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首のコリをとるストレッチ!首の筋肉を伸ばす方法の手順5つ

本日のキレイの先生

渡辺 智子 先生

首のコリをとるストレッチ!首の全側面の筋肉を伸ばす方法!

「キレイの先生」編集部です。

今回は、青山ダンスクラフト の渡辺 智子 先生に取材させていただき、ストレッチの方法を教えていただきました。

渡辺 先生は、スポーツトレーナーなどをされていらっしゃいます。

今回の取材では、ストレッチのテーマは、私からリクエストさせていただきました。

このサイトは、主に、美肌や小顔に関する美容情報を中心に取り上げています。

そこで、渡辺 先生にリクエストさせていただいたのは、小顔や美肌にもつながる「首のストレッチ」、そして「血流改善のストレッチ」です。

渡辺 先生の記事は、前後編で分けさせていただき、この前編では、首のコリをとる「首のストレッチ」についてまとめます。

首のコリをとるには、どんなストレッチがあるのでしょうか?

渡辺 先生に教えていただきました。

目次

首のストレッチの効果
・首のリンパを流す
・首の筋肉をほぐす

首のコリの原因

首のコリをとるストレッチ
・ストレッチの方法

まとめ

本日のキレイの先生

青山ダンスクラフト

渡辺 智子 先生

「キレイの先生」編集部

首のストレッチの効果

渡辺 先生のインタビューに入る前に、私が今回の取材テーマに「首のストレッチ」をリクエストさせていただいた理由を、簡単に説明させていただきます。

首は、美容面でも、大切な場所です。

首の筋肉のコリをとることで、むくみの解消や、リフトアップ、小顔などの効果が期待できます。

それは、「リンパ」と「筋肉」が関係しています。

首のリンパを流す

リンパは、血管と同じように、全身に張り巡らされていて、体内の老廃物を回収して排出する役割があります。

血液は、心臓がポンプの役割をして全身に流れていますが、リンパには、ポンプの役割をするものがなく、筋肉の伸縮によって、流れています。

そのため、筋肉が凝り固まると、リンパの流れも悪くなりやすく、老廃物がたまって、むくみなどの原因になります。

顔のリンパは、耳の下あたり(耳下腺リンパ節・じかせんりんぱせつ)から、首を通って、最後は鎖骨へと流れていきます。

首の筋肉が凝り固まると、首のリンパが流れにくくなり、下のように、顔の循環にも影響があり、顔のむくみなどにつながります。

1. 首の筋肉が凝り固まる

2. 首のリンパの流れが悪くなる

3. (首へと流れる)顔のリンパの流れも悪くなる

4. 顔のむくみなどにつながる

そのため、ストレッチで首のコリをとることで、顔の循環も良くなり、むくみの解消や、小顔などの効果も期待できます。

鎖骨のリンパを流す

顔のリンパは、最終的に、鎖骨へと流れていきます。そのため、下の記事でも紹介していますが、鎖骨のリンパを流すだけでも、小顔などの効果が期待できます。

首の筋肉をほぐす

人の身体は、当然ですが、全身がつながっています。

下の画像は、過去の記事で紹介したものなのですが、人の身体を一枚のシーツに見立てたとします。

身体の筋肉が凝り固まると、周りの筋肉も、それに引っ張られます。

筋肉について

つまり、首の筋肉が凝り固まると、顔の筋肉も(それに引っ張られるようにして)引き下げられて、たるみにつながります。

そのため、首のストレッチでコリを取ることで、リフトアップなどの効果も期待できます。

首のコリの原因

では、「首のストレッチ」について、渡辺 先生のインタビューをご覧ください。

渡辺 先生、よろしくお願いします。

首のストレッチは、首のコリをとるのに良いと思います。

まずは、「首のコリ」とは、どんな状態のことをいうのか、教えていただけますか?

首のコリは、首の筋肉が凝り固まっている状態です。

首には、どんな筋肉があるのですか?

色々な筋肉がありますが、首のコリといちばん関係しているのは、「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉です。

僧帽筋は、頭の後ろの付け根から、肩甲骨(肩の背中側にある筋肉)、背中にまでつながっている、大きな筋肉です。

僧帽筋

首のコリは、この僧帽筋が凝り固まっていることが多いです。

僧帽筋は肩の方にもつながっているため、首が凝っていると、肩も一緒に凝っている場合が多いです。

先生は、スポーツトレーナーをされていらっしゃいますが、首の凝っている人は多いですか?

多いですね。

80%くらいの人は、首が凝っているように感じます。

子どもにもいます。

子どもも、首が凝るのですか!?

はい、首のコリに、年齢はあまり関係ありません。

姿勢や環境によるところが大きいです。

どんなことが、首のコリの原因になるのでしょうか?

いちばん大きいのは、スマホやパソコンです。

スマホやパソコンをみるときは、前のめりの姿勢になっていることが多いと思います。

本来、頭蓋骨は、肩の上に真っ直ぐ乗っています。

ただ、(前のめりの姿勢になって)頭が前に出ていると、ストレートネックになって、筋肉が引っ張られた状態になり、凝り固まりやすいです。

ストレートネックについて

首には、「頸椎(けいつい・背骨のひとつ)」という7本の骨があるのですが、重い頭を支えるために、カーブしています。ストレートネックは、(前のめりの姿勢などで)頭が前に出て、そのカーブがなくなったような状態のことをいいます。

小さい子どもも、スマホやゲームなどで、前のめりの姿勢になっていると、首のコリにつながります。

首のコリをとるストレッチ

では、首のコリをとるストレッチを教えていただきたいのですが、そもそも「ストレッチ」とは何なのでしょうか?

筋肉を伸ばしてほぐすことをいいます。

例えば、スポーツの前のウォーミングアップで、ストレッチを行うと思いますが、筋肉がほぐれると、関節の可動域も広がります。

筋肉が凝り固まっていると、関節の可動域が狭まるので、運動前のストレッチは、怪我の予防にもなります。

ストレッチの方法

首のコリをとるには、どんなストレッチが良いのでしょうか?

まずは、後頭部の頭の付け根から、肩の付け根まで、手で真っ直ぐに圧をかけていきます。

筋肉のコリがないかを確かめながら、固くなっている筋肉にアプローチするイメージです。

これを行うと、首のコリがほぐれていって、「ああ、気持ちがいい」と言う人も多いです。

首のストレッチの方法

次は、手で頭を引っ張るようにして、(頭を)横に倒していきます。

首の側面の筋肉を伸ばすストレッチで、10~20秒くらい行います。

首のストレッチの方法

次は、反対側に、同じように首を倒して、左右で行います。

次は、手で頭を上から押さえながら、あごが胸骨(きょうこつ)に付くように、頭を前に倒します。

首の後ろの筋肉を伸ばすストレッチで、これも10~20秒くらい行います。

首のストレッチの方法

最後は、あごを天井の方に上げて、首の前の筋肉を伸ばします。

このとき、単にあごを上げようとすると、肩が一緒に上がってしまうことが多いです。

そのため、片手の手の平にあごを乗せ、もう片方の手で肘(ひじ)を支えて、あごを上げるようにすると、首の筋肉を伸ばしやすくなります。

これも、10~20秒くらい行います。

首のストレッチの方法

首のストレッチ

首のストレッチの方法をまとめます。

1. 後頭部の頭の付け根から、肩の付け根まで、手で真っ直ぐに圧をかけていく

2. 手で頭を引っ張りながら、頭を横に倒す(首の横の筋肉を伸ばす)

3. 同じようにして、頭を反対側に倒す(首の横の筋肉を伸ばす)

4. 手で頭を上から押さえながら、あごが胸骨に付くように、頭を前に倒す(首の後ろの筋肉を伸ばす)

5. 片手の手の平にあごを乗せ、もう片方の手で肘を支えて、あごを天井の方に上げる(首の前の筋肉を伸ばす)

それぞれのストレッチは、10~20秒くらい行います。

ポイントは、首のすべての側面の筋肉を伸ばすことですね。

この首のストレッチを行う、おすすめのタイミングはありますか?

いちばんは、身体がほぐれているお風呂上がりに行うのが、おすすめです。

まとめ

私も仕事柄、パソコンに向いている時間が長く、スマホも手放せません。

無意識の内に前のめりの姿勢になって、首のコリを感じるときも多々あります。

この原稿をまとめているいま、試しに首を回してみると、ゴリゴリと鳴ったので、渡辺 先生に教えていただいたストレッチを、早速行ったところです。

首の筋肉を伸ばすだけでも、とても気持ちが良いですね。

オフィスなどでも簡単にできることも、魅力です。

首のストレッチは、コリをとるのにおすすめです。

皆さまも、首のコリを感じたときは、行ってみてはいかがでしょうか?

小顔やリフトアップにも、つながりますよ。

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