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ニキビ・ニキビ跡を治すケアのコツ!「角質を取る」「保湿」

本日のキレイの先生

大川 かおる 先生

ニキビ・ニキビ跡を治すケアのコツ!「角質を取る」「保湿」

これまでの記事では、ニキビ・ニキビ跡の厄介さについて、ご紹介してきました。適切にケアしなければ、クレーターのように跡が残って、美容外科でなければ治すのが難しくなってしまう危険性もあります。それだけに、ニキビ・ニキビ跡は、「正しく」ケアをしてあげることが大切です。

(過去の記事は「ニキビ跡は「後」ではなくニキビの奥で「同時」進行している」、「ニキビ・ニキビ跡で終わらない?シミ・クレーターの原因にも」をご覧ください)

角質を取る

ニキビ・ニキビ跡は、毛穴に菌が入り込み、それが原因で炎症を起こしている状態です。

炎症は、お肌自身で治してもらうしかありません。

私たちにできるのは、その手伝いをすることです。

お肌は新陳代謝で、古い肌細胞がはがれ落ち、新しいお肌に生まれ変わっています(ターンオーバー)。

(編集部:ターンオーバーについては、「お肌の新陳代謝「ターンオーバー」! 美肌の基本をおさらい」をご覧ください)

炎症を治すには、ターンオーバーをしっかりと働かせることです。

例えば、傷も、新しいお肌に生まれ変わって、傷が消えると思います。ニキビ・ニキビ跡を治すのも、それと同じイメージです。

ピーリングでターンオーバーを促進

ターンオーバーを促進するには、角質(お肌の表面の古い肌細胞)を取ってあげることです。

「ピーリング」ですね。

※編集部の補足:
角質はターンオーバーによって、垢となって、お肌からはがれ落ちています。それを自主的に、酸で溶かしたり、物理的にはがしたりするのが、ピーリングです)

角質をはがしてあげると、また新しい角質が作られますから、ターンオーバーが促進されます。

クレンジング・洗顔で角質を取る

クレンジング・洗顔で角質を取る

角質は、クレンジング・洗顔で取ります。

そのため、「正しい」クレンジング・洗顔をすることが、とても大切です。

クレンジング剤も、例えばフルーツ酸の入っているタイプのものは、角質を除去しやすいです。

角質の取り過ぎもNG

ただ、ご自分で角質を取るときには、注意が必要です。

「角質をとにかく取れば良い」というものではありません。

角質は、お肌のもっとも表面にあるものです。古い肌細胞ではありますが、それがお肌のバリアにもなっています。

角質を取りすぎてしまうと、そのバリアもなくなってしまいます。

すると、ダメージを受けやすく、かえって炎症の原因になってしまいます。また、乾燥もしやすくなります。

ご自分で角質を取るのは、そのバランスが難しいですから、できればサロンなどでプロに行ってほしいと思います。

保湿してウルウル肌に

保湿してウルウル肌に

毛穴が炎症を起こしてニキビになっているということは、お肌の抵抗力・免疫力が低下しているということです。

抵抗力・免疫力が強ければ、毛穴に菌が入り込んでも、炎症は起きません。

お肌が乾燥していたり、固かったりすると、抵抗力・免疫力も低下してしまいます。

(詳細は「ニキビ跡は「後」ではなくニキビの奥で「同時」進行している」をご覧ください)

そのため、お肌をしっかりと「保湿」してあげることも大切です。

潤いのある、やわらかいお肌を心がけてください。

ニキビ・ニキビ跡には「ビタミンC」

保湿しつつ、ニキビ・ニキビ跡にお勧めの成分は「ビタミンC」です。

ビタミンCには、炎症を抑える働きがあります。

これは、化粧品で直接お肌につけても、食事で摂っても、どちらでも良いです。

シミ・しわ・たるみにもプラスの美肌ケア

シミ・しわ・たるみにもプラスの美肌ケア

このように、ニキビ・ニキビ跡のケアは、「角質を取る」と「保湿」がポイントです。

それは、他の肌トラブルにもプラスです。

例えば、角質を取って、ターンオーバーが促進されれば、「シミ」のケアになります。

保湿でお肌に潤いがあれば、「しわ」のケアになります。「たるみ」の改善にもつながります。また、紫外線にも強くなります。

つまり、ニキビ・ニキビ跡のケアは、自然とお肌全体の「美肌」ケアになるのです。

まとめ

ニキビ・ニキビ跡は「すぐどうにかしたい」でしょうが、ケアには時間がかかります。

皮膚科の薬でもすぐには良くなりません。

例えば、ターンオーバーを促進しても、すぐ新しいお肌に生まれ変わるわけではありません。きちんとしたサイクルで回っても、28日間です。つまり、おおよそ一ヶ月はかかります。

ニキビ・ニキビ跡には、ロングスパンで何回も何回も、根気強くケアすることが必要です。

そのため、特にニキビ・ニキビ跡は、ご自分でケアするよりも、エステティックサロンでプロにケアしてもらうことをお勧めします。

その方が、治るのも早いはずです。

(取材・文:「キレイの先生」編集部)

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