美容のスペシャリストが教えるキレイ

3つのお悩み別に普段のスキンケアに「+α」の技

本日のキレイの先生

島田 佳苗 先生

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スキンケアの手順は、基本的に決まっています。当然、それには意味があります。ただ、おひとりおひとり、お肌の悩みは違います。そのお悩みに合わせて、基本の手順を土台に、工夫することはできます。ここでは、3つのお肌の悩みに対して、普段のスキンケアに「+α」できることをご紹介したいと思います。

スキンケアの手順をおさらいする

まずは、そもそもの「正しいスキンケアの手順」を簡単におさらいしておきましょう。

1) クレンジング → 洗顔
お肌の汚れをしっかりと落として、そのあとに水分や有効成分を与える準備を整える。

2) 化粧水 → 美容液
お肌に水分を与えて保湿したり、お肌の悩みに働きかける有効成分を与えたりする。

3) 乳液 → クリーム
お肌に油分を与えていく。2) でお肌に与えた水分と有効成分を閉じ込める「ふた」の役割をする。

ここでは詳細は控えますが、ご興味がある方は以前の記事をご覧になってみてください。

常識でも基本の「き」! スキンケアの正しい順番を復習する

【基本】スキンケアの方法 化粧水・美容液・乳液・クリーム

では早速、お悩み別に「+α」できるスキンケアをご紹介していきます。

2. 「お肌の乾燥」に水素水パック

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ドラッグストアなどでは、様々な種類のローションパックが並んでいます。あらかじめ有効成分の浸っているパックをお使いになるのも良いですが、パックに「水素水」を浸してお使いになるのもお勧めです。

特に、乾燥肌の方には、良いと思います。

水素水は、活性酸素を除去するといわれています。ご存知の方も多いと思いますが、活性酸素はお肌を酸化させて、シミやしわなどの肌トラブルの原因を作ってしまうものです。水素水をパックでお肌に与えてあげて、肌トラブルの元の改善を目指します。

そのため、洗顔の後、化粧水の前に、水素水のパックを行って、その後の水分や有効成分がしっかりとお肌に入っていくように、お肌を整えてあげましょう。

3. 「毛穴のざらつき・黒ずみ」にホットタオル

エステティックサロンで、施術に入る前に、お顔にスチーマーを当てることがあります。ご自宅でも、それと同じ効果が期待できるのが、ホットタオルをお顔に当てることです。ホットタオルは電子レンジで簡単に作ることができます。

ホットタオルには、毛穴を開かせて化粧品の入りを良くするという作用もありますが、毛穴のざらつきや黒ずみにお悩みの方にもお勧めです。

毛穴がざらついていたり、黒ずんでいたりするのは、「角栓」が原因と考えられます。角栓とは、毛穴に皮脂と角質(お肌の表面の古い肌細胞)が詰まって、できたものです。

皮脂は油分ですから、温めてあげると柔らかくなって、落としやすくなります。ですから、クレンジングの後にホットタオルでお顔を温めてあげて、その後の洗顔で角栓を落としてあげる、といった流れが良いでしょう。

3. 「くすみ・むくみ」にお顔のマッサージ

お顔の悩みには、リンパや血液の流れを良くしてあげることも良いです。首の横にはリンパが通っているので、そこをマッサージしてあげて、リンパの流れを良くしてあげましょう。特に、くすみやむくみにお悩みの方にお勧めです。

マッサージは以下のように行ってください。

1.
耳下腺(耳の下あたり)を中指と薬指でほぐす。

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2.
耳下腺から鎖骨までをなぞる。

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3.
上記を何回か繰り返してください。ただ、最後は「鎖骨」までなぞって終えてください。それは、鎖骨の部分に、お顔から流れたリンパのゴール(ゴミ箱)があるからです。

マッサージは、乳液やクリームをつけて行うと、滑りが良くなります。

まとめ

今回、ご紹介した「+α」のスキンケア術は、ごく一部の内容です。

みなさんもスキンケアの基本を守りつつ、ご自分の肌質やお悩みに合わせて工夫してみてください。

(取材・文:「キレイの先生」編集部)