「キレイの先生」編集部です。
突然ですが皆さまは、はちみつはお好きですか?
「はちみつが嫌い」という方は、あまり聞いたことがありません。私も大好きです。
では、そのはちみつがスキンケアにも使えることはご存知でしょうか?
はちみつはパックや洗顔などに使うことができるそうです。それを知って、とても興味がわきました。大好きなはちみつがスキンケアにも使えるんです!
でも、「どんな効果があるの?」、「どんな使い方をするの?」と、頭の中は疑問符だらけです。
そこで、エイジングケアサロン revata の松本 佳子 先生に取材させていただきました。
松本 先生は日頃のスキンケアから、はちみつをお使いになっているそうです。方法も難しいものではなく簡単で、ご自宅にはちみつがあれば、今日からでも始められます。
松本 先生に、はちみつのスキンケアでの使い方についてお聞きしました。美肌効果が高い方法ですよ。
目次
美肌効果
・保湿
・ニキビ予防など
・美白
スキンケアで使うはちみつ
・加熱タイプと非加熱タイプ
・スキンケアでのおすすめ
はちみつパックの方法
・おすすめはお風呂で
リップ・ヘアパック
・リップパックの方法
・ヘアパックの方法
・その他、フェイスマッサージにも
はちみつ洗顔の方法
・重曹洗顔
美肌効果
保湿
はちみつは食べてもおいしいですし、スキンケアでお肌につけてもお使いいただけます。私もはちみつパックをしたり、洗顔に取り入れたりするなどしています。
はちみつの美容効果としてまず挙げられるのは、保湿力です。
はちみつをスキンケアに使った後は、お肌がモチッとふっくらとして、柔らかくなるのを感じていただけると思います。
お肌の乾燥でお悩みのときなどには、特におすすめです。
ニキビ予防など
はちみつはたくさんの栄養素を含んでいて、滋養強壮として摂られることもあります。
特に豊富に含まれているのが、ビタミンB群(ビタミンB1やB2、B6など)です。食べると、疲労回復に良い栄養素として知られています。
そして美容面では、殺菌作用があるとされています。昔は、はちみつを傷や火傷などにぬって、傷の治りを早くする薬としても使われていました。
そのため、はちみつをお肌につけることで、ニキビや吹き出物の予防になります。もちろん、ニキビ・吹き出物が出来てしまったときのケアにもお使いいただけます。
また、ビタミンBはターンオーバー(お肌の生まれ変わり)に働きかける作用もあり、はちみつはその点でも美肌に効果的ですね。
美白
はちみつには、ビタミンCも多く含まれています。
ビタミンCは、シミに効果的な成分として、皆さまもご存知ではないでしょうか? 美白にも効果的な成分です。
はちみつは、美白にも良いといえます。
はちみつはその他にも、ミネラルや葉酸といった有効成分を多く含んでいます。
スキンケアで使うはちみつ
ひとえに「はちみつ」といっても、色々な種類があります。
まずは、ラベンダーやアカシアなど、ミツの花の種類で分けられます。種類によって色も違いますし、入っている成分も異なります。
そしてもうひとつ、はちみつを大きく種類分けできるのが、「非加熱タイプ」と「加熱タイプ」です。
加熱タイプと非加熱タイプ
はちみつは、ミツバチが取ってきた花蜜を熟成させたものです。
取ってきたばかりの花蜜は、サラサラしています。それをミツバチが風を送って、水分を飛ばし熟成させると、はちみつになります。
このように、自然に作られたはちみつを、非加熱タイプといいます。
非加熱タイプのはちみつは発酵も進むため、ビンを空けたときに「ボンッ」と音が鳴ることがあります。
それに対して、この熟成の部分を機械などで人為的に加熱して行ったものが、加熱タイプのはちみつです。
効率などもあるのでしょうが、スーパーなどで市販されているはちみつのほとんどは、この加熱タイプに当たります。
スキンケアでのおすすめ
はちみつに含まれているビタミンなどの栄養素は、加熱で壊れてしまうことがあります。特に、ビタミンCは熱に弱い成分です。
そのため、はちみつをスキンケアにお使いいただくのには、より栄養満点の非加熱タイプの方がおすすめです。
非加熱タイプのはちみつは、インターネット通販などで簡単に手に入れることができます。
ちなみに、私は宮崎県産の非加熱タイプのはちみつを使用しているのですが、それもインターネット通販で取り寄せています。
もちろん、加熱タイプのはちみつでも、スキンケアにお使いいただくことはできます。
保湿がメインのお考えでしたら、加熱タイプでも十分効果的だと思います。
はちみつパックの方法
はちみつ美容法でもっとも代表的なのが、はちみつパックでしょう。
方法はとても簡単で、はちみつを顔につけるだけです。スキンケアの順番は、下記のように洗顔後に行うのが良いと思います。
■ スキンケアの順番
1) クレンジング・洗顔
2) 【はちみつパック】
3) 化粧水・美容液
4) 乳液・クリーム
■ はちみつパックの手順
1) はちみつを手の平に500円玉くらい出します。
2) それを顔にむらなくなじませます。
3) そのまま5~10分くらい置いたら、ぬるま湯で洗い流します。
はちみつパックを行うときに、ポイントがひとつあります。それはパックのときに、適度な湿度が必要なことです。
はちみつには果糖が含まれています。
これは砂糖で考えていただくと分かりやすいと思うのですが、砂糖は渇くとカピカピになりますよね。
同じように、はちみつがお肌の上で乾いてしまうと、カピカピになってしまいます。痛みもあるでしょう。しわの原因にもなります。
はちみつパックを行うときは、上から蒸しタオルなどをかけてあげて、はちみつが渇かないようにしましょう。
おすすめはお風呂で
おすすめなのは、はちみつパックをお風呂で行うことです。私もお風呂で行っています。
お風呂は湿度が高いですから、はちみつも渇きません。
方法は、上でご紹介したものと同じでOKです。
はちみつは入浴剤としてもお使いいただけるので、浴槽の中でパックを洗い流せば、そのまま入浴剤代わりにもなります。すると身体のお肌の保湿にもなりますね。
* はちみつパックを行う上での注意点:
敏感肌やアレルギーをお持ちの方は、事前にパッチテストを行うようにしましょう。また、ヒリヒリしたら、使用を中止するようにしてください。
リップ・ヘアパック
リップパックの方法
はちみつパックは顔だけではなく、唇や髪にも使うことができます。
唇には、はちみつをぬって、その上からラップをかぶせます。
そして、5~10分くらいしたら、はちみつを拭き取るだけです。
リップパックを終えた後は、唇がふっくらとするのが感じられると思います
また、はちみつのリップパックには、ワセリンを混ぜてもお使いいただけます。
はちみつとワセリンの分量は1:1で、手の平の上で混ぜてから、唇につけてあげるようにしましょう。
ヘアパックの方法
はちみつは、髪のヘアパックにもお使いいただけます。
髪の潤いもそうですが、特にダメージヘアに効果的です。私は、すいたときに痛んで引っかかりのあった髪が、はちみつパックを行った後は、その引っかかりがなくなっていました。
はちみつのヘアパックは、髪をしっかりさせる感じがありますので、髪が細めの方におすすめです。
はちみつのヘアパックは、はちみつ単体だけでは伸びにくいと思います。
そこでおすすめなのは、オリーブオイルと卵黄を混ぜて使う方法です。これらは、それぞれ単体でもヘアケアに使えるものです。それを一緒に混ぜることで、とても効果的なヘアパックになるのではないでしょうか?
下記は、はちみつのヘアパックを作るときのおおよその分量です。
・はちみつ 1/4カップ
・オリーブオイル 大さじ1杯
・卵黄 1個
はちみつのヘアパックは、シャンプーの前に行うのが良いと思います。パックを洗い流したら、シャンプーできれいにするようにしましょう。
■ 髪のはちみつパックの手順
1) まずは髪をお湯で濡らし軽く汚れを取り、タオルで優しく拭き取ります。
2) はちみつのヘアパックを手に取り、髪全体にむらなくなじませます。そしてその上から、スチームタオルを巻きます。
3) そのまま20分くらい置いたら、洗い流してシャンプーをします。
はちみつのヘアパックを行っているとき、スチームタオルの上からシャワーキャップをかぶれば、さらに効果的です。
その他、フェイスマッサージにも
はちみつパックではありませんが、はちみつとオリーブオイルを混ぜたものは、フェイスマッサージなどにもお使いいただけます。
はちみつとオリーブオイルの分量は、1:1です。
マッサージには代謝を上げる効果があります。すると、ターンオーバーも活性化されますから、ニキビなどのケアにもなります。
はちみつ洗顔の方法
はちみつはスキンケアではパック以外にも、洗顔にもお使いいただけます。
例えば、はちみつを泡立てた洗顔料に1滴入れるだけで、リッチな感じの洗顔になります(はちみつを洗顔料にあらかじめ入れると、泡立たなくなってしまいますから、はちみつは泡立ててから入れるようにしましょう)。
保湿力も上がり、洗顔を終えた後はモッチリ肌になっていると思います。
重曹洗顔
私は時々、はちみつに重曹、オリーブオイルを混ぜたオリジナルの洗顔料を作ります。これは、毛穴の汚れをきれいにするのにおすすめで、ポイント使いもできます。
作るときの分量はそれぞれ、1:1:1が目安ですが、
・乾燥が気になるときは、はちみつを多めに
・さっぱりさせたいときは、オリーブオイルをお湯に
変えてもいいでしょう。
スキンケアの順番は下記のように、クレンジングの後に、このはちみつ重曹洗顔を入れるのが良いと思います。
■ スキンケアの順番
1) クレンジング
2) 【はちみつ重曹洗顔】
3) 洗顔
4) 化粧水
…
このはちみつ重曹洗顔は、顔全体に使ってもいいですし、(毛穴の汚れが気になりがちな)小鼻の周りやTゾーンなどに、ポイント使いするのもおすすめです。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
松本 先生のお話をお聞きしながら、はちみつが「え、スキンケアでそんなことにも使えるんですか!?」と驚きの連続でした。
これは松本 先生も仰っていたことですが、いまある化粧品も、昔は自然のもので出来ているものが使われていました。
はちみつも美容に使われてきたんでしょうね。
はちみつパックを顔につけると、はちみつの甘い香りを強く感じるそうです。はちみつがお好きな方には、美容効果もあって最高ですね。
もし、ご自宅にはちみつがあれば、はちみつパック・はちみつ洗顔をお試しになってはいかがでしょうか?
スキンケアを終えた後には、モチッとしたお肌を実感いただけるのではないかと思います。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:エイジングケアサロン revata 松本 佳子 先生、「キレイの先生」編集部)
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