「サロン ド ドゥースモン」では、「フーレセラピー」を行っています。私はこの仕事を始める前から、マッサージが大好きで、色々なマッサージを受けました。その中で気持ち良さがまったく違ったのが、フーレセラピーでした。
「フーレセラピー」とは
手を使うマッサージでは、オイルなどを使って、詰まっている老廃物やリンパを流していきますが、それを足で行う技術を「フーレセラピー」といいます。
写真のように、足裏でアプローチしていきます(ちなみに、フーレセラピーではオイルは使用しません)。
マッサージと比較すると、その特徴がよく分かるかもしれません。
マッサージは「点」、フーレセラピーは「面」
マッサージは主に、指先(指の腹の部分)で圧をかけていきます。
つまり、「点」ですね。
それに対して、フーレセラピーでは、足裏を使い(※)、「面」で圧をかけられます。
例えば、マッサージでは、ツボを押すときも、そこのポイントを点でしか刺激を与えられません。
一方、フーレセラピーは、面で圧をかけつつ、いちどにツボも刺激を与えることができます。
この、圧をかけられる面積、
・マッサージ:点
・フーレセラピー:面
こそが、フーレセラピーのいちばんの特長です。
※フーレセラピーでは、施術する部位(足、背中、など)によって、足裏の使う部分が異なります。例えば、足裏の全体を使ったり、側面を使ったりします。
マッサージの3~4倍の圧をかけられる
また、かけられる圧の強さも違います。
フーレセラピーは、手と比べて「3~4倍」の圧をかけられます。
それも力を入れる必要ありません。ケアする部位やお客様に合わせて、体重のかけ方を変えてあげるだけです。
そのため、60分のマッサージは、フーレセラピーでは30分相当で行うことができます。
しかも、マッサージよりも圧がかかるにも関わらず、痛みはありません。
たしかに、マッサージの3~4倍の圧が、「点」でかかれば痛いかもしれません。
しかし、フーレセラピーは、「面」で圧をかけます。
そのため、痛みは感じません。むしろ、とても気持ち良いです。
実際、フーレセラピーをお受けになるお客様は、施術の途中でよく寝られていらっしゃいます。
血流促進に適した技術
圧のかけ方(刺激の仕方)は、いくつか方法がありますが、
・足裏で流す
・足裏を上下して圧をかける
のが基本です。
■ 足裏で流す
■ 足裏を上下して圧をかける
アプローチする部位や、その状態に合わせて、圧のかけ方も変えていきます。
フーレセラピーは「ポンプ」のような働きも
冒頭でご紹介したように、フーレセラピーの目的は、「血流(やリンパ)を流すこと」です。
そして、フーレセラピーはそれにとても適した技術です。
フーレセラピーは、横になって施術を受けるため、身体の下には床があります。
そこに上から面で圧をかけます。それも、圧の強さも強いです。
すると、どうなるでしょうか?
身体が床に押し付けられるようになって、今度は下からも圧がかかります。
つまり、上からも下からも圧がかかって、まるでポンプのようです。
すると、ポンプに押し出されるように、血流が良くなります。
フーレセラピーのいちばんの特長は、この血流促進です。
施術が終わったころには、身体がぽかぽかして、全身の血のめぐりが良くなっていることを実感できると思います。
血流が悪いと、冷えや肌荒れ、肩こりなどの原因になってしまいます。
そのため、フーレセラピーは血流促進によって、全身のケアができる技術といえます。
まとめ
私はこの仕事を始める前から、マッサージが大好きで、たくさんのマッサージを受けていました。
そんな中で偶然、フーレセラピーと出会い、これまで経験したことのない気持ち良さに驚きました。
そして、「これは絶対に人に喜ばれる」と確信を持って、今の仕事を始めました。
フーレセラピーは残念ながら、まだまだ一般的とはいえません。
その気持ち良さや効果は、マッサージが大好きな私が身をもって経験していますので、是非ひとりでも多くの方に体験していただきたいと思います。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:salon de doucement 堀越 由賀子 先生、「キレイの先生」編集部)
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