「キレイの先生」編集部です。
ゆっくり目を閉じる。
そして、ゆっくり目を開ける。
まばたきではありません。目を大きくするために、目の筋肉を鍛えているのです。
Aroma room Perch の豊田 知理 先生に取材した帰りの電車内で、人知れずやっていました。
豊田 先生には、顔のたるみについて色々な話をお聞きし、その中で「表情筋の衰え」の話題も出ました。
表情筋が衰えると、たるみの原因にもなるといいます。
そのため、表情筋を鍛えることで、フェイスラインが上がったり、ほうれい線が薄くなったり、目が大きく見えたりする効果があるそうです。
今回、豊田 先生には、そんな表情筋のトレーニング方法を教えていただきました。
ちなみに、この豊田 先生の前編の記事では、頭皮をやわらかくすることで、たるみを改善する方法をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
* 豊田 先生の前編の記事は、「頭皮をやわらかくするマッサージ等の方法6つ!たるみ改善も」からご覧ください。
目次
表情筋の衰える原因
・加齢
・表情が乏しい
表情筋トレーニング
・1. 目をゆっくり開閉する
・2. 眉を上げる
・3. 舌回し
・4. 頬を膨らます
表情筋について
表情筋は、顔に付いている筋肉で、パーツごとに色々な動きがあり、それによって表情を作り出します。
例えば、下記のような筋肉がよく知られているのではないでしょうか。
・眼輪筋(がんりんきん):まぶたを開閉する筋肉
・前頭筋(ぜんとうきん):眉を動かす筋肉
・口輪筋(こうりんきん):口を開閉する筋肉
・頬筋(きょうきん):口角を上げる筋肉
表情筋が衰えてゆるむと、戻りが悪くなります。
例えば、電車の網棚を想像してみてください。網棚に荷物を置くと、重さでワイヤーがたるみます。そして、荷物を取ると、ワイヤーはまた元の状態に戻ります。
ただ、重い荷物を置いたままにしたり、ワイヤーが古くなったりすると、ワイヤー自体がたるんで、荷物を取っても元の状態には戻りづらくなります。
表情筋もそれと同じように、衰えると、元の状態に戻りづらくなるのです。
それによって、表情筋の上にあるものを支えられなくなり、たるみにつながります。
編集部のコメント
「キレイの先生」編集部です。
顔には、細かく動かくことができる表情筋が、30種類以上あるといわれています。私たちが機微に表情を作ることができるのは、そのためです。
そして、身体の筋肉が「骨から骨」に付いているのに対して、表情筋は「骨から皮膚」に付いています。
■ 身体の筋肉
骨 ← 筋肉 → 骨
■ 表情筋
骨 ← 筋肉 → 皮膚
つまり、表情筋はお肌の土台ともいえるでしょう。
そのため、表情筋が衰えて下垂すると、その上のお肌もたるんでしまうのです。
例えば、ほうれい線も、表情筋の衰えが原因のひとつといえます。
そのことは、「ほうれい線に直結する筋肉とは?口周りの表情筋エクササイズ」でもご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。
表情筋の衰える原因
加齢
足や腕の筋肉で考えてみると、10代から20代は特に鍛えていなくても、すぐに衰えることはありません。ただ、30代以降は、筋肉の衰えを少しずつ感じられると思います。
身体の筋肉は、30歳を超えると、(何もしていなければ)年に1%ずつ落ちるといわれています。
表情筋も、それと同じように、年をとるにつれて衰えていきます。
表情が乏しい
表情が乏しい方は、表情豊かで顔の筋肉をよく動かす方と比べると、表情筋の衰えが早いといえます。
表情筋は、動かすことを特に意識していないと、20%しか使われていないといわれています。つまり、表情筋の80%は使われていないのです。
そのため、表情筋を意識して動かしていくことが大切です。
編集部のコメント
「キレイの先生」編集部です。
表情筋の80%が使われていないということしには、驚きました。
たしかに、身体の筋肉でも、使っていないと衰えていきます。私も学生時代は運動部でしたが、卒業後はあまり運動できていないので、あの頃と同じように走ることはできないでしょう。
筋トレは、筋肉を使って負荷をかけて鍛えます。
表情筋も、意識して使うことで、鍛えることが大切なんですね。
表情筋トレーニング
1. 目をゆっくり開閉する
まばたきを意識して、ゆっくりと目を閉じて開けることも、目の筋肉のトレーニングにつながります。
たったそれだけでも、無意識にまばたきするのとでは、目の筋肉の使い方が違います。
特に、目を大きく開けたりしなくても、ただまばたきを意識するだけで大丈夫です。
2. 眉を上げる
前頭筋(おでこのあたりにある筋肉)が衰えると、おでこに横しわが入ったりしてしまいます。
前頭筋は、眉を意識して上げることで、鍛えることができます。
そのとき、目も一緒に大きく開きますから、眼輪筋のトレーニングにもなります。
3. 舌回し
口の中で、はぐきを舌でなぞるようにして回すと、口周りや頬の筋肉を鍛えることができ、フェイスラインを引き締める効果があります。
右回しに20回、左回しに20回が目標です。
これは試していただければお分かりになりますが、途中で舌の付け根あたりが痛くなると思います。私も最初は、20回行うことができませんでした。
ただ繰り返していく内に、「最初は5回、次は8回、その次は10回…」というように、回数を増やしていくことができ、表情筋が鍛えられていくことが実感いただけると思います。
編集部のコメント
「キレイの先生」編集部です。
「舌回し」は、有名な方法ではないでしょうか? このサイトでも、何回か取り上げたことがあります。
文章にすると簡単そうなのですが、実際に行ってみると、なかなか辛いです。私も試してみたところ、10回が限界でした。
それだけ表情筋を使えていないということですね。
皆さまもこれで、自分が普段どれだけ表情筋を使えているかが、お分かりになると思いますよ。
4. 頬を膨らます
口の中に、(息を吹き出し)空気を入れて頬を膨らませることも、口周りや頬の筋肉のトレーニングになります。
空気が漏れるくらい、思いっきり膨らませしょう。
ほうれい線を薄くしたりするのにも良いです。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
豊田 先生の話をお聞きしていて、「表情を意識することが大切なのかな」と感じました。
例えば、私たちは普段、意識してまばたきをしているわけではありません。それを意識して、目をゆっくり開閉するだけでも、筋肉の使われ方が違うといいます。
笑うときも、表情を意識して笑うだけで、表情筋のトレーニングになるのかもしれません。
豊田 先生に教えていただいた表情筋のトレーニングは、ちょっとした空き時間にできることです。
目をゆっくり開閉する方法などは、電車内などでも行えるので、おすすめですよ。
* 豊田 先生の前編の記事は、下からご覧ください。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:Aroma room Perch 豊田 知理 先生、「キレイの先生」編集部)