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化粧水を手作り! 伝説の「若返りの水」の簡単レシピ

本日のキレイの先生

iku 先生

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「癒しの隠れ家サロン アロマーム」では、仕上げの化粧品は、手作りしたものを使用しています。お客様にも大変好評で、「これまでのどんな化粧品よりも良い」とリピートいただく方もたくさんいらっしゃいます。化粧品を手作りすれば、添加物の入らない(入れたとしても天然のものを少量で)安全で本当に良いものを作ることができます。特別なものは必要なく、とても簡単です。今回は、簡単に手作りできる「化粧水」をご紹介させていただきます。

若返りの水「ハンガリーウォーター」

今回、ご紹介するのは、「ハンガリーウォーター」と呼ばれる化粧水の作り方です。レシピの前に、ハンガリーウォーターにまつわる逸話をご紹介したいと思います。

「若返りの水」の逸話

中世のハンガリー王国に、エリザベート1世という女王様がいました。お年を召されて、痛風などの病気があり、健康からは程遠かったそうです。そんな女王様に、ある僧侶が献上したのが、ハンガリーウォーターでした。女王様が、その水を痛むところやお顔につけるようになると、病気は治り健康になって、お顔も若々しくなったそうです。

逸話はそれだけで終わりません。女王様はお年を召されていたにも関わらず、ハンガリーウォーターで若々しなり、とても年の離れた年下の隣国の王子様から求婚されたといわれています。それが、ハンガリーウォーターが「若返り」の水と呼ばれている所以です。

レシピの基本は「ローズマリー」+「柑橘系」の精油

ハンガリーウォーターは、世界で200~300のレシピがあるといわれています。

ただ、どのレシピも、「ローズマリー」の精油(アロマオイル)に、「柑橘系」の精油を合わせて作るのが、基本となります。

原料・器具

今回は、柑橘系の精油に、「レモン」と「オレンジ」を使ってみたいと思います。では、用意する原料と器具をみていきましょう。

原料

[精油]
・ローズマリー 3滴
・レモン 1滴
・オレンジ 1滴
・お好きな精油(アロマオイル) 1滴

[その他]
・エタノール 小さじ1
・グリセリン 小さじ1/4~1/2
・精製水 約90~95mL

※「エタノール」の代わりに、「ハーブチキン」をお使いになると、さらに良いです。ハーブチキンとは、アルコールにハーブを漬け、エキスを抽出したものです。ただ、手に入りやすさを考えると、エタノールでも問題ありません。

※精製水がなければ、お水でも大丈夫です。ただ、不純物の入っていない精製水の方が、腐敗しにくいためお勧めです。

器具

・100mLのスプレー型のガラスビン

・ろうと(口径の小さい穴に液体を入れるときに使用する円錐状の器具)

※ガラスビンはプラスチック製でも問題ありません。ただ、品質保持を考えると、ガラス製の方が良いでしょう。

※「ろうと」はあれば便利ですが、お持ちでなくても作ることはできます。

レシピ(作り方)

1. エタノールを小さじ1、ガラスビンに入れます。

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精油は精製水(水)に溶けません。エタノールは、精油を溶かすために最初に入れます。また、防腐剤の役目にもなります。

2. 精油を、ローズマリーを3滴、レモンを1滴、オレンジを1滴、お好きな精油を1滴、入れます。

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ローズマリーと柑橘系に加える精油で、お勧めなのは、「カモミール」や「ラベンダー」、「ネロリー」、「ローズ」など、お花の精油です。香りも良く、作用的にもスキンケアに向いています。

ただ、今回は、「シダーウッド」の精油を加えました。さっぱりした香りが特徴で、油脂肌の方にお勧めです。

精油は、とても濃度が濃いものです。例えば、バラの精油を1L作るのに、バラの花びらが3,000tも必要だとされています。

そのため、精油はほんの少量を入れるだけで、十分に香りを立たせることができます。

3. ガラスビンをよく振って、混ぜ合わせます。

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4. グリセリンを小さじ1/4~1/2、入れます。ここでも、ガラスビンをよく振って、混ぜ合わせましょう。

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5. 精製水(水)をガラスビンが一杯になるまで入れます(約90~95mL)。そして、よく振って混ぜ合わせたら、もうこれで「ハンガリーウォーター」の完成です。

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使い方・保存方法

「ハンガリーウォーター」は、化粧水としてお使いいただけます。使用する前に、よく振ってから、使うようにしましょう。

体にオイルを塗ってべたつきが気になる方は、このハンガリーウォーターを使っても良いと思います。とてもさっぱりと感じられると思います。

保存は、高温多湿の場所を避けるようにしてください。夏場は、冷蔵庫での保存がお勧めです。ビニール袋に包んで入れておけば、匂いが食材に移ることもありません。

2~3週間で使い切るようにしましょう。

まとめ

ハンガリーウォーターは、手に入りやすい精油で作れる簡単な化粧水です。作るのに、3分もかかりません。

基本となる、「ローズマリー」に、「柑橘系(レモン、オレンジ)」の精油を加え、あとはお好きな精油を入れます。お好きな香りで選ぶのも良いですし、肌質に合わせて作用で選ばれるのも良いです。

ご自分だけの「ハンガリーウォーター」をお作りいただき、普段のスキンケアを楽しんでほしいと思います。

さっぱりした感じがお好きならシダーウッド!(編集部)

今回、iku先生にお作りいただいたハンガリーウォーターは、「シダーウッド」の精油を入れていただきました。

とても爽やかでさっぱりした香りは、夏場にはぴったりです。油性肌の方にも、とても良いと思います。

優しい精油の香りが病みつきになります。