今回のテーマは、「肌のざらつき」です。
シェービングエステサロン Rhythm リズム の春日 利美 先生に、インタビューさせていただきました。
肌のざらつきは、主に毛穴詰まりによるところや、肌表面が厚くなって硬くなることが大きいといいます。
今回春日先生には、新しい化粧品を取り入れるというよりも普段のスキンケア方法を改善して、肌のざらつきを解消する方法を教えていただきました。
そのポイントは、「普段のスキンケアをよりいい環境で行う」ことだそうです。
では、先生のインタビューをご覧ください。
目次
肌のざらつきは何によって起こるか?
・毛穴の角栓によって肌がザラザラする
・古い角質が厚くなってざらつきやごわつきが起こる
肌のざらつきの原因
・間違ったクレンジング・洗顔方法で毛穴のザラザラに
・毎日同じお手入れを行うことも原因になる可能性が
・生活習慣の乱れや不摂生も原因に
肌のざらつきを解消する方法
・入浴してからお風呂場でクレンジング・洗顔を行う
・お風呂上がりの冷ローションパックも毛穴ざらつきにおすすめ
・適度な運動を行って生活習慣を整えることも大事
・肌のざらつきにはサロンでのシェービングもおすすめ
肌のざらつきは何によって起こるか?
お肌のざらつきは年齢によるところもありますが、サロンのお客様の中には20~30代でざらつきを気にされている方もいらっしゃいます。
お肌がざらついていると、化粧ノリが悪くなります。
それに場合によっては、お肌が粉をふいたような状態になるケースもあります。
毛穴の角栓によって肌がザラザラする
お肌のざらつきが何によるものかというと、ひとつは、角栓(かくせん)によるところが大きいです。
毛穴からは、「皮脂(ひし)」という油分が分泌されています。
その皮脂が過剰に分泌されたり、毛穴が余分な角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)やメイク汚れなどで詰まっていたりすると、皮脂が毛穴から排出されづらくなります。
そうすると、毛穴に詰まった皮脂や角質などが固まってしまいます。
それを、「角栓」といいます。
角栓は、毛穴の中に固まりがボコボコと詰まっているような状態です。
それによって、お肌を触ったときのざらつきも感じられやすくなります。
角栓によるお肌のざらつきは、毛穴の多い場所で起こりやすいです。
例えば、鼻・顎(あご)・おでこなどです。
後は、頬も毛穴の角栓によるざらつきが起こる場合もあります。
古い角質が厚くなってざらつきやごわつきが起こる
お肌のざらつきは、古い角質によるものもあります。
お肌は、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が働いています。
そのターンオーバーの周期が乱れると、角質が剥がれ落ちずに肌表面に残って厚くなりやすいです。
それによって、ざらつきも起こりやすくなります。
ちなみに、古い角質が剥がれ落ちずに肌表面に残っていると、毛穴にも詰まりやすくなりますね。
また、お肌に水分量が足りていないと、角質も乾燥して硬くなりやすいです。
そうして角質が硬くなることも、お肌がごわついてざらつきも起きやすくなります。
肌のざらつきの原因
【古い角質によるざらつき】
・ターンオーバーの乱れで角質が肌表面にたまって厚くなる
・肌の乾燥で角質が硬くなる
など
【編集部補足】ターンオーバーとは
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ちて、日々新しく生まれ変わっています。
そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーの周期が乱れると、角質が剝がれ落ちづらくなって肌表面にたまって厚くなります。
それによって、ざらつきも感じやすくなります。
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肌のざらつきの原因
間違ったクレンジング・洗顔方法で毛穴のザラザラに
お肌のざらつきの原因としてまず挙げられるのが、クレンジングでメイク汚れをきれいに落とし切れていないことです。
そうすると、その落とし残しのメイク汚れが毛穴に詰まってしまいます。
それによって皮脂が毛穴から排出されなくなると、角栓もできやすくなります。
その一方で、メイク汚れをきちんと落とそうと過剰なクレンジングを行うことも控えていただきたいです。
過剰なクレンジングは、お肌に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、かえって皮脂の過剰分泌につながる原因になります。
例えばオイルクレンジングは洗浄力が強いので、洗いすぎにならないように気を付けていただきたいです。
それにオイルクレンジングは油分の量が多いので、洗い流した後もお肌にべたつきが残りやすいです。
それが、また毛穴に詰まってしまう場合もありますね。
そういったこともあって、私はサロンではクリームタイプのクレンジングをおすすめしています。
ちなみに、洗いすぎに気を付けるのは、洗顔にも同じことがいえます。
【編集部補足】皮脂について
皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。
皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防ぐ働きなどがあります。
そのため、過剰なクレンジング・洗顔で必要な皮脂を落としすぎてしまうと、肌の乾燥を防ぐために、皮脂の分泌が増えやすくなります。
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毎日同じお手入れを行うことも原因になる可能性が
スキンケアは、毎日同じことを行っている方がほとんどではないでしょうか。
ただ、お肌の状態は日々違います。
例えばお手入れに美容オイルを取り入れている場合、顔の油が多いときもいつものように美容オイルを付けると、毛穴詰まりが起こりやすくなります。
そこから角栓ができて、お肌のざらつきにつながる場合もあります。
皮脂の分泌は、日々の生活習慣によっても変わります。
ですので普段のお手入れは、できればお肌の状態に合わせて変えていきたいです。
お肌の状態を知るには、クレンジング・洗顔をしてすぐに化粧水などに移るのではなく、ちょっと時間を置いて様子をみてみましょう。
そのときに、お顔の油っぽさを多少感じたときは、その日は皮脂の分泌がいつもより多いことが考えられます。
日々、そうしてお肌の状態に合わせたお手入れを行うことが理想です。
生活習慣の乱れや不摂生も原因に
お肌のざらつきは、生活習慣の乱れによる影響もあります。
例えば睡眠不足は、ターンオーバーの周期が乱れる原因にもなりますし、皮脂分泌にも影響があります。
ちなみにそれは、ストレスにも同じことがいえます。
また、油っこい食べ物や甘いものの食べすぎなどの不摂生によっても、皮脂の分泌は増えやすくなります。
実際、私自身も不摂生がたかった寝不足の翌朝は、いつも以上に顔の油が多いことを感じます。
ちなみにそうした生活習慣の乱れは、顎などのフェイスラインに表れやすいです。
それによってお肌がざらつく場合もありますし、ニキビや吹き出物が出てきてお肌がボツボツしてしまう場合もあります。
肌のざらつきの原因
【生活習慣で原因になること】
・睡眠不足やストレスなどの生活習慣の乱れ
・ストレス
・油っこい食べ物の食べすぎなどの不摂生
など
肌のざらつきを解消する方法
肌悩みの解決には、新しい化粧品を加えてみたり美容機器を使ってみたりして、普段のお手入れに何かを「足す」のもひとつの方法です。
ただ時には、普段のお手入れから「引いてみる」こともひとつの選択です。
例えばお肌のざらつきを解消するのに、スクラブ(微細な粒子で余分な角質を取り除く角質ケア)も効果的です。
ただスクラブを間違った方法で行うと、お肌を研磨(けんざん)して傷めてしまう可能性もあります。
そこで今回は、お肌のざらつきを解消するのに、新しい化粧品や美容機器を加えるのではなく普段のお手入れをより効果的に行う方法をご紹介します。
そのポイントは、「普段のスキンケアをよりいい環境で行う」ということです。
入浴してからお風呂場でクレンジング・洗顔を行う
まずおすすめなのが、お風呂の中でクレンジング・洗顔を行うことです。
先程もお話しましたが、クレンジング・洗顔で汚れを落とし切れていないと、毛穴が詰まって角栓もできやすくなります。
お風呂には、エステのスチーマー(温かい蒸気が出る美容機器)と同じような効果があり、お風呂の温かい蒸気でお肌がやわらかくなって毛穴を開くことができます。
その状態でクレンジングなどを行うことで、メイク汚れも落としやすくなりますし、毛穴の中で固くなった角栓も取りやすくなります。
それで、毛穴の角栓によるざらつきが起こりやすい鼻などの場所は、クレンジング料を乗せてクルクルと優しく回してあげるといいですよ。
ちなみにそれは、シャワーではなく湯船につかってから行っていただきたいです。
昨今は、女性でもお風呂につからずシャワーで済ます方が増えてきています。
ただ、汗をかいてデトックス(体内の老廃物を排出すること)働かせることも大切です。
それにお風呂に入ることで、身体がゆっくり温まって代謝も上がり、お肌のターンオーバーの活性化にもつながります。
ですので、入浴自体もお肌のざらつきの解消に役立つといえます。
お風呂上がりの冷ローションパックも毛穴ざらつきにおすすめ
お風呂場でクレンジング・洗顔を行って、お風呂から上がった後は、クールローションパックを行うのがおすすめです。
これはお肌のざらつきにもとてもおすすめで、私は「必殺クールパック」とも呼んでいます(笑)。
クールパックは、化粧水をコットンにひたして冷やしたものです。
クールパックを行うときは、お風呂に入る前にまず、小皿に化粧水を入れてコットンをひたして、それを冷蔵庫に入れておきましょう。
そしてお風呂から上がったら、冷蔵庫から冷え冷えのコットンパックを取り出して、お顔に乗せてあげます。
そのときは、お肌のざらつきが気になる場所を中心に乗せてあげるといいですよ。
このクールパックを行うことで、お風呂で開いた毛穴をキュッと引き締めてくれます。
これは、特に毛穴の角栓によるざらつきにおすすめですよ。
肌のざらつきの解消方法
【クールローションパックの方法】
1. お風呂に入る前に、小皿に化粧水を入れてコットンをひたして、冷蔵庫に入れておく
2. お風呂から上がったら、冷蔵庫から冷えたコットンパックを取り出して顔に乗せる
毛穴レス効果を美容サロン経営者が絶賛した洗顔後ミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥まで引き込まれ、肌がキュッと締まり毛穴レスに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥まで引き込まれ、肌がキュッと締まり毛穴レスに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
適度な運動を行って生活習慣を整えることも大事
身体の代謝は年齢とともに落ちてきて、それにともなってターンオーバーの周期も遅くなっていきます。
ターンオーバーを活性化させるには、先程お話した入浴もひとつですし、適度な運動を行うこともおすすめです。
実際サロンでも、普段からスポーツをされているお客様は、お肌のきれい方が多いです。
そういった方のお肌は、お肌の生まれ変わりがきちんと働いているのがみてわかります。
後は基本的なことですが、生活習慣を整えることも大切です。
睡眠は十分にとって、寝る直前の食事は控えるようにしましょう。
それから、油っこい食べ物や甘い食べ物の摂りすぎにも気を付けていただきたいです。
そうしたことも、お肌のざらつきの予防や改善につながりますよ。
肌のざらつきの解消方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・適度な運動を行う
・睡眠や食事などの生活習慣を整える
肌のざらつきにはサロンでのシェービングもおすすめ
ちなみにお肌のざらつきには、当サロンでも行っている「シェービング・顔そり」もおすすめです。
シェービングは、産毛を剃り落とすだけではなく、古い角質を除去することができます。
当サロンでは、シェービングに入る前にまず、スチーマーでお肌をやわらかくしてからクレンジングを行い皮脂の固まりを溶かしていきます。
その上でシェービングを行うことで、お肌をリセットすることができます。
それによってお肌のざらつきも即効性を感じていただけやすいですよ。
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肌のざらつきにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが春日先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、肌のざらつきにおすすめの化粧品をご紹介します。
毛穴レス効果を美容サロン経営者が絶賛
「うるおいが肌奥まで引っ張られて、毛穴が日に日にキュッと引き締まっていきました!」
美容サロン経営者がそう話したのが、「キレイの先生 ブースターミルク」です。
ブースターミルクは、洗顔後すぐに付けるミルクで、このサイトに登場した数十名の美容家の先生方に協力いただき開発しました。
その開発協力者のおひとり、サロン結香 の矢澤 ともみ 先生の感想をご紹介します。
肌が乾燥していると、毛穴も涙型に広がりやすくなります。
ブースターミルクで肌が水分をうまく抱え込めるようになって、気になっていた毛穴も日に日にキュッと引き締まっていきました!
それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。
ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います(笑)。
ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます!
それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。
それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。
ミルクの予想を裏切るみずみずしさで(笑)、べたつきもないので使いやすいです!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
商品概要
美容サロン経営者がくすみ・ごわつきにも絶賛した「キレイの先生 ブースターミルク」は、洗顔後の最初に使用するミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌奥まで引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がうるおいを抱き込んで放しません。
定期購入のお申込みで初回50%OFFでお試しいただけ、配送回数の制限もありません。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
●定期初回価格:税別1,490円
毛穴におすすめのクレンジング
D.U.O ザクレンジングバーム
肌に摩擦をかけずしっとりと洗えながら毛穴のざらつきもツルン!
@コスメの2部門のランキングで第1位を獲得し、累計の販売数が400万個を突破した「新感覚のとろけるクレンジング」です。
独自技術のナノマトリクス構造で、肌の上でバームがとろけて、肌のすみずみまで汚れを落としながら31種類ものエイジングケア成分が肌に浸透していき、ダブル洗顔不要です。
●内容量:90g
●通常価格:税別3,600円
美容家の感想
肌摩擦なく洗える優しさ!しっとり感がありつつも毛穴のざらつきがなめらかに!
バームが肌の上でとろけてクリームのような質感に変わり、摩擦をかけずにお化粧を落とせるのがすごくいいです。それは、クレンジングでいちばん大事なことで、肌への優しさが感じられます。洗い上がりはしっとり感がありつつも、毛穴詰まりがやわらかくなって、小鼻のざらつきがツルンとしてなめらかさも出ました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
美容のプロが毛穴クレンジングを比較しました
毛穴悩みには、クレンジングで汚れをきちんと取ることも大切ですが、肌のうるおい成分を取りすぎないことにも気を付ける必要があります。
美容のスペシャリストの先生方にクレンジングをお試しいただき、そのバランスの良い商品をまとめましたので、下の記事も合わせてご覧になってみてください。
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まとめ
今回春日先生には、新しい化粧品などを取り入れるのではなく、普段のスキンケア方法を改善して肌のざらつきを解消する方法を教えていただきました。
先生のおっしゃっていた「普段のスキンケアをよりいい環境で行う」という言葉はとても印象的です。
例えばお風呂の中でクレンジング・洗顔を行うことは、今日からでも始められることです。
その上で、お風呂上がりに冷やしたローションパックを行うと、毛穴のざらつきにより効果的です。
「肌がザラザラしている…?」と気になったときは、そうして普段のお手入れをいい環境で行うようにするのもおすすめですよ。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:シェービングエステサロン Rhythm リズム 春日 利美 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年5月11日に公開した『肌がざらざら…肌のざらつきの原因は毛穴にあり?簡単改善法』を再編集しました。