「キレイの先生」編集部です。
皆さま、「ローフード」ってご存知ですか? ローフードとは、野菜や果物を生のまま食べる、話題の食事法です。美容にも効果的です。
「つまり、サラダということ?」と侮ってはいけません。たしかに、サラダもローフードになりますが、それ以外にも色々なレシピがあって、スイーツだって作れちゃいます。
私も以前、取材でロースイーツをご馳走になって、その美味しさにちょっとびっくりしたことがありました*。
今回取材させていただいたエステサロン La Paisible の北島 みゆき 先生は、ローフードマイスターの資格をお持ちです。
ローフードが美容にも効果的なのは、酵素の働きに理由があるそうです。
さらに今回は特別に、ご自宅でも簡単に作れるロースイーツ「ロートリュフ」のレシピも教えていただきました。
材料をそろえて、ただフードプロセッサーにかけるだけの簡単レシピですので、是非チャレンジしてみてください。
* 詳細は、「美味!編集部がサロンの「ローフード」スイーツを食べました」を合わせてご覧ください。
目次
ローフードについて
・ローフードとは
・ロースイーツ
ローフードの美容効果
・酵素とは
・ローフードと酵素
・ローフードの効果
ロートリュフのレシピ
・生クルミ
・デーツ
・レーズン
・ローカカオパウダー
・作り方
ローフードについて
私はこれまでエステの技術で、お客様の美しさを外側からお手伝いしてきました。
ただ美しさも、心と身体の健康があって生まれます。
それには、身体の中からきれいにすることが大切です。内側からきれいになれば、サプリメントの吸収や、化粧品を使ったときの効果も違ってきます。
そして、そのためには食べ物が大切です。そこで出会ったのが、「ローフード」でした。
ローフードとは
ローフードは、「Law(ロウ) = 生」と「Food(フード) = 食べ物」で、「生の食べ物」という意味です。
自然の野菜や果物を生のまま食べる食事法です。
野菜や果物に含まれる酵素やビタミン、ミネラル、ファイトケミカル*、食物繊維などの栄養素を、出来るだけ自然な生の状態で取り入れることができます。
食べ物の酵素は熱に弱く、48度を超えると酵素の活動が失われるといわれています。そのためローフードは「生のまま食べる」とはいいますが、48度以下なら温めてもOKです(また、ビタミンやミネラルといった栄養素も、熱に弱い性質を持っています)。
* ファイトケミカルは、抗酸化作用が期待できます。
ロースイーツ
ローフードは、ケーキなどのスイーツも作ることができます。それが「ロースイーツ」というもので、私自身もロースイーツから始めました。
例えばケーキなどを食べて、「あ~、食べちゃった」と罪悪感を抱いたことはありませんか?
ロースイーツなら、白砂糖や乳製品、小麦粉、卵などを使わずに作れるので、罪悪感なく、おいしく食べることができます。
ロースイーツでは下記のような食材を、旬の果物などと一緒によく使います。
・生くるみ
・カシューナッツ
・デーツ
・ココナッツオイル
・ローカカオパウダー
など
ローフードの美容効果
では、なぜローフードが身体の中からきれいにして、美容にも効果的なのでしょうか?
その理由は、「酵素」の働きにあります。
酵素とは
酵素はタンパク質の一種で、生命活動のあらゆる化学反応を仲介してくれるものです。
人が持っている酵素は、「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。
消化酵素は食べ物を消化する働きがあり、酵素はまずそちらに使われます。そして、そこから残ったものが、代謝酵素へと回されます。
代謝酵素は、人の生命活動(新陳代謝や排泄、臓器の働きなど)に必要となるものです。例えば、私たちが息をしたり、手足を動かしたりするときも、代謝酵素が使われています。
ローフードと酵素
生の野菜や果物は、「食物酵素」というものを持っています。
例えば、黄色かったバナナは、時間がたつと茶色の点々が出来て、やがて茶色くドロドロになっていきます。それは、食物酵素の働きによるものです。自分で自分を消化するイメージです。
加工食品やお肉、火を通した食べ物には、食物酵素がありません。そのため、それらが身体に入ったら、酵素はまず消化に使われます。
一方でローフードは、野菜や果物を生のまま食べることで、食物酵素を摂ることができます。すると、その食物酵素で消化が助けられ、消化酵素を使う量が少なくて済みます。そしてその分、残った酵素は代謝に回せるようになるのです。
ローフードの効果
人の老廃物は半分以上が、便と尿から排出されるといわれています(残りが、汗や髪、ツメなどです)。
ローフードを食べて、酵素を代謝の方にたくさん使えるようになると、(お通じが良くなるなど)身体が毒素を排泄できるようになって、新陳代謝も促進しデトックスに効果的です。
それによって体内のサイクルが良くなり、生活習慣の予防になるなど、下記のような身体の変化が期待できます。
・身体が軽くなる
・朝の目覚めが良くなる
・むくみがとれる
・痩せやすくなる
・お肌に透明感が出る
など
このように、代謝の方により多くの酵素を回せれば、身体のすべてに良いと言えるでしょう。
サロンのローフード(ロースイーツ)講座のお客様は、「キレイになりたい」という方から、「病院に行くほどではないが体調がいまいち優れない」といった方まで、お持ちの悩みは様々です。
ローフードがそれらに効果的なのは、身体の中からきれいにする食事法だからです。
* 編集部の補足:酵素の働きについては、「手作りフルーツ酵素シロップの作り方!ジュース等使い方色々」も合わせてご覧になってください。
ロートリュフのレシピ
「ロートリュフ」はおいしくて、私も大好きなロースイーツのレシピです。
栄養価が高く、エネルギーの補給にもなります。冷蔵庫で保存しておけば、小腹がすいたときに一粒、二粒、口に入れるだけで満足感があります。
サロンの講座でも、とても好評のスイーツです。作り方もとても簡単です。
今回は、そんなロートリュフのレシピをご紹介します。
用意する材料は、下記の通りです。
(約20個分)
・生クルミ 100g
・デーツ 50g
・レーズン 45g
・ローカカオパウダー 20g
・バニラエッセンス 少々
では、それぞれの材料について、もう少し詳しくみていきましょう。
生クルミ
市販されているクルミには、ローストして熱を加えられたものもあります。ロースイーツでは、そちらではなく、生のクルミを使用します。
生クルミは、リノール酸(オメガ6)やリレイン酸(オメガ3)、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンE、鉄分、タンパク質といった栄養素が豊富です。
生活習慣病の予防などにも効果的ですね。
この生クルミを使うときは、下処理が必要です。まずは水に2時間ほどつけておいて、ザルにあげて水を切り、そのまま乾燥させましょう。
生クルミには、発芽しようとするのを抑えている物質があります。水につけることによって、その物質が取り除かれ、クルミの酵素がしっかり摂れるようになります。
デーツ
デーツは、ナツメヤシの実を乾燥させたドライフルーツで、そのまま食べることもできます。
そのもの自体が甘く、ロースイーツでは甘味付けによく使われます。
カルシウムやマグネシウム、鉄分などの栄養素が豊富で、貧血や便秘にお悩みの方にもおすすめの食材です。
また、エネルギー補給にも効果的です。
レーズン
ロースイーツででは、ドライフルーツのレーズンもよく使われます。
レーズンは、オイルコーディングされておらず、有機のものがおすすめです(オイルコーディングされているかどうかは、商品パッケージの裏をご覧いただくと、表示されているかと思います)
食物繊維やポリフェノール、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分など)といった栄養素が豊富で、これもエネルギー補給の早い食材です。
ローカカオパウダー
ローカカオパウダーは、生のカカオを乾燥させて、粉末にしたものです。
これは、取り扱いのないスーパーもあるかもしれません(インターネット通販では、手軽に手に入れることができます)。
ポリフェノールやビタミン、ミネラル(マグネシウムなど)といった栄養素が豊富です。
ミルクに溶かせば、ココアっぽくなります。
作り方
ロートリュフの作り方は簡単で、材料をフードプロセッサーにかけて混ぜるだけです。
1) 生クルミをあらかじめ下処理しておきます。
2) 最初にデーツをフードプロセッサーに入れて、少し回します。
3) 次にレーズンを加えて、また少し回します。
4) そして残りの材料を加えて、回します。
5) 材料が混ざったら、適当な大きさに丸めます。
6) お好みでローカカオパウダーやココナッツフレークでコーティングして出来上がりです。
出来上がったロートリュフは、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
ローフードはダイエットでも話題の方法ですから、北島 先生に「ローフードは、カロリーも低いんですよね?」とお聞きしたところ、こんな答えが返ってきました。
「ローフードは、カロリー栄養学というよりも、酵素栄養学です。カロリーよりも、身体に必要な栄養素をしっかり摂ることが大切です」
たしかにローフードのポイントは、カロリーではありません。食物酵素を摂ることで、酵素を代謝の方にたくさん回すことです。
代謝がアップすれば、カロリーも気にしすぎることはありません。食事制限するというよりも、身体の働きをアップさせるということですね。
ローフードは、「野菜や果物を生のままで食べる」というと、味気ないイメージがあるかもしれません。ただ、そんなことはありません。
今回ご紹介いただいた「ロートリュフ」もそうですが、砂糖を使わなくても、おいしいスイーツを作れちゃうんです。
無理せずおいしく楽しめるのも、ローフードの魅力です。
外側の美しさを作るには、まずは内側からきれいにすることです。それに効果的なローフードを、皆さまもお試しになってはいかがでしょうか?
(取材:「キレイの先生」編集部 文:エステサロン La Paisible 北島 みゆき 先生、「キレイの先生」編集部
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