「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「インフューズドオイルの作り方」です。
ナチュロパシー&ヒーリングサロン Fu MANA(ふま~な) 田中 幸子 先生にインタビューさせていただきました。
インフューズドオイルは、ベースのキャリアオイル(植物オイル)にハーブを浸(つ)けたオイルのことをいいます。
それによって、オイルに、ハーブの効能を加えることができます。
インフューズドオイルは、自宅でも、ただキャリアオイルにドライハーブを浸けておくだけで、簡単に手作りすることができるそうです。
そんなインフューズドオイルの効能と作り方を、田中先生に教えていただきました。
目次
インフューズドオイルとは
・インフューズドオイルは簡単に手作りできる
インフューズドオイルの効果・効能
・ジャーマンカモミールオイル
・カレンデュラオイル
・その他のインフューズドオイル
手作りインフューズドオイルの材料
・キャリアオイル
・ドライハーブ
インフューズドオイルの作り方
・作り方
・精油を加えるのもおすすめ
・少量ずつ作るのもおすすめ
・インフューズドオイルの使い方
インフューズドオイルとは
インフューズドオイルは、ハーブをキャリアオイルに浸けて油溶性の成分を抽出したオイルのことをいい、「浸出(しんしゅつ)油」とも呼びます。
インフューズドオイルには、「カレンデュラオイル」や「ジャーマンカモミールオイル」、「セントジョーンズワートオイル」などがあります。
例えばカレンデュラオイルは、お肌に優しく美容効果の高いオイルとして知られています。
インフューズドオイル
・カレンデュラオイル
・ジャーマンカモミールオイル
・セントジョーンズワートオイル
など
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インフューズドオイルは簡単に手作りできる
インフューズドオイルは、自分で手軽に手作りすることができます。
材料もインターネット通販などで用意でき、特別なものは必要ありません。
これが、市販されている化粧品は、全成分をみても、実際にどんなものが入っているのか、わからない面もあります。
それに対して、手作り化粧品は、自分で作るので、中に何が入っているのか明確にわかります。
その安心感も、手作り化粧品の魅力です。
インフューズドオイルの効果・効能
インフューズドオイルには、ベースとなるキャリアオイルに、ドライハーブの効能が含まれています。
例えると、精油に近いイメージです。
ジャーマンカモミールオイル
ジャーマンカモミールオイルは、保湿力に優れているのに加え、お肌を補修する作用があるといわれています。
そのため、肌荒れやかゆみなどのケアに使うことができ、アトピーの方にもおすすめです。
また、カモミールの香り成分は、癒しの作用もあるので、おやすみ前に使うことで安眠効果も期待できます。
カモミールのドライハーブは、手に入りやすいですし美容効果も高いですので、ジャーマンカモミールオイルは手作りしやすいインフューズドオイルです。
カモミールの香りがほのかにするのも、魅力です。
ただ、キク科のアレルギーをお持ちの方は、使用前にパッチテスト(二の腕にオイルを付けて試すなど)を行ってからお使いになることをおすすめします。
ちなみに、ジャーマンカモミールオイルは、効能的には、カモミールの精油と近いですが、精油には含まれていてオイルのほうには含まれていない成分があります。
それは「カマズレン」という成分で、カモミールの精油は青色なのですが、その元になっています。
カマズレンは、抗炎症作用に優れた成分なのです、精油の抽出方法でなければ、それを抽出することができません。
カレンデュラオイル
カレンデュラオイルも、ジャーマンカモミールオイルと同じように、保湿力に優れたオイルで、傷を治したり治すのを早くしたりする瘢痕形成(はんこんけいせい)作用があるとされています。
そのため、カレンデュラオイルは、ニキビや日焼けのケアにも良く、火傷などにもお使いいただけ、乾燥肌や肌荒れが気になる方におすすめです。
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その他のインフューズドオイル
セントジョーンズワートオイルは、オトギリソウのインフューズドオイルです。
鎮痛作用があって、打撲・腰痛・神経痛などあらゆる痛みの緩和にいいとされています。
それから、体内の毒素を排出するデトックス効果も期待できるので、マッサージオイルにもおすすめ、むくみの改善につながります。
ちなみに、セントジョーンズワート(オトギリソウ)は、うつにもいいといわれていますね。
後は、「ローズヒップオイル」をインフューズドオイルとして作ることもできます。
ローズヒップは、レモンの10倍以上ものビタミンCの含むことから「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれています。
それもあって、ローズヒップオイルも美肌効果が高く、シワ予防やアンチエイジングにもいいオイルです。
手作りインフューズドオイルの材料
インフューズドオイルを手作りするのに必要なのは、「キャリアオイル」と「ドライハーブ」のふたつだけです。
カレンデュラオイルもカモミールオイルも、作り方は同じで、ハーブを変えることで、出来上がるインフューズドオイルが変わります。
キャリアオイル
キャリアオイルとは、基材(ベース)となる植物オイルのことをいい、「ホホバオイル」や「アルガンオイル」、「オリーブオイル」などが挙げられます。
インフューズドオイルに使用するには、酸化しにくいオイルがおすすめで、例えばホホバオイルもいいですね。
後は、「マカダミアナッツオイル」もおすすめです。
マカダミアナッツオイルは、その名前の通り、マカダミアナッツから抽出されたオイルで、酸化しにくい性質を持ち、お肌の構成成分に近い成分を多く含んでいるため美容効果も高いです。
ドライハーブ
インフューズドオイルを作るには、いくつかの製法があります。
そのひとつは、キャリアオイルにハーブを浸けて、それを温めて有効成分を抽出する方法があります。
その場合は、ハーブは「フレッシュハーブ」を使用します。
ただ、自宅でインフューズドオイルを手作りするときは、火にかけずに作る方法が簡単です。
そのときは、ハーブは「ドライハーブ」を使用します。
ドライハーブは、ハーブティーなどに使うもので大丈夫です。
ただ、インフューズドオイルは、お肌に付けたりするものですから、できればオーガニックのものをお使いになったほうが安心です。
インフューズドオイルの作り方
インフューズドオイルを自宅で手作りするときの分量は、キャリアオイルが100mL、ドライハーブが10~20gが目安です。
もしくは、インフューズドオイルは、密閉ビンの中でキャリアオイルにドライハーブを浸けて作るのですが、材料はきっちり計量しなくても、目分量でビンの7~8分目くらいまでドライハーブを入れて、そこにキャリアオイルをビン一杯に入れるような方法でも大丈夫です。
材料の分量
・キャリアオイル:100mL
・ドライハーブ:10~20g
作り方
インフューズドオイルは、ドライハーブをビンに入れ、そこにキャリアオイルを注いで、後はそのビンを密閉しておくだけ手作りすることができます。
今回は、マカダミアナッツにジャーマンカモミールのドライハーブを浸けて、ジャーマンカモミールオイルを手作りしました。
オイルは空気に触れると酸化してしまいますから、できるだけビン目一杯まで入れるといいですよ。
もしくは、オイルの上からラップをして、オイルが空気に触れないようにしましょう。
後は、空気が入らないようにビンをしっかりと密閉して、日当たりのいい場所で保存します。
それで、一日に1回はビンを振ったりひっくり返してして、混ぜてあげます。
約2週間たったら、ガーゼなどで漉(こ)してドライハーブを取り除けば、インフューズドオイルの出来上がりです。
ドライハーブを取り除いたガーゼは、そのまま丸めて、お肌にポンポンとつけてあげてもいいですね。
ちなみに、出来上がったオイルを使って、もういちど同じ工程を繰り返すと、さらに香りが良くて効能も高いオイルになりますよ。
作り方
1. ビンにドライハーブを入れる
2. キャリアオイルを入れる(ビン目一杯まで入れるか、オイルの上からラップをする)
3. ビンを密閉する
4. 日当たりのいい場所で保存する(一日1回はビンを振ったりして混ぜる)
5. 約2週間たったら、ガーゼで漉してハーブを取り除いて、インフューズドオイルの出来上がり
精油を加えるのもおすすめ
手作りしたインフューズドオイルは、精油を加えることもできます。
その場合は、ドライハーブを漉した後に、お好みの精油を加えます。
精油にも効能がありますから、オイルの用途によって、加える精油をお選びいただくのもいいですね。
例えば、お肌のお手入れに使うのでしたら「ラベンダー」などもいいですし、ボディのマッサージ用でしたら「ペパーミント」などもいいです。
もし、お肌のお手入れの用途に、インフューズドオイルを作られるのでしたら、精油はオーガニックのものを使用するのがおすすめです。
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少量ずつ作るのもおすすめ
オイルは酸化する性質がありますので、インフューズドオイルを作りすぎてしまうと、使い切れずに酸化させてしまう場合もあります。
特に、お肌のお手入れに使用するのであれば、それほどの量は必要ありません。
そのときは、色々な種類のインフューズドオイルを少量ずつ作って、香りや効能を比べてみるのも楽しいですよ。
インフューズドオイルの使い方
インフューズドオイルは、スキンケアで、化粧水の後、乳液の代わりに保湿オイルとして使うことができます。
スキンケアにインフューズドオイルを使う場合は、手作りしたオイルを、「ロールオンタイプ」の容器に保存しておくのも便利です。
これでしたら、オイルを手に乗せなくても、簡単にお肌に塗ることができます。
後は、インフューズドオイルは、ボディのマッサージオイルに使うこともできますし、手作り化粧品がお好きな方は石けんやクリーム作りに使うこともできます。
インフューズドオイルは、様々な用途に使うことができるので便利ですよ。
使い方
・スキンケアで乳液の代わりにする
・ボディのマッサージオイルとして使う
・手作り石けんやクリームの材料にする
など
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編集部の選ぶインフューズドオイル好きにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、田中先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、編集部の選んだインフューズドオイル好きにおすすめの化粧品をご紹介します。
ヴァーチェ マルラオイル
南アフリカで「神の木」とも呼ばれるマルラの木の実から採れる希少なエイジングケアオイルです。マルラの木が乾燥の厳しい環境で育つだけに高保湿で、アルガンオイルの約3.6倍の抗酸化力を備え、「ビタミンC・E」や「オメガ6・9」などの年齢肌に大切な成分を豊富に含んでいます。オイルとは思えないサラサラした質感が特徴で、肌にすっと浸透して油浮きの不快感もなく、オイル独特の匂いもほとんどありません。
●内容量:18mL
●通常価格:税別3,680円
美容家の感想
オイル苦手女子にもすすめられるサラサラ感!保湿力も高くて肌がふっくら!
オイルだけどサラサラで浸透がいいから肌にスッとなじんで、オイルのべたつきな苦手な方にもすすめられる使いやすさです。それでいて、オイルならではの保湿感は高くて、夜のお手入れの仕上げに使うと翌朝までうるおいが保てましたし、肌に弾力が出てふっくらして乾燥小じわも改善されました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までギュッと引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥肌や年齢肌にはもちろん、肌がふっくら引き締まり毛穴ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張りフワフワ肌の毛穴レスに!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。まるで乾いたスポンジに水分がギューッと入っていくみたいに、うるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワにやわらかくなりました(笑)。それに、肌に透明感も出て、毛穴もキュッと引き締まって目立ちにくくなりました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
インフューズドオイルは、ベースのキャリアオイルにハーブを浸けることで、オイルにそのハーブの効能を加えることができます。
しかも、自宅でも、ビンの中でキャリアオイルにドライハーブを浸けておくだけで、簡単に手作りできます。
今回のインタビューにあたり、田中先生には、ちょうど取材日に「ジャーマンカモミールオイル」が出来上がるように、約2週間オイルにハーブを浸けていただいていました(先生、ありがとうございました!)。
手作りしたジャーマンカモミールオイルは、しっとり感があるだけではなく、優しいカモミールの香りがほのかに立ってリラックスもできました。
オイル美容がお好きな方は、手作りのインフューズドオイルにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(取材:「キレイの先生」編集部 文:ナチュロパシー&ヒーリングサロン Fu MANA(ふま~な) 田中 幸子 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年2月25日に公開した『ドライハーブで簡単カモミール・カレンデュラオイルの作り方!』を再編集しました。