのポイント
本日のキレイの先生
エステサロン マリンマリン
安斉 清美 先生
「キレイの先生」編集部
耳つぼとは
安斉 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「耳つぼダイエット」です。
このサイトでも、何回か「ツボ」について、取り上げたことがあります。
ツボは、東洋医学の考え方だと思います。
ツボについて
下の記事でも紹介していますが、ツボは、東洋医学の考え方です。東洋医学では、「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の3つのエネルギーが、人の生命活動に欠かせない要素とされていて、それらの通り道を「経絡(けいらく)」といいます。そして、その(経絡の)ライン上で、身体の表面に表れているポイントを「ツボ」といいます。
「耳つぼダイエット」といいますが、耳にも、ツボがあるのですか?
中国の「ツボ」の考え方では、耳の周りのツボは知られています。
ただ、中国では、耳の中のツボは、あまり発達しませんでした。
耳つぼというのは、「ツボ」というよりも、「反射区」です。
足裏の反射区と同じですね。
反射区について
下の記事でも紹介していますが、反射区は、体内の臓器や器官とつながっているとされる場所のことをいい、足裏などにあります。そこを刺激することで、(その反射区につながっている)臓器や器官の働きを活性化させる効果が期待できます。
反射区の考え方はツボと近く、ツボを「点」、反射区を「面」と考えると、イメージがしやすいかもしれません。
耳つぼは、1956年に、フランスの神経科医のボールノゼ博士が用いて、そこから広まりました。
耳は、胎児の丸くなった形と、相関関係があるとされています。
耳つぼの場所
下の図は、「耳のマッサージ!耳たぶを引っ張るだけで顔がリフトアップ?」という記事でご紹介したものですが、耳つぼの場所は、耳を(丸まった)胎児に見立てて考えることができます。
例えば、頭の方のツボは、耳の下の方(耳たぶなど)にあります。
つまり、自分の身体で気になる場所があれば、(耳を赤ちゃんに見立て)耳でそれに当たる場所に刺激してあげるだけでも、ボディケアにつながります。
耳つぼダイエットの効果
耳つぼダイエットは、耳のツボを刺激することで、どうしてダイエット効果があるのでしょうか?
食欲を抑えて、自然と食事量を減らしていくことで、ダイエットにつながります。
それには、どんなツボに、刺激を与えるのですか?
「肺」や、「飢点(きてん)」、「胃」、「腸」、「内分泌」、「神門(しんもん)」などのツボです。
「肺」は、代謝を良くするのに良いです。
「飢点」は、食欲を抑えることにつながります。
「胃」や「腸」は、胃腸の働きを良くしてくれます。
お客様からは、「胃腸の働きが良くなると、太っちゃわない?」と聞かれますが、(胃腸が)ちゃんと働いていないと、脳に「もうお腹が一杯です」という信号が送られません。
「お腹が一杯です」という信号が送られないと、また食欲がわいてしまいそうです。
ですので、胃腸の働きを良くすることは、ダイエットにも大切です。
「内分泌」は、ホルモンバランスを整えるのに良いです。
お肌がきれいになったり、生理不順を予防したりすることにもつながります。
「神門」は、ストレスを抑えるのに良いです。
食べ物を食べ過ぎてしまうのは、脳が「食べたい」と思っているからです。
そして、ストレスがあると、身体ではなく、脳が食べ物を欲します。
耳つぼの場所
耳つぼダイエットでは、下のようなツボを刺激するとのことでした。
・肺
代謝を良くする
・飢点
食欲を抑える
・胃、腸
胃や腸の働きを良くする
・内分泌
ホルモンバランスを整える
・神門
ストレスを抑える
耳つぼダイエットは、食欲を抑えるダイエット法とのことでしたが、胃腸や神門のツボも、食欲を抑えることにつながるといえそうです。
ちなみに、「神門」は、ストレスがあると、例えば、つまようじの頭でちょっと触っただけでも、ピリッとした痛みを感じます。
サロンでは、神門の正確な位置を、つまようじの頭を当てて探したりするのですが、お客様の中には、神門に触れたとき、「いま、(つまようじの尖っている部分の)先っぽで触りましたか?」と反応される人もいらっしゃいます。
それだけ、痛みがあるのですね。
逆に、ストレスがないときは、神門を触っても、痛みを感じません。
耳つぼダイエットのやり方
耳つぼダイエットは、どのように行うのですか?
指で、耳のツボを刺激するのですか?
サロンでは、「金の粒」を貼って、物理的に刺激しています。
耳つぼダイエットのやり方
耳つぼダイエットは、下の写真のように、シールに、小さな金の粒を置き、それを耳のツボに貼るそうです(写真は、ピントが甘く、申し訳ありません)。
昔は、シールではなく、テープを小さく切って、使っていたといいます。
サロンでは、金属アレルギーの人には、ガラスの粒も用意しています。
あまりおすすめはしませんが、昔は、米の粒を半分に割って使っている人もいたそうです。
金の粒は、どのくらいの時間、付けておくと良いのですか?
基本的には、ずっと付けておきます。
ただ、衛生上の問題や、粒の場所がずれたりするので、週に1~2回は貼り替えた方が良いと思います。
ちなみに、いま、私も耳つぼダイエットを行っているのですが、分かりますか?(笑)。
(先生の耳をよくみると、耳つぼのシールが貼ってある)あ、本当だ…!
まったく気付きませんでした。
耳つぼのシールを貼っていても、目立たないのですね?
はい(笑)
金の粒を拝見させていただくと、耳のツボを刺激するには、指では大きすぎますね。
そうですね。
もし、金の粒などをお持ちでないときは、つまようじの頭や綿棒で、食事前に、「飢点」や「肺」などを押して刺激するだけでも良いと思いますよ。
後は、こういった、耳にはめるだけで、ツボを刺激できるようなアイテムも市販されています。
耳つぼダイエットのポイント
耳つぼダイエットを行う上で、何かポイントがありますか?
耳つぼダイエットで、食欲が収まって食事量が減ると、筋肉から燃焼されて、体重が減っていきます。
すると、脂肪が残って、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。
そのため、きれいにやせるには、プロテインを摂取するようにして、筋肉を落とさずに、脂肪を燃焼させるようにしましょう。
それによって、太りにくい身体を作り上げることができます。
また、食事量が少なくなって、ビタミンやミネラルが不足すると、脳に「食べて、食べて」という信号を送って、食欲がわいてしまいます。
そのため、ビタミンやミネラルも摂ってほしいと思います。
最近は、ビタミンとミネラルの入ったマルチビタミン剤などもあります。
耳つぼダイエットの期間中、プロテインやビタミン、ミネラルなどを摂ることで、体重が減ったときには、太りにくい体質になっているはずです。
そして、耳つぼダイエットを行うと、食べ物の好みも変わります。
お客様からは、油っこい食べ物が好きだったのが嫌いになったり、お子様がお菓子を食べているのをみても平気になったりした、といった声をお聞きします。
私自身は、耳つぼダイエットの期間中は、アルコールを飲めなくなります。
耳つぼダイエットは、思考も変わるのですね。
まとめ
耳つぼダイエットは、耳のつぼ(「反射区」といった方が良いかもしれません)を刺激して、食欲を抑える方法とのことでした。
安斉 先生のサロンでは、金の粒をお使いになっているそうですが、やり方は、爪楊枝の頭や綿棒でツボを刺激するだけでも良いので、簡単にできるダイエット法です。
先生ご自身も、いまちょうど、耳つぼダイエットを行っていて、一ヶ月で4kgも減ったとのことでした(すごいですよね!)。
「ダイエットを始めてみようかな…」とお思いの方は、耳つぼダイエットをお試しになってみてはいかがでしょうか?