「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「イオン導入」です。
インテグレーションセラピー Jirri の大石 聖子 先生に話をお聞きしました。
イオン導入は、美容液の美容成分をお肌の奥まで届けられる機械です。
特に「プラセンタ」や「ビタミンC」などのエイジングケア成分をお肌に入れ込んでいくのに、向いています。
エステでも利用されることの多い機械ですが、家庭用の美顔器にも、イオン導入の機能を搭載しているものもあります。
今回は、そんなイオン導入の効果や使い方について、大石先生に教えていただきました。
目次
イオン導入の効果
・イオン導入とは
・イオン導入とは逆の「イオン導出」という技術もある
・効果
イオン導入の使い方
・イオン導入の美容液はどう選べばいい?
・イオン導入のやり方
・サロンでのイオン導入について
イオン導入の効果
大石先生、よろしくお願いします。
エステでは、色々な美顔器が使われていますよね。
そうですね、美顔器の機能としては、イオン導入、ラジオ波、光・LED、EMSなどがありますね。
イオン導入とは
今回のテーマは、「イオン導入」です。
イオン導入は、どんな機械なんですか?
簡単にいうと、微弱な電流によって、お肌の奥までスキンケア化粧品の美容成分を入れられる機械です。
どうして、そんなことができるんですか?
それには、まずは皮膚の構造からお話しさせていただきます。
皮膚は外側から、角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうかんそう)、基底層(きていそう)からなっています。
表皮(ひょうひ・皮膚は大きく3層に分かれていて、その表面の層)の部分ですね。
はい、それで、その下には、真皮(しんぴ)がありますね。
それで、角質層は「プラスの電気」、顆粒層は「マイナスの電気」を帯びていて、このふたつの層の間には、安定した電気の膜が出来ています。
ですので、お肌に化粧品を塗っても、この電気の層が邪魔して、お肌の奥にまで有効成分が入りづらいです。
イオン導入は、お肌に微弱なマイナスの電気を与えることで、角質層と顆粒層の間の電気膜に隙間を作り、化粧品の有効成分を奥まで届けやすくします。
イオン導入とは
1. 皮膚の角質層と顆粒層の間には、安定した電気の膜がある
2. 微弱なマイナスの電気を与えることで、その電気の膜に隙間を作る
3. それによって、化粧品の有効成分が肌の奥まで届きやすくなる
イオン導入とは逆の「イオン導出」という技術もある
先生のサロンでも、イオン導入をお使いなんですよね?
はい、ビタミンCの導入などで使用していますし、ピーリング(肌表面の余分な角質を取り除くお手入れ)にも使用しています。
イオン導入は、基本的には顔に使うことが多いと思いますが、身体にも使えたりするんですか?
はい、背中のニキビや傷跡の修復などボディにも使用できますよ。
ちなみに、イオン導入とは逆に、プラスの電気をお肌に与える「イオン導出」という技術もあります。
それは、クレンジングの機能です。
お肌にプラスの電気を加えることで、お肌の中の不用物を外に排出することができます。
毛穴の中までしっかりきれいにできる、いわゆる「ディープクレンジング」ですね。
イオン導入が、お肌の中「に入れる」もので、イオン導出が、お肌の中「から出す」イメージですね。
はい、当サロンでは、マイナスの電流を加えるイオン導入しか行っていませんが、イオン導出の「ディープクレンジング」を行っているサロンさんもありますよ。
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効果
イオン導入は、どんな効果が期待できるんですか?
それは、イオン導入で、どんな成分の美容液を入れるかによって変わってきます。
例えば「ビタミンC」でしたら、抗酸化力などの効果を得ることができます。
サロンでも使用している「レチノール」は、細胞を活性化させて代謝を促進させてくれます。
ですので、イオン導入は、美容液の効果をより高めるための機械と考えていただくといいですよ。
イオン導入は、即効性は感じられるんですか?
そうですね、サロンでのイオン導入でいうと、特にピーリングなどはわかりやすいでしょうか。
お肌がワントーン明るくなります。
それに、ビタミンCを導入したときも、施術後はお肌が明るくなりますね。
レチノールを導入すると、ハリが感じられやすいですよ。
イオン導入の使い方
イオン導入の美容液はどう選べばいい?
ここまでの話をお聞きすると、イオン導入の効果は、使用する美容液とセットで考えられそうです。
イオン導入には、どんな美容液を使うといいんでしょうか?
イオン導入は、お肌の奥まで成分を入れられるものですから、「化粧品ならどんなものでも」というよりも、美容液に入っている成分にもこだわっていただきたいです。
例えば、防腐剤などはできるだけお肌に入れたくないですよね。
たしかに、化粧品には基本的に防腐剤が入っていますが、それはお肌の奥に入れたくはありません…(苦笑)。
はい、ですので、サロンで使用しているイオン導入の美容液は、小さなサイズのものです。
サイズが小さくて使い切るのが早ければ、防腐剤を極力使わないでも大丈夫そうです。
はい、その上で、イオン導入には、「プラセンタ」・「ビタミンC」・「アミノ酸」などが高配合された美容液は、特に向いていますよ。
イオン導入におすすめの成分
・プラセンタ
・ビタミンC
・アミノ酸
など
イオン導入のやり方
ホームケアでイオン導入を行う場合、いつやるといいですか?
基本的には、クレンジング・洗顔を行って、お肌に余計な皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)が残っていない状態を作ってから、イオン導入を行います。
それから、イオン導入の前に、拭き取り化粧水を行うのもいいですね。
拭き取り化粧水は、お肌をやわらかくして、成分が入りやすい土台を作る効果もあります。
それで、イオン導入を行っていくんですね?
はい、使用方法については、美顔器の説明書に従ってください。
アフターケアで必要なことはありますか?
イオン導入で美容液を導入したら、乳液やクリームで保湿して仕上げます。
ホームケアとしては少ないと思いますが、ピーリングの導入を行う場合は、その後は、紫外線対策をしていただきたいです。
それから、熱いお湯で顔を洗わないことや、物理的にこすらないことにも注意しましょう。
イオン導入のやり方
(お手入れの手順)
1. クレンジング・洗顔(その後に、拭き取り化粧水を行っても良い)
2. イオン導入
3. 乳液・クリーム
サロンでのイオン導入について
ちなみに、先生のサロンでは、どんなイオン導入を取り扱われているんですか?
サロンでは、電極…電気を流すものを、お客様の手に巻いたり、お客様自身に握っていただいたりします。
それによって、電流が流れていきます。
当たり前ですが、家庭用の美顔器とはまったく違いますね(笑)。
パワーも違いそうです。
はい、それで施術中は、お客様の反応をみながら電流の強さを調整していきます。
例えば、電極を巻いた手がチクチクしたり、お顔がムズムズしたりしないかを確認しながら、お客様の不快感のない範囲でイオン導入を行います。
そういった微調整が行えるのも、エステサロンならではですね。
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編集部の選ぶおすすめのイオン導入美顔器
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、大石先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
家庭用の美顔器にも、イオン導入の機能を搭載したものがあります。
ここからは、編集部の選んだおすすめの美顔器をご紹介します。
RFボーテ フォトPLUS EX
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エステケアが一台で全部できるのがすごい!肌はハリ感が出て顔のむくみも解消!
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* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
イオン導入は、お肌に微弱なマイナスの電流を与えることで、美容液の美容成分をお肌の奥まで届けられる機械です。
大石先生もおっしゃっていましたが、それによって、美容液の効果を高めることができます。
保湿が目的なら保湿成分を、エイジングケアならエイジングケア成分を、といったように、目的に合わせたケアが行えるのも魅力です。
イオン導入は、普段のスキンケアのレベルをひとつもふたつも上げてくれるおすすめのケアですよ。
* 2017年3月14日に公開した『イオン導入の効果とは?有効成分を肌の奥まで入れられるワケ』を再編集しました。