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シロダーラは「脳のマッサージ」!すごい効果16個を専門家に聞く

本日のキレイの先生

飯島 生都子 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは「シロダーラ」です。

アーユルヴェーダデトックスサロン 和 nico の飯島 生都子 先生に、インタビューさせていただきました。

シロダーラは、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダのトリートメントのひとつで、先生のサロンでも行っていらっしゃいます。

シロダーラとは、何なのでしょうか?

どんな効果が期待できるのでしょうか?

飯島先生に教えていただきました。

目次

シロダーラとは
・アーユルヴェーダについて
・シロダーラは第三の目にオイルを垂らし続ける施術
・バンチャカルマとしての「シロダーラ」

シロダーラに使われるオイル

シロダーラの効果
・脳のマッサージで感情のデトックス
・健康面や美容面での効果
・ホームケアでシロダーラの効果を得るには?

まとめ

うるおいが肌奥までギュッと引っ張られる感じがあって、肌がフワフワになって、毛穴もキュッと引き締まりました!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

本日のキレイの先生

アーユルヴェーダデトックスサロン 和 nico

飯島 生都子 先生

「キレイの先生」編集部

シロダーラとは

アーユルヴェーダについて

飯島 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「シロダーラ」です。

シロダーラは「アーユルヴェーダ」のトリートメントだと思いますが、まずは、アーユルヴェーダとは何かをお話しいただけますか?

アーユルヴェーダは、インドの伝統医療で、5,000年以上前からある世界最古の医学といわれています。

元は、「リシ」と呼ばれる聖者たちが、「人間の病気がどうしたら良くなるのか」といったことを山の中で瞑想し、悟りを開いた英知が口承で伝わり、経典のようなものが出来上がりました。

その後、紀元前800年頃、最初のアーユルヴェーダの医学校が設立されました。

アーユルヴェーダの歴史については、いくつかの説があるのですが、この「リシの悟りが始まり」という説が、よくいわれているものです。

アーユルヴェーダは、19世紀のころに一旦衰退するなど、何度かの挫折がありながら、ほぼ形を変えずに現在まで伝えられてきているといいます。

アーユルヴェーダが伝統医学であることは知っていましたが、元は、聖者の瞑想から始まったといわれているんですか…。

それをお聞きすると、アーユルヴェーダに哲学的な部分があることも感じますね。

はい、アーユルヴェーダには、「幸せは内から来る」という考え方が含まれていたりするんですよ。

現在のインドでは、アーユルヴェーダは、西洋医療と並んで用いられていて、アーユルヴェーダの医師になるためには、大学で長くきちんと学ぶ必要もあります。

インドには、アーユルヴェーダの大学があるんですか!?

日本の医大みたいですね。

はい、アーユルヴェーダは、蓮(はす)がシンボルとして使われるのですが、蓮は、内科・外科・小児科などの8つの部門を表しています。

アーユルヴェーダは伝統医学といいますが、日本の病院と似たような分野に分かれているんですね(笑)。

後は、毒物学や、日本でいう「若返り」科などがあります。

アンチエイジングですね。

私のアーユルヴェーダのイメージは、そのアンチエイジングです。

ただ、実際のアーユルヴェーダは、それだけにはとどまらず、もっと大きなところを含んでいるんですね。

そうですね、アーユルヴェーダは、心や身体の科学の集大成で「人間のマニュアル」といえます。

例えると、パソコンが不調なときにみる、取扱説明書や手引書のようなものです。

身体が不調なときの養生法や食べ物のこと、病気になったときの生薬・ハーブ、食事療法、デトックスの方法などがまとめられています。

シロダーラは第三の目にオイルを垂らし続ける施術

では、「シロダーラ」の話に入っていきたいと思います。

シロダーラとは、どんなトリートメントのことをいうんですか?

シロダーラは、簡単にいうと、額の眉間のあたりに温めたオイルを垂らし続ける施術のことをいいます。

この場所は、「第三の目」とも呼ばれています。

…第三の目…それは、何なのでしょうか?

人間の体には、エネルギーが流れています。

そのエネルギーが集まるところを「チャクラ」というのですが、第三の目は、「第6チャクラ」と呼ばれている場所です。

シロダーラでは、どのくらいの時間、そこにオイルを垂らすんですか?

3040くらいでしょうか。

サロンでは、オイルを1Lほど使います。

オイルを1Lも使うんですか!?

はい、落ちてきたオイルをまた温めて、もういちど入れ直して、といったように循環させます。

私はてっきり、「オイルを垂らし始めたら終わりで、それが流れ落ちるまで待っているだけ」のものと思っていましたが、そういうわけじゃないんですね…。

はい、そうですね。

もし、オイルを循環しなければ、1Lの量でしたら数分で流れてしまいますので(笑)。

それでも、いちどに1Lのオイルをお使いになるんですか…。

贅沢です(笑)。

はい、元々、アーユルヴェーダではオイルをたくさん使うので、アーユルヴェーダのマッサージは「王様のマッサージ」とも呼ばれたりしているんですよ。

* 写真:Therme Loipersdorf(flickr)

バンチャカルマとしての「シロダーラ」

ちなみに、本場のインドでは、シロダーラはどのように用いられているのですか?

アーユルヴェーダには、「バンチャカルマ」と呼ばれる処置があります。

バンチャカルマは、増えすぎたエネルギー「ドーシャ」を抑える方法で、病気を抑えることにもつながりますし、若返りにも期待できます。

ドーシャとは

ドーシャは、アーユルヴェーダの考え方で、3つのエネルギーのことをいいます。「ヴァータ(風の性質)」・「ピッタ(火の性質)」・「カパ(水の性質)」に分けられ、私たち人間もこれらすべてを持っていて、そのバランスが乱れると心身などの不調の原因になると考えられています。

バンチャカルマは、前処置・中処置・後処置に分けられるのですが、その中で、シロダーラは前処置として施されています。

前処置は、「油剤法」である身体のボディマッサージなども含まれていて、身体と心をゆるませ、エネルギーの流れを良くして、毒素を排出する準備を身体にさせることが目的です。

それから、中処置で、集めた汚れを排出していきます

それには、吐かせたり、点鼻したり、浣腸したり、瀉血(しゃけつ・静脈から少量の血液を抜くこと)をしたりします。

最後に、身体がきれいになったところで、後処置として、身体を元の状態に戻していきます

この後処置には、食事の改善や、身体を若返らせるアーユルヴェーダの万能薬を服用することなどがあります。

バンチャカルマについて

1. 前処置:身体と心をゆるませ、毒素を排出する準備を身体にさせる(シロダーラ、ボディマッサージ、などで)
2. 中処置:集めた汚れを排出する(口から吐かせる、点鼻、浣腸、瀉血、など)
3. 後処置:身体がきれいになったところで、身体を元の状態に戻していく(食事の改善、アーユルヴェーダの万能薬の服用、など)

シロダーラに使われるオイル

シロダーラには、どのようなオイルが使われるんですか?

日本では、ほぼセサミオイルが使われていると思います。

セサミオイルに、煎(せん)じたハーブをブレンドしたものを使う場合もありますね。

セサミオイルは、アーユルヴェーダの代表的なオイルですよね?

はい、ちなみに、セサミオイルは、いちど100度に温めてから使うのですが、それを、「キュアリング」と呼びます。

セサミオイルには身体を温める作用があって、キュアリングすることで、その作用が強まります。

それに、キュアリングで不純物が飛ばされることで、皮膚から吸収されやすくもなります

セサミオイルはデトックスの作用が高いので、シロダーラを行っていると、オイルが濁(にご)ってきて、体内の汚れが出てくるのが分かるんですよ。

すごい、シロダーラで、オイルが濁ってくるんですか(笑)。

アーユルヴェーダの本場のインドでも、シロダーラには、セサミオイルが使われているんですか?

はい、後は、黒ゴマを絞ったオイルも使われたりしますね。

それ以外にも、煎じたハーブを水や牛乳に合わせたものや、そこにヨーグルトを加えたものなどが使われることもあるそうです。

日本では、シロダーラにセサミオイルを使うことが多いですが、本来は、体質や目的別に変えていきますので。

先生のサロンでも、シロダーラにはセサミオイルをお使いなんですか?

そうですね、セサミオイルに、インドから取り寄せたハーブを煎じたものを合わせて使っています。

それは、先生ご自身で一回ずつ、セサミオイルとハーブを合わせているんですか?

はい、そうですね、これが、ブレンドしたオイルです。

(香りをかいで)ハーブがブレンドされているだけに、独特な香りがします。

これを、先生ご自身でお作りになっているんですか…。

手間をかけられていらっしゃいますね。

シロダーラの効果

脳のマッサージで感情のデトックス

シロダーラは、どんな効果が期待できるんでしょうか?

インドでは、医療に用いられているそうですから、身体にも良さそうです。

オイルを垂らしていく「第三の目」は、直感につながっていて、自分自身につながっている場所ともいえます。

そこにオイルを垂らし続けることで、感覚神経が刺激され、リラックスして感情のデトックスになります。

中には、イライラをためていると一瞬イライラが強くなったり、無意識に涙を流れたりする方もいらっしゃいますが、それも、感情のデトックスになっているからだと思います。

アーユルヴェーダは、例えると「脳のマッサージ」です。

脳のマッサージ!

心の芯からリラックスできるのが想像できます(笑)。

はい(笑)。

それに、シロダーラは霊性も高いので、心の浄化にもなりますし、脳内のアルファ波が上がって、瞑想状態に入ることもできます。

実は、あるアーユルヴェーダセラピストさんから、「お客様でシロダーラ中に天狗をみた方がいる」という話をお聞きしたことがあるんですね(笑)。

そうなんですか(笑)。

はい、それも、シロダーラは霊性が高いことや瞑想状態に入りやすいことも、関係しているのかもしれませんね(笑)。

健康面や美容面の効果も

シロダーラは、ストレスから来る症状にもいいですよ。

例えば、お客様の中には、いちどのシロダーラで、不眠などの睡眠障害・眼精疲労・偏頭痛などが良くなったという方もいらっしゃいました。

それに、めまい立ちくらみにもいいですし、脳の疲れに作用する慢性疲労などにもおすすめです。

それから、首や肩こりの解消にもなりますし、鼻づまりにもいいです。

後は、頭皮の健康にもつながるので、ストレスからくる白髪抜け毛のケアにもなります。

シロダーラは、脳のマッサージでリラックスできるだけじゃないんですね!

はい、それに美容面でも、オイルの重さで頭部を引っ張ってマッサージにもなるので、お顔のリフトアップ効果も期待できます。

それから、お肌に輝きが出たり、くすみが取れたり、化粧ノリが良くなったりすることにもつながります。

すごい!

シロダーラは、精神面・健康面・美容面のあらゆる点で、効果が期待できるんですね。

はい、でも、いま挙げたものはほんの一部で、シロダーラは、ここではすべてを挙げられないほどたくさんの効果を期待できますよ(笑)。

いまので、ほんの一部なんですか(苦笑)。

ホームケアでシロダーラの効果を得るには?

ここまでの先生のお話で、シロダーラは、すごい効果があることは分かりました(笑)。

できれば自宅でもその効果を得られるといいですが、自宅でシロダーラをするのは難しいですよね。

そうですね、ご自宅では例えば、「第3の目」の場所をオイルでクルクルとマッサージするだけでもいいと思いますよ。

それを続けるだけでも、身体は変わってくると思います。

それなら、シロダーラの代わりに、自宅でも行えそうです。

まとめ

今回のインタビューで挙がったシロダーラの効果をまとめます。

1. 感情のデトックス
2. 心の浄化
3. 瞑想状態に入りやすい
4. 不眠などの睡眠障害の改善
5. 眼精疲労の解消
6. 片頭痛の改善
7. めまい・立ちくらみ
8. 慢性疲労の改善
9. 白髪の改善
10. 抜け毛の改善
11. 首・肩コリの解消
12. 鼻づまりの改善
13. 顔のリフトアップ
14. お肌に輝きが出る
15. くすみが取れる
16. 化粧ノリが良くなる

これらも、シロダーラの効果のほんの一部に過ぎないとのことでした。

インタビューでも、飯島先生が「シロダーラの効果はたくさんありすぎるんですよ」と笑っていたのが印象的でした。

先生はシロダーラを「脳のマッサージ」とおっしゃっていましたが、その特徴をよく表していると思います。

疲れやストレスがたまったときは、シロダーラの「脳のマッサージ」で感情のデトックスを行うのもおすすめですよ。

* 2017年3月9日に公開した『「シロダーラ」とは?たくさんありすぎる効果の中から16つ』を再編集しました。