美容のスペシャリストが教えるキレイ

正しい爪のケアと整え方とは?爪切りよりもやすりで整える?

本日のキレイの先生

中井 みゆき 先生

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「キレイの先生」編集部です。

今回は、ネイルサロンのジャクリーンバーチェル 青山店 の中井 みゆき 先生に、「爪」について取材させていただきました。

このサイトでは、これまで取り上げたことのなかったテーマです。

爪も、その人の印象を変える要素のひとつだと思います。

前編の記事では、爪の基本的なことをまとめました。

例えば、爪は骨ではないそうです(知っていましたか?)。

この後編では、爪のケアや整え方について、取り上げます。

爪のケアには、どんなアイテムが良いのでしょうか?

爪は、どのように整えると、きれいになるのでしょうか?

中井 先生に教えていただきました。

目次

爪の基本
・爪とは?
・爪がきれいに整っていると…

爪のケアの方法

爪の整え方

まとめ

本日のキレイの先生

ジャクリーンバーチェル 青山店

中井 みゆき 先生

「キレイの先生」編集部

爪の基本

中井 先生の前編の記事では、爪の基本的なことをまとめました。

爪のケアや整え方のインタビューに入る前に、その内容を簡単にまとめさせていただきます。

爪とは?

皆さまは、爪が骨の一部とお思いになっていませんか?

私も、中井 先生に取材させていただくまでは、そうでした。

ただ、爪は、皮膚や髪の毛と同じ成分「ケラチン」で出来ているといいます。表に出ている爪は、死んだ「角質」です。

角質は、皮膚の表面にあるもの(古くなって機能の低下した肌細胞)と同じです。

つまり、爪は、皮膚と同じといえます。

そのため、皮膚と同じように、乾燥したり、トラブルが出たりします。

例えば、爪にもシワも出来ます。

縦ジワは、乾燥や老化が原因です。

横ジワは、精神的な影響によるところが大きいといいます。

爪は付け根の部分で作られていて、そのときに、ストレスがあったり体調が悪かったりすると、シワが出来た爪が出てくるそうです。

また、甘皮(あまかわ・爪の周りの薄い皮膚)を切り過ぎてしまうと、(爪の作られる)付け根の部分に細菌などが入り込みます。

それによって、爪が薄く弱くなりやすく、割れる原因にもなります。

その他にも、爪には、「反り爪」や「巻き爪」などのトラブルや、「爪が小さい」や「形が悪い」といったお悩み、病気も多くあるそうです。

爪がきれいに整っていると…

中井 先生がおっしゃっていましたが、指先はいつも目に入る場所で(例えば、メイクは、鏡がなければ自分で見ることはできないですよね)、爪がきれいに整っていると、それだけで嬉しくなります。

そして、指先を大切にして、がさつな行動を取らなくなり、所作も美しくなるそうです。

爪をきれいにすることで、見栄えだけではない効果も期待できるのです。

そこで気になるのは、爪のケアの方法や、整え方です。

中井 先生には、それも教えていただきました。

では、インタビューの内容をご覧ください。

爪のケアの方法

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先生には、ここまで爪の基本的なことをお話しいただきました。

ここからは、爪のケアや整え方について教えていただきたいと思います。

爪は、いちど表に出てきたものを修復するのは、難しいです。

そのため、これから作られる爪が、しっかりと育つように保湿してあげることが大切です。

爪のケアというのは、いま表に出ている爪のケアというよりも、これから作られる爪のためのケアということですか?

はい、いちど出てしまった爪に出来ることは、あまりありません。

そうなのですか…。

私は、爪のケアというのは、いま出ている爪をケアすることだと思っていたのですが、違うのですね。

例えば、お肌にはスキンケア化粧品を使いますが、爪のケアには何を使うのでしょうか?

ネイルオイル」や「キューティクルオイル」です。

このサイトでは、キャリアオイル(植物油)の話題を取り上げることがあるのですが、キャリアオイルも使えるのですか?

はい、大丈夫ですよ。

爪もお肌と同じように、鉱物油が含まれているものは避けた方が良いです。オーガニックのオイルも良いです。

キャリアオイルの使い方

下の記事でも紹介していますが、キャリアオイルは、爪のケアから、スキンケアやボディケアにも使うことができ、とても便利なアイテムです。

ネイルオイルやキューティクルオイルで、どのように爪をケアするのでしょうか?

オイルを爪の付け根の境目に垂らして、甘皮を押し上げて、その隙間に入れ込んでいくようにマッサージします。

オイルが浸透して、爪の作られる「マトリックス」という部分を保湿することができます。

また、マッサージの効果で、血流が良くなります。

それによって、これから生まれる爪が丈夫になります。

爪の生まれる部分を保湿して元気にすることで、きれいな爪が生えてくるということですね。

オイルは、爪の周りの皮膚が乾燥しないように付けている人が多いと思います。

それよりも、(爪の付け根の)中にすり込んでいきたいです。

爪のケアは、やはり毎日行った方が良いですか?

乾燥しやすいシーズンなどは、一日に5回は行いたいです。

一日に5回ですか!?

スキンケアよりも回数が多いのですね…。

おすすめなのは、ご自分の好きな香りのオイルをお使いになることです。

「ひと息つこうかな…」というときに、爪(の付け根に)オイルをすり込んであげると、香りで癒されます。

たしかに、爪のケアは、どこでも出来ることです。

香りの良いオイルを使えば、爪のケアをするたびに、リラックスできて気持ちが晴れやかになりますね。

爪の整え方

先生は、爪が本当にきれいに整っています。

爪は、どのように整えると良いのでしょうか?

爪切りはなるべく使わない方が良いです。

そうなのですか!?

私は爪が伸びてくると、爪切りを使っています…。

それは、どうしてですか?

爪切りの「パチン」という衝撃は、結構な強さがあるのです。

爪は、3層になっています。

上の層が薄くて、真ん中は厚みがあって、下が薄いです。

爪は皮膚と同じ3層構造?

話がそれてしまいますが、皮膚も「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層構造になっています。爪と皮膚が同じということも、そんなことからも分かりますね。

爪切りは、衝撃が強いため、上の薄い層が離れてしまうことがあります。

そうして、2段になった爪を、「二枚爪」といいます。

特に、爪が乾燥しがちな人や、二枚爪になりやすい人は、爪切りを使うよりも、やすりで削った方が良いです。

爪が伸びて長くなったときは、爪切りである程度の長さまで切り、最終的にはやすりで整えることをおすすめします。

爪を整えるには、爪切りよりも、やすりを使った方が良いのですね。

はい。

やすりは、きれいな爪を育てるのにも良いです。

また、爪がふやけていないときに整えるようにしましょう。

例えば、お風呂上りは、爪がやわらかくなっていて、やすりで爪を削ると、気付かない内に削り過ぎてしまう場合があります。

やすりを使って爪を整える方法を教えてください。

やすりで爪を削るとき、こうして整える人が多いと思います。

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はい、私もやすりを使うときは、そうしています。

ただ、これでは、やすりが宙に浮いたままで安定せず、あちこちが削れてしまいます。

言われてみれば、そうです…。

では、どうすれば良いのでしょうか?

爪先を自分の方に向けて、やすりで削っていきます。

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こうすることで、やすりが手のどこかに乗っかった状態で支えができ、安定して爪を削れ、きれいに整えることができます。

また、爪を整えているところが、自分からよくみえるようにもなります。

(私も試してみて)あ、本当だ…。安定感が違います。

ちなみに、サロンのネイルケアでは、甘皮を刃物で切ってきれいにして、保湿成分の浸透を良くします。

それは、なかなかご自分では難しいですので、1~2か月にいちど、サロンでネイルケアをするだけでも違うと思いますよ。

サロンでのネイルケアが、スペシャルケアになるということですね。

今回、先生の話をお聞きして、私の爪の整え方が間違いだらけだったことに気付きました。

教えていただいたことは、早速実践しようと思います。

ありがとうございました。

まとめ

中井 先生のインタビューをご覧になられて、「そうだったんだ…」とお思いの方は、意外と多いのではないでしょうか?

私も取材中、目が点になってばかりでした。

ネイルオイルは、爪の付け根の部分に入れ込むようにしてマッサージします。爪が作られる場所に保湿成分を与え、マッサージで血流を良くすることができ、丈夫な爪を作ることができます。

そして、爪を整えるには、爪切りよりも、やすりで削るのが良いとのことでした。指先を自分の方に向けるのがポイントでしたね。

今回は、初めての「爪」に関する取材で、驚いてばかりでした。

指先は、いつも自分の目に入る場所ですから、きれいに整えておきたいですよね。

是非、普段の爪のケアや、整えるときの参考にしてみてください。

中井 先生の記事

こちらは、中井 先生の後編の記事です。前編では、爪の基本的なことについてまとめまています。

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