「キレイの先生」編集部です。
今回取り上げるのは、「石膏(せっこう)パック」です。
プライベートサロン YOI の中村 翠 先生にインタビューさせていただきました。
石膏パックは、お肌に乗せると、まるで石膏のようにカチコチに固まるパックのことをいいます。
石膏パックは40~42度の熱が発することで、血行が促され、お肌のくすみも取れますし、顔の引き締め効果も高いといいます。
サロンのメニューに石膏パックを取り入られている中村先生に、石膏パックの効果について教えていただきました。
目次
石膏パックとは
・石膏パックのやり方
石膏パックとは
中村先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「石膏パック」です。
先生のサロンでも、フェイシャルのメニューで取り入れていらっしゃいますね。
まずは、石膏パックとは、何ですか?
石膏パックは、「硫酸カルシウム」がメインの原料になっているパックです。
硫酸カルシウムは、ギプスにも使われている原料です。
え、ギプスと同じ原料なんですか!?
私は、最初に石膏パックと聞いて、「さすがに、石の石膏でパックするわけはないよな…」とは思っていたんですが、ギプスと同じ原料というのも意外です…(苦笑)。
そうすると、石膏パックも、ギプスと同じように固まるんですか?
はい、カチコチに固まりますよ。
まさに見た目は「石膏」ですね(笑)。
石膏パックは、最近の美容法なんでしょうか?
いえ、私の母親世代くらいからありますよ。
そうすると、結構昔からあるんですね。
はい、発祥は、50年以上前にフランスで生まれたといわれています。
石膏パックの基材の硫酸カルシウムは、水に混ぜると化学反応を起こして40~42度の熱を発します。
その熱を「温熱療法」として用いたことから、石膏パックが始まったそうです。
ちなみに、中華圏やアジアでも、石膏パックではありませんが、似たような療法があったといいます。
石膏パックのやり方
石膏パックは、粘土のようなものを顔に乗せていくんですか?
基本的には、元はパウダー状のものに、その粧材(商品)ごとに決められた分量の水を加えます。
そうすると、お顔に乗せても、垂れ落ちないくらいのペースト状になります。
それを、顔に乗せるんですね。
そうですが、石膏パックは、お肌に直接乗せるわけではありません。
まずは、パックの下地として、美容液やクリームをたっぷりとお顔に付けます。
その上から、保護用のガーゼをかけて、そこに石膏パックを塗って固めていきます。
そうか、お肌に直接石膏パックを乗せたら、そのまま固まって取りづらいですもんね(苦笑)。
はい(笑)。
それで、石膏パックを塗るときは、鼻以外のすべての場所をパックで覆(おお)ってふさぎます。
目と口までふさいでしまうんですか…。
はい、ですので、鼻詰まりのあるときや、閉所恐怖症の方には、石膏パックはあまり向いていないかもしれません。
石膏パックは、どのくらいで固まるんですか?
パックをお肌に乗せ始めたときから温かさが感じられて、2~3分したら固くなり始めますよ。
石膏パックは、すぐ固くなるんですね。
それで、何分くらいパックを行うんでしょうか?
パックの時間は、20分くらいが目安です。
その頃には、石膏パックも熱もが冷めて、カチコチに固まっています。
その後は、カチコチのパックを、顔からきちんと取ることができるんですか…?
はい、大丈夫ですよ(笑)。
特別なことをしなくても、お顔とパックの間に指を入れたりすれば簡単に取ることができます。
パックが外れにくいときは、お客様の顎(あご)を軽く動かしながら取っていきます。
石膏パックは、アフターケアも必要なんですか?
サロンでは、石膏パックを行ったときの下地の美容液やクリームが、お肌に残っていれば、それをなじませてあげたりしています。
それでその後は、クリームやオイルでトリートメント(施術)を仕上げます。
ちなみに、石膏パックを行うときは、首周りも一緒に温めてあげるのがおすすめです。
サロンでは、首をマッサージした後に石膏パックを行うのですが、その間は、首をホットタオルで温めるようにしています。
石膏パックとは
1. パウダー状の基材に水を加えて、ペースト状にする
2. 下地として美容液やクリームを顔にたっぷりと塗り、その上から保護用のガーゼをかける
3. その上に、石膏パックを乗せていく(鼻以外は顔全部を石膏パックでふせぐ)
4. 2~3分するとパックが固まり始める
5. 20分くらい顔に乗せておく(その頃には、パックはカチコチに固まっている)
6. 石膏パックを取り外す
7. 余った美容液やクリームを肌になじませる
石膏パックの効果
石膏パックは、どんな効果が期待できるんですか?
石膏パックは、40~42度の熱が発します。
それによって、肌温度が上昇しますし、毛細血管も刺激されます。
そうすると、血行も促進されそうですね。
はい、ですので、お肌の血色が良くなってくすみが取れることは、特に感じていただきやすいですよ。
(参考:エステティシャンに聞く肌のくすみについて)
それに、石膏パックは、その密閉効果によって、下地の美容液やクリームをお肌の中にしっかりと入れ込むことができます。
ですので、お肌の悩みに合わせて、下地の栄養液を「美白」や「アンチエイジング」などで使い分けることで、その効果を高めることもできます。
それから、石膏パックは固まるときに縮みますので、お顔の引き締めにもいいです。
後は、肌温度が上がることで発汗しますし、リンパ(体内の老廃物を回収して排出している器官)の流れも良くなることで、むくみ取りにもなるので小顔効果も感じやすいです。
それらは、石膏パックで即効性があるんですか?
そうですね、すぐに感じていただきやすいですよ。
石膏パックの効果
・肌の血色が良くなってくすみが取れる
・下地の美容液やクリームの浸透が高まる
・むくみが取れて小顔になる
など
石膏パックは自宅でも行える?
石膏パックは、美容液などの浸透力が高まって小顔効果もあるといいますので、自宅でもやれたら嬉しいです。
それはどうでしょうか…私は、ホームケア用の石膏パックはみたことがありません。
石膏パックは、鼻以外のすべての場所をふさぎますので、ご自分のお顔に行うのは難しいんじゃないでしょうか…。
言われてみれば、そうですね…(苦笑)。
目もふさいでしまいますから、目で確認しながら行うこともできません。
それに、どなたかに行っていただくことはできますが、石膏パックは、塗っている間から固まってきます。
ですので、手早く塗っていく必要があります。
その点でも、一般の方が、石膏パックを上手に行えるかは保証できません。
そうすると、石膏パックは、サロンならではのケアといえそうですね。
そうですね、もし、ホームケアで、石膏パックと似たような効果を得られるとしたら、「ホットタオル」などでしょうか。
それは、どうしたらいいんですか?
美容液やクリームなどをお顔に付けた後に、まずは、鼻以外の場所にラップをかぶせます。
その上から、ホットタオルを乗せれば、石膏パックに近い温熱の効果は得られますよ。
石膏パックの代わりに
(ホームケアで石膏パックのような温熱効果を得るには)
1. 美容液やクリームを顔に付ける
2. 鼻以外の場所にラップをかぶせる
3. その上からホットタオルを乗せる
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編集部の選ぶ石膏パック好きにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、中村先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、石膏パックにご興味のある方におすすめの化粧品をご紹介します。
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* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
石膏パックは、お肌に乗せると、まるで石膏のようにカチコチに固まるパックのことをいいます。
基材のパウダーに水を混ぜたときの化学反応によって、40~42度の熱が発し、血行も促されます。
それによって、お肌はくすみが取れますし、パックが固まることで、顔の引き締めにもなります。
石膏パックは、即効性を感じやすいサロンケアとのことですから、ご興味のある方は、お試しになってみてはいかがでしょうか?
* 2017年2月28日に公開した『肌の上でカチコチに…?石膏パックの温熱による美容効果とは』を再編集しました。