「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「爪」についてです。
ネイルサロンのジャクリーンバーチェル 青山店 の中井 みゆき 先生に、取材させていただきました。
取材中は、自分の手元が恥ずかしく、出来るだけ先生からみえないように隠しながら話をお聞きしていました。
指先にあまり自信が持てなかったものですから…(中井 先生には、「そんなことありませんよ」と笑っておっしゃっていただきました。お優しいです)。
爪も、身だしなみのひとつです。人柄が表れる場所だと思います。
このサイトでは、爪のことを取り上げたことがなかったので、私自身にとっても新鮮なお話でした。
中井 先生のお話は、前後編で分けて、ご紹介させていただきます。
まずはこの前編で、爪の基本的なことを取り上げ、後編で、爪のケアの方法をまとめます。
中井 先生の後編の記事はこちら
目次
本日のキレイの先生
ジャクリーンバーチェル 青山店
中井 みゆき 先生
「キレイの先生」編集部
爪は骨じゃない?
中井 先生、よろしくお願いします。
「爪」について取材させていただくのは初めてで、初歩的な質問をしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
先生は、ネイルサロンを運営されていらっしゃいます。
爪をきれいにすると、どんな効果がありますか?
爪は、美容やファッションの中で、常に目に入る部分です。
例えば、メイクは、鏡でしか見ることが出来ないと思います。
爪がきれいに整っていると、それだけで「嬉しい」という気分になります。
極端にいうと、その「嬉しい」という気持ちで、ホルモンの分泌が良くなり、お肌や髪にも良い影響が期待できます。
たしかに、爪はいつも目に入る部分です。
だからこそ、爪がきれいだとテンションが上がることは、ありますね。
また、爪や指先が整っていると、「手先を大切にしよう」という気持ちが起きて、がさつな行動をしにくくなり、所作が美しくなることにもつながります。
その効果は、まったく思い浮かびませんでした。
それも、爪をきれいにする効果のひとつといえそうです。
そもそもの質問で申し訳ないのですが、爪とは、何なのでしょうか?
骨の一部になるのですか?
勘違いされている方も多いのですが、爪は骨ではありません。
え、違うのですか!?
はい。
爪は、皮膚や髪の毛と同じ「ケラチン」という成分で出来ています。
表に出ている爪は、死んでいる「角質」です。
だから、切っても痛くありません。
皮膚にも角質がありますが、それと同じものなのですか?
同じものです。
角質とは
皮膚の表面にある古い肌細胞を「角質」といいます。役割を終えた(機能の低下した)角質は、垢になって剥がれ落ちていきます。
つまり、爪は皮膚と同じということですか?
はい、そうです。
そうだったのですか!
私も、爪は骨だと思っていたので、本当に驚きました…。
爪のシワや乾燥など
きれいな爪とは、どんな爪のことをいいますか?
甘皮(あまかわ)がきれいに処理されていて、ささくれのない状態です。
そして、爪に横ジワや縦ジワがなく、自然なカーブがあり、ツヤがあることです。
甘皮とは
甘皮は、爪の根元にある薄い皮膚のことをいいます。
今のお話で気になったことがあるのですが、爪にもシワが出るのですか?
はい。
本当に、皮膚と同じですね…。
爪のシワは、どんなことが原因になるのでしょうか?
横ジワと縦ジワで、原因が違います。
爪の横ジワは、精神的な影響によるところが大きいです。
爪は、ここ(爪の付け根の部分)で作られています。
その場所で爪が作られるときに、ストレスがあったり体調が悪かったりすると、横ジワの出来た状態で爪が生えてきます。
すると、爪が伸びて切り落とすまでは、消すことができません。
爪と皮膚は同じ?
中井 先生の話をお聞きして、皮膚の「ターンオーバー」のことが頭に浮かびました。
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がってきて、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ちて、日々生まれ変わっています(それを、「ターンオーバー」といいます)。
例えば、ターンオーバーが乱れていたり、(毛細血管から届けられる)栄養が不足していたりすると、健康的な肌細胞を作り出せなくなります。もし、肌細胞の水分保持力が低ければ、乾燥の原因にもなります。
爪もそれと同じように、爪が作り出されるときの環境によって、状態が変わってくるのですね。
そして、爪の縦ジワは、乾燥や老化で出来るものです。
爪も、乾燥するのですか?
はい、乾燥します。
爪は、皮膚と同じように考えることができるとおっしゃっていました。
つまり、爪も皮膚と同じように、乾燥するということでしょうか?
はい、そうです。
爪が乾燥すると、縦ジワも出来たり、割れたりする原因になります。
爪は、他にどんな悩みがあるのでしょうか?
例えば、お肌は、シミやニキビなどの悩みがあります。
爪にも、シワや乾燥以外の悩みがあるのですか?
サロンにお越しになられるお客様には、「爪が小さい」、「爪の形が悪い」といった方が多いように感じます。
それは、生まれつきによるところが大きいですが、例えば爪を噛む癖があると、爪が伸びにくくなります。
また、「爪が薄い」、「爪が弱くて割れやすい」といった悩みもあります。
これは、生まれつきの場合もありますし、間違ったケアが原因になることもあります。
また、ジェルネイルを外すときに、無理に取り外すことも、爪が薄くなることにつながります。
そして、爪が薄くなっていると、爪が反ってくる「反り爪」につながる場合もあります。
間違った爪のケアを行っていると、爪が薄くなったり割れやすくなったりするとのことですが、それはどんなケアが原因になるのでしょうか?
例えば、知識がなく、甘皮を切り過ぎてしまうと、爪を作る部分(爪の付け根)に細菌が入りやすくなります。
それによって、健康的な爪を作れなくなり、薄くなったりするのですね。
爪のケアとスキンケア
皮膚も、間違ったスキンケアを行うと、トラブルの原因になる場合があります。「良かれ」と思っていたことが、逆効果になってしまうのです。爪のケアにも、同じことがいえそうです。爪は、本当に皮膚と同じなのですね。
いまお話した以外にも、爪の病気はたくさんあります。
ケアをして治るものもあれば、根本の病気を治さなければ改善されないものもあります。
まとめ
今回の取材で、反省したことがあります。
爪のことを甘く考えていたわけではないのですが、少し簡単に考えていました。
爪が骨ではなく、皮膚と同じに考えられるということには、本当に驚かされました。
爪にも、色々な悩みがあります。
乾燥します。薄くなると、割れやすくなります。反ることもあります。他にも、巻き爪などもあります。それだけではなく、爪の病気もあるといいます。
色々なトラブルが表れるのは、まさにお肌と同じですね。
爪の悩みひとつひとつで、取材も出来そうですが、今回は中井 先生に、爪の全体的なお話をしていただきました。
後編の記事では、爪のケアや、爪を整える方法をまとめます。
こちらも、目からうろこの内容ばかりで、私の爪の整え方が間違えっていたことも知りました。
是非、合わせてご覧ください。
中井 先生の後編の記事はこちら