美容のスペシャリストが教えるキレイ

【基本】スキンケアの方法 化粧水・美容液・乳液・クリーム

本日のキレイの先生

島田 佳苗 先生

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女性のみなさんは毎日、スキンケアを行われていると思います。スキンケアの方法は人それぞれですが、基本的には「クレンジング → 洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液 → クリーム」の順番で行います。今回は、化粧水以降のスキンケアの方法を見ていこうと思います。基本中の基本ですが、ご自分の普段のスキンケアと見合わせてみてください。

それぞれのスキンケアの役割を知る

スキンケアの仕方をご紹介する前に、まずは、それぞれの役割を見直してみましょう。(詳細は、「常識でも基本の「き」! スキンケアの正しい順番を復習する」をご覧ください)

1. 化粧水
お肌に「水分」を与える。

2. 美容液
お肌に「有効成分」を与える。

3. 乳液
「細胞間脂質(細胞と細胞をつなぎ合わせているもの)」を手助けする。

4. クリーム
水分を閉じ込める「ふた」をする。

上記をご認識いただいた上で、それぞれのスキンケアを行っていただきたいと思います。

1. 化粧水

化粧水は、スキンケアでつけるもの(クレンジングと洗顔を除いた)の中で、もっとも大事なものです。

それは、お肌に水分をたっぷりと与えて、お肌が柔らかくならなければ、そのあとの美容液などの入りも悪くなってしまうためです。

私は普段、化粧水を3回つけるようにしています。化粧水で保湿できるだけ保湿してあげて、そのあとの美容液に移ります。みなさんも化粧水はたっぷりと使って、お肌に水分を与えてください。

化粧水には、コットンでつける方法、手でつける方法があります。それぞれ、どのように行うのか、見ていきましょう。

「コットン」でつける方法

コットンの裏がしみるまで、たっぷりと化粧水をつけてください。そして、コットンを指ではさみ、トントンと軽く叩いていきます。そのとき、下から上に、上がっていくように叩いてあげましょう。

下から上に叩いていくのには、理由があります。年をとるにつれて、お肌は垂れてきて、毛穴も下に向きがちです。下から上に叩くことで、毛穴にもしっかりと水分を与えることができます。また、お顔の引き上げにも期待できます。

注意点ですが、化粧水を少量で使ったり、こするようにつけたりするのは、やめましょう。お肌が傷つく原因になります。

「手」でつける方法

化粧水を500円玉くらい手に出して、手に広げてから、パッティングで(優しく叩いて)お顔の全体につけてください。

化粧水でたっぷりとお肌に水分を与えることが大事ですから、2回に分けてつけても良いと思います。

2. 美容液

美容液をつけるときに気をつけなければならないのは、化粧水がしっかりとお肌に入りきってから、美容液に移ることです。化粧水が入りきっていない段階で、美容液をつけると、成分が混ざってしまい、良くありません。

では、美容液のつけ方を見ていきましょう。

まずは、量ですが、「ポンプ式であれば2プッシュ」、「パール2個分くらいの大きさ」を目途にしてください。そして、下記のようにつけていきます。

1) 上記の量の美容液を手に乗せる。
2) 「指先」でお顔全体になじませるようにつけていく。
3) お顔の全体につけたら、指の第二関節までを使って押さえてあげる。

ここでのポイントは、美容液を手になじませてからお顔につけるのではなく、そのまま指先でお顔につけていくことです。

現在の美容液は、粒子の細かい有効成分が入っている商品が、多く販売されています。手になじませてからでは、その分、有効成分が「手の肌」に入っていってしまいます。

ケアをしたいのは、「お顔の肌」です。美容液は手に出したら、すぐに指先でお顔全体につけてあげて、そのあとしっかり押さえてあげるようにしましょう。

3. 乳液

乳液は手に「10円玉」くらいの量を出して、まずは手になじませてください。

美容液と違って手になじませるのは、乳液には油分が含まれているためです。少し極端な例えですが、食用油を熱すると、柔らかくなると思います。乳液も手になじませることで、温度を少し上げて、お肌に入りやすくするイメージです。

つける順番は、下記のように、乾燥しやすいところからつけていってください。

1) 頬(目の下のあたりも含む)
2) 額
3) あご
4) 鼻

そして、最後に手の平でお顔の全体を押さえてあげます。

注意点ですが、べたべたするまでつけずに、適度な潤いを感じるくらいまでにしましょう。また、鼻は皮脂の分泌が多いため、つけるのは少量でも大丈夫です。

4. クリーム

クリームは手に「少し大きめなパール」くらいの量を乗せ、手になじませてからお顔につけて、指先で薄く伸ばしてあげてください。つける順番は、乳液と同じで、乾燥しやすいところからで大丈夫です。

1) 頬(目の下のあたりも含む)
2) 額
3) あご
4) 鼻

特に、乾燥しやすい「目の下」や「口もと」は、重ねるようにして厚くつけても良いと思います。

注意点も、基本的には乳液と同じですが、ニキビなどの吹き出物がある方は、油分をつけるとさらに悪化する危険性があるので、クリームはつけないようにしましょう。

まとめ

みなさんのスキンケアと比べて、いかがでしたか?

人によっては、美容液を使っていなかったり、クリームを使っていなかったりする方もいらっしゃると思います。実は、私のお店も、美容液は化粧水の前につけています(化粧水の前に使用するタイプの美容液のためです)。

ただ、基本は忘れないようにしてください。そして、もしご自分のスキンケアで勘違いされていた部分があれば、この機会に見直してほしいと思います。

(取材・文:「キレイの先生」編集部)