美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌老化が自然現象とあきらめる前に!老化を予防する食生活等

本日のキレイの先生

仁村 千恵美 先生

肌老化が自然現象とあきらめる前に!老化を予防する食生活等

「キレイの先生」編集部です。

老化。

あまり嬉しい言葉ではありません。ただ、人が生きている以上、避けられないものです。

それは、お肌にも当てはまります。

年をとると、お肌が乾燥しやすくなったり、たるみやすくなったりするのは、お肌の老化が関係しています。

今回、脱毛と光フェイシャルのMuse Labo の仁村 千恵美 先生に、「幹細胞コスメ」について取材させていただきました。

その中で、お肌の衰えについてもお話しいただいたので、まずは前編として、そちらからまとめさせていただきます(幹細胞コスメについては、後編で取り上げます)。

肌の老化とは、どういったことなのでしょうか? どんな症状が表れやすいのでしょうか? そして、どんな対策が考えられるのではないでしょうか?

仁村 先生に教えていただきました。

目次

肌老化とは
・ターンオーバーの周期の乱れ
・肌細胞の衰え
・基底層の変成

肌老化の原因

肌の老化の予防
・食べ物(酵素の無駄遣いをやめる)
・食べ物(抗酸化成分を含んだもの)
・スキンケア

まとめ

肌老化とは

肌老化とは

お肌が衰えると、しわ・シミ・たるみが出来たりするなどの変化があります。

これは、加齢による自然老化といえ、避けられるものではありません。

年齢的には、下記のように感じられる方が多いのではないかと思います。

■ 30代
30歳を超えると、「(お肌に)あれ…」と感じることが出てくるのではないでしょうか?
私自身は学生時代、テニスを行っていました。そのときのシミが濃くなり始めたのを感じたのが、30代に入ってからでした。

■ 40代
40代になると、「(お肌に)あ、まずいな…」、「(お肌の衰えが)結構来たな…」と感じられることが増えてくると思います。
私は、たるみ(ほうれい線など)やしわが出てきて、シミがさらに濃くなるのを感じました。

■ 50代
50代になると、たるみがひどくなる方が多いように感じられます。

このように、お肌の衰えを感じ始めるのは30代以降が多いですが、お肌の中では、20代の内から老化が進んでいます(お肌のピークは、17歳ともいわれています)。

ターンオーバーの周期の乱れ

ターンオーバーは、28日の周期が理想といわれています。

編集部のコメント

人の皮膚は、「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層構造になっています。

皮膚の断面図イメージ

この中の表皮の新陳代謝を、「ターンオーバー」といいます。

表皮の内側で新しい肌細胞が生まれ、それぞれが少しずつ表面に上がって、最後は古くなったもの(角質)が垢となって剥がれ落ちていきます。

そうして、私たちの皮膚は日々、新しいものに生まれ変わっているのです。

このターンオーバーは、健康で潤いのあるお肌を保つのに、欠かせない働きです。

ターンオーバーの周期が遅くなると、古くなった角質が皮膚の表面に長い間、残ることになります。

古い角質は機能が低下し、水分保持力も弱くなっていますから、お肌は乾燥しやすく、肌トラブルにもつながりやすいです。

また、シミなどが消えるのにも時間がかかってしまいます(シミは、ターンオーバーによって剥がれ落ちて消えるため)。

ターンオーバーを整えることは、美肌への第一歩といえます。

ターンオーバーについては、「肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本」でも取り上げています。合わせてご覧になってみてください。

ターンオーバーが理想的な28日の周期で回るのは、20代の前半です。

20代の半ばを超えると、一年に1日、ターンオーバーの周期が長くなるといわれています。

そのため30代では、ターンオーバーの周期は、「30日 + α」になっているといえます。

肌細胞の衰え

年をとると、お肌の細胞の機能が衰えて弱まってきます(機能自体がなくなるわけではありません)。

それによって、例えば弾力成分のコラーゲンが、ベビースターラーメンのように細くスカスカになったり、密度が薄くなったりして、お肌のハリがなくなり、たるみの原因になります。

編集部のコメント

皮膚のハリの元となっているのは「真皮(しんぴ)」で、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分で構成されています(コラーゲンが網目状になって、その結び目にエラスチンがあるイメージです)。

仁村 先生のおっしゃるように、コラーゲンは加齢とともに衰え(弱まり)、量も減るといわれています。

それによって、お肌を支える力が低下し、たるみなどにつながるのです。

基底層の変成

表皮の基底層(きていそう)は通常、波々とした形状をしています。

編集部のコメント

表皮は、0.02mmの厚さしかありませんが、「角質層(かくしつそう)」・「顆粒層(かりゅうそう)」・「有棘層(ゆうきょくそう)」・「基底層」の4層に分かれています。

そのもっとも内側にあるのが、基底層です。

ターンオーバーで、新しい肌細胞が生まれる場所でもあります。

基底層は、年をとるにつれて、波状だったものが次第にフラットになっていきます。

基底層のすぐ下には、毛細血管が通っていて、お肌はそこから栄養をもらっています。

しかし、基底層が波状からフラットになってくると、栄養を吸収できる面積が少なくなってしまいます。

それも、(お肌に必要な栄養素が行き届きづらくなり)お肌の老化が進む原因となります。

肌老化の原因

肌老化の原因

肌老化は、加齢による自然現象で避けられません。

ただ、下のような外的要因によっても、お肌の老化は進んでしまいます。

・紫外線
・ストレス
・喫煙
・乱れた食生活
・公害
・精神的ストレス
など

これらは、体内で活性酸素が発生する原因になります。

活性酸素は、細胞を傷つけて、(生まれ変わるなどの)機能を不活性化するといわれています。

編集部のコメント

活性酸素は、「活性」と付くだけに、元気な酸素なのですが、それが行き過ぎて暴れん坊ともいえます。

本来は身体に必要なものですが、過剰に増えすぎてしまうと、お肌をはじめとした身体の「老化」につながり、お肌の衰えや病気などの原因にもなります。

活性酸素については、このサイトでも以前、「活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」でも取り上げました。

私はこの取材で、「(活性酸素が)本当に嫌なものなんだな…」という想いを強くしました。

合わせてご覧になってみてください。

ちなみに、人の体内には、活性酸素を中和する「SOD」という酵素があります。

ただ、SODは35歳を超えたあたりから、急激に減少します。

そのため、年をとると、SODによる活性酸素の中和が間に合わず、活性酸素が優位になりやすいです。

肌の老化の予防

肌の老化の予防

食べ物(酵素の無駄遣いをやめる)

酵素は、体内で生産される量が決まっています。

そのため、老化を予防するには、酵素の無駄遣いをやめることが大切です。

編集部のコメント

このサイトでも、「酵素」については何回か取り上げてきました。

体内で作られた酵素は、「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。消化酵素は食べ物の消化に使われ、代謝酵素は身体の代謝に使われます。

これらは、身体の外から補うことはできません。

ただ、生野菜や果物に含まれる「食物酵素」を摂ることで、消化を手助けすることができ、それによって消化に使われる酵素を節約することができます。

■ 酵素の全体量を10とした場合のイメージ
・消化酵素 5
・代謝酵素 5

■ 食物酵素を摂ることで
・食物酵素 1
・消化酵素 4(-1)
・代謝酵素 6(+1)

酵素の無駄遣いをやめることが、SODを増やすことにもつながり、(活性酸素を中和することで)美肌にもつながるということですね。

酵素については、「酵素の働きが肌にもいいワケ!酵素の特性をいかす美容法3つ」や「手作りフルーツ酵素シロップの作り方!ジュース等使い方色々」でも取り上げました。こちらも合わせてご覧になってみてください。

肉類や揚げ物は、胃がもたれやすいです。

それは、消化に負担がかかっているということです。食べ物を分解するには、酵素が使われますから、それらの食べ物は酵素が大量に必要になるといえます。

そのため、そういった食事よりも、(食物酵素を補うことができる)納豆などの発酵食品・生野菜・ヨーグルトがおすすめです。

発酵食品の中では、ぬか漬けが生野菜を一緒に摂れますから、特に良いですね。

食べ物(抗酸化成分を含んだもの)

食べ物(抗酸化成分を含んだもの)

活性酸素を除去するには、抗酸化成分を含んだ食べ物を食べることも良いです。

例えば、ルイボスティーは、とても抗酸化作用の高いのでおすすめです。また、水素水も抗酸化作用があるといわれています。

他にも、「ポリフェノール」を多く含むワインや、「アスタキサンチン」を多く紅サケなども良いです。

そして、ビタミンCも、抗酸化作用の高い成分です。

編集部のコメント

活性酸素を除去する抗酸化成分の高い食べ物は、「活性酸素の除去に抗酸化力のある食べ物!14の栄養から選ぶ」でもご紹介しています。

紅サケなども挙げられています。

私はこの取材以降、スーパーでの買い物で、買い物かごがカラフルになるように意識するようになりました。

こちらも合わせてご覧いただきたい内容です。

スキンケア

スキンケアでは、ヒアルロン酸やコラーゲンの配合された化粧品を付けるのも良いのですが、これらの成分は、バリアゾーンが邪魔してお肌になかなか入っていきづらいものです。

そのため、カプセル化(リポゾーム化)・ナノ化・ピコ化など、何らかの加工がされたものをお使いになると良いと思います。

そして、「ヒト幹細胞」の化粧品もおすすめです。

まとめ

「キレイの先生」編集部です。

ターンオーバーの周期が遅くなる。

細胞の元気がなくなる。

こうしたお肌の衰え(老化)は自然現象で、仕方のない部分はあります。

ただ、紫外線やストレスで老化を早めてしまうのは、出切るだけ避けたいものです。

酵素の無駄遣いをしないような食事をしたり、抗酸化作用のある食べ物を食べたりすることは、今日からでも始められることです。

まずは、そうした食生活から見直すのも良いと思います。

そして、肌の細胞を元気にするには、幹細胞コスメも良いといいます。

仁村 先生の後編の記事では、幹細胞コスメについて取り上げます。是非、こちらと合わせてご覧ください。

* 仁村 先生の後編の記事は、下からご覧ください。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:脱毛と光フェイシャルのMuse Labo 仁村 千恵美 先生、「キレイの先生」編集部)

関連キーワード