「キレイの先生」編集部です。
「糖化」で肌の透明感がなくなりくすみに。
「糖化」で肌のハリがなくなりたるみに。
「糖化」でしみに。
エステサロンの先生方に話をお聞きしていると、時々「糖化」の話題が上がります。
「糖化」は、最近になって出てきたキーワードなのでしょうか。
お肌の老化は、「酸化」が原因のひとつです。これは、肌細胞が錆びついてしまうことをいいます(酸化については、このサイトでも、「活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」で取り上げました)。
そして「糖化」も、お肌の老化の原因になるといいます。
今回、小顔矯正サロン In Peace(インピース) の荒川 由里子 先生に、そんな糖化について話をお聞きしました。
一体、糖化とは何なのでしょうか? 糖化は、どんなことが原因で起こるのでしょうか? そして、糖化を改善したりする対策はあるのでしょうか?
荒川 先生に教えていただきました。
目次
糖化の原因と予防
・原因
・予防
糖化とは
「糖化(とうか)」という言葉をよく聞くようになったのは、3年くらい前からだと思います。
現在では、テレビなどでも、取り上げられる機会が増えてきたのではないでしょうか。
糖化は、タンパク質が糖質と結合して、悪い状態に壊れてしまうことをいいます。
酸化が「錆びる」とすると、糖化は「焦げる」ようなイメージです。
編集部のコメント
「糖化」からは少し話がそれてしまいますが、「酸化」もとても大切なキーワードです。
例えば、金属は時間が経つと錆びると思います。それが、「酸化」です。
それと同じことが、私たちの体内でも起こっているというのです。
酸化した細胞は、機能が低下ます。それによって、健康と美容の両面に悪影響があります。
それが、「老化」といわれる現象です。
酸化については、「活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」でも取り上げました。
「酸化は本当に厄介だな…」ということが痛感できる内容だと思います。
肌が糖化すると…
お肌では、「コラーゲン」が糖質と結合して糖化すると、弾力が低下してたるみに、「エラスチン」が糖質と結合して糖化すると、茶色くなってくすみが出やすくなります。
編集部のコメント
コラーゲンは、「弾力成分」として知られていると思います。
このコラーゲンがあるのが、皮膚の「真皮(しんぴ)」という場所です(皮膚は、下の図のように、「表皮」・「真皮」・「皮下組織」の3層構造になっています)。
真皮は、コラーゲンが網のようにネット状になっていて、つなぎ目の部分にエラスチンがあり、お肌の弾力の元になっています。
このコラーゲンとエラスチンは、タンパク質で出来ています。
これらが糖質と結合して、正常な機能を失ってしまうことで、ハリが低下してたるみにもつながります。
「糖化」は、避けられるものではありません。
それが蓄積されると、症状が表に出るイメージです。
そして基本的に、糖化してしまった細胞を、元に戻すことはできません。
ただ、お肌はターンオーバー*が働いています。それによって、良い状態のコラーゲンやエラスチンを作り直すことは可能です。
編集部のコメント
皮膚は、新しい肌細胞が生まれて、古くなったものが排出されることによって、新しいものに生まれ変わっています。
このサイクルを、「ターンオーバー」と呼びます。
ちなみにその周期は、表皮で(理想が)約28日で、真皮で5~6年といわれています。
つまり、真皮のコラーゲンやエラスチンが糖化すると、改善はしばらく難しいといえそうです。
糖化の原因と予防
原因
糖化は、甘いものの食べ過ぎなどが原因になります。
また、炭水化物にも糖質が多く含まれているため、その摂り過ぎにも注意が必要です。
特に日本人は、タンパク質に比べると、炭水化物を摂り過ぎているといわれています。
予防
先程お話したように、糖化は避けられるものではありません。
そのため、糖化をゆるめるために対策することが大切です。
食事では、炭水化物の量を減らして、その分、タンパク質を増やすことをおすすめします。
このとき、炭水化物だけを減らすことは、ご注意ください。カロリーの摂取量が減ってしまうと、倒れてしまう可能性もあります。
炭水化物を減らすときは、合わせてタンパク質を増やすようにしましょう。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
例えばコーヒーでも、「ノンシュガー」のものが多くあります。砂糖の入っているものより、身体に良さそうなイメージはあります。
それは、「糖化」の観点からもいえそうですね。
そして、荒川 先生のおっしゃるように、炭水化物にも糖質が多く含まれています。
私も自分の食生活を思い返すと、糖質は、炭水化物から摂取するのがもっとも多いかもしれません。
炭水化物の摂り過ぎには、注意したいものですね。
糖化は、お肌のくすみやたるみの原因になるといいます。
若々しいお肌を保つのに、糖質の摂取量を意識されてみてはいかがでしょうか?
(取材・文:「キレイの先生」編集部)