「キレイの先生」編集部です。
今回は、恵比寿のオリジナル整体サロン ふるもん の榎本 恭子 先生に、「反射区」について取材させていただきました。
皆さまは、「反射区」をご存知ですか?
考え方としては、「ツボ」に近いもので、そこを刺激することで、全身の臓器や器官にアプローチすることができるとされています。
反射区のある場所としては、足裏が代表的です。
足裏には、どこに、どんな反射区があるのでしょうか?
榎本 先生に教えていただきました。
目次
足裏の反射区の押し方
・最初と最後に泌尿器系の反射区を押す
・美容に良い反射区
本日のキレイの先生
恵比寿のオリジナル整体サロン ふるもん
榎本 恭子 先生
「キレイの先生」編集部
反射区とは
榎本 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「反射区」です。
反射区とは、何なのでしょうか?
反射区は、その文字の通りなのですが、臓器などが「反射」している場所です。
例えば、胃が痛かったり、便秘で腸が詰まっていたりするときに、それらの反射区を押すことで、活性化につながります。
つまり、反射区は、「臓器とつながっている場所」というイメージで良いのでしょうか?
はい、イメージはそうですね。
ただ、つながっているのは、臓器だけではありません。
頭・目・口などの反射区もあります。
考え方としては、「ツボ」と近いようにも感じます。
反射区は、ツボとは違うのですよね?
ツボは、「点」です。
それに対して、「反射区」は、一部に「点」の場所もありますが、基本的には「面」で範囲です。
ちなみに、反射区には、ツボと重なっているポイントも多くあります。
ツボについて
下の記事でも紹介していますが、ツボは、東洋医学から来ていて、経絡(けいらく)のラインで身体の表面に出ているポイントのことをいいます。刺激することで、そことつながる臓器にアプローチができるという考え方は、反射区と同じです。
反射区は、どこで生まれた考え方なのですか?
反射区には、いくつかの手技に基づいた考え方があります。
例えば、私が行っているのは、台湾の「若石(じゃくせき)式」という手技です。
それは、ドイツから台湾に来た宣教師の若石先生が、反射区を整理して資料化したものです。
反射区の歴史
「若石式」は、元からあった反射区の考え方を、若石先生が体系化した手技を呼ぶそうです。ちなみに、インドの洞窟には、足裏を刺激している人の絵が残っているといいます。反射区の考え方は、それだけ古い時代からあるのですね。
たしか、「リフレクソロジー」も、反射区の考え方だったと思います。
台湾式とは、どんな違いがあるのでしょうか?
台湾式は、イギリスのリフレクソロジーとは、やり方が違います。
リフレクソロジーは、当たりがソフトな手技です。
それに対して、台湾式は、圧を入れて反射区を刺激していきます。
反射区は、身体のどんな場所にあるのですか?
足裏や、手の平にあります。
他には、あまりメジャーではありませんが、顔にも反射区があります。
顔の反射区は、その臓器などの状態が表れやすいです。
ホームケアで反射区を刺激するには、どこが良いですか?
足裏がおすすめです。
足裏の反射区
下の図は、足裏の反射区のイメージ図です。
反射区には、いくつかの手技があります。例えば、榎本 先生の行っていらっしゃるのは、台湾式ですが、イギリスのリフレクソロジーなどもあります。それぞれの手技によって、反射区の場所には、小さな違いがあるそうです(大きくは変わりません)。
反射区を押す効果
反射区を押すことで、どんな効果が期待できるのでしょうか?
五臓六腑などの活性化につながります。
反射区とつながっている臓器などにアプローチできるとのことでしたね。
先程、ホームケアで反射区を押すときは、足裏が良いというお話がありました。
それは、どうしてですか?
足裏の反射区を刺激することで、血液のめぐりも良くなります。
足は、心臓からいちばん離れている場所です。
血液を川に例えると、心臓が「上流」で、足が「下流」といえます。
上流はきれいな水が流れていますが、下流は汚れがたまりやすいです。
それは、血液でも同じで、(上の)心臓ほど、足は血液の循環が良くありません。
足裏の反射区を押すことで、たまった汚れを流すことができ、足の方にも新しくきれいな血液が流れるようになります。
そのため、足裏の反射区を刺激すると、むくみの改善などにもなります。
つまり、足裏の反射区を刺激することで、臓器などを活性化するだけではなく、血行促進にもなるのですね。
足裏の反射区の押し方
先生のサロンでは、お客様の足裏の反射区をどのように刺激しているのですか?
人差し指の第一関節などを使って刺激します。
圧をかける台湾式
榎本 先生の手をみさせていただくと、人差し指の第一関節にタコが出来ていました。それだけ、力をしっかりと入れて行うとのことでした。
他にも、親指などを使ったりします。
ホームケアで行うときも、人差し指の第一関節などで、反射区を押すと良いのでしょうか?
ホームケアでは、気持ちの良い圧、気持ちの良い形で行って大丈夫ですよ。
では、例えば、親指だけで押すのでも良いのですか?
もちろんです。
クリームなどを使って、滑りやすいようにして行うと良いです。
自宅で反射区を押すときは
ホームケアで反射区を押すときは、力を入れすぎなくても、気持ち良いくらいの力で良いとのことでした。たしかに、ホームケアで、痛みを感じるくらいの力で行うと、なかなか長続きしませんよね。
最初と最後に泌尿器系の反射区を押す
ホームケアで、足裏の反射区を押すときは、どこを押せば良いですか?
足裏を全体的に、例えば手でクルクルと回して、意識して刺激するようにするだけでも良いです。
…それだけで良いのですか?
はい(笑)
足裏全体のマッサージでOK?
足裏の反射区のイメージ図を、もういちどみてみましょう。
足裏には、全身の臓器や器官の反射区が集まっています。そのため、足裏を全体的にマッサージするだけで、全身のケアをすることができます。他にも、足裏でゴルフボールなどをコロコロするのも良いそうです。
それだけでは、取材が終わってしまいます(笑)。
足裏で、「特に、ここは押しておきたい」といった場所はありますか?
泌尿器(ひにょうき)系の反射区です。
腎臓(じんぞう)から、輸尿管(ゆにょうかん)、膀胱(ぼうこう)、尿道(にょうどう)を刺激します。
泌尿器系を最初に、その後に足裏全体を、最後にもういちど泌尿器系を刺激してあげると、流れを作ってあげることができます。
反射区を押す順番
足裏の反射区を丁寧に押すときは、下のような順番が良いそうです。
1. 泌尿器系(腎臓、輸尿管、膀胱、尿道)
2. 足裏全体
3. 泌尿器系
泌尿器系は、体内の老廃物を排出する役割があります。反射区を刺激して活性化することで、排出(流れ)を良くして、デトックスにもなりそうです。
美容に良い反射区
このサイトでは、美容情報を中心に取り上げています。
美容に良い反射区はあるでしょうか?
甲状腺(こうじょうせん)や、脳下垂体(のうかすいたい)、生殖腺(せいしょくせん)の反射区は、ホルモンバランスを整えることにもつながるので良いと思います。
ホルモンバランスを整える?
甲状腺・脳下垂体・生殖腺などは、ホルモンの分泌と関係している臓器(器官)です。それらの反射区を刺激して、活性化さることで、ホルモンバランスを整えることにもつながります。
ただ、そこを押すだけでは、あまり高い効果は得られないと思います。
泌尿器系の反射区を刺激した上で、そのポイントを刺激すると良いでしょう。
まとめ
反射区は、全身の臓器や器官とつながっている場所です。
足裏などの反射区を刺激することで、そこにつながっている臓器(や器官)を活性化する効果が期待できます。
榎本 先生のお話で印象的だったのは、足裏を刺激するには、足裏全体をマッサージするだけでも良いということです。
それだけで、身体全身のケアになります。
反射区の場所を覚える必要もなく、とても簡単ですね。
皆さまも、ちょっとした空き時間に、足裏全体をマッサージしてみてはいかがでしょうか?
それも、全身のケアになる健康法ですよ。