「キレイの先生」編集部です。
お肌にクレーターのような穴がボコボコ…。
ニキビ跡がクレーターのようになってしまうと、なかなか治すことができません。
肌トラブルの中でも、かなり深刻な悩みではないでしょうか。
今回のテーマは、そんな「クレーター肌」についてです。
純粋美サロン Miju Copine の江利川 美奈 先生に話をお聞きしました。
Miju Copine さんでは、ハーブピーリングをご提供されていらっしゃいます。
ハーブピーリングはクレーター肌でお悩みの方にもおすすめということで、今回のテーマとなりました。
クレーター肌は、お肌がどうなっている状態なのでしょうか?
何が原因なのでしょうか?
そして、改善するには、どうすれば良いのでしょうか?
江利川 先生に教えていただきました。
* こちらは、江利川 先生の前編の記事です。後編では、「頬のしわ」について取り上げます。
目次
クレーター肌の原因
・ニキビ跡
・その他
クレーター肌を改善するには
・ハーブピーリング
本日のキレイの先生
純粋美サロン Miju Copine
江利川 美奈 先生
「キレイの先生」編集部
クレーター肌の原因
江利川 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「クレーター肌」です。
肌トラブルの中でも、厄介なものだと思います。
そもそも、クレーター肌というのは、お肌がどうなっている状態なのでしょうか?
簡単にいうと、毛穴が「穴」のように開いてしまって、閉まらない状態です。
基本は、ニキビ跡の毛穴がトラブルを起こして変化し、クレーターのようになります。
編集部のコメント
ニキビは、毛穴が詰まって、炎症を起こすトラブルです。
毛穴の詰まりが炎症を起こしてニキビになる流れは、下の「ニキビになるかも…コメドの原因とは?コメドの対策と予防!」などで取り上げています。
ニキビになるかも…コメドの原因とは?コメドの対策と予防!
Facial Esthetic TKbeauty 澤居 寿江 先生
ニキビ跡
どうしてニキビ跡が、クレーターのようになってしまうのですか?
例えば、ニキビの脂性分、つまり油分ですね、それを無理に剥がして取り除こうとすると、毛穴が「穴」のようになってしまいます。
そして、ニキビ跡をケアしようとして、余分な栄養を与えると、毛穴が過剰に反応する場合があります。
それによって、毛穴が閉まらなくなって、きれいな状態ではなくなり、凸凹としたまま残ってしまいます。
「ニキビを消したい」と思って、ついつぶしたくなる気持ちは、分からなくもないですね。
「ニキビを早く治したい」、「きれいになりたい」という方ほど、過剰にケアしたがる傾向があるように感じます。
ニキビは、触り過ぎても、跡が残りやすくなります。
また、ニキビを治すために化粧品を何回も変えることも、お肌の負担になり、お肌を壊してしまう原因になります。
それが、クレーター肌につながる可能性もあります。
「ニキビを治したい」、「改善したい」という想いが、裏目に出てしまうケースもあるのですね。
その後
ニキビ跡以外にも、クレーター肌になってしまうことはあるのですか?
子供のときに、はしかや水疱瘡(みずぼうそう)が出来て、完全に治りきらない内にかきむしったりすると、同じような跡が残ることがあります。
また、毛穴のシートパックがありますが、ボツボツが取れるのが目に見えて、効果を感じやすいと思います。
ただ、シートパックを行った後は、お肌のキメが粗くなります。
お肌が修復されて整うのを待たずに、またシートパックを行うと、お肌の状態がかえって悪化してしまいます。
それが、クレーター肌につながる場合もあります。
毛穴のシートパックを行うのは良いですが、やり過ぎは逆効果になるということですね。
ニキビのケアのお話もそうですが、「きれいになりたい」という想いが、かえって別の肌トラブルにつながってしまうことも少なくなさそうです。
「正しいスキンケア」の大切さが感じられるお話です。
クレーター肌を改善するには<閉:大見出し>]
毛穴がクレーターのように広がってしまうと、ホームケアだけで改善するのは、なかなか難しそうな印象があります。
ニキビの状態であれば、ケアの方法を間違えなければ、ご自分でも治すことは可能だと思います。
ただ、お肌がクレーターのように凸凹とした状態になってしまうと、ご自宅でのスキンケアだけでどうこうする、というのは難しいでしょう。
私自身、クレーター肌になってしまったら、あきらめるしかないと思っていました。
ハーブピーリング
先生のサロンの「ハーブピーリング」は、そんなクレーター肌でお悩みの方にもおすすめとのことです。
これは、どんな内容なのでしょうか?
サロンでは、「クロイターピール」というハーブピーリングを提供しています。
ハーブを手技により毛穴の中に入れ込んでいき、お肌のターンオーバーを促進させた後、28日の周期に整えます。
それによって、クレーター肌が改善されるイメージです。
編集部のコメント
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がって、最後は垢になって剥がれ落ちることで、日々新しく生まれ変わっています。
このサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
いうなれば、お肌の生まれ変わりです。
それによって、シミやニキビなども消えていきます。
ターンオーバーは、美肌作りの根本といえるでしょう。
ターンオーバーの周期は、28日が理想といわれています。
ただ、年をとるにつれて周期は長くなり、その分、トラブルも消えづらくなります。
ターンオーバーについては、下の「肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本」などでも取り上げました。
肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本
デトックスエステサロン ローズアンジュ 青島 也実 先生
ハーブは、5日間かけて肌再生の周期を縮小させ、新しい皮膚を生み出すことにより、表皮*1の角質*2が剥がれて落ちていきます。
例えば、「ケミカルピーリング」*3は、外側から薬を与えて、表皮の古い角質を剥がします。
それに対して、ハーブは、自分で新しいお肌を生み出すまで待ちます。
そのため、セラピストの施術だけではなく、その後のお客様ご自身のホームケアも大切です。
編集部のコメント
取材中、江利川 先生に、「クロイターピール」の資料をみさせていただきました。
施術してから数日(5日間)をかけて、皮膚が少しずつ剥がれていって、新しい皮膚に生まれ変わっていきます。
施術後すぐに皮膚が剥けるわけではないため、その間のホームケアが大切になるといいます。
比重としては、以下のようなイメージだそうです。
・手技・施術[セラピスト] 10%
・ホームケア[お客様] 45%
・再生管理[お客様・セラピスト] 45%
「セラピストさんにお任せ」というよりは、お客様自身の努力も必要な美容法といえそうですね。
クレーター肌は、たしかにスキンケアで改善できるものではありません。
そうすると、ターンオーバーで改善するしかなさそうです。
そして、ターンオーバーを促すのに、「ハーブピーリング」という方法もあるのですね。
ハーブピーリングは、しわなどにも良いといいます。
先生には引き続き、しわについて教えていただきたいと思います。
まずはここまで、ありがとうございました。
*1 皮膚は、「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層構造になっています。表皮は、そのもっとも表面の層です。
*2 角質は古い肌細胞で、ターンオーバーが正常に働いていれば、垢になって剥がれ落ちていきます。しかしターンオーバーが乱れると、古くなった角質が剥がれ落ちずに、お肌のごわつきなどの原因になります。このことは、「肌がごわごわする…肌のごわつきの原因は?角質がたまるワケ」などでも取り上げています。
*3 ケミカルピーリングは、弱い酸で角質を除去することをいいます。ピーリングについては、「顔の角質ケア!ピーリングの方法とは?大切なのはタイミング」などでも取り上げています。
まとめ
「ニキビを消そう」と、ついつぶしたくなる気持ちは分かります。
「ニキビを治したい」と、色々な方法を試す気持ちは、もっとよく分かります。
ただ、ケアの方法を間違えてしまうと、ニキビ跡が穴のようになって、凸凹としたクレーター肌の原因になります。
「きれいになりたい」という純粋な気持ちが、別のトラブルにつながってしまうのは、皮肉です。
毛穴がいちどクレーターのようになってしまうと、ホームケアで改善することは難しいです。
クレーター肌の対策は、江利川 先生に教えていただいた「ハーブピーリング」という方法もありますが、いちばんは、適切なニキビケアといえるかもしれません。
* 江利川 先生の後編の記事は、下からご覧ください。