「キレイの先生」編集部です。
「こんにゃく温湿布」をご存知ですか?
温めたこんにゃくをタオルで巻いて、身体の上に乗せる療法です。
私は、自然療法サロン Salon de eau の須田 玲子 先生への取材で、そのような療法があることを初めて知りました。
こんにゃく温湿布を身体を芯から温める効果に優れ、須田 先生のサロンでは、施術にも取り入れているといいます。
今回は、そんな「こんにゃく温湿布」がテーマです。
須田 先生には取材で、こんにゃく温湿布のやり方を実演いただきました。
家にあるもので簡単に作ることができますよ。
目次
こんにゃく温湿布の効果・効能
・効果・効能1. 湿性の熱で身体の中まで温まる
・効果・効能2. こんにゃくの酵素で疲労物質や毒素を排出
・健康全般に良い
・美肌にも良い
こんにゃく温湿布のやり方・作り方
・こんにゃく芋から作られたこんにゃくを使う
・こんにゃく温湿布のやり方
・下敷きの三つ折りタオルで温感を調整する
・こんにゃくは再利用できる
こんにゃく温湿布とは
「こんにゃく湿布」は、自然療法の代表的な手当てのひとつです。
自然療法とは、例えば「風邪を引いたときは、焼いたねぎをのどに巻く」といったような、昔ながらの伝承療法です。
「おばあちゃんの知恵袋」といっても良いかもしれません。
身体を癒して、健康に導く知恵が詰まっています。
そのひとつが、「ホットこんにゃく湿布(こんにゃく温湿布)」です。
具体的な方法は後程ご紹介しますが、ゆでたこんにゃくをタオルで巻き、身体の上に乗せる療法です。
サロンでも施術に取り入れています。
こんにゃく温湿布の効果・効能
効果・効能1. 湿性の熱で身体の中まで温まる
こんにゃく湿布は、熱したこんにゃくから出る湯気で、身体を温めてくれます。
例えば、カイロを「乾いた」熱とすると、こんにゃく湿布は「湿性」の熱といえ、身体の中まで温めてくれます。
また、こんにゃく湿布を外した後も、温感が長く持続します。
こんにゃく湿布は、肝臓や小腸・大腸、腎臓の上あたりに乗せるのがおすすめで、それらの内臓が温まると、血流が良くなります。
温めながらマッサージ「ホットストーン」
「キレイの先生」編集部です。下の記事でも紹介していますが、身体を芯から温めるのには、温めた石でトリートメント(マッサージ)する「ホットストーン」もおすすめです。石の自然な温かさで、身体の芯からじんわりと温まり、こちらもとても気持ちが良いですよ。
効果・効能2. こんにゃくの酵素で疲労物質や毒素を排出
こんにゃくには、「酵素」が含まれています。
昔の人は、こんにゃくを「腸の砂おろしをする」といいました。
それは、こんにゃくの酵素が、身体の疲労物質や毒素、不要物を吸い出してくれるからです。
こんにゃく湿布の湯気にも、酵素が含まれています。
その湯気を当てると、熱気で毛穴も開き、汗と一緒に、疲労物質や毒素などが引っ張り出されます。
そのため、デトックス効果が期待できます。
健康全般に良い
こんにゃく湿布は、身体を温めて血流を良くして、デトックスを促しますから、身体全般に良い自然療法です。
特に、下のようなお悩みにはおすすめです。
・冷え性
・疲労感
・生理痛
など
また、大人・子どもでも、風邪を引いたときも良いですね。
こんにゃく湿布で身体を温めることで代謝も上がり、発汗も促されます。
美肌にも良い
「お肌の健康 = 内臓の健康」といいます。
内臓が健康になれば、血流も良くなります。
すると、お肌まで栄養が行き届き、お肌もきれいになります。
こんにゃく湿布は、身体の内側からきれいにすることで、美肌にも良いです。
こんにゃく温湿布でどうして美肌に?
「キレイの先生」編集部です。「肌は内臓の鏡」という言葉があるように、内臓の状態がお肌に表れます。例えば、下の記事でも紹介していますが、腸が不調で便秘だと、肌荒れの原因にもなります。こんにゃく温湿布は、内臓の調子を整えることで、美肌効果も期待できます。
こんにゃく温湿布のやり方・作り方
こんにゃく芋から作られたこんにゃくを使う
こんにゃくには、「こんにゃく芋」と「こんにゃく粉」から作られたものがあります。
「こんにゃく芋」から作られたこんにゃくの方が、酵素をたくさん含んでいますので、こんにゃく湿布で使うときには、そちらの方がおすすめです。
こんにゃく温湿布のやり方
1) お湯で約10分ゆでる
こんにゃくをお湯で約10分ゆでます。
2) タオルで包む
こんにゃくをお鍋から取り出し、タオルで写真のように包みます。
こんにゃくはタオルで包んだばかりでは、あまり温かさを感じないかもしれません。ただ、時間が経つにつれ、かなり熱くなります。<身体にそのまま乗せるのではなく、三つ折りにしたタオルを下に敷いて、その上にこんにゃく湿布を乗せるようにしてください。
3) 肝臓・丹田(おへその下あたり)の上に乗せる
こんにゃく湿布は、仰向けになって、下の画像に乗せるのもおすすめです。
丹田に乗せることで、小腸・大腸を温めることができます。そのまま30分程、こんにゃく湿布を乗せておきましょう。
4) 腎臓の上に乗せる
その後、うつぶせになって、こんにゃく湿布を腎臓の上に乗せると、さらに効果的です。
こちらも30分程、乗せておきます。
下敷きの三つ折りタオルで温感を調整する
こんにゃく湿布は、内臓の調子によって、温感が違います。
例えば、小腸・大腸の調子が悪かったり、冷えていたりすると、温かく感じるのが遅いです。
温感は、下のように、こんにゃく湿布の下に敷く三つ折りタオルで調整します。
・熱く感じるとき → こんにゃく湿布をいちど外し、しばらくしてから乗せる
・熱さをあまり感じないとき → 三つ折りタオルを、二つ折りにする
こんにゃくは再利用できる
こんにゃく湿布につかったこんにゃくは、再利用できます。
タッパーに水を入れて保存しておきましょう。
少しずつ縮みますが、こんにゃく湿布に10回くらいは使うことができます。
ただ、体内の疲労物質や毒素を吸収しているため、食べるのは避けた方が良いでしょう。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
取材中、私もこんにゃく温湿布を体験させていただきました。
じんわりと身体の芯まで温まっていくのが分かって、本当に気持ちが良かったです。
つい、うとうとしてしまいます。
須田 先生は、「(こんにゃく温湿布は)夜眠るときにおすすめですよ」とおっしゃっていました。
安眠効果があるそうです。
こんにゃく温湿布は、昔ながらの自然療法で、やり方も簡単です。家にあるもので作ることができます。
「ちょっと疲れているな…」というときは、こんにゃく温湿布を作って、お腹などの上に乗せてみてはどうでしょうか?
とても気持ちが良く、リラックスもできるので、おすすめですよ。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:自然療法サロン Salon de eau 須田 玲子 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年1月7日に公開した『ホットこんにゃく湿布の効果とやり方!家庭でできる自然療法』を再編集しました。